★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

KoinoboriKashiwamochi May, 2002 CherryCarnation

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●スパイダーマン現る!
●イチロー & 長谷川大活躍!
●お帰りなさい!新庄
●スパイダーマン・フィーバー
●「Whitney Biennial in Central Park」
続き(5月後半の話題)を見る・・・



5月12日(日)  「Whitney Biennial in Central Park」
RaincoatDog梅雨はないNew Yorkですが、最近の雨がちの天気はそれを思わせるほど。しかも寒い!最高気温が10℃ちょっとくらい、しかも風が強かったりすると、思わず、もうしまった冬のコートを出して着たくなってしまいます。さすがに季節感的にウールのコートは着なくても、皮のジャケットはまだまだ活躍中。一度、暑くなったときに買ってしまったカットソーなどは、いったい、今度はいつ日の目を見るのやら・・・涼しいのと、雨が断続的に降ったりするので、ワンちゃんまでレインコートを着ていたりします。依然として水不足が続いているNew York近郊にとって、雨が降るのはよいことなのですけれど、シトシト雨ではあんまり足しにならないそう。いっそのこと、ザーッと大雨が降って、後はすっきり上がってくれればいいのですけれどもね。GrandArmyPlaza
この悪天候が訪れる前の土曜日、前から気になっていたパブリック・アートの展示Whitney Bieenial in Central Parkを見に、フラッとCentral Parkに出かけてきました。チューリップが咲き誇る、58th Streetと5th Avenueの交差したGrand Army Plazaのところには、公園の中を走る馬車もたくさん客待ちしており、Tシャツやキャップなどを売る屋台、黒人のパフォーマー集団などに道行く人々が足を止めていました。サクラもあっと間に終ってしまった公園は、そろそろ新緑の明るい緑色が美しい季節。その緑に囲まれて、公園内にはたくさんの像や美しい建物がありますが、意外なことに、誰でも見られるような屋外美術(= Public Art)が展示されるのは、初めてのことなのだそうです。今までは、自然破壊や作品の安全性に責任が持てないことなどから断っていたそうですが、今回は、Whitney Museum of American Artからの要請に、特別にOKを出したとか。数はそんなに多くありませんが、自然との調和を尊重し、それを損ねないような作品が設置されているのが特徴的です。このGrand Army Plazaのところから公園内に入り、道をたどって北上して行くと、すべての作品を順を追って見ることができますので、それをご紹介してみます。
BronzeStatues1.Emil Dobbelstein and Henry Drope Keith Edmier,2002
59th Streetの公園の入口に立っている2つのブロンズ像。これはいやでも見逃すことはないでしょう。制服を着ているおじさんの姿で、公園内にある他の像ともあんまり違和感なく、アートというより、誰かの功績をたたえて、ここに像を設置しましたといわれるとそうかと思ってしまうかも。
アート鑑賞のコースは、ここから、始まります。この道をまっすぐ、動物園の方に向かって北に歩いて行ってください。

2.Kneeling Happy, Squatting Happy, Standing Happy, Sirens Kiki Sumith,2001
KneelingHappySquattingHappyStandingHappy公園内の動物園Central Park Wildlife Centerの入口の門の周辺にある銅像群。左の3体は、いずれも門の上のところにあって、左から「Kneeling Happy (ひざまずいてハッピー)」「Squatting Happy (しゃがんでハッピー)」「Stainding Happy (立ってハッピー)」とわかりやすい題名。実は、門の下のところに「Sirens (半人半鳥の海の精)」という銅像もあったはずなのですが、スミマセン、見逃してしまいました。

LeapingFrogCafe3.Deductive Object Kim Sooja ,2002
入口の門を入って、動物園の手前にLeaping Frog Cafeというファーストフードとほとんど変わらないカフェテリアがあります。次の作品は、このカフェと、向かいにあるWildlife Centerの建物内にあるのですが、またまた、スミマセン、どちらも、わりと早く閉まってしまうので、中に入れませんでした。写真によると、どうも、色鮮やかな韓国の伝統的な布地を使ったキルトかなにかのようです。カフェの方では、テーブルクロスにしているようなので、ぜひ、昼間に出かけてご覧になってみてくださいね。

4.Bluff Roxy Pine,2002
Balto動物園を通り過ぎ、トンネルみたいなところをくぐったら、ふたてに分かれている道の左側の方の道を進んで行きます。しばらく進むと、前方にBaltoというソリを引いて人の命を助けた犬の像が見えてくるはず。StainlessTreeこれは、今回のアートではなくて、前から置かれているものですが、ここで左手に曲がり、写真右に見えているトンネルをくぐり、The Mallの方へと向かいます。
そのまま、The Mallを突っ切って、巨大な芝生が広がるShepp Meadowの方向、前方にバレーボールコートがある道の手前に、光るステンレス製の木が見えてきます。これが、今回のアートの中ではいちばん大きいもので、本当に他の木々と同じ大きさ。うっそうと茂る緑で木陰ができている中、日の光を反射し、きらめいて見えます。まだ、葉が繁っていない頃は、その寒々とした風景をいっそう寒そうに見せていましたが、今の季節は、その金属的な涼しさが心地よい感じ。やはり、遠くからでも目立つので、人々が珍しそうに近寄って見たり、写真を撮ったりしていました。

5.Waylay Brian Tolle,2002
BethesdaFountainここから、最後の作品への道のりはちょっとあります。The Mallの北端にある、ドームの半分みたいな形のBandshellを通り過ぎ、そのまま大きな道を横切ってまっすぐ進み、階段を下りていきます。そうすると、今は渇水対策で水が張っていない噴水のあるBethesda Fountainに到着。ここは、The Lakeの東側の部分の南端にもあたり、ここから、湖沿いに歩いて行きます。
BowBridge左手にサクラの季節は美しい土手Cherry Hillを見ながら進むと、やがて前方に美しい白い橋が見えてきます。最後のアートは、これだけでも十分アートなBow Bridgeの周辺で飛び跳ねる水のインストレーション。時々、湖面からピュっと、まるで中からストローで吹いたかのような、ひと筋の水が吹き上がるのですが、それがどうも作品のようです。「Waylay」という作品名は、「待ち伏せする」とか「呼び止める」とかいう意味の言葉なので、橋を渡ったり湖畔を歩いている人たちに、ふいに水が呼びかけるというようなイメージなのかもしれませんね。
以上が、今回のアートたちです。さすがに設置許可が出ただけあって、とても、公園になじんでいるものばかりなので、恒久的にしてもいいかなと思うくらい。ですが、今回の展示は、Whitney Biennial 2002という特別展の一環なので、予定としては、5月26日の日曜日までで終ってしまうことになっています。お天気がずっと今ひとつで、ご紹介するのが、遅くなってしまいましたが、これからいらっしゃる方、New York近郊にお住まいの方は、公園散策がてらに、ちょこっとご覧になってみてはいかがでしょう?
そんなに難しい道ではないので、文中の記述通りでなんとか順を追って見ていただけるのではないかと思いますが、Whitney Museum of American ArtのHP(http://www.whitney.org/2002biennial/cpark.html)から、Whitney Bieenial in Central Parkのわかりやすい地図がダウンロードできます。それをプリントアウトして持っていけば完璧。ぜひ、お天気のよい日の昼間(カフェが閉まってしまうので)に、新緑の公園とアートを楽しんでみてください。
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5月10日(金)  スパイダーマン・フィーバー
SpiderManPoster公開前から、New Yorkの街中にSpider-Manが氾濫しているとお伝えしましたが、3日に封切られた映画「Spider-Man」は記録的な大ヒットになりました!私も、早速、週末に見に出かけたのですが、わが家のアパートのビル内にある映画館は、スクリーン数が少ないため、1スクリーンだけなので、開始時間前から行列が出来てしまっていました。なので、それを横目に車で5分ほどの、スクリーン数が多い映画館へ直行。そこでは、15室ある映写室のうち、なんと4ヶ所で上映中!でした。だいたい2時間くらいの映画なので、少なくとも30分に1回は上映している計算。おかげさまで、列に並ぶこともなく、上映開始時間ギリギリに滑り込むことができました。
で、感想はというと、とにかく面白かった!舞台がNew Yorkだから、なじみの場所が次々登場するし、どんな感じなのかな?と思っていた主役のTobey Maguireでしたが、ドンピシャ!でした。やっぱり、トビー君は、演技がうまい!あまりに映画がヒットしたので、新聞やテレビにも、いろいろな記事が出ているのですが、それによると、今回の映画は、もともとのコミックをかなり忠実に映画化しているのだそうです。スパイダーマンが、New Yorkのビルの間や道路を飛び回る様子も、すごくよくできていて、迫力がありました。それで、今までHPでご紹介した場所も映画にいろいろ登場していたのがわかりました。公開直後で見ていない方も多いかもしれませんが、ネタばれ承知でどんな場所が登場しているかをちょっとご紹介してしまうと・・・
おじさんが襲われてしまうのは、New York Public Libraryの前 ----> Have Fun!! Christmas Map '01
Spider-ManとGreen Goblinの最初の対決は、Times Square ----> What's up? 去年12月の「幕を閉じる2001年」
去年9月の「観客激減、ピンチのブロードウェイ」「New York復活への兆し」
最大の見せ場、決死の戦闘の場所は、Queens Borough BridgeRoosevelt Island TramRoosevelt Island ----> What's up? 4月の「お花見モード全開!」
おととし4月の「手軽なお花見の名所」
と、ざっとまあこんな感じです。特に、最後のRoosevelt Islandにある古城みたいな場所、島の南の方に本当にあるんですよ。但し、中が映画の描写の通りかは確かではありませんが。この他、Columbia Universityなども登場しています。ToysrusSpiderman
この前もちょっとご紹介しましたが、今や、街を歩けばあちこちにポスターは貼ってあるわ、お店をのぞくとスパイダーマン・グッズは置いてあるわで、なんだかNew York中が映画に協賛しているみたいな状態。もちろん、ToysRUsには、実物大の人形とともに、各種フィギュアが勢ぞろい。かなりいろいろな種類があって、値段もどれも10ドル以下と手頃なんですが、変身する前のスパイダーマン(つまり、ただのトビー君)の勉強部屋セットとか、Green Goblinのマスクをはずしたやつ(つまり、Willem Defoe)までありました。(写真をもし見たい方はこちら。) お土産物屋さんには、先日写真でご紹介した、スパイダーマンぬいぐるみが天井から吊ってあるのを、よく見かけました。
SpidermanDrPepper
SpidermanCereal SpidermanCake
さらに、この前、スーパーに行ったら、本当にスパイダーマンのついた商品だらけでびっくり!映画の中にもしっかり登場していたDr.Pepperはいいとして、シリアルやチョコレートなど、いかにも、箱の絵で選んでしまいそうな子供向けのものはいろいろありました。でも、いちばんキョーレツだったのは、写真下の右側。これ、特製のケーキなんです。このケーキ屋さんは、真っ青なクリームで「Happy Birthday!」とか文字を書いてしまったり、イベントに応じた鮮やかな色のホイップクリームの乗ったカップケーキを売ったりしている、いかにもアメリカっぽいベーカリーなのですが、まさか、スパイダーマン・ケーキまで作っているとは思いませんでした・・・上にラップがかかっているので、光が反射してしまいましたが、左側が多分、ビルかなんかで、それをスパイダーマンがよじ登っているところ。右側は、月?なのではないかと思います。で、ラップがかかっているということは、これはれっきとした食べられるケーキで、サンプルとして飾ってあるもの。いくらかはわかりませんが、お願いしたら、これと同じケーキを作ってくれるのでしょう。とても、食べ物とは思えないような色彩ですが、アメリカ人の子供はこれを見て「クール!」とか思っちゃうんでしょうね。なんかちょっと違うような・・・
SpidermanontheGround最後にもうひとつ。先日、新庄が来たときに見に行ったNew York Metsの試合には、生身?のスパイダーマンが登場しました。5回にファンサービスのTシャツをバズーカ砲で飛ばすイベントのとき、スペシャルゲストとして登場し、7回に「God Bless America」の後に「Take Me Out to the Ball Game」を歌うときには、なんとスコアボードの上によじ登り、歌にあわせたフリをするという大サービスぶりでした。実は、スパイダーマンに変身する高校生、Peter Paker少年が住んでいたのは、メッツの本拠地、Shea Stadiumがあるのと同じQueens。彼の住まいの設定は、Forest Hillsというところなので、地下鉄の路線は違いますが、位置的にはそう遠くありません。Peterがメッツファンかどうかは定かではありませんが、普通ならそうなるはず。そうではなかったとしても、まあ、Queensつながりということで、関連は深いわけです。
この映画の大ヒットは、ある意味では、New Yorkのとってもいい観光PRになるのではないかと思います。だって、映画を見たら、きっとNew Yorkに来たくなると思いますよ、ホントに。ただ、ひとつだけ不満なのは、ストーリー展開上しょうがないこととは思いますが、New Yorkを犯罪の巣窟みたいに描いていること。New Yorkはあんなに治安の悪い場所ではありません!? 五番街のど真ん中で、白昼堂々強盗があったり、カージャックに撃たれたり、ちょっと横道に入るとゴロツキみたいなやつらが出てきたり・・・もし、ご覧になって心配になった方がいたら、あんなことありませんので、ご安心を。もう、日本でも公開ですね。映画を見ない方もオフィシャルサイトhttp://www.spider-man.jp/(日本語)でチェックしてみてくださいね。このフィーバー、New York的には、当分続いてくれるとよいのですが、来週末はSTAR WARS Episode Uが公開されてしまうので、それまでかな・・・
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5月7日(火)  お帰りなさい!新庄
ShinjoonScreen週末に続いて、またまた大リーグ観戦に行ってきました。今回の目的はこの人!オフにSan Francisco Giantsにトレードされてしまった新庄 剛志選手が、古巣New York Metsと対戦するため、久しぶりにNew Yorkへ帰ってきたのでした。去年、新庄がメッツでプレーしたのを何回も見に出かけて、チーム全体の調子はいまひとつだったながら、大リーグ観戦がますます楽しくなったと思っていたのに、まさかのトレード劇は、ちょっとショックでした・・・なので、今回の試合のチケットは、シーズン前にスケジュールが発表するやいなや、手に入れてしまったものなので、3塁側の内野席というかなりいい席でした。
ShinjoT持ち前の明るいキャラクターと、意外!?と勝負強いバッティングや華麗な守備で、新庄がNew Yorkの野球ファンの間ではすっかり人気者になっていたのは、去年何回もご紹介した通りです。彼が去ってしまったことを惜しんでいるのは、なにもNew York近郊に住む日本人だけではなく、打席に向かうときには、ジャイアンツの他の選手とは違い、大きな拍手や歓声が送られていましたし、新庄Tシャツを着ているファンも発見!髪の毛は黒いですが、この人、日本人じゃあなくて、普通のアメリカ人のファンです。新庄がシーズン当初から、いまひとつ調子が出ておらず、メッツの脅威になるほどでもないということも大きいのかもしれませんけどね。太もも痛とかで、ここ2試合ほど欠場していたので心配でしたが、New Yorkのファンの声援に応えるべく、今日はスターティング・ラインナップに名前を連ね、ますます明るくなった気がする?金髪をなびかせて、元気な姿を見せてくれました。
ShinjoAtBat雨の天気予報も出ていた曇り空が、ちょうど昼間の熱をそのまま保ってくれたらしく、最近には珍しい暖かい夜は、ナイター観戦には最適。夫が会社から帰宅するのを待って家を出てきた私たちは、試合開始に間に合わず、2回、この日、新庄が打った唯一のヒットも見逃してしまいました。この回は、ピッチャーのヒットなどでジャイアンツが3点先取。連敗中のメッツと連勝中のジャイアンツの勢いの違いを早くも感じさせる序盤となってしまいました。
ShinjoZoomShinjoOnDeck守備では、おなじみの捕球時にホップするスタイルで、再三いいプレーを見せたものの、2割そこそこの打率が物語るように、新庄のバットは湿りがち。この日も、ヒットは見逃した第1打席のみで、ホームラン性の大ファールなどはあったものの、ランナーを得点圏において凡退するなど、さっぱりでした。
4 - 1という点差以上に、全くいいところがないメッツに業を煮やしたファンが次々球場を去って行くので、終盤は、かなり前の席まで進出して観戦することができ、新庄のアップを狙ったのですけれど、調子がいまひとつだからか、素振りの表情もイマイチだし、ベンチに戻ってくるときはいつもうつむき加減。あの笑顔をカメラに収めることはできませんでした・・・残念。
結局、そのままジャイアンツが勝ち、連勝を5に伸ばし、メッツは連敗が3に増えてしまいました。個人的な理想のゲーム展開としては、「メッツは勝つけれど、新庄だけは活躍する」というものなので、「メッツは負けて、新庄はあまり活躍しない」というのは、もっとも歓迎できないパターン。まあ、序盤の得点に絡んでいたので、活躍しなかったわけではありませんけどね。これで、地元のNew York MetsNew York Yankeesとも、早くも観戦したので、「Have Fun!!」の大リーグ特集の今年版の更新に取り掛かろうと思います。更新できたら、また、ご覧になってくださいね。
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5月5日(日)  イチロー & 長谷川大活躍!
IchiroScoreboard今回はぎりぎりまでチケット手配がうまく行かなかったため、断念かと思われていたSeattle MarinersのNew York遠征ですが、やっぱり行ってしまいました!このところ、ケーブルテレビで年間契約したMLB Extra Inningsという全米各地の大リーグの試合を見ることができる有料チャンネルで、マリナーズの試合もしょっちゅう見ており、イチロー佐々木 主浩長谷川 滋利の日本人トリオのみならず、他の選手の名前と顔もかなり覚えました。そうなると、やっぱりナマで見たくなって、前日になんとか内野席のチケットを手に入れ、3連戦の中日、土曜日のデーゲーム、地元New York Yankeesとの対戦を見に出かけました。予想通り、球場には、たくさんの日本人が詰め掛けていて、「一打入魂」なんていうプラカードも見かけられたりしました。
空は抜けるような青空でしたが、まだまだ気温はちょっと低め。ヤンキースタジアムに吹く風はかなり冷たくて、屋根のある部分の内野席だった私たちの席には直接日も当たらず、また、皮ジャケットに手袋持参という重装備で出かけたのですが、正解でした。先行はビジターのマリナーズで、1番バッターは、いつもの通り、イチロー!相変わらずの活躍ぶりに、すごいブーイングで打席に迎えられ、試合が始まりました。
AfterPosadaHomer現在のところ、マリナーズは、アメリカン・リーグ西地区の首位を突っ走っており、大リーグの年間最多勝記録を作った昨年に並ぶような勢い。迎え撃つヤンキースは、すごく調子が悪いというわけでもないのですが、同じアメリカン・リーグ、東地区の2位。そこそこ勝ってはいますけれど、連戦連勝というわけではありません。勢いとしては、マリナーズの方があったのですけれど、その原動力となっているイチローは、序盤、なんだかさえなくて、1打席目、2打席目とも、あっけなく内野フライに打ち取られてしまいました。そして、先頭バッターが出塁できないマリナーズはいまひとつ調子が出ないまま。対するヤンキースは、初回から打線に火がつき、1回、2回と連続でホームランが飛び出し、あっという間に5点を先取。このまま行けば、ヤンキースのワンサイド・ゲームになってしまうかもと思われる展開になってしまいました。当然、地元ヤンキースファンは大喜び。去年のアメリカン・リーグ優勝決定戦以来の両チームの対戦ですが、また、あのときのように強いヤンキース復活を思わせました。
IchiroHittingIchiroStealでも、やっぱり、今の勢いはマリナーズの方が上でした!追加点を許さない一方、ソロホームラン4本で追い上げ、気付いたら4 - 5の1点差ゲーム、終盤に来て、にわかに緊張した試合展開になりました。そして、いよいよイチローの出番!1点を追う8回の第4打席で、ランナーを1塁に置いて、見事クリーンヒット。さらに、盗塁まで決め、無死2・3塁の一打逆転のチャンスを作りました!結局、この回は、パスボールによる1点しか得点できませんでしたが、5 - 5の同点になり、ということは、マリナーズ版「勝利の方程式」長谷川佐々木の日本人投手リレーも見られるかも!と面白い試合展開プラス、日本人的期待もつのるばかり。
Hasegawaヤンキースも守護神Mariano Riveraが登場したので、延長戦もありかと覚悟した矢先、なぜかアンラッキーなヒットやフィルダースチョイスなどのミスが重なり、9回表にマリナーズが一挙4得点!あっという間に9 - 5と、完全に試合をひっくり返されたヤンキースファンは、怒っていっせいに席を立って帰り始めました。そして、4点差というセーブポイントすら付かない十分な余裕をもったマリナーズは、9回裏のマウンドに、序盤からウォーミングアップしていた長谷川 滋利投手を送りました。佐々木 主浩投手は、同じ4点差でセーブが付かない昨日も投げていたので、同じように安心できる抑えの長谷川投手の登板となったのでしょう。大リーグはもう6シーズン目となる長谷川投手ですが、マリナーズでは初めてのシーズン。去年までも、西海岸のAnaheim Angelsに所属していたため、実は、彼のピッチングをナマで見るのは今回が初めてでした。今シーズンは、中継ぎながらすでに3勝で、無失点だった当時は一時、アメリカン・リーグ投手部門の1位に名前が出ていたほどの好調ぶり。この日も、危なげない投球で、3者凡退に打ち取り、見事、マリナーズの勝利を締めくくったのでした。
それにしても、強い!マリナーズ。この連戦は、日曜日も勝って、3戦3連勝!そういえば、去年も5月のNew York遠征では連勝したのですけれど、9月の優勝決定戦では、結局敗れてしまったのでした。帰り際、ファンのひとりが「まあ、この2チームの対戦は、また9月にここで見られるよね。」とボソッとつぶやいていましたが、順当に行けば、そうなりそうです。そして、そのときは、また去年同様、どっちを応援するか迷うんだろうな・・・
今回の観戦記も交え、「Have Fun!!」の大リーグ特集も近々更新予定です。また、後でチェックしてみてくださいね。
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5月2日(木)  スパイダーマン現る!
SpiderMan空模様が安定しないまま、5月を迎えてしまいました。ゴールデンウィーク中の日本から、New Yorkにいらしている皆さんも多いことかと思いますが、このお天気はちょっと残念ですね。1日は、すっきりと五月晴れになったものの、やっぱり気温はやや低め。風がまだ冷たいので、ジャケットがないと、ちょっと心もとないかなといった感じです。で、私も用事を済ませるついでに、街をブラブラ歩いてみましたが、思ったほど日本人観光客とおぼしき人たちの姿はなく、ちょっと残念・・・あ、でも、返品したりしたので、ここのところ通ってしまった五番街のH & Mでは、結構日本語を聞きました。
そして、今、街中でとっても目に付くのが、のツートンカラーの、筋肉ムキムキ!?の人形。そう、懐かしのヒーローSpider-Manなのです。ここは、Times SquareとPort Authority Bus Terminalの間にある42nd Streetに面した映画館のビルですが、ビルの上から巨大なスパイダーマンが吊り下げられており、なんだかちょっとバンジージャンプの後みたい!?に情けなく見えなくないこともありませんが、その大きさゆえ、道行く人々の注目を集めていました。これは、明日、5月3日より封切られる映画「Spider-Man」のプロモーションの一環で、もちろん、ここの映画館でも上映されます。
SpidermanSouvenir道路の反対側には、ありがちな土産物屋さんがあって、ここのショーウインドウも、人形やTシャツ、キャップなどをはじめとする、スパイダーマン・グッズ一色。結構キョーレツですね。お店や映画館がどうして、ここまでスパイダーマンに肩入れしているかというと、大きな理由のひとつが、この映画の舞台がNew York!だから。スーパーマンやバットマンなどと並び、アメリカ人に人気のある大人向けコミックが原作なので、撮影開始時から、誰がスパイダーマンをやるのかなど、いろいろと話題になっていました。そして、撮影は、あの9月11日以前にほぼ終了。当初のストーリーでは、スパイダーマンがそびえ立つツインタワー、ワールド・トレード・センターの2棟の超高層ビルの間に巣を張るというシーンがあったのだそうです。摩天楼を象徴する建物に、クモの巣を張ってしまうなんて、発想としてはかなり大胆で面白いし、ポスターとか短い宣伝クリップなどにも使われる予定でした。ところが、あの事件で、さすがにカットせざるをえず、すっかり差し替えになってしまいました。それでも、ビデオクリップを見ただけでも、Brooklyn BridgeやEmpire State Buildingなど、New Yorkの有名な場所が次から次へと登場。実写と最新のデジタル映像技術が見事に組み合わされ、New Yorkの街を縦横無尽に動き回るスパイダーマンを見ることができそうです。
SonySpidermanDisplay
SonySpidermanDisplay
この映画は、Sony Picturesで製作されたので、Madison AvenueにあるSony Plazaのウインドウは一面、スパイダーマン状態。手や顔など体の一部分だったり、模様の中にディスプレイをはめ込んだりとかなり目立っていて、道行く人々も、おや?と足を止めることがしばしば。どのディスプレイでも、映画のシーンを放映していますが、今回、その意外性で話題になっているのが、主役を演じるTobey Maguire。1999年度のアカデミー候補作「The Cider House Rules」をはじめとする出演作では、シリアスな役柄が多く、演技派として知られている若手有望株のひとり。おおよそ、正義の味方を演じるタイプとは程遠いような気が・・・と思っていたのですが、今回のストーリーは、Queensに住む平凡な高校生が、クモに刺されたことから特殊な力を得て、スパイダーマンとなって活躍するというものなので、「平凡な高校生」と考えるとぴったり。でも、色白でなんか筋肉とかなさそう・・・と思いきや、これも、コスチュームを脱ぐシーンの上半身を見て、意外なムキムキぶりにちょっとびっくり!してしまいました。きっと、役が決まってから鍛えたのでしょうけれど、ハリウッド俳優たちのそういう役作りも相変わらず徹底していてスゴイです。彼は、公開が近くなって、いくつものテレビのトークショーに出演していましたが、このスパイダーマンの大役、候補として、彼以外に、レオ様こと、Leonardo DiCaprioの名前も挙がっていたんですって。結局、トビー君がその座を射止めたのは、昼間は普通の高校生、夜はスパイダーマンとして悪と戦うという、二面性を強調するために、ちょっと寂しげでシリアスなムードの彼になったのではないかと想像しています。
全米一斉公開は、5月3日(金)から。さすがソニー、日本公開もほとんど同時で11日からなんですね。ビデオクリップなどは、ちょっと凝ったオフィシャルサイトhttp://www.sony.com/spider-man(日本語サイトは、http://www.spider-man.jp/)でご覧になれます。わが家のビル内にある映画館でも上映されるので、週末には絶対見に行くつもり。前評判は、とってもよいみたいですけれど、皆の期待通り、New Yorkを席捲しているクモの巣模様が、全世界を席捲することができるのでしょうか?乞うご期待!
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