そして、「Trick or Treat」のときは、やっぱり、それらしく仮装しないと決まりません。今年の流行の仮装がどんなものなのかは、定かではありませんが、9/11以来、定番となったのは、右の写真の下の方に黄色いコートとヘルメットがある、New Yorkのヒーロー・消防士さんの衣装。毎年、必ず、小さな消防士の男の子を見かけます。また、男女を問わず、小さい子向けには、カボチャや、カエルやウサギみたいな、メルヘン系が定番。この辺は、自分でではなく、親御さんが選んで着せられている!?と思われますが、もう少し大きくなると、自己主張?するので、男の子なら、スターウォーズみたいなSFヒーローもの、女の子だと、ディズニーやバービーみたいなお姫様系を選びそう。 この日は、子供だけじゃあなくて、パーティーに参加する大人も仮装する人がたくさんいます。会社からパーティーに直行するから、あんまりハデハデな衣装は着られない・・・という場合には、ドラキュラやバンパイアのメイクアップ・キットを。このキットで、本格的なホラー顔!?にさえなれば、あとは、黒っぽい服にマントを用意するくらいで行けそうです。あるいは、ウィッグも手軽な変装道具のひとつ。普段から、この手のものは置いてありそうな、パレードのお膝元、ビレッジのお店には、いろんなタイプが揃っています。でも、これって、ちょっと間違えると、仮装なんだかマジなんだか、わからない場合もあるかも・・・いずれにしても、毎年、この時期になると、「今年はどうしよう」と頭を悩ませる人が多いことは確か。パーティーの顔ぶれが変わればいいですが、そうでない場合は、毎年同じじゃあ芸がないですものね。個人的には、見物一方で、その手のパーティーに参加したことがないので、頭を悩ませることなく、道行く人々を見て楽しませてもらっています。
まずは、なんといっても、昨日のNew York Yankeesの劇的勝利の余韻に浸りまくっているNew Yorkです。観戦した第6戦も、勝てそうだったのに結局負けてしまったし(そのときの様子はこちらで)、テレビ観戦していた昨日も、いきなりガンガンと点を取られてしまったから、一時は、ちょっとあきらめムードになってしまったりしました・・・でも、同点になってからは、「これで行ける!!」という感じが盛り上がってたし、今まで打てなかったAaron Booneがいちばんいいところで打ってくれて、本当によかったです。試合が終わったのは、日付が変わった深夜0時過ぎでしたが、それから30分もしないうちに、MLB Official Siteから、ア・リーグ優勝ギアのお知らせメールが来たのにもちょっとびっくり。 一夜明けた今日は、熱戦からまだ半日以下しか経っていない!?正午から、市庁舎でPep Rally for Yankeesなるちょっとした激励会があり、昨日のヒーローのBooneと、Joe Torre監督が招かれていました。また、昨日の試合前に、球場に近いManhattanのWashington Heightsというところで、水道管が破裂して道路が水浸しになり、ひどい交通渋滞が起きていたのですけれど、打順を7番に下げられ、2ホーマーと大奮起したもうひとりのヒーローJason Giambiが、この渋滞に巻き込まれ、近くのパトカーのところに行って、球場まで先導してもらい、なんとか試合開始に間に合った!というエピソードも伝えられています。 個人的には、近ごろめっきりスポーツの秋!ですが、秋を修飾する言葉としては、食欲の秋、芸術の秋・・・と、いろいろありますよね。でも、New Yorkの秋は、別名「チャリティ・シーズン」。アメリカでは、9月が年度始めで、企業も予算が十分にあったり、夏休み明けで皆の社会活動が活発になるから、イベントを企画しやすい時期だったりするということが大きいのかもしれません。そして、最近のチャリティの中で、大きな位置を占めているのが、9月下旬くらいから、街を歩くとあちこちで見かけるようになった、このピンクのリボン。女性の方ならご存じの方も多いかもしれませんが、これは、「National Breast Cancer Awareness Month(乳がん意識向上月間)」のシンボルマークで、アメリカでは、10月を、乳がんの防止や病気に対する理解を深めようという月間に定めています。さらに、第3金曜日にあたる今日17日は、乳がんの早期発見に有効なエックス線検診であるMammographyを受けよう!という「National Mammography Day」。私もこちらに来るまで、年に一度の人間ドッグでの触診くらいしか、乳がんに関する検査をしたことがなかったのですが、やはり、アメリカは乳がん治療先進国らしく、母方の叔母を乳がんが原因で亡くしていることを言ったら、すぐにすすめられ、去年、こちらで初めてマモグラフィーを受けました。レントゲンを撮るために、おっぱいを板の間に挟み込む!?という、なかなか痛く、かつ不快な検査であると聞いてはいたのですが、女性の技師の人が担当で、優しくしてくれたので、覚悟したほどは?痛くはありませんでした。 で、チャリティの方に話を戻しますと、10月に先かげて、9月下旬のFashion Weekの頃に、大々的なチャリティ・イベントを行ったのが、高級デパートのSaks Fifth Avenue。五番街に面したところのアメリカ国旗を、シンボルカラーのピンクの旗に変え、ショーウインドウもピンク色の鍵穴のマークで覆った「Key to the Cure」というキャンペーンでは、4日間の期間中の売上の一部と、店内のポスターでNicole Kidmanがモデルになって着ていた特別デザインのTシャツを売り出し、その収益を乳がん治療や研究機関への寄付にあてるというものでした。期間中の売上は、確か平日のみで週末が入っていなかったから、たいした額ではないのかもしれませんが、とっても話題になったのが、Tシャツの方。このコットンのTシャツは、$29とお手頃だったのと、デザインを手がけたのが、元ビートルズのPaul McCartneyの娘で、ヨーロッパで活躍しているデザイナーのStella McCartneyであるのに加え、限定品だったからか、あっという間に売り切れてしまい、今では、倍くらいの値段でオークションサイトのebayで取引されていたりします。ちょっと興味があって調べたときは、まだ、Saks Fifth Avenueのサイトで売っていたから、買っておけばよかったかしらん?なんて、後から思ったりもしました。 乳がんチャリティのTシャツといえば、代表的なのが、Polo Ralph Lauren。SOHOのショップには、ポロがチャリティ商品のシンボルに使っているPink Ponyの大きな旗が掲げてありました。このポニーが真中にドンと付いているTシャツは、白と黒があって、短めの袖にぴったりめの女性らしいデザインでかわいいのですけれど、お値段は$52とややお高め。スウェットシャツとか、セーターになってしまうと、さらに倍とか3倍の値段になってしまうため、ちょっと躊躇してしまう金額。でも、寄付する分の金額が入っているから、しょうがないのかもしれませんけれどもね。このピンクポニーのシリーズはセレブリティなどにも好まれていて、人気ドラマ「Sex and the City」の中でも、Christin Davis演じるCharlotteが、白いコットンセーターを着て登場したことがありました。Tシャツやポロシャツの他にも、ネクタイや水着、ピンクのトートバッグなどもあります。 雑誌に、乳がんチャリティ関連の商品がまとめて紹介してあったので、その中から他のNew Yorkブランドをご紹介してみますと、人気がありそうなのは、最近、日本でも流行中のCOACH。ただし、バッグではなくて、ピンクの革ベルトの時計。お値段$350の売上のうち、$100を寄付すると書いてあったので、価値的には$250の時計っていうことなんでしょうか?ちょっと実物が見てみたいと思ったのですが、どうも、店頭にはないみたいなので、もしかしたら、オンラインのみの販売なのかも?しれません。このあたりになると、乳がんのためのチャリティというよりも、色がかわいくて気に入ったからという理由で買う人も多そうですね。確かに、シンボル・カラーが、いつの時代も女性に好まれるピンクであるというのは、作る側としても、チャリティ商品を作りやすいに違いありません。 デパートでも、Bloomingdale'sが、西海岸発の元気なブランドLilly Pulitzerのピンクの花柄のスカーフ($30)を独占販売していたり、庶民派デパートMacy'sは、ピンクのセーターを着せたオリジナル・ベア($10)を作って売っていたりします。なんだか、年々、この乳がんチャリティ・イベントは盛況さを増しているようで、この時期、乳がんチャリティ関連商品を扱わないと乗り遅れる・・・みたいな雰囲気さえあったりします。その他では、上の写真でもご紹介しているAvonなどの化粧品メーカーも関連商品を出しているところが多く、パッケージやケースがピンクのかわいらしいものが多く出回っています。 どれくらい売れるかどうかわからないチャリティ商品に比べ、実は、手堅く確実に寄付金を集めているのが、参加者が必ず寄付金を払うチャリティ・イベント。乳がん関係では、全米各地で行われる大規模なAvon Walk for Breast Cancerが知られていて、New Yorkでは、9月下旬の週末に2日間かけて、参加者たちが、Manhattanをほぼ1周歩く様子がニュースで報じられていました。10月に入ってからも、地下鉄にポスターが貼ってあったMaking Stridesという、このイベントのようなチャリティ・ウォークはよく行われています。近しい人を乳がんで亡くした人や、逆に回復した乳がん患者の人々などが多く参加して、元気に歩くことで、乳がんは早期治療さえすれば、完全に治ることをアピールしています。 女性なら、誰でも全くの他人事とはいえない乳がん。私も、年齢プラス、こちらに来てから、たくさんのキャンペーンや広告を見聞きして、ずっと身近に感じられる病気になりました。早期発見なら、治癒する確率も高いといわれている病気なので、少しでも気になっている方は、この機会に検査などを受けてみてはいかがでしょう。 ↑先頭に戻る