★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

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●初観戦!ヤンキース・プレーオフ
●NY版鳥人間コンテスト!?「Flugtag NYC」
●特定映画専用テレビ?「TVs For Movie People」
●秋のメトロポリタン美術館「El Greco」
●大熱戦!リーグ優勝決定戦
続き(10月後半の話題)を見る・・・


10月15日(水)  大熱戦!リーグ優勝決定戦
GoYankeesBannerALCSLogoリーグ優勝に王手をかけて、New Yorkに戻って来たNew York Yankees V.S. Boston Red Soxのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ。前回のディビジョン・シリーズ(そのときの様子はこちらで)に続き、「Yankees リーグ制覇!」の瞬間が見られるかというこの1戦を、両チームの闘志の激しさを表すかのような強風が吹き荒れる中、Yankee Stadiumで観戦してまいりました。ちなみに、今回のチケットも、前回同様、会社の昼休みにPCを駆使して友人がゲットしてくれたものなのですけれども、月曜日に売り出されたWorld Seriesのチケットこそは自分で手に入れよう!と、開始からインターネットでトライしてみましたが、結局ダメでした。今回は前回以上に繋がりにくく、1時間ほどして繋がった!と思ったら、既に全部売り切れ。New Yorkである試合のスケジュールが、1・2戦、6・7戦とも週末で、しかも、前回と違って、今度の試合は全てナイターの予定なので、取れればいつでもいいやと思っていたのですが、試合がある可能性がいちばん低い第7戦ですら、全く売れ残っていませんでした。プレーオフを2試合も観られただけでラッキーだったのですが、ここまで来たら、最後まで観たい!という欲が出てしまったので、ちょっとだけ残念です・・・
RedSoxJerseyRedSoxJerseyRedSoxCapでも、ワールドシリーズに進出するためには、まず、この宿敵同士の1戦に勝たなくてはいけません!3勝2敗と、本拠地に戻って来て、あと1勝すればいいというYankeesは、敵地で2連勝しなくてはいけないRed Soxに比べれば、ずっと有利ではありますけれど、ここまで競っているとやはり、早く決めてしまうに越したことはありません。今日の優勝決定を確信したファンたちで、またまた球場は異様な盛り上がりを見せていました。加えて、ご存じの通り、Bostonでの乱闘事件の後ですから、球場警備の警官の数は、前回にも増して多くなっていましたし、「ヤンキースのファンはいちばんのファンであることを信じているから、ぜひ、マナーを守って観戦してほしい。」みたいなことを繰り返しアナウンスしていました。でも、観客席を見渡すと、驚いたことに、Red Sox真っ赤なジャージやキャップをかぶったファンの姿もチラホラ。こんな殺気だった中に、よくあんな挑発的な格好をして観戦しに来る度胸がありますよね。でも、警官の姿やアナウンスが功を奏したのか、今回は、こういう宿敵のファンに対しても、極めて友好的に接している人が多く、泥酔したり、ケンカをしかけて退場するファンは、周りにはひとりもいませんでした。
AndyPetitte試合の方は、プレーオフに入って好調な先発Andy Petitteがなかなかの立ち上がりを見せ、早々に主砲Jason Giambiのホームランも飛び出したことから、とってもいいムードで始まりました。これなら、楽勝かもしれない・・・と思ったのもつかの間、強打を誇るRed Sox打線は、ソロ・ホームランですぐに同点とし、続くバッターにも連打されて、急に崩れたPetitteは、1回で4点も献上して逆転されてしまったのでした。
YankeeFansCheerMatsuiSwingところが、一気に決めてしまいたい今日のYankeesはかなり気合が入っていました。このときは、松井もしっかり絡んでいたのですが、ヒットでチャンスを広げ、次打者のタイムリーの後、内野ゴロでホームイン。さらに、Red Soxの攻守の要、ショートのNomar Garciaparraがなんでもないゴロをまさかのエラー。Yankeesに怒涛の攻めを許す結果となり、この回一挙4点のお返し。逆に1点リードを奪ったのでした。ファンは、もう狂喜乱舞状態。途中から、総立ちだったのは当たり前、興奮して手を上げたりジャンプしたりするから、視界が全く遮られて、逆転タイムリーのときは、一瞬なにが起こったのかよくわからなかったほどでした。その後、Petitteもなんとか立ち直り、リリーフしたJose Contrerasも3つのアウトを全て三振で取るという好調さに加え、Jorge Posadaのソロ・ホーマーも出て、抑えの切り札Mariano Riveraを持ってすれば、この2点のリードを守りきれるのではないかという、イケイケムードが漂い始めました。
RamirezScoredRedSoxSecureRunAddなのに・・・Babe RuthをYankeesにトレードした1919年以来、一度もワールド・シリーズを制していない!という通称「Curse of Bambino(バンビーノの呪い:バンビーノはルースの愛称)」を打ち破ろうという、Red Soxの執念は、ハンパなものではありませんでした。立ち上がり絶好調と思われたContrerasに襲い掛かり、まずは、大逆転のきっかけを作るエラーをしたGarciaparraが汚名挽回とばかりに左中間を破る大三塁打を放ち、そして、ボールを拾った松井が、ごていねいにも、これを三塁側スタンドに入れてしまう悪送球!Garciaparraにワンベースが与えられてホームインし、まず1点差に。この後、主砲Manny Ramirezの二塁打や、最後は押し出しのフォアボールという最悪の展開で、この回3点入れられ、またもや逆転を許してしまいました。それでも、まだ1点差だったのに、さらに、追い討ちをかけるように、9回表には、リリーフピッチャーが2ランホームランを浴び、3点差で迎えた9回裏の攻撃は、もはや、やる気もなにも感じられず、3番から始まるクリーンナップが3者凡退に打ち取られてゲームセット。展開が二転三転したこの試合も、最後は、もう後がないという追い詰められた気迫に勝ったRed Soxが制してしまったのでした。これで、私のプレーオフ観戦は2連敗!さすがに観戦しない明日は、きっちり勝って、ワールド・シリーズ進出を決めてくれると信じているのですけれどもね・・・リーグ・チャンピオンシップの最終戦は、あの乱闘騒ぎを起こしたときと同じ顔合わせ、Roger Clemens V.S. Pedro Martinezの投げ合いで、16日午後8時から。そして、ワールドシリーズは18日土曜日から、同じYankee Stadiumで始まる・・・予定です。
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10月12日(日)  秋のメトロポリタン美術館「El Greco」
METOctober舞台をBostonに移して、ますます白熱しているNew York Yankees V.S. Boston Red Soxのリーグチャンピオンシップ・シリーズは、ついに乱闘騒ぎや傷害事件?まで引き起こして、野球という枠を越えてテンションが高まっています。もちろん、連日、テレビにかじりついて見ているのですが、週末は、スポーツの秋をちょっとお休みして、芸術の秋を堪能しに、久しぶりにMetropoliran Museum of Artを訪れました。土曜日はお天気がよかったのと、ちょうど、その注目の1戦をまだやっている時間帯だったので、そんなに混んでいないかなと思いきや、夜遅くまで開館している日なので、野球があんまり関係なさそうな観光客を中心に、まだまだかなりの人でにぎわっていました。
ElGrecoPosterいちばんのお目当ては、先週始まったばかりのこちらの特別展。イタリア、スペインで活躍した16世紀の画家El Greco(エル・グレコ)の作品ばかりを集めた展示です。この秋の、メトロポリタン美術館の目玉となる展示のひとつなので、新聞やニュースなど、いろいろなところで宣伝をしていたし、始まったばかりだから、相当混んでいることを覚悟して行ったのですが、特に入場制限などはありませんでした。「El Greco」というのは、スペイン語で「The Greek」という意味で、定冠詞付きの「ギリシア人」ということになります。ちゃんと、「Domenikos Theotokopoulos」といういかにもギリシア人らしい長い本名がありますが、ギリシア人画家が珍しかったのか、イタリアでもスペインでも通称で呼ばれたらしく、現在、美術館でも、作者名として本名だけを記してあるところはまずないと思われます。
ElGrecoResurectionElGrecoSculptureエル・グレコといえば、黒っぽい影を多用した宗教画のイメージがありますが、今回の特別展は、まさに、その宗教画の典型ともいえる聖像などを描いていたギリシア時代の作品から、最も多くの作品を残したスペイン時代までの70点余りを一堂に集めて展示しています。もともと、メトロポリタンでも何点か彼の作品を有しているため、見たことのある絵も混じっていましたが、注目を集めていたのは、スペイン時代のかなり大きなスケールの宗教画。写真左は、その中のひとつ『The Resurrection(キリストの復活)』という1590年代の作品で、縦の長さは3m近くある大作です。Museo Nacional del Prado(プラド美術館)から借りてきたもの。プラド美術館から借り受けてきたものは、これらの大作の他に、珍しい彫刻もあって、『Pandora(パンドラ)』(写真右)は、ギリシア神話に出てくるゼウスが地上に最初に送った女性。不幸が詰まっているという箱を開けてしまったことで有名ですね。女性がそれほど肉感的ではなく、彼の描く人物同様、なんとなく細長い感じなのが印象的でした。プラド美術館といえば、去年、上野の国立西洋美術館で『プラド美術館展』があったときも、エル・グレコの作品が何点か来ていたかと思うので、そのときと同じ作品もあったかも?しれません。今回は、彼ひとりの作品のみで70点というと、かなりの数だし、大作も含まれているので、かなり大々的な特別展のはずなのですが、同じ構図のものが何点かあったり、習作とその本作みたいなものが並べてあることも多かったりするのに加え、そもそも見たことのある作品もあったため、印象的には、それほど作品数が多いように感じませんでした。でも、やはり、週末はかなり混んでいて、今ひとつ、ゆっくりとは見られなかったので、もう一度、平日にフラッと見に出かけようと思っています。「El Greco」は、来年1月11日迄開催中。これから、クリスマスにかけていらっしゃる方も、美術館に行ったら、忘れずにご覧になってください。
AmericanWingPosterAmericanWingPosterそれから、メトロポリタン美術館のこの秋の大きな変更としては、今まで、Greek and Roman Art(ギリシア・ローマ美術)の奥にあったカフェテリアが全面改装中のため、美術館内のダイニング関係の場所がかなり変わったということがあります。まず、彫刻と植木があって、中庭みたいになっているEuropean Sculpure Courtの奥のカフェもなくなり、その代わりにその付近に「Petrie Court Cafe」というかなりちゃんとしたレストランが出来ています。ここは、予約をすすめるほどなので、ランチ・ディナーの他、アフターヌーン・ティーまでいただけるお高めのレストラン。ちょっと休憩くらいには、American Wingに出来た「American Wing Cafe」が、セントラルパークが見渡せるロケーションといい絶好なのですが、場所がいいのと、カウンター内で働いている人が2人しかいないので、いつもわりと混んでいます。椅子も少なめなので空き待ちをしなくてはいけないことも。で、従来の好きなものを取って最後にまとめて会計するタイプの「The Cafeteria」は、正面入口を入って、階段を上らずにそのまま奥に行ったMedieval Art(中世美術)のさらに奥にあるRobert Lehman Wingの地下にあります。場所も広いし、メニューも豊富なのですが、なんせ、ちょっと場所がわかりづらいからか、私が行った9月は、とても空いていました。1日かけて、じっくり美術館を見るときのランチなどは、ここをおすすめします。
METDiningGuide全面的な変更なので、入口には、名刺大の見開きになったDining Guideというカードがおいてありますし、美術館内にも、食事ができる場所の近くには、お揃いのナイフとフォークの写真の案内板が出ています。美術館内で食事や休憩を考えている方は、お手持ちのガイドブックの地図などは古いので、入口で最新のマップとこのガイドを必ず取るようにしてくださいね。尚、レストラン関係は、美術館の閉まる時間より前にクローズしてしまいますので、その辺りもお忘れなく。
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10月8日(水)  特定映画専用テレビ?「TVs For Movie People」
YankeesCake一時の寒さが少し薄らいだ今週、最高気温が20℃以上とはいっても、朝晩はぐっと冷えるし、日中でも吹く風は冷たく、皮のジャケットやショートコートを持っていないと心もとない感じがします。道を歩くと、風とともに枯れ葉が舞ってきたりして、すっかり秋の気配が漂い始めました。そして、スポーツの秋を締めくくるべく、わがNew York Yankeesは、ワールドチャンピオンを目指して健闘中。宿敵Boston Red Soxとのリーグチャンピオンシップ・シリーズが始まり、スーパーにはこんなケーキも登場しました。貴重なホームランでディビジョン・シリーズ勝利に貢献した松井 秀喜選手、今度も頑張ってほしいものですね。同時に、ナショナル・リーグのチャンピオン決定戦も行われているため、わが家のテレビは、先週から野球中継一色!心情的には、Chicagoで試合を観たChicago CubsとヤンキースのWorld Seriesだったらいいなーと思っているのですが、さて、どうなることやら・・・
GCCouncourseGCVanderbiltHallスポーツの秋に対して、New Yokrの芸術の秋も本番に。Metropolitan Museum of Artなど、美術館では新しい特別展が続々と始まり、前にご紹介した、「Takashi Murakami at Rockefeller Center」(詳しくはこちらで)のような、公共の場所にアートを展示して、皆が自由に見ることができる「Public Art」もあちこちで見られるようになりました。朝夕の通勤ラッシュには、郊外の自宅と行き来するビジネスマンが行き交う交通の要所Grand Central Terminalにある大きなホール、Vanderbilt Hallに展示されている、ちょっと面白いアートもそのひとつ。
GCEmpireTVGCEmpireTVZoom最初にパッと目を引くのは、通路脇にそびえ立っているエンパイア・ステート・ビルディングと、その上によじ登っているゴリラ。よく見ると、片手には金髪美女を抱えていて、あの有名な映画「King Kong」のシーンのようです。さらによく見ると、ビルの壁面には窓がランダムにいくつもあって、その小さい窓にはなにかが映っていました。近寄ってみると、これが、本当のモノクロフィルムの「キングコング」だったのです。なかなか凝ってるなーと思ったら、ここにある展示は全て、それぞれ有名な映画をモチーフにして作られた、その映画専用のテレビ・ディスプレイなのでした。題して「TVs For Movie People」という展示で、作ったのは、ManhattanにあるSchool of Visual Artsの学生さんたち。協賛しているのが、名画中心の映画専門チャンネルAMCだからか、会場で受付をしたり、説明している学生さんたちを見ても、若い人ばっかりなのに、取り上げている映画は、「君たち生まれてないでしょう?」というくらい、古めの名作が多かったです。
TaxiTVPianoTV「キングコング」以外のNew Yorkモノの映画としては、ピアノの鍵盤に小さなディスプレイがついたもの。これ、なんだかわかります?映画を見た方ならピンと来るかもしれませんが、Tom Hanksが大人の体になってしまった13歳の子供を演じた「Big(ビッグ)」のテレビ。彼がFAO Schwarzの店内で足で踏んで音を出す大きな鍵盤を見つけ、思わず必死で演奏してしまったシーンは印象深かったですよね。ストレートでとってもわかりやすかったのは、古ぼけたイエローキャブのテレビで、これは、生粋のNew Yorker、Robert DeNiroが切れたキャブのドライバーを演じ、「Are You Talking to Me?」というセリフが有名な、「Taxi Driver(タクシードライバー)」。どちらも、今でも、よくテレビで放映される名画のひとつです。
FrankensteinTVNihtLivingDeadTV.jpgTheBirdTVハロウィンが近いという時節柄、ホラー系の映画のものも目立ちました。いちばん左の電気が通った古めかしい機械のものが「Frankenstein(フランケンシュタイン)」、真中の杭を打った内側から手が出ていて気持ち悪さではピカ一だったのが、映画自体は観たことないのですけれど、ゾンビ映画として有名らしい?「Night of the Living Dead(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド)」。そして、右のカラスがたくさん止まっているテレビは、これもわかりやすいAlfred Hitchcock監督の名作「The Bird(鳥)」のテレビ。他にも、なにやら作業中で写真は撮れなかったのですけれど、ビニールのシャワーカーテンとタイルを使った「Psycho(サイコ)」や桟橋に食いちぎられたみたいな穴が開いていて、そこが真上から見るディスプレイになっている「Jaws(ジョーズ)」なんかもありました。有名な映画が多いので、テレビを見ただけでなんの映画かわかったり、「なるほどね。」と思うものも多くて、なかなか楽しめました。映画好きの方にはおすすめです。ご紹介するのが遅くなってしまったので、展示期間が残りわずかなのですが、最終日は金曜日の10月10日。グランドセントラル駅周辺を通るときには、ぜひ、立ち寄ってみてください。
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10月5日(日)  NY版鳥人間コンテスト!?「Flugtag NYC」
HalloweenBear.jpg10月になってから、なんだか、すっかり冷え込みが厳しくなり、特に朝晩はかなり冷えるようになりました。先週はついに暖房のスイッチを入れてしまい、それとともに、乾燥がひどくなってきているので、加湿器も久しぶりに使用。なんだか、秋を通り越して、すっかり冬モードです。この気温は、やっぱり、例年よりちょっと低めだそう。そして、10月といえば、月末のHalloween!! 「犬も歩けばハロウィンにあたる」で、ここそこでハロウィンのデコレーションが見られるようになりました。ハロウィンのシンボル・カラーである、鮮やかなオレンジ色に、ついつい目が止まってしまいます。マスクやかつら各種メイク用品など、仮装用グッズもすっかり出揃っているので、パレードの参加者や、仮装パーティーがある人たちは、そろそろ、本腰を入れて準備に取り掛からなくてはいけませんね。
FlugtagEntranceFlugtagScheduleそんな楽しいハロウィン・デコレーションを横目に見ながら、日曜日に向かった先は、ウエスト・ヴィレッジの最西端にあるHudson River Parkの桟橋。私たちは、地下鉄のChristpher Street駅から、通りをそのまま西に歩いて行ったのですが、途中から続々と人々が加わって、たいそうな大人数で、桟橋の前にあるゲートをくぐりました。今日ここで開催されるのは、「Red Bull Flugtag New York City」というイベントで、日本でいう「鳥人間コンテスト」のNew Yorkバージョンといったところ。素人さんが、桟橋の先に作られたステージからHudson Riverへと飛び立ち、その飛行距離などを競い合うというものです。琵琶湖畔で行われている日本のコンテストは、テレビで見たことはあっても、実際に見たことはなかったので、間近で見ると面白いかも!と見物に出かけたのでした。コンテスト開始時間が午後1時で、入場のゲイトは11時に開くとありましたが、お天気はいいといっても、この寒い中、2時間も立ちんぼで待つのはイヤなので、開始時間ギリギリに向かったら、どうも、皆、考えていることは同じらしく、いちばん混雑しているときに現地に着いてしまったようでした。
FlugtagPierViewオーストリアで1991年に始まったという、このイベント、去年は、西海岸で開催されたそうで、アメリカでは2回目、New Yorkでは初めての開催になります。おなじみのイベントではないし、寒いから、ここまで混雑するとは思っていなかったのですが、直前にはテレビCMも流していたし、珍しいもの好きのNew Yorkerたちの好奇心を甘く見過ぎていました!とにかく、会場内は人、人、人・・・で、背の低い私など、既に始まっていたコンテストのステージなんか全然見えやしません!一時は、あきらめて帰ろうかと思ったくらいでしたが、桟橋ではなくて、陸地の方で少し高台になったところに、なんとか、ステージが正面から見える場所を確保、そこでしばらく見物することにしました。ズームなしで撮ると、ステージはこんなに遠く!(写真中央のところがステージ。)でも、10倍ズームのデジカメと、用意のいい夫が持ってきていた高倍率の双眼鏡のおかげで、結構、ちゃんと見ることができました。
FlugtagSquirrelFlyingFlugtagSpeedRacerFlyingFlugtagMozartFlying日本で見たことのあるコンテストのイメージだと、参加者の作った物体は、一応、航空力学などのことも考えて設計されていて、ステージから飛び立ったら、少しは宙を浮くものだと思っていたのですけれど、どうも、ここのコンテストでは、ちょっと違っていたようです・・・私たちが見た中でユニークだったものを少しご紹介してみますと ― 左から、
@New Yorkのオーストリア観光局New York支店にお勤めの人たちが白髪のかつらをかぶったモーツァルトの扮装で、ピアノ型の飛行機とともにダイブした「Flying Mozarts From Austria
Aこちらでも人気のある日本のアニメ「マッハGo!Go!」こと「Speed Racer」型の飛行機が力作だった、Pittsburghの「Mach Red Bull Five
Bどう見てもネズミにしか見えず、司会者にも「これはネズミ?」と聞かれてムッとして「これはリスです。」と答えていた、Washington D.C.の「Urban Rodeo
で、写真を見てもおわかりの通り、どれひとつとっても、全く飛ばずにまっさかさまに水面に落下しています。審査基準は、@Distance(飛行距離)・ACreativity(創造性)・BShowmanship(観客のウケ)となっており、どうも、私たちが見た参加者たちは、ABを重視した人たちばかりだったよう。確かに、どの参加者も、飛ぶまでの間に音楽を流してダンスしたり、ダイブするときにポーズをとったりしていました。
FlugtagHugeFlightところが、しばらくした頃、ステージの左手のスタンバイ・エリアに、巨大な紙飛行機型の物体を持ち上げた、その名も「Big Paper Airplane」のチームの皆さんが登場。その巨大さに加え、なんだか、今までの参加者と違って、いかにも飛びそうな雰囲気のもの。登場した時点から、見物客から、ざわめきが起こり、もしかしたら、これはちゃんと飛ぶのかも・・・という期待を抱かせました。私たちも、ユニークさは、十分堪能させてもらったし、飛ぶまでのダンスは、やはり、遠過ぎてよく見えないため、そろそろ引き上げようかなとも思っていたのですが、この物体の飛行ぶりを見てからにしようということにして、注目してみました。
FlugtagHugeFlightLandingおそらく、何10人掛かりかで、巨大紙飛行機はステージ上に運び上げられ、そろりそろりと前方に移動されました。他の参加者同様、インタビューはありましたが、その後は、音楽がかかるでもなく、誰かがダンスを始めるでもなく、固定されたらしき物体の上に、ヘルメットをかぶった操縦者らしき人が、手を振りながら上りました。この辺りも、今までと違って、なんだか本格的。観客も静まり返って、多くの人がカメラやビデオを取り出してシャッターチャンスを狙い、ステージ上に視線が集中しました。
FlugtagHugeFlightFlyingFlugtagHugeFlightAfterFlyingしかし・・・皆の期待は、またしても大きく裏切られたのでした!いかにも気持ちよく空を飛びそうな真っ白な帆は、そのまま、水面に向かってまっしぐら。一度も水平より上向きになることなく、今までの多くの参加者同様、水面にぶつかり、あえなく終了。ただの落下に他なりませんでした。きまり悪そうに、運んだ人の何人かが、飛行機に続いて水に飛び込んでいましたが、大きな帆は、ちょっとマヌケ?に、ステージの直下の水面にプカプカ浮かび、操縦者とその人たちは、そこにつかまっていました。ステージ上には、取り残された発射台がなんだか空しい・・・
この結果にがっかりして、私たちも含めて、多くの人々が会場を後にしました。1時間ほど見物していた間には、見事、飛行に成功した参加者が一組もいなかったため、皆、こんなもんだろうと見切った人が多かったのだと思われます。でも、後から、イベントのHPを見てみたら、私たちが去った後に、なんと39フィート(約12m)も飛んだ組があったそうで、当然、彼らが優勝賞金7,500ドルを手にしたのでした。それと、上でご紹介した、ネズミと馬鹿にされた「Urban Rodeo」の皆さんも、飛行前のブレイクダンスと、リス以外のゴキブリ、ネズミ(ネズミは別にあったのですね)、ハトなどの、都会に生息する動物たちをキャラクターにしたユニークさが評価されて、Most Creative Prizeなる賞を受賞していました。
Red Bull Flugtag New York City」については、http://www.redbullflugtagnyc.comから、当日の結果や写真などがご覧になれます。今度は、アメリカの別の都市であるのかな?でも、水に入ることを考えると、この時期にやるのなら、もう少し暖かい都市の方がよさそうな気がします。
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10月1日(水)  初観戦!ヤンキース・プレーオフ
StadiumView.jpgALDSLogo.jpg今週に入って、すっかり冷え込んで、そろそろ秋冬物が必須な状況。そんな中でも、熱く盛り上がっているのが、New York Yankeesのファンの皆さんたち。松井 秀喜選手が出場しているので、日本でも注目されているかと思いますが、去年、レギュラーシーズンでは楽々地区優勝したものの、プレーオフ初戦で敗れてしまうという苦杯をなめたYankeesファンとしては、松井も含め、大金をかけて戦力補強を行った今年こそ、World Series出場、そして、2年ほど遠ざかっているWorld Champions奪回とばかり、かなり、気合が入っているのです。そして、9月30日より、いよいよ、プレーオフが始まり、ひょんなことから、このプレーオフ初戦を観戦することが出来てしまいました!
ALDSTicketsその理由は、こちら。チケットには、座席の場所は書いてありますが、対戦相手はなく、「2003 DIV HOME GM 1(2003年 Division Seriesのホームゲーム第1試合)」とあるだけで、「DATE/TIME: TBA」とあります。この「TBA」というのがクセモノで、「後からアナウンスします。」という意味。つまり、プレーオフに関しては、相手も試合の日にちも時間も未定のまま、チケットを売ってしまうのです。ヤンキースの場合は、まだ、プレーオフ進出がかなりの確率で決定していたからよいけれど、最後まで競り合っていたチームは、結果がわかってからでは間に合わないので、プレーオフ進出も確定しないまま、チケットを売り出してしまうこともあります。もちろん、後で全部払い戻しすることになりますが。で、今回は、私自身は、頑張ってトライしたものの、チケットを買うことができなかったのですが、友人がこの初戦のチケットを見事ゲットしていました。会社勤めの彼らとしては、当然、ナイターのつもりで買ったのですが、発表されたスケジュールは、無情にもデーゲーム。これは、多分に、ナショナル・リーグも含めた、他の対戦との兼ね合いがあり、テレビ中継がダブらないように調整された結果。結局、アメリカン・リーグの1試合が東海岸でのデーテーム(東部時間1時試合開始)になり、ナショナル・リーグは1試合が西海岸のデーゲーム(同4時試合開始)、もう1試合が東海岸のナイター(同8時試合開始)と、見事にバラバラの試合開始時間となり、全国ネットのFOXでは、全ての試合中継を独占で行ったのでした。そして、その調整のおかげ?で、会社勤めのない私は、初めてのプレーオフ観戦が可能になったのでした。
CrazyFanIrishTenorZoom熱狂的なファンで日本の通勤電車並みに大混雑!の地下鉄に乗り、ようやく球場に着いたら、今度は、入場のための長い列。余裕があったはずなのに、結局、プレーボールに間に合わなくなってしまいました。球場の外、いえ、ホームで地下鉄を待っていたときから、とにかく、プレーオフはレギュラー・シーズンと違って、一種異様な盛り上がりが感じられました。まず、上の写真にもある通り、グラウンドには、「DIVISION SERIES 2003」の文字とロゴが描かれていましたし、普段は見たこともない、ド派手な星条旗だらけのおじさん(決して物売りではありません!)がスタンドを徘徊していたり、7回に歌う「God Bless America」はテープではなくて、アイリッシュ・テナーの歌手が登場してアカペラで歌ったり、どうも、私が球場の外で列に並んでいたオープニング・セレモニーには、アメリカ国鳥のBold Eagle(白頭鷲)が飛んでくるデモンストレーションもあったようでした。それに、日中にしてはかなり寒かったのに、ビールとピーナッツが飛ぶように売れていて、ファン同士でケンカを始めたり、泥酔して他人に迷惑をかけたりして、警官に引きずられて退場処分になる人を何人も見ました。
StewartAfterCatchMatsuiSwing試合の方はといいますと、レギュラーシーズンの対戦で13連勝中と、相性のよいMinnesota Twinsが相手だったので、楽勝かと思われていましたが、ヤンキースの誇る強力打線のバットは空を切ってばかり。先発のMike Mussinaも決して悪くはなかったのですけれど、1点リードされた後、ランナーを二塁において、名手Bernie Williamsがまさかの後逸(記録は三塁打)。しかも、中継のAlfonso Sorianoの送球が大きくそれた(こちらはエラー)ため、ランナーのみならず、バッターまで一気にホームインしてしまうというお粗末さ。この直後に、松井がレフトライナーを猛突進の末、捕れない(記録はヒット)というプレーもあったため、ファンは大ブーイング!なんだか、皆でMussinaの足を引っ張っているようで気の毒千万でした。これと対照的に、Twinsは本当によく守って、圧巻だったのが、9回裏、ヤンキースの最後の攻撃で、無死走者一塁で松井が放ったレフトへの大飛球の処理。レフトのShannon Stewartは、ほとんどホームランといってよかった打球を、フェンスにぶつかりつつもしっかりキャッチしてしまいました。ホームランなら1点差、悪くてもタイムリーになった当たりだったので、これは、超がつくファインプレーでした。右の写真は、キャッチしたときに落とした帽子を拾いに戻るStewartと、ぼう然と見つめるレフトスタンドのファンたち・・・結局、この後もダブルプレー崩れで1点しか返せなかったヤンキースは、1-3の惨敗で、初戦を落としてしまいました。
残念ながら、予想通りの快勝というわけには行きませんでしたが、プレーオフ独特の雰囲気を味わえて楽しかったです。次回は10月2日に、またYankee Stadiumで対戦があり、その後、場所をMinnesotaに移して2試合、それでも決着がつかなければ、再びNew Yorkで最終戦があります。去年の二の舞のようなことはないだろうと信じているのですが・・・とりあえず、ピッチャーは悪くなかったので、ヤンキース打線の復活がカギになりそうです。Let's Go Yankees!!
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