|
WHAT'S UP ? in New York
最初のページに戻る|最新の話題を見る|過去の話題一覧を見る

●期待通りの演技「Cast Away」
●優雅なバースデー・ランチ「Danube」
●がんばれジャイアンツ!
●写真だけじゃない「Andy
Warhol:Photography」
●恒例のRestaurant
Week
続き(1月前半の話題)を見る・・・

- 1月31日(水) 恒例のRestaurant
Week
ようやく風邪もほぼ完治した今週は、前にご紹介した通り、New York
Cityの有名レストランのランチ・コースが年号にちなんだ20.01ドルで食べられるRestaurant Week!
風邪なんてひいてる場合じゃあないのです。今週はたまたま、月曜日に送別会、土曜日が夫の誕生日とビッグ・ディナーが2回も入ってしまっていたので、控えめ(?)にランチの予約は2件だけにしました。今日出かけたのは、ミッドタウンにあるSonoというレストラン。ここのシェフは日本人で、一応フレンチなのですが、かなり和風テイストを取り入れているということだったので、前から気になっていたお店でした。Manhattanの友だちに予約を入れてもらったのですが、57th
StreetのPark AvenueとLexington Avenueと、オフィス街に比較的近いこともあり、かなり混んでいました。
さて、楽しみにしていたメニューは、前菜がサラダかポタージュスープ、メインは鮭のグリル・リゾット添えか、鴨のペンネ、デザートはミックスベリーのソルべか、チョコレート・クレームブリュレでした。(下線部をクリックすると写真がご覧になれます。)
左の鮭のグリルは、焼き方をよく焼いてもらうようにお願いしたからかもしれませんけれど、キングサーモンにしては、油がのり過ぎず添えてあるリゾットともよく合って美味しかったです。リゾットの方には、ワカメや海草が入っていてご飯も柔らかめ。食べながらふと、これって、もしかしたらシャケ茶漬けの組み合わせ?なんて思ってしまいました。シェフに怒られてしまいそうですけれど、でも、一緒に食べてた友だちもうなずいてくれたので、多分、「フレンチ風シャケ茶漬け」っていうのは、そんなに遠くないと思います。イクラがちょこっと乗ってるところも、いかにもそれっぽいですし。デザートは、量は少ないながらしっかりフレンチデザートのこってりタイプ。でも、器が純和風だったので、一見するとなんだか味噌焼きかなんかみたいでした。
フレンチ・・・と期待するとイマイチだけど、日本人には食べやすい味のFrench-Japaneseと思うといいかも。ちなみに、この20.01ドルランチは、今年一杯やっているそうです。お店の詳細は、http://www.sonorestaurant.comで。Restaurant Weekは、今週金曜日2月2日迄。この他の参加店などについては、http://www.restaurantweek.comでご覧くださいね。
↑先頭に戻る
- 1月29日(月) 写真だけじゃない「Andy
Warhol:Photography」
- 不覚なことに珍しく風邪をひいて寝込んでしまいました・・・今年は例年より寒さが厳しいので、今までも風邪気味だったりしたことはありましたが、寝込んでしまったのは初めて。しかも、今回は夫どもども寝込んでしまうという「共倒れ」状態だったので、お互い会社と学校を休んでしまったりしました。残念ながらNew York Giantsが玉砕!してしまった日曜日の夜のSuper Bowl XXXVはどっちにしろテレビで観戦だからよかったのですが、日曜日の昼間には、1月24日に旧正月を迎えたChinatownで、今回最後のお獅子が練り歩くパレードがあり、見に行く予定にしていたのですが、天気がよいとはいっても寒い中のパレード見物は病み上がりの身にはこたえそうなので、やめてしまいました。(パレードの様子は去年の2月の話題でご覧くださいね。)

とはいっても、さすがに日曜日の午後くらいになると、それなりに元気も回復してきたので、街に繰り出し、このところ、しょっちゅう前を通ってはその大きなポスターが気になっていたInternational Center of
Photography,Midtown(国際写真センター:ミッドタウン)で開かれている特別展「Andy
Warhol:Photography」を見に行ってみました。名前通り、いろいろな写真展を常時開催しているこのギャラリーは、Avenue of
the Americas(6th Avenue)沿いの43rd
Streetくらいにあり、クリスマス時期には手前の1階の屋根の両脇にクリスマスツリーが1本ずつ、ちょうど鬼の角みたいに立っていてちょっと人目をひいていましたから、場所としてはご存じの方も多いのでは?
ウォーホールといえば、なんといっても、一連のマリリン・モンローの連作や、左のような写真をもとにしたイメージにポップな色をつけたシルクスクリーンが有名。もともと、写真には多大な興味を持っており、初期の頃は、人の写真をもとに作品を作っていたそうですが、そのうち、著作権の問題や、自身が有名になって著名人と会う機会にも恵まれるようになったことから、作品のため、また自分自身の記録のためにも、常にカメラを持ち歩いていたのだそうです。今回の展示は、彼が生涯に残した10万枚!ともいわれている写真の中から、400枚ほどを展示してありますが、基本的には人間を撮ったものばかり。New
Yorkに住み着いていて、繊細な芸術家で、ゲイで・・・というくらいはなんとなく知っていましたが、彼の撮った写真には、その嗜好などがよく現れていました。
一時、事故現場や死刑用の電気椅子など、人の死を感じさせるちょっと悪趣味のものに走っていた時期があったりして、その無残な怪我人などをポップなアートにしてしまうあたりは、やっぱり奇才というかなんというか・・・また、美意識が高いがゆえ、そんなにブ男とも思えない自分の顔にはとってもコンプレックスがあったそうで、歳をとってからは、自身の髪の毛をかくすためにシルバーグレイのかつらをかぶったり、しわを防ぐためにコラーゲンを注入したりもしたのだとか!?
そのわりには、自身のポートレートもかなりあり、女装したものなどまであります。
写真との関連性を示すために、PittsburghにあるAndy Warhol
Museumから借りてきている作品も何点も展示してあるので、全体的にウォーホールの作品が楽しめるように展示してあります。日曜日だったからか、お客さんもかなりいたうえに、子供向けの特別イベントもやっていて、ポラロイドカメラを持った子供たちがギャラリー内のあちこちにいて、思い思いに作品と一緒に写真を撮ったり、ただ、ヘンな顔をして写しっこしたりしていて、かなりにぎやかでした。入口のところにあるショップには、写真集や作品集などと並び、なぜかウォーホール人形まで?
何年か前の映画で、David
Bowieが彼を演じたことがあって、そのソックリさに本人を知る人にも驚かれたというのを聞いたことがありますが、顔かたちよりも、その繊細で美しいものを愛してという芸術家らしい雰囲気が、きっととても似ていたのでしょうね。今回展示してあった晩年の写真は、故宇野重吉さんに似ていなくもないのですが、雰囲気は小室哲哉に近いかも・・・ということで、夫と意見の一致を見ました。
モダン・アート好きの方はぜひ、そうでなくても、有名な人や絵が多いので、それなりに楽しめる展示です。International Center of
Photographyは、3月18日まで開催中。詳しくはhttp://www.icp.orgにて。金曜日を除き、閉館時間が意外と早いのでご注意ください。
↑先頭に戻る
- 1月24日(水) がんばれジャイアンツ!
・・・って書くと、松井か清原か!?っていう感じになってしまいますが、今、New
Yorkでもちきりなのは、もちろん地元New York
Giantsが出場するSuper Bowl XXXVの話題です。野球、バスケット、ホッケーと並び、プロフットボールの球団もここNew
Yorkにあるわけですが、今回、スーパーボウルに進出したNew York
Giantsと、もうひとつ、数年前にあと一歩でスーパボウルというところまで行ったNew York Jetsというチームがあります。ブルーがチームカラーのGiantsはNational Football Conference(NFC)に属し、グリーンのJetsは、もうひとつのAmerican Football
Conference(AFC)に属しています。大リーグでいえば、New York
YankeesとNew York
Metsみたいなものなので、ここでも優勝決定戦独り占め!なんていうことも可能だったわけですが、残念ながらJetsの方は不調でプレーオフ進出さえもなりませんでした。NFCのチャンピオンとなったGiantsは、AFCのチャンピオンBaltimore
Ravensと今年度の優勝をかけて、次の日曜日に激突するわけです。
右の写真のTシャツをはじめ、応援グッズがあちこちに出回っていますが、サブウェイシリーズのときとちょっと様子が違ったのは、Giantsカラーの食べ物をよく見かけること。まずは、日本ではおよそありえないブルーのクリームで彩られたケーキやカップケーキには、Giantsロゴ入りのヘルメットが飾られています。見ただけで食欲をなくすこの色も、アメリカではわりとポピュラーで、ベーカリーにお誕生日用の特大ケーキを注文したら、ブルーやら濃いピンクやらのちょっと毒々しい色で「Happy
Birthday!!」と書かれてあったというのは、よく聞きます。実際にショーウィンドウを飾っているデコレーションもそんなのだったりしますしね。ちなみに、これを見つけたのは、Giantsの本拠地であるGiants Stadiumがあるお膝元、New
Jerseyのモールに入っているスーパー。GiantsもJetsも本拠地として使っているこの競技場は、実は、New Yorkではなくて、New
Jerseyにあるので、名前は「New York」でも、New Jerseyの住民にとっては、感覚的には「地元」。自分がNew
Jerseyに引っ越して初めてわかったのですが、多分、New Yokerよりも、New
Jerseyの人たちの方が、フットボールに対する思い入れが強いようで、週末でも大きな試合のある日は、ショッピング・モールや道路が明らかに空いていたりするのです。
とはいっても、New Yorkerだって負けてはいません!こちらは、高級住宅地アッパーイーストにある高級食材店Eli'sに並べられていたGiantsクッキー。フットボール型とヘルメット型がありますが、どちらもさすがEli'sだけあって、ちゃんと細かい模様つき。1枚3.5ドルというお値段もやっぱり高級。フットボールは、他のプロスポーツと比べるとシーズンがとても短いので、試合のチケットを手に入れるのはかなり困難です。シーズンチケットともなると、長い長いうウエイティングリストがあって、購入待ちが何10年とも言われており、今、所有している人たちは親の代から受け継いだような人たちばかりなのだそうです。とすると、やはり、球場で観戦できるのは比較的お金持ちが多いということになり、ホッケー
< 野球 < バスケット < フットボール というのが、New
York近郊でのプロスポーツ観戦客の客層なのだとか。
フットボールに限っては、野球や他のプロスポーツと違って、その優勝決定戦の開催地が出場チームの本拠地ではありません。今回は、Florida州のTampaで行われますが、どこのチームが出場しようとスーパーボウルを観戦する人というのがたくさんいて、7万人入るスタジアムの入場券のうち、Giantsの割り当てはたったの1万数千枚だったそう。なので、熱狂的ファンですら、そのチケット入手はさらに困難を極めるため、大多数の人たちは家でテレビ観戦することになります。アメリカ人の間では、あちこちで、ビール片手にテレビに向かって声援するパーティが開かれ、だいたい皆、集まってワイワイやりながら盛り上がるのが習慣のようです。だから、今回は食べ物関係が多いんだろうと推測しているのですが、本当のところはどうなんでしょう?
上の図式で、下から2番目の野球に特化しているわが家では、パーティなどの予定もなく、当日は空いていることを見越しておでかけしてしまう予定。スーパーボウルの公式HPは、http://www.superbowl.comですので、ご興味のある方、詳しい情報などはこちらでご覧くださいね。普段、全くフットボールを見ない私が知っている唯一のGiants関連の情報といえば、Jason
Seahornという選手がカッコいいです・・・
↑先頭に戻る
- 1月22日(月) 優雅なバースデー・ランチ「Danube」
今年は本当によく降る雪がまたもや降ってしまった週末、夜中の雪がウソのように晴天が広がった日曜日に、誕生日のお祝いにと奮発して、まだ行ったことのなかった話題の高級レストランへランチしに、TriBeCaまで出かけました。この辺りは、最近はすっかりにぎやかになってしまいましたが、もともとは倉庫街だったりしたので、営業用の車の行き来がなく、人けの少ない休日の昼間は、雪かきもまだまだ済んでおらず、足元まで完全防備した人が足早に歩いていたり、雪や寒さなんてものともしない愛犬の散歩に付き合っている人たちなど、人通りもまばらでした。
年末の大雪の教訓からか、最近は天気予報で雪と出ると、何時から何時まで降って何インチくらい積もるのかなどと、かなり詳しい情報まで知らせられるので、行動パターンや服装の準備も比較的しやすくて助かります。今回も、土曜日の午後から夜にかけて、4〜7インチ(10〜18センチくらい)積もるという予報はおおむね当たり、広い通りは、待機していた除雪車がすぐさま出動したらしく、かなりきれいに除雪されていました。
今回訪れたのは、Most Popular
Restaurantsでもご紹介しているBouley
BakeryのオーナーシェフDavid Bouley氏が新たにオープンしたDanube。オープンはおととしですが、去年の投票結果を反映した最新版のレストランガイドZAGAT2001年版では、Best
Newcomerに選ばれています。外見は倉庫街にありがちな赤いレンガの建物で、全く目立たなかったため、一度前を素通りしてしまったほどでした。思いドアをふたつ開けて中に入ると、そこは外観とは全然違って、シックながらもかなり高級な雰囲気。バーエリアの奥にあるレストランエリアは、金と黒を主体にしながらも、華美にならないような品のいい感じの色合いの装飾でまとめられていました。この雪の中、めったに着ないスカートのスーツを着てきたことに、われながら服のチョイスが当たっていたとちょっとホッとしました。天気のせいか、ランチタイムも半ば過ぎかと思われるのに、お客さんがとても少なかったのですが、私たち以外も、誕生日を祝う小グループや明らかになにかの記念日っぽいカップルなど、みんな、特別なランチをしに来ているように見受けられました。
シャンパンで乾杯した後、せっかくなので、ランチのテイスティング・メニューのコース($35)をとってみましたが、カナッペ・前菜・シーフード料理・肉料理・口直しのシャーベット・デザートと、お皿の数は多かったのですけれど、どれも量が本当にお上品!写真は、シーフードのチョイスのひとつ、ホタテとイカとタコのレモンソースです。前菜に選んだマグロの刺身仕立てなんて、マグロのブツ切りがわずかふた切れだけ・・・まあ、おかげで心配せずに全部美味しくいただくことができました。料理の国的分類ではオーストリア料理なのだそうですが、味付けは全般的にフレンチほど濃厚ではないので食べやすいです。デザートには、多分オーストリア独特のものなのだと思うのですが、liwanzenという小さなパンケーキ(写真はこちら)を試してみて、そこに添えられたラム味のアイスクリームの美味しかったこと!他のお料理ももちろん美味しかったのですけれど、それぞれの量が少なかったのと、食べやすい分、あっさりめの味付けだったため、印象としてはこのアイスクリームがいちばん強く残りました。
そして、忘れてはいけない今回のランチで貴重な体験だったのが、New
Yorkにいる有名人を初めて間近で見たこと!なのです。もうそろそろ2時過ぎという、ランチにしては遅めの時間に、業界人っぽい頭を丸めてサングラスをかけた細身の白人の人と一緒に席に案内されてきたのは、なんとヨーコ・オノ女史でした!彼らは、明らかにフラッと訪れたふうでしたけれど、シェフから特別のビールみたいな飲み物が出され、なんとヨーコ女史はそれを断っていました。席がとっても近く、食事中でもついつい横目で見えてしまう角度でしたが、口数少なく、ゆっくり食事を楽しんでいるようでした。ここで、アメリカ人の有名人なら、日本語なんかわからないから、思い切りああだこうだと話すところなのですが、相手はアメリカのセレブリティとはいえ、バリバリの日本人ですから、ヒソヒソ声で話したのはいうまでもありません・・・
有名人に会えるかもしれない?Danubeは、TriBeCaのHudson StreetとDuane
Streetが交差するところにあります。Bouley系列のお店については、http://www.bouley.netから、メニューなどもご覧になれますので、興味のある方はぜひ。
また、Most Popular
Restaurantsのページも、近々、2001年版の情報に改定する予定ですので、お楽しみに。
↑先頭に戻る
- 1月17日(水) 期待通りの演技「Cast
Away」
先月も一度、この話題があったので、ダブってしまいますが、またまた映画についてです。とにかく、12月から1月にかけて、次々話題作が封切りされているのは前回(12月の話題をご覧くださいね。)お知らせした通りですが、うちのアパートに隣接している映画館は、狭い部屋が3つしかないところではありますが、いつでもひとり5ドルという安価の上、一応、新作がちゃんと来るので、このところ、連続して映画を見続けていました。
ところが、一度に3つの映画しか上映できないので、この封切りラッシュにはとても追いつかず、この映画館には来ない映画を見るために、暮れに近所にできたスクリーン数10以上の映画館に出かけてきました。近所といっても、Manhattanと違って、ここNew
Jerseyでは、みんな車。平屋の映画館の手前には、建物より広い敷地とおぼしき駐車場がドーンとあるのでした。多分、これは、郊外にある映画館の典型的なスタイルなのでしょう。
駐車場の空きスペースがかなりあったのに、中に入ってみると意外と混んでいました。フレンチフライやピザ、ホットドックなど、典型的アメリカン・ファースト・フードの匂いがあたりに漂っていて、別にお腹が空いていなくても食欲が刺激されてしまうのは不思議です。チケットを買って、上映される部屋に入ると、また、お約束の大きなカップのポップコーンとコークを抱えた人たちが右往左往していました。食べ物を持ち込んでいないのは私たちくらいで、彼らは入口のところでなにか食べ、上映中にもまた食べて・・・と、一体、数時間でどれだけ食べれば気が済むのでしょう?
さすがにManhattanも顔負け?というふれこみの最新の映画館だけあって、ワイドスクリーンだし、椅子は座るとちょっと沈んでリクライニングするようなタイプだし、前の座席との段差があって前に誰が座っても画面が見えないということはないし、さすがにうちのそばの映画館とは格が違いました。でも、その分、値段にもそれが反映されていて、大人ひとり8.75ドルはかなり高い!
平日の昼間はもうちょっと安いらしいのですけれど、ちなみに、全米一、映画の料金が高いManhattanが9.5ドルですから、それに迫るものがあります。
で、ずいぶん前置きが長くなりましたが、今回見たのは、先週末こそ、ティーンの女の子に圧倒的に支持されている「Save The Last
Dance」にトップを譲ってしまいましたが、公開以来、ずっと興行成績No.1を続けていた「Cast
Away」。見たい作品としては、麻薬取引の世界をかなり赤裸々に描いていると評判のいい「Traffic」、久々に悪い評判よりいい評判の方が多い!?Kevin Cosner主演映画の「Thirteen
Days」あたりもあったのですが、どちらも話が込み入っていそうなので、英語を聞き取るのは厳しそう。ビデオが出てから、英語字幕の出るうちのテレビでじっくり見たほうがよさそうな気がするのであきらめました。
それにひきかえ、話が単純なこの映画は、世界を飛び回っていたバリバリのビジネスマンが飛行機事故で孤島に流れ着き、ひとりで原始人のような生活をしながら生き延びるというのがだいたいのあらすじです。Tom
Hanksはうまいに決まってるし、ストーリー展開も最初からだいたいわかっていたのですが、それにしてもやっぱりうまい!
中盤は、ほとんどがひとりのシーンで、話し相手もなく、モノに話し掛けたり、独り言をつぶやいたりするシーンばかりなのですけれど、全然不自然さもないし、なんだか、ドキュメンタリー番組を見ているみたいです。サバイバルで痩せてしまったことを表すために、最初のシーンは過度に太っていたきらいはありますが、それにしても、あの減量ぶりもすごいし。彼のための映画、といったら言い過ぎかもしれませんが、ストーリーに感動するとか映像がきれいとかよりも、とにかくその演技が印象に残りました。期待を裏切らないTom Hanksの映画っていうところでしょうか。
今週末、1月21日には、Academy Award(アカデミー賞)の前哨戦ともいえるGolden Globe
Award(ゴールデン・グローブ賞)の受賞発表式があります。作品自体は作品賞にはノミネートされていませんが、もちろん、Tom Hanksもこの演技で、主演男優賞(ドラマ部門)にノミネート。作品賞ノミネートは、前出の「Traffic」の他、同じ監督が撮ったJulia Roberts主演の「Erin Brockovich」や、Russell Croweの「Gladiator」など。アカデミー賞のノミネート発表もいよいよ来月なので、これからしばらくは、受賞候補作品が再び映画館で上映されたり、ノミネートされた俳優たちがあちこちのトーク番組に出たりと、賞争いムードが高まる季節になります。
尚、それぞれの映画の公式HPは、タイトルをクリックするとご覧になれます。各賞についても、公式HPにリンクしてありますので、ノミネート作品やスケジュールなどについては、そちらからご覧くださいね。
↑先頭に戻る
c 2001
kyoko_isaka@msn.com
よかったら、このページのご意見等をお寄せ下さい。
|