★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

TakoKoma January, 2003 BeanieBabyLambKadomatsu

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●WTCサイト再開発計画
●人生でいちばん寒い日
●気分はNYPD!?「New York City Police Museum」
●Restaurant Week 総まとめ
続き(1月前半の話題)を見る・・・


1月31日(金)  Restaurant Week 総まとめ
RestaurantWeekGuide今週の平日は、今年度最初のRestaurant Weekでした。毎年、その年の数字にちなんだ金額で、おトクなランチ・メニューが提供されるこの1週間、今年は、$20.03で、前菜・メイン・デザートの3品のコースが食べられます。最近は、それに10ドルプラスした$30.03のディナー・コースを出すお店もいくつかありますが、昼間食べ歩いたので、夜はパスしました。こちらは、今年のレストラン・ウィーク参加店の一覧リストが出ているカード大の折りたためるリストですが、表紙の「It's warm inside」というセリフが、こんなに切実に感じられる冬も珍しいかもしれません・・・一応、寒さの峠は越したらしく、週の半ばからは、昼間の気温が0℃以上になったので、少しマシにはなりました。でも、相変わらず、Hudson Riverには、大量の流氷が流れているし、せいぜい、2〜3℃くらいで「今日はあったかいよねー。」という会話が交わされる今年の冬は、やっぱり、異常な寒さだと思います。今回は、寒さにもめげず、3軒のレストランに行きましたので、一気にまとめてご紹介します。
Patriaまずは、最近、人気のレストランが集中している20th Street近辺のひとつ、Patria。ラテン系のレストランで、実は、今回も迷わず出かけた、大のお気に入りレストランGramercy Tavernのすぐ隣にあったのでした。少し前までは、レストランガイドZAGAT Surveyの人気ベスト50の常連でしたが、ここのところは、ちょっと人気が低迷しているのか、ベスト50以内には入っていません。でも、明るくてノリノリのラテン系とは思えない!?かなり、上品な感じのレストランで、客層も、きちんとした服装のビジネスランチとか、マダムっぽい方々の会合風なランチが多いようでした。
チキンスープ
ChickenSoup
サーモンのグリル
Salmon
パンナコッタ
Pannacotta
そんな、ハイソなラテン・アメリカンのコースから選んだのは、この3品。それぞれ、もうちょっと凝ったスペイン語?かなにかのメニュー名があり、下に英語で説明が書いてあったのですが、細かいところは覚えていないので、おおまかな料理名だけです。チキンスープは、チキンがやたら多くて、味もかなりマイルドでしたが、サーモンは、サルサ・ソースのようなラテンぽい風味だったし、パンナコッタも、ちょっと凝ったハーブの香りがしました。盛り付けがきれいで量も上品なのが、ちょっとラテンっぽくないところ?ですが、どうせ、量が食べられない私たちには適量でした。ここは、いつでも20ドルのランチ・コースがあるようなので、このコースなら、また、別のメニューを食べてみたいかな?と思いました。でも、とにかく上品なので、ラテン系なのに、あんまりカジュアルな服装ではない方が無難。
GramercyTavernGramercyTavernFlowersそして、お次は、やっぱり行ってしまいました、レストラン・ウィークの定番、Gramercy Tavern。ランチは12時からで、予約を取らない早いもの勝ちなので、ちょうどか少し前に行こうと思っていたら、週の初めに行った知り合いが、12時10分前でも入れたと言っていたので、ちょっと早めに出かけました。確かに大正解で、まだ12時前だというのに、次々と人が訪れて、既にテーブルは半分近く埋まりかけていました。気づくと、バーカウンターにも、お客さんが座ってランチを食べていて、相変わらずの盛況ぶりでした。いつも見事な、季節の花々は、バレンタインにまだ少し間があるので、真っ白なサクラみたいな枝花にグリーンをミックスした、清々しい感じのディスプレイでした。
ポートベラマッシュルーム
のタルト

PortbeloTart

魚のシチュー

FishStew
カネロニ、
タイムアイスクリーム添え

Caneroni
このレストランが、レストラン・ウィークに大人気なのは、他の店と違って、値段が安くなってもメニューを変えないところ。それぞれのコースのバリエーションは、普通のときと同じなので、迷うほどたくさんのメニューの中から選ぶことができます。マッシュルームのタルトと魚のシチューは前も食べたことがあるような気がしますが、初挑戦はカネロニ。イタリア料理の穴があいた太いパスタで、その中にクリームが詰まっていて、キャラメルがけして焼いたものに、これも珍しいタイムの風味のアイスクリームが乗っていました。もちろん、味は、どれも◎。毎度のことながら、とっても満足な幸せな気持ちでランチタイムを終えたのでした。
Molyvos最後の締めは、前から気になっていた、ミッドタウンのギリシア料理、Molyvosに初めてトライ。ギリシア料理って、こちらに来るまでは、あまりなじみがなかったのですが、New Yorkは、ギリシア系の人も結構多いので、グリーク・レストランもたくさんあります。名産のオリーブオイルはもちろんですが、海の国だけあって、比較的魚介類のメニューが豊富なのもうれしいところ。このレストランも、場所がよいからか、最近は人気ベスト50にもちょくちょく顔を出していました。
ほうれん草と
リークのスープ

Soup
チキン・ラップ・
サンドウィッチ

ChickenWrapSandwich

バクラヴァ

Baklava
前を通ったことはありましたが、お店の中には初めて入って、結構広いことがわかりました。しっくいの壁の感じがギリシア風で、木製の大きなテーブルもあったりして、きちんとしたレストランではありますが、アットホームな雰囲気。料理にも、それが反映されていて、とにかく量が多かった!特に、チキン・ラップ・サンドウィッチは、美味しかったのですけれど、とても全部食べきれず、最後は中身だけ食べました。そして、最後のBaklavaという、ギリシアの伝統的デザートは、違うお店でも食べたことがあって、あんまり好みではなかった!?のですが、ウエイターさんがとってもおすすめというので、トライしてみたら、うーん、やっぱりいまひとつでした。お砂糖たっぷりのくるみとピスタチオが春巻きみたいな皮に巻かれていて、さらにそこにシロップみたいのがかかっていて、甘いこと、甘いこと。でも、コーヒーをおかわりしつつ、かなり長居をした友だちも私も、全部平らげてしまったから、あんまり文句は言えないんですけどね。
寒さに凍えつつも、しっかり楽しませてもらった、今年初のレストラン・ウィーク、次回は、多分、6月下旬だと思います。実施スケジュールや参加レストランは、http://www.restaurantweek.com、あるいは、市の観光局NYC & Companyからチェックしてくださいね。
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1月26日(日)  気分はNYPD!?「New York City Police Museum」
DriftIce毎回、寒さの話題ばっかりで恐縮なんですけれど、DriftIcewithSeagullようやく、気温が氷点下を脱した週末、買い物に出かけた川岸の駐車場で、なんと、流氷を見てしまいました!左の写真の塔のような建物は、West Harlemの辺り、Columbia Universityにも近いRiverside Church。つまり、Manhattanのすぐ西側のHudson Riverに、こんなに大量の流氷が漂っていたのです。風景的には、北極グマかペンギンか、最低でもキタキツネくらい?欲しいところですが、浅瀬では、いつものカモメたちが、寒そうに身を縮めていました。この氷のために、New JerseyとManhattanを結ぶNY Waterwayのフェリーが、一時、欠航になってしまいましたが、今は、一応、普通に航行しているようです。ただ、また、夜にぐっと冷え込むと水面が凍る可能性もあり、通勤に使っているNew Jerseyの人たちは多少の遅れは覚悟の上で利用しなくてはいけないようです。
NYPDMuseumうちからは、Manhattanまで、Lincoln Tunnelを通るバスを利用するので、悪天候にはあんまり関係ありません。でも、さすがにこの寒さでは、どこかを散策するという気にはなれないので、前から興味があった、New York City Police Museumに出かけてみました。もともと、NYPDの歴史や、過去の犯罪に使われた武器や証拠品などを展示した博物館がダウンタウンにあって、そこには、行ったことがありました。当時は、入場無料で、展示室もそんなに多くなかったのですが、9/11の事件で、消防士ほどの数ではなかったものの、23人の警官が命を落としたということで、そのメモリアルを整備するためにも、今の新しい場所に移転しました。立派な石造りの建物は、NYPDの最初の分署があったところなのだそうです。South Street Seaportの少し南で、Water Streetというバスが通る大通りから、大きなNYPDのロゴが見えています。夏場なら、Manhattanの最南端にあるBattery Parkから、この辺りくらいまで、歩いてくる人も多いのですが、週末とはいえ、この寒さでは、道行く人もまばら。私たちも、バスですぐ目の前まで行き、降りてすぐ、建物の中へと走り込みました。
MemorialQuiltMemorialQuiltZoomMemorialQuiltZoom建物自体は、4階まであるようですが、展示は3階まで。入ってすぐの展示室には、アメリカ国旗の「メモリアル・キルト」がありました。よく見ると、☆やその他の部分に、9/11で亡くなった消防士さんの名前がひとりひとり書き込んであったり、バッチに加工した写真が付けてあったりしました。の四角い端布をキルトにした裏面にも、New Yorkだけでなく、Washington D.C.やPennsylvaniaで犠牲になった人々の名前や写真がありました。この展示室には、ボタンを押すと、NYPDのパトカーのいろいろなサイレン音が聞けるコーナーがあったり、隅に置いてあるNYPDのバイクは、またがって写真を撮れるようになっていて、お楽しみ的な要素が多かったのが、なんだかちょっと場違い?な感じがしました。
NYPDMuseumPictureSpotNYPDMuseumJailCell階段を上がって2階に行くと、ポリス・アカデミーでの訓練の様子をドキュメンタリーのビデオで見られたり、日ごろの捜査活動の様子が紹介されていたりします。その中で、ちょっと面白いのは、実際の留置場のモデル・ルーム?で、便座が剥き出しのトイレと2段ベッド、洗面があるだけの留置場は、思ったより広さがありました。でも、寝るだけではなくて、ずっとここにいなくてはいけないわけですから、体の大きいアメリカ人2人が使うには、最低、これくらいは必要なのでしょう。それから、その少し先にあった、犯罪者が写真を撮るときと同じ背景の壁。大きい人用と小さい人用があるので、ここで写真を撮れば、気分は犯罪者!?の記念写真が撮れます。さらに、奥には、過去の犯罪の記録として、あの、有名なギャングのボス、Al Caponeの銃が展示されています。他にも、ギャングや警察が使った武器として、いろいろなタイプのマシンガンや銃が展示されていますが、「ルパン三世」愛用のWalther P-38もありました。
NYPDMemorialそして、3階は、まだ空いている展示スペースが多く、ちゃんと展示されているのは、殉職した警官たちの栄誉をたたえたHall of Heroes。ここには、9/11で亡くなった人たちの写真が特別に飾ってありました。また、事件直後、子供たちから寄せられたNYPDに感謝する絵や手紙なども、一緒に展示してあり、自由に意見を書けるゲストブックも置いてありました。
私たちは、比較的、事件とか犯罪とか、警察が係わる事象全般に対して興味がある人たちなので、結構興味深く展示を見ましたが、なんせ、まだ、広い展示室を使い切っておらず、博物館としての整備はいまひとつでした。入場料は、任意の寄付制ではありますが、一応目安として大人5ドル、シニア3ドル、子供2ドルということになっています。今は、閑散期なので、日・月が休みで、開館時間は10:00〜5:00。犯罪都市のイメージが強いNew Yorkで、市民を守るNYPDは、テレビや映画にもよく登場するので、知名度も高く、観光客にもPRできるはず。これから、夏場の観光客が来る時期までには、もう少し整備されるのではないかと思いますが、NYPDファンの方は、どうぞ。もちろん、人気のNYPDグッズを売るギフトショップも併設されています。場所など詳細は、http://www.nycpolicemuseum.org/にて、ご確認ください。
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1月23日(木)  人生でいちばん寒い日
0122DailyNewsFreezingHudsonこのところ、トップニュースがいつも「寒さ」の話題というNew York。今日で、10日連続氷点下なんだそうです。昨日のNew York Daily Newsでは、紙面のトップが寒さの話題になり、凍ったリンゴに「Global Warming, Huh?(地球温暖化だって、へっ?)」という文句が添えられていました。その文句の上にあるように、この寒さの中でも、今日23日が最も寒い日とされ、予想では、最高気温(最ではないですよ、気温)が-8℃!ということでした。この気温の低さは、ここ5〜6年でいちばんだそうで、ということは、スキーなどを除けば、日常生活レベルでは、渡米以来最も寒い日ということ。さらに、New Yorkで生活するまで、生まれてから東京都内でしか暮らしたことのない私にとっては、間違いなく人生でいちばん寒い日ということ!?「用事がなければ、外出しない方が無難。」というニュースのアドバイスを横目に、友だちとランチの約束があった私は、果敢!に、Manhattanへと出かけました。New Jersey側から見たHudson Riverは、ご覧の通り、凍った部分が白く光っていました・・・ ※なんと、翌朝はこの氷のために、NJとNYを結ぶフェリーが欠航になってしまいました!
WinterPeopleHoodPeopleHoodPeople風も吹いていて、とにかく寒いというか冷たいので、できるだけ露出する部分を少なくしなくてはなりません。帽子やフードで頭や顔も覆われるので、ちょっと見では、年齢はもちろん、性別すらわからないような始末。友だちのオフィスの1階で待ち合わせしたとき、彼女は目深に帽子を被った東洋人女性らしき女性を私だと思って、話し掛けようとしてしまったとか。いちばん右の写真の女性は、帽子もフードも被っておらず、しかも手袋すらしていませんが、これは、彼女がバスから降りた直後のためで、暖房ガンガンのバスの中で取っていた防寒具をこれから身につけるところなのです。
NakedCowboyNakedCowboyCentral Parkの池がすっかり凍ってしまってスケートが出来る!と新聞に出ていたので、ランチの後、一瞬、その写真でも撮りに行こうかな?と思ったのですが、レストランの外に出て風に吹かれたとたん、そんな考えは頭の中から吹っ飛んでしまいました。お店をハシゴして暖を取りながら、最終的には、バスに乗ってしまったのですけれど、その中から恐るべき光景を見てしまいました。この寒さの中、人々がミュージカルの半額チケットのため、TKTSに列を作っているのだけでも、スゴイ!と思ったのに、その1ブロック先には、あのTimes Squareの名物のひとつ(ひとり?)、Naked Cowboyが、吹きすさぶ風に髪をなびかせてギターを弾いていたのです!New York特集のテレビ番組などで紹介されることが多いので、ご存じの方も多いかと思いますが、どんなときにも、カウボーイハットとブーツの他は、お尻に「NAKED COWBOY」と書いてあるブリーフ1枚でギターを下げている彼です。写真は、もう少し暖かいときのもので、さすがに今日は一緒に写真を撮ったりする人もなく、ポツンとひとりで無心にギターをかき鳴らしていて、その姿には、鬼気迫るものすら感じられました。ここ数年、寒くなってからの方が目立っている彼は、平日はいないことも多いのですけれど、今日がいちばん寒い日だということで、きっと出てきたに違いありません。それにしても・・・バスの中から、こっそり、声援を送りました。
夕方のニュースで、実際は、予想よりちょっとだけ気温が上がり、-7℃以上になったので、結局は、最も寒い日の記録にはならなかったとのことでした。ちなみに、New Yorkがここ数年で最も寒かったのは、2000年1月18日だそうです。そんなに寒かった記憶がないので、古い手帳を引っ張りだして、何をしていたか見てみたら、そのお正月は日本に一時帰国していて、こちらに戻ってきてはいたものの、時差ボケがひどくて、ほとんど活動していない週だったのでした。ということは、実質的には、やっぱり、今日が「人生でいちばん寒い日」だったということにしておきましょう。
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1月21日(火)  WTCサイト再開発計画
WinterGardenこれが、この冬一番の寒さになるのではないかと思われる極寒はまだ続いていて、どうやら、週末までずっと、気温は氷点下から脱することはないようです。やれやれ・・・うちのアパートの駐車場は、一応屋内なのですが、夫が出勤するときに、車の中に置いているペットボトルの水を飲もうとしたら、すっかり凍ってしまって飲めなかったとか!? 来週は、楽しみなRestaurant Weekですし、早くこのArctic Chill(=北極のような寒さ)に去ってほしいものです。
この寒さで、松井 秀喜選手もNew York入りしてすぐ訪れたというWTC Siteを訪れる人の数も、かなり減りました。その代わりに人がぐっと増えたのが、夏でもポカポカの温室、World Financial CenterWinter Garden。週末、久しぶりにダウンタウンを訪れたときに立ち寄ってみたら、寒さをしのげて、ベンチや階段など座る場所がたくさんあって、Starbucksもあるこの場所には、老若男女が集まって、それぞれ暖をとっていました。
WinterGardenDisplay人々がここに集まる理由がもうひとつあって、それは、12月にLower Manhattan Development Corporation(LMDC)から発表された、WTC Siteの再開発計画案が、ミニチュアモデルで展示されているからなのです。去年の夏、最初に、LMDCが6つの案を独自に作成したのですが、これが、どれも不評!で、結局、国際的な建設事務所などから広くデザイン案を募集し、最終的には、その中から7つの案が候補として残りました。それらの案が決定したときには、ニュースでそれぞれを紹介しましたし、新聞にも図入りで説明が記載されていましたけれど、やっぱり、立体で見てみるとイメージが掴みやすく、皆、熱心にそれぞれの計画案に見入っていました。
モデルなので、ちょっとわかりづらいのですが、だいたいどんな感じのデザインなのかということで、ご紹介してみます。(番号の後はデザインした事務所・団体等の名称)

1.FOSTER & PARTNERS
FosterandPartners



2.PETERSON/LITTERNBERG
PetersonLitternberg

3.RICHARD MEIER
& PARTNERS
RichardMeier
4.SKIDMORE,OWINGS
& MERRILL
Skidmore


5.STUDIO DANIEL
LIBESKIND
StudioDanielLibeskind


6.UNITED ARCHITECTS
UnitedArchitects
7.THINK
WorldCulturalCenterGreatHallSkyPark

それぞれ、白く光が当たっていたり、違う色を使っているところが、再開発で作られる建物です。最後の案は、3つのコンセプトがあるということで、3つのビルの写真になりました。こうして並べてみると、いわゆる普通のビルディングのように、地面から垂直に建っている立方体のビルではなくて、斜めの線を組み合わせたものが多いような気がしませんか?また、立方体だとしても、組み合わせてちょっと複雑な形を作っています。最新の建築デザインがそうなのかもしれませんが、後は、New Yorkは地震が全くないということも、きっと大きいのではないかと思います。日本だったら、耐震設計は絶対だし、不安定な形のビルとかはあんまり好まれませんものね。そして、もちろん、どの案にも、テロ犠牲者への哀悼の意を示すためのメモリアルが設けてあります。個人的には、いかにもNew Yorkの象徴として、どこからでもひときわ目立っていたツインタワーの後には、高層ビルは建たないのかと思っていましたが、比較的高層のタワー状の建物が含まれているものが多いです。やはり、ツインタワーに代わる街のランドマークが必要ということなのでしょうか。
このモデルが展示してある場所の一角には、だれでも自由に意見を書いて投稿できるコーナーがあって、意見するのが好きなアメリカ人たちで、なかなかにぎわっていました。LMDCが主催する公聴会も何回か開かれていて、最近のNew York Timesの記事によると、今のところ、市民が好んでいるのは、125なのだそうです。最初にニュースでそれぞれの案についての説明を見たとき、私がちょっといいかなと思ったのは、最後の7のデザインでした。いちばん左のツインタワーのような建物は、中がスケルトン状になっていて、上の方に取り付けられたサーチライトが、去年の春先に事件から半年を記念して行われていたTribute in Lightのように上空に2本の光のタワーを映し出すところが、ビル全体がメモリアル的で気に入りました(半年の記念行事については、こちらでご覧ください。)。でも、モデルを見てみると、スケルトン状のところどころに、宙に浮かんだようにホールなどがあり、なんだか、とっても不安定な感じのデザインであることがわかりました。今は、どれがいいかというと・・・ちょっと迷います。もともとのツインタワーがかなりすっきりしたデザインだったので、そのイメージが強すぎて、凝ったデザインの建物は今ひとつかな?という気もする一方、やはり、街を代表する建物なんだから、個性的ではなくてはいけないような気もするし。
こちらの展示は、2月2日迄行われています。各デザインの詳細はLMDCのHP(http://www.renewnyc.com/)でご覧になれます。その他にも、Winter Gardenでは、冬の間もアートイベントなどが行われていますので、スケジュール等はhttp://www.worldfinancialcenter.comでチェックしてくださいね。
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