★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

TachibanaRedandWhiteMochi
March, 2004
TsukushiPansi

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●突然の帰国決定
●最後のレストランめぐり
●いつもと違う!?「The Orchid Show」
●残念なこと!
●イラク戦争から1年
●お世話になったもの



3月23日(火)  お世話になったもの
EasterBasket昼と夜の長さが同じになる20日の春分をもって、一応、New Yorkの季節もとなりました。でも、先週は雪が降ってしまったし、週明けも最低気温がまだ氷点下だったりして、うららかな春らしいお天気には、まだまだ、程遠い状況です。これから、週末にかけて、お天気は崩れるものの、気温は上昇、最高気温が10℃以上にはなるようなので、そろそろ冬のコートともサヨナラできるかな?といった感じですね。お店には、ウサギヒヨコがシンボルで、春を告げるイベントのひとつ、キリストの復活祭、Easterのグッズが既に登場。「春分の日の後の満月の後、最初の日曜日」というEaster Sundayは、今年は4月11日。そのころになれば、名実ともに春らしくなっているのでしょう。
実は、先週来、ちょっとまた体調の関係で、HP更新することができませんでした。スミマセン。また、手持ち映像なのですが、そろそろ先が見えてきたNew York暮らしの中で、振り返ってみて、日々の暮らしに欠かせなかった、本当にお世話になったものというのをご紹介してみます。

その1 アミーゴ・バス
AmigoBus4年前、Manhattanから、New Jerseyに引っ越して以来、もう、それこそ足を向けて寝られない!?のが、住んでいる地域からManhattanまでのバス・サービス、通称「アミーゴ・バス」の運転手の皆さん。アミーゴ・バスについては、前に「Less Than Diary...(2002年10月分)」でちょこっと書いたことがあるのですけれど、いわゆる、公共の交通機関ではなくて、私のアパートなど、Manhattanへ行く人が多い道沿いを走る民間のバス。運転手さんのほとんどがヒスパニック系なので、そう呼んでいます。わが家の辺りのNew Jerseyから、Manhattanへの公共交通機関としては、New Jersey Transitのバスがあるのですが、これが、朝晩のラッシュ時以外は本数がとても少なく、しかも、運転手が無愛想で、バス停にバスが止まっているのを見てダッシュしても、待ってくれるなんてことは、まずありません!New York Cityのバスなら、ほとんど100%待ってくれるというのに・・・で、全く同じ路線を、路線バスの数倍の頻度で走り、少しだけれども料金も安い、アミーゴ・バスを皆が利用するようになるわけです。しかも、お客さんの数が、それぞれの運転手さんの収入に直結すると見えて、走っていけば絶対待ってくれます。ヒスパニック系の人は、みんなよく働くので、雨の日も雪の日も、あの9/11のときだって、トンネルが開通するやいなや、真っ先に走り始めていました。引っ越しても、Manhattanに通い続けることができ、ひいては、このHPを続けることができたのも、アミーゴ・バスの皆さんのおかげといっても過言ではないのです。

その2 ローカルニュース・チャンネル「New York 1」
NY1Castersこちらは、正真正銘、この6年余り、ほぼ毎日お世話になったテレビ・チャンネル「New York 1」。わが家が加入しているTime Warnerというケーブルテレビでは、1チャンネルがこのニュースで、1日中、New York Cityに関するニュースを放映しています。いってみれば、CNNのNew York版みたいなもの。New Jerseyに引っ越した当初、わずかの期間だけ見ることができなかったのですが、その後すぐ、New Jerseyでの放映も始まったため、これまた、Manhattan時代と全く変わりなく、New Yorkの情報を得ることができました。New York Cityの中だけが対象だから、なじみのある場所もたくさん登場するし、同じニュースを何回も繰り返すので、最初は聞き取れなくても、そのうちわかることも多く、なにか特別のものを見るとき以外は、わが家のテレビはこのチャンネルに固定されています。おかげで、朝は、キャスターのPat Kiernan(写真左)の顔を見ることから始まり、10時から1時くらいまでは、お昼担当のRoma Torre女史(写真右)とふたりがいること、そして、夜のLewis Dodleyが4時に登場することなど、このチャンネルについては、精通!してしまいました。キャスターについては、この6年間、基本的には全く変わらなかったため、彼らが休暇などで違う人が出ていると、「あれ?Patはどうしたの?」などと思ったりしてしまいます。キャスターより、下っ端?と思われるレポーターは、比較的移り変わりが激しかったのですが、時々、街で取材風景などを見かけることもあり、芸能人でもないのに、彼らをよーく見ている私にとっては、心理的に有名人に近く思えてしまい、わざわざ近づいて見てしまったり、ネタには使っていませんが、写真を撮ってしまったりしたことも。
毎朝、起きると今日のお天気と現在の気温をチェックするために、すぐテレビをつけて、このチャンネルをチェックします。そういえば、9/11のときも、朝、このニュースを見ていたら、第一報が入ってきて、なにが起こったかを知ったのでした・・・

その3 日本語無料情報誌
JapaneseFreePapersということで、さすがに最後の方は、英語にもだんだん慣れてきて、テレビでも、ニュースのようなきちんとアナウンサーが喋るものなら、なんとか聞き取れるようになりました。でも、英語の情報がちゃんと消化できないときに、本当に役に立ったのが、日本食料品店などに置いてある、無料の日本語情報誌。写真の下側から、「NYジャピオン」「週刊NY生活」「日刊SUN New York」「U.S.FrontLine」。「ジャピオン」と「NY生活」が週刊で、「SUN」は日刊、「フロントライン」は月2回(4月から週刊になるそうです)の発行でした。いちばん、欠かさずに読んでいたのが、ちょっと遅れるからニュース性には欠けるけれど、イベント情報なども充実していた「フロントライン」で、逆に毎日の「SUN」はあんまり読みませんでした。特に、去年の秋に、購読していた日本の新聞紙「読売新聞衛星版」が廃止になってしまってからは、他の日本の新聞の購読料が高いので、日本語の新聞的な読み物は、インターネットのニュース以外は、これらの無料誌に頼っていました。また、最近、発行された「NY生活」は、以前、普通の紙面とは別に、週に一度発行されていた「読売アメリカ」を手掛けていた方がやっているそうで、あれと似た感じの硬めの紙面。個人的には好みの内容なので、無料で発行し続けるのは、大変なことだと思うのですが、ぜひ、頑張ってこのまま続けていただきたいものです。

この他でも、New Jerseyなら「Mitsuwa Marketplace」、Manhattanでは「やぐら」という日本食料品店にもお世話になりましたし、衣類では、背の低いペティート・サイズがあってリーズナブルな「Ann Taylor Loft」でもよく買っていたような気がしますが、「欠かせなかったもの」というと、上記3つに尽きるということで、ピックアップしてみました。
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3月16日(火)  イラク戦争から1年
SnowDayやっぱりというか、予想通りというか、先月来のポカポカ陽気もついに途切れ、今週は、久しぶりにまとまった雪が降ってしまいました。気温がそんなに低くなかったので、全然積もらないかと思いきや、日中になって、逆に気温が下がり、雪の勢いが強くなって、あたり一面、あっという間に雪景色、それなりに積もってしまいました。くどいようですが、本当に、New Yorkのお天気は変わりやすいです。例年の平均気温などをチェックするより、近々のお天気や気温をチェックする方が重要。旅行にいらっしゃる方は、とにかく、向こう1週間くらいの予報で、着るものを揃えられるとよいと思います。それでも、予報も刻々と変わるので、ある程度の気温の幅に対応できるようにした方が無難。かなりの服を、既に日本に送ってしまった私も、もちろん、まだ、マフラーや帽子、冬のコートを残してあります。暖かい分にはなんとでもなりますけれど、寒い場合には辛いですからね。ただでさえ、日本の三寒四温と同様に、お天気が不安定なこの時期、週末に向けて、お天気は回復するようですが、ポカポカ陽気とまでは行かないようです。
WarTimeMagazine店頭に置いてあった雑誌などで気づいたのですけれど、そういえば、去年の今ごろ、アメリカがイラクに対する宣戦布告をしたのでした。1年経った今でも、まだ、イラクに駐留している米兵はたくさんいるし、自爆テロのニュースが毎日のように伝えられています。大統領選挙のある今年、戦争に踏み切ったブッシュ大統領の判断は正しかったのか?イラクに大量破壊兵器は本当にあったのか?などが、争点になっているようですが、それでも、まだ、民主党のケリー上院議員の支持が、ブッシュ大統領を上回るというところまでは行っていません。
MilitaryBeaniesこの前、Sotherby'sにイースターエッグを見に行ったとき(そのときの様子は、こちらで)、前に並んでいたフィリピン出身のおばさんと話していたら、どんな話からそういうふうに展開してしまったのかは忘れてしまいましたが、とにかく、熱くブッシュを支持することについて語っていたし、知らぬ間に、こんなBeanie Babiesまで発売されていたりするし、「強いアメリカ」をアピールしているブッシュ人気は、まだ、それなりに保持されている感じがします。New Yorkは、基本的には、リベラル派が多く、反戦デモなども盛大に行われた「反ブッシュ」の街ではあるのですが、今は、そういう声もそんなに大きく聞こえてはきません。11月の大統領本選挙まで、まだ時間があるのでなんともいえませんが、今の感じだと、なんとなく、ブッシュ再選ムード・・・という気がします。
SoldiersStPatrickParadeそんな、そろそろ、戦時下の警戒体制も少し薄れつつあるのかなといった雰囲気だったのに、ここに来て、また、街のテロ警戒体制が高まりつつあるのは、先日のスペインの列車爆破テロに、どうやら、アルカイダが関連しているらしいということがわかってから。特に、公共交通機関である列車の警備が真っ先に強化され、Grand Central Terminalなどの兵士の数はずいぶん増えたみたいです。また、お天気がちょっと懸念されていますが、明日、五番街で行われる予定のSt. Patrick's Dayのパレードの警備も、かなり厳重なものになるのだそうです。国のテロ警戒レベルは、時折引き上げられることはありましたが、今は、また、安全な方から数えて2番目のイエロー。でも、New York Cityの場合は、9/11以来、ずっと、それより1レベル上のオレンジのまま。この街にいると、イラクとの戦争も、そして、国際テロ組織との戦いも、まだまだ続いているということを、いやおうなく実感させられてしまうのでした。
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3月11日(木)  残念なこと!
Crocus今週は、先週に比べると、だいぶ涼しいというか、平年並みの気温に戻り、日中で10℃いくかどうかということろで、風もかなり冷たいのですが、日差しはずいぶんやわらかくなり、確実に春めいてきています。落ち葉がたくさん散っている花壇の片隅にも、日当たりのよいところには、クロッカスが花を咲かせていて、控えめに春の到来を告げていたりします。最後のNew Yorkライフを楽しむべく、ピッチをあげる・・・ところだったのですが、帰国前のチェックのために、軽い気持ちで出かけた病院で、ちょっとよくないところが見つかってしまい、残念ながら、また、しばらく外出禁止状態になってしまいました。なにも、こんなタイミングで・・・と、本人はかなりショックなのですが、しょうがないので、手持ち映像やボツ企画(これが結構あるんです!)を見直して、ボチボチと更新しようと思っていますので、お付き合いください。
まずは、とにかく、急に帰国が決まってしまったため、もちろん、いろいろな心残りはあるのですが、その中でも「これ!」と特的できる、残念な心残りがいくつかあるので、それをご紹介してみます。

その1 W松井、A.Rod・・・大リーグ観戦
SubwaySeriesTicketsSubwaySeriesTicketsZoom間違いなく、心残りのNo.1は、大リーグ観戦でしょう!今年は、Bleacherという外野の席ではあるものの、自力で、New York Yankees V.S. New York Mets、いわゆるSubway Seriesのチケットをゲットしていたので、その無念さはかなりのもの。松井 V.S. 松井 対決を見られるというころに加えて、A.Rodという大物のおまけまでついてきたので、チケットがありながら、生で見られないなんて、なんて残念なこと。これ以外のチケットは、まだ買っていませんでしたが、もちろん、シーズンが始まれば、今年もヤンキースタジアムには、ちょくちょく足を運ぶつもりでいました。道端の出店で売っているピンクのヤンキース・キャップがちょっとかわいかったので、今年は買おうかなーなんて考えていたりもしたのですけれどもね。
MetsLeaflet最近は、「Kaz Matsui」という呼び方が定着しつつある松井 稼頭央選手の入団したメッツも、忘れないでくださいとばかり、今年の試合スケジュール一覧と、何試合かがセットになったパッケージのお知らせを送ってきてくれたのですが、こちらは、発売開始が遅かったので購入には至りませんでした。メッツのチケット販売開始は、2月22日で、帰国が決まったのが、本当にその少し前。かろうじて、購入を踏みとどまったというところです。結局、ナマ松井は見ることができないので、今、時々放送されている、オープン戦を見たりしています。でも、オープン戦は、日本同様、若手にチャンスを与えることも多く、主力はすぐ引っ込んじゃったり、代打だけだったりもするので、そんなに面白くもないのですけれどもね。
大リーグといえば、今年の3月3日が「Hideki Matsui Day」になったのはご存じでしょうか?私も日本語のニュースで見ただけで、こちらでは全然話題にもなっていなかったので、なーんだ・・・と思っていたら、New York Cityの観光局であるNew York & Companyがちゃんと、松井 秀喜選手を日本人観光客誘致のための観光親善大使に任命したとのことで、こちらのPDFファイルをプリントアウトして書き込み、郵送か応募箱に投函すると松井のサインボールが当たるキャンペーンを実施中です。期間は、10月1日迄。ゴールデンウィークや夏休みにNew Yorkにいらっしゃる予定の方は、ぜひ、応募してみてくださいね。

その2 「Friends」の最終回
FriendsMagazineHave Fun!!の特集でもご紹介している通り、この6年半を通じて、もっともお気に入りのテレビ番組だったのが、NBCの人気Sit-com「Friends」。日本でも放映されているそうなので、ファンの方も多いかもしれませんね。で、木曜日8:00〜の本放送は、今シーズンが最終シーズンであるというのは、周知の事実。もう、最終エピソードの収録は終わっているのだそうで、雑誌でも、サヨナラ特集なんかが組まれていたりします。アメリカのテレビのシーズンは、9月〜翌年5月というのがほとんどで、そのシーズンの最終エピソードが放映されるのは、たいてい、5月下旬から末にかけて。予定では、「Friends」の最後を見届けた後、主人公のひとり、Joeyがスピンアウトして主演するドラマは見るかしらん?などと考えていたところでした。ところが、新しいドラマどころか、最終回も見られないなんて!3月末迄では、少なくとも、丸2か月分の放送予定が残っていることに加え、このところ、残りが少なくなったからか、新しいエピソードを出し惜しみしていて、しょっちゅう、再放送ばかりで、話があんまり進みません。新しいエピソードを放映するときは、いやらしく?「残り○エピソード」とかカウントダウンみたいなのを放送するので、そのために、「あーあ。」とため息。とりあえず、DVDを購入して帰ろうかと思っているのですが、家電も全部買い直さなくてはいけないわが家では、マルチリージョンなるDVDを買えば、こちらで買ったDVDも見られるというウワサを聞きました。それでも、最終シーズンのDVDは、当分発売されないだろうから、最終回を見るのは、かなり先のことになってしまいそうです。

その3 ちょっと気になる「Big Apple Fest」
BigAppleFestHP2月末くらいに、ローカルニュースの「NY1」でチラッとみて、とっても気になっているのが、この夏行われる「Big Apple Fest」というイベント。これは、約4フィート(122cm)四方のファイバー製かなにかのリンゴに、様々なアーティストが装飾を施し、街のあちこちに置くという、夏にはつきもののパブリック・アートのイベントのひとつ。パブリック・アートといえば、2000年の「Cow Parade」、2002年の「Dog NY」ともに、特集ページを作ってしまったほど、この類のイベント好きの私としては、New Yorkのシンボルでもあるリンゴのアートもどんなものになるか、とっても興味深々で、見られないのがかなり残念です。イベントの紹介のときは、ごく一部の作品を持ってきていたのですが、単にリンゴに色を付けるというだけではなくて、中をくり抜いて、新たな立体を組み込んだりもしていたようなので、趣向を凝らした、いろいろなパターンのものが出てきそうです。展示期間は、8月中旬〜10月中旬の予定。夏頃にいらっしゃる方は、街でリンゴ狩り!?をしてみてくださいね。イベントの詳細情報は、http://www.bigapplefest.org/に記載されると思います。

別に住んでいたからといって、全部行けるわけでもないのに、この他にも、テレビで春以降のイベントの紹介を見たり、雑誌で見つけたりするたびに、ため息をついている私なのでした。そうそう、そういえば、Cirque du SoleilのNY公演も・・・
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3月7日(日)  いつもと違う!?「The Orchid Show」
NYBotanicalGardenOrchidShowLeaflet先週来のポカポカ陽気が続いていた週末、さすがにちょっと気温は下がり始め、最高気温がようやく10℃くらいではありましたが、これくらいなら、外歩きも大丈夫と、用事のついでにちょっと足を伸ばし、車で、久々にBronxにあるThe New York Botanical Gardenまで出かけてきました。ちょっと暖かくなったとはいっても、さすがに、屋外の花々を楽しむには、まだまだ時期尚早、大きな温室の中に展示されていて、今、結構話題になっている「The Orchid Show」を見るためだったのでした。New Yorkで開催されるラン展といえば、以前はWorld Financial Centerで、ここ2年くらいはRockefeller Centerで開催されている無料の「International Orchid Show」がおなじみだったのですが(過去の様子は2002年3月2000年4月1999年3月で)、こちらは、毎年、イースターの少し前に開催されるため、今年はおそらく4月になってから、ということは、残念ながら見ることができないので、有料ではありますが、温室の中ということは、規模も大きいだろうと期待して、植物園に出かけました。
BotanicalGardenConservatory口コミもあったし、ローカルニュースなどでもよくやっていたので、そこそこ人気はあるのだろうと予想はしていましたが、場所もBronxだし、まあ、それなりだろうと思っていたら、駐車場に到着したら、その盛況ぶりにびっくり!植物園内の駐車場は満車で入れず、向かいにある大学の駐車場に止めなくてはなりませんでした。もちろん、入場する人のお目当ては、100%この温室内。入口で買ったチケットには、一応入場時間が書いてありましたが、中が広いからか、入場制限などはなく、すんなり入ることができました。
EntranceOrchidView今回のラン展、高級宝飾店のTiffany & Co.がスポンサーになっていて、そのせい?なのでしょうか、普通と違うのは写真撮影禁止と入口に書いてあったこと。植物園で、写真撮影禁止なんて、ありえないことの上、火曜日の午前中のみ写真撮影OKで、しかも、そのためには35ドルの写真撮影許可証を購入しなくてはいけないというのですから、そのケチくささ!?には、ちょっと驚いてしまいます。ただでさえ、通常の入園料より高い15ドルもの入場料を払っているのに・・・でも、温室の入口に入るやいなや、皆、パチパチと写真を撮っていて、ちょっとあっけに取られてしまいました。入場料を払っているのだから、写真くらい撮らせろ!とは、さすが、アメリカ人は強気だわ・・・とか感心していたら、そうではなくて、どうも、写真を撮ってはいけないのは、奥の方の特別展示の温室内だけで、他はOKなようでした。尚、温室内は、すべて、ランの展示というわけではなく、従来通りの世界の植物みたいなところも多々あり、ランが集中してある写真撮影禁止の温室以外は、他の植物の間にランが混じっているという感じでした。
EntranceOrchidZoomEntranceOrchidZoomということで、それを知ってから、あわててメイン展示ではないところのランをいくつか撮りましたが、まあ、この辺りのでも、十分立派です。でも、やっぱり、写真撮影禁止のところの展示がいちばん凝ったインストレーションになっていて、定番の胡蝶蘭みたいな丸いタイプの花や、たくさん花のついたシンビジウム、豪華なカトレア、左右に長くヒゲみたいな花弁が垂れたタイプのものなど、いろいろなタイプのランが、古代遺跡を模した石材の塊のところにまとめて展示してあって、エキゾチックな雰囲気を醸していました。さらに、狭い通路の方には、上の方に張り出した木の枝のところに大きめの花を配して、まるで、ランのトンネルみたいな感じにしてあり、温室のガラス越しに日光が降り注ぐ様子は、南国の楽園を思わせました。
EntranceOrchidZoom普通のラン展だと、ランの花はたくさんありますが、その他の植物と組み合わせることがあまりないので、そういうところが、植物園の温室ならではなのでしょう。その見事さに、思わずカメラを構える人があちこちにいましたが、そこの温室だけには、ちゃんと警備員がいて、すかさず近寄って「No photo, please.」と注意していました。ただ、この日はとっても混雑していたので、見てないところで、こっそり花のアップをデジカメに収めてしまう人や、注意されても「ランじゃあない花を撮ってるんだから、いいじゃないか。」とか開き直る人もいたりして、やっぱり、この写真撮影禁止、すんなりとは受け入れられていませんでした。個人的に、今回、気になったのは、上の右側の写真の花のような、斑が入ったような模様の花々。American Moth Orchidという種類のものがそれで、メイン会場のところには、ブチブチがきれいに入った立派な花がいくつもありました。やっぱり、写真が撮れなかったのは、ちょっと残念。ゆっくり見ることはできたし、花はそれぞれきれいでしたが、気軽に楽しむには、やっぱり、4月に行われるであろう「International Orchid Show」かなーと思ってしまいました。
The Orchid Show」は、3月28日まで開催中。一足先に春を感じたい方は、どうぞ。駐車場も、予備を含めればかなりの大きさがありますので、車で大丈夫。Manhattanからは、電車のMetro-North RailroadGrand Central Terminalから「Botanical Garden」駅まで、数駅なのですぐ到着します。植物園へのアクセス、開園時間等は、http://www.nybg.org/にて。
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3月5日(金)  最後のレストランめぐり
SaksFifthAvenueWindow船便を送り出して、本当にすっきりしてしまった部屋で暮らしていますが、まだ、なかなか慣れなくて、出かけるとき、大きな鏡があったドアの横の壁をつい見てしまったり、物を探して空っぽのクローゼットに入ってしまったり・・・その度に、なんだか、ここでの日々が残り少ないことを、いやおうなく感じてしまいます。街中のショーウインドウは、もうすっかり春夏物に彩られていて、なかなか華やか。去年に続いて、今年も色としては、ピンクが流行りで、スカートやフリルなど、フェミニンなタイプのものが多いみたいですね。でも、日本に帰るかと思うと、このNew Yorkの流行とも、もうお別れ。日本の方が、服装については、コンサバティブだし、あと、年齢によって、服の傾向がかなり違うような気もするから、ついて行けるかちょっと不安?もありますが、まあ、なんとかなるでしょう。
Chuboさて、離れるにあたって、名残惜しいことのひとつが、New Yorkのレストランめぐり。ということで、帰国が本決まりになった2月下旬あたりから、そのうち行こうと思いつつ、まだだったレストランをピックアップして、せっせと通っています。3月中に、まだまだ、いくつか行く予定がありますが、とりあえず、最近出かけたダウンタウンのレストランをご紹介しておきます。まず、最初は、最近人気のスポットLower East Sideの中でも、隠れたレストラン街!ともいえるClinton Streetにある、フュージョン料理の「Chubo」というレストラン。「Chubo=厨房」という名前から察する通り、New Yorkではすっかり人気の和食テイストも取り入れた料理が出されます。いくつかのHPや雑誌などで、評判になっていたので、ぜひぜひ、行きたかったのですが、ランチはやっていないので、なんとなく行きそびれており、ようやく実現したのでした。
ChuboSecondCourseChuboFirstCourseデートにぴったりのロマンティックな雰囲気とあったので、夜遅くなれば混むに違いないと、平日、かなり早めに出かけたら、まだガラガラでした。ここのメニューは、プリフィックスのコースのみで、前菜・メインのみだと25ドル、デザートをつけても29ドルとリーズナブル。今回は、とってもお腹が空いていた!ので、メインが2種類付く4コースで42ドルの「Omakase」にトライしてみました。料理的には、和風の素材を使いながら、味付けは洋風といった感じでしょうか。前菜のうなぎとフォアグラを合わせ、柑橘系のソースを添えたもの(写真左)と、メインのひとつ、タイ、アンコウなど、3種類の魚を重ねて、マヨネーズっぽいソースを添えたもの(写真右)は、どちらも、バツグンに美味しかった!です。ただ、メインの2品目は、ラムのグリルと牛あばら肉の煮込みだったので、お肉があんまりの私には、今ひとつでした。デザートは、普通に美味しかったけれど、こちらは、和ではなく、完全な洋風。今回は、4品のコースにして、量もそんなに多くないから、なんとか食べましたけれど、普通なら、2品か3品のコースで十分だと思いました。食器も凝っていて、和の雰囲気の渋いものだし、各テーブルに小さなロウソクが灯されている雰囲気は、確かにロマンティックで、デートや女性同士のグループ向き。まだ、他に行きたいところがあるのと、ちょっと遠いこのロケーションだと、もう行かないかもしれませんが、もっと早く知っていれば、定番にして、他のメニューも試してみたいレストランでした。日曜日だけは、「Bento Brunch」というのをやっているので、11時からオープンしています。
66もうひとつ、ダウンタウンで行ったお店は、New Yorkでいくつかのレストランを展開している、スターシェフJean Georges Vongerichtenが去年あたりにオープンした中華料理の「66」。こちらは、人気レストランがひしめくTriBeCaで、WTC Siteに通じる大通りChurch Streetに面したビルの1階にあります。Jean Georgesといえば、本家はフランス料理なのですけれども、それ以外のアメリカンやエスニック系レストランがいくつもあって、「Mercer Kitchen」「Lipstick Cafe(お気に入りレストランのアメリカ料理参照)」「Vong(Most Popular Restaurant参照)」という、フレンチ以外のレストランは制覇しました。で、残っていたのが、新しい中華料理だったのです。最寄駅や地図を入手しようと、Citysearch New York Cityをチェックしたら、ドレスコードに「Dressy」とあったので、バレンタインのときの失敗(詳しくはこちらで)を繰り返してはいけないと、予約時に確認したら、ジャケットは不要でした。日曜日の午後という、中途半端な時間だったからか、モダンな店内はとても空いていて、私たち以外に1組しかお客さんがいませんでした。さすが、Jean Georgesだけあって、中華といえども高級感が漂い、写真が撮れなかったのは残念ですが、無機質なモノトーンの店内のバーエリアには、漢字を染め抜いた赤い暖簾がかかり、レストランエリアには、「Finding Nemo」気分?にさせてくれる大きな水槽に、色とりどりの熱帯魚が泳いでいました。
66Lobster66StirFriedNoodle作務衣を着た白人のウエイターさんが説明してくれたメニューは、基本的には、普通の中華とあんまり変わりませんでしたが、フォアグラ入りのシュウマイがあったり、メインにロブスターがあるあたりは、やっぱりフレンチ風。2種類頼んだシュウマイ(ギョウザ)の皮が厚めだったので、ちょっとがっかりしましたが、よくチャイナタウンの安い店である、分厚い小麦粉の塊みたいな皮ではなくて、ツルンとした舌触りの上品なものでした。それと、メニュー的には普通なんだけれども、素材の質と量が違うスープがかなり美味でした。せっかくなので、メインにはロブスターとブロッコリの豆鼓あえ(写真右)をオーダーしてみたら、立派なロブスターまるまる1匹分と、ゆでたブロッコリ1株は別々にしてありました。豪華だけれども、まあ、味は普通。でも、ここで、いちばん美味しかったのが、ごく普通の焼きソバ(写真左)。適度なコシがある細めの麺に、野菜の細切りが入っただけのものなのですが、油っぽさがなく、野菜が見事に細くきれいに切りそろえてあって、オイスターソースの味も濃過ぎず薄過ぎず、こんなにていねいに作られた焼きソバは初めて食べました。こんなに優雅な雰囲気で中華を食べたのも初めてですが、お値段も、チャイナタウンに比べれば、格段に高い!ので、決して普段使いのレストランではありませんが、場所柄、有名人が来ることもあるらしいので、New Yorkらしいレストランといえば、そうかもしれませんね。こちらは、それこそ、もう行かないと思いますが、すごく気にはなっていたので、行っておいてよかったです。そして、やっぱり、中華でもJean Georgesらしさがちゃんと反映されていることを確認できました。
Chubo
6 Clinton Street (bet.E.Houston & Stanton Sts.)
Tel.212-674-6300
Tue-Wed:6:00〜11:00、Thu-Sat:6:00〜11:30、
Sunday:11:00〜3:00、4:30〜9:30
http://www.chubo.com

66
241 Church Street (at Leonard St.)
Tel.212-925-0202
Lunch: Mon-Fri 11:30〜3:00、Sat-Sun 11:00〜3:00
Dinner:Mon-Thu 6:00〜12:00、Fri-Sat 6:00〜1:00、
Sun 6:00〜10:30
http://www.jean-georges.com
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3月2日(火)  突然の帰国決定
KimonoStitch3月になり、先週来の暖かさがさらに度を増して、日中の気温が20℃に迫ろうかという勢いで、まさに、春爛漫といった感じです。ひなまつりの頃に飾ろうかなーと思って、1月の出かけられなかった頃に作り始めた着物の絵柄の刺繍もちょうど完成し、先日、インターネットでオーダーしたフレームに入れてみました。今回は、ちょっと豪華に金色の地模様のマットも付けてみたら、なかなかの見栄え。なのに・・・トップページの「とっても残念なお知らせ」でお知らせしました通り、実は、今月末で、日本に帰国することになってしまいました。なので、この額も、完成して写真を撮っただけ、飾ることもなく、もう、日本行きの荷物として梱包されてしまったのです。もともと、永住権を持っているわけではなかったから、いつかは日本に帰るのだろうと思っていましたが、予定の5年を過ぎ、なんだか、New Yorkが第2のふるさとみたいに思えてきて、生活にもすっかり慣れ親しんできた矢先、夫の仕事の都合で、急に4月までに帰国しなくてはならなくなってしまったのです。
MovingPreparationOurPackagesそうと決まると、あんまり時間の余裕はありません!とにかく、いちばん大変なのが引越し。Manhattanから、今住んでいるNew Jerseyのアパートへの引越しは一度しましたが、それも、かれこれ、もう4年近く前(前回の引越しについては、「Road to Suburbanite」でご覧くださいね。)。そのときに、少しは処分したものもありますが、今の住まいの方がずっと広かったし、この4年間の間に、あれこれ物も増えてしまったので、まずは、要らない物を処分することから始めました。そして、先週、引越し屋さんに見積もりに来てもらい、3月になるやいなや、まず、2回送る予定の、船便の第1回目を送り出しました。引越し費用は、会社持ちなので、日系の運送屋さんの「おまかせパック」。数日前に、事前に箱詰めできるよう、ダンボールや緩衝材、ガムテープなどを運び込んでもらいましたが、いざ、詰めようとすると、「これは、日本ででも必要かしらん?」と考えて、捨てようと判断する物があまりに多く、途中からは、ほぼ、廃棄作業に専念し、自分で詰められたのは、ほんのちょっとだけ。結局、ほとんどのものは、当日、手際よく、プロの皆さんにやってもらいました。あっという間に、荷物が詰められたダンボール箱が、アパートの狭い通路に積み重ねられ、そして、エレベーターへと消えて行きました。
EmptyEntertainmentCenterEmptyBookshelf今回は、あくまで、船便の一部ということだったのですけれども、残り1ヶ月、なくてもよいものは、基本的に全部送ってしまったので、本やCD、ビデオなどは、ほとんど全部送ってしまいました。おかげで、本棚とテレビまわりの棚は空っぽ!ずいぶん、すっきりしてしまいました。ここに引っ越してきた当時、すごくうれしかった!?ウォークイン・クローゼットも、今はほとんど物がありません。こうしてみると、人間、結構物を持たずにシンプルに暮らすこともできるものなのですね。まあ、私たちの場合、残り1ヶ月なので、ここまで思い切れるということもあるとは思いますけれど。ただ、ご存じの通り、New Yorkの気候の変化の激しさには、何回も痛い目に合っているので、ある程度の気温のバリエーションに耐えられるよう?洋服は結構多めに残してあったりします。2月は、ほとんど雪も降らなかったし、気温も比較的高めだったような気がしますが、3月に大雪が降る可能性が絶対ないとはいえませんから。
そういうわけで、New Yorkの最新情報をお届けできるのも、あと1ヶ月を切ってしまいましたが、それまでは、悔いの残らないよう!残された日々で、より、New York生活をエンジョイするつもりです。忙しくて、あんまりHPが更新できなかったら、ゴメンナサイ・・・
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