月曜日の朝起きて、いつものように、ローカルニュースのNY1を見るべくテレビを点けたら、真っ先に飛び込んできたのが、松井 稼頭央選手、New York Mets入団決定のニュース!このところ、New York Timesのスポーツ欄でも、いつも、1面写真入りで報道されていたので、そろそろ決まるのだろうとは思っていましたが、また、メッツに日本人選手登場と相成りました。ご存じの通り、New York Yankeesの松井 秀喜選手と区別するため、Little Matsuiとして知られている同選手、残念ながら、日本球界復帰となってしまった新庄 剛志選手のケースと違って、監督のArt Howeのおメガネにかなっての入団だけに、最初からポジションは保証されており、開幕からの活躍が期待されます。メッツのHP(http://www.mets.com)はもちろん、MLBのHPでも、日本での記者会見の様子が写真入りで報じられていましたが、「イチローのより強くてパワフルなバージョンである」と、最大級ともいえる評価を得ている彼が、その評判通りの活躍をできるとよいのですけれどもね。でも、これで、低迷していたメッツの試合を観に行く理由ができてうれしいです!「松井対決」となるサブウェイ・シリーズのチケットもなんとか手に入れなくては!!ちなみに、絶対言うだろうと思ってはいましたが、ニュースでは、繰り返し「リトル・マツイは、ヒデキ・マツイと親戚関係にはない。」ということを報じています。
さて、クリスマスを含むホリデー・シーズンといえば、日本のお正月映画同様、アメリカでも話題の映画が次々と封切られる季節。ケバケバしいほどの広告に彩られているTimes Squareを歩くだけでも、いろいろな映画のポスターを目にすることができます。とりあえず、これらのホリデー・ムービーの先駆けとなったのが、11月上旬、日本をはじめとする世界各地での同時公開となった「The Matrix Revolutions」。前2作も見ているし、話題作なので、一応、見に行ったのですが、うーん、今までの中でいちばんイマイチでした。理屈抜きにシーンを楽しめた最初の作品と違い、前作あたりから、話の内容を理解するのが難しくなりつつあり、それでも、まだ、エージェント・スミスとの戦闘シーンなどが楽しめたのですが、今回の最終作は、ますます訳がわからなくなり、まるでスター・ウォーズみたいな機械の戦闘シーンともなると期待していたのとはちょっと違っていたので、残念ながら、わざわざ劇場で見なくてもよかったかな・・・と思ってしまいました。結局、興行成績的にも、「・・・Revolutions」は、思ったほど伸びなかったようですね。 で、大雪で出かけられなかった週末、もうひとつの日米同時公開である話題作「The Last Samurai」を見に、アパートのビル内にある映画館に出かけました。日本でも絶大な人気を誇るTom Cruise主演で、明治維新直後の日本が舞台ということから、日本人的にはとっても興味のある作品だったのですけれど、こちらでの批評家の評判は、残念ながら、あんまり芳しいものではありませんでした。その多くの意見だったのが、「トムはミスキャストである」ということ。さわやかなナイスガイイメージが強い彼は、やっぱり、伝統を重んじるむさ苦しいイメージの侍には見えないから?でしょうか。その分、準主役ともいえる渡辺 謙の評判がすこぶるよくて、誰も名前はちゃんと覚えていない!?ものの、「トムの相手役の日本人はよかった」という人がたくさんいたようです。ちなみに、New Yorkでのプレミア上映の様子は、ローカルニュースなどでも報じられましたが、個人的にびっくりしたのは、もうひとりの日本人スター真田 広之氏の英語が異様にうまかったこと!後でインタビューを見たら、本場イギリスでシェークスピアの舞台に立つため、特訓したのですってね。渡辺 謙氏が全編英語のインタビューで答えていた、この映画のメイキングみたいな特番も放送されていましたが、俳優さんって、やっぱり耳がいいのでしょうか?こちらに何年住んでいても、ヘンテコな英語!?しか話せない身としては、ちょっとすごいなーと感心してしまいました。 ちなみに、映画の感想ですが、既にご覧になった方も多いと思いますので、簡単に述べますと、全般的には、やっぱり、アメリカ人好みのチャンバラ映画かな?と思ってしまったのが、正直なところ。確かに、映像はきれいでしたけれど、明らかに日本ではない(ロケはニュージーランドだそうです。)森の中での戦闘シーン、バイキングにしか見えない!真田 広之の兜、あり得ない渡辺 謙演じる勝元の英語の上手さなど、細かいところを挙げればキリがないほど、ハリウッドが作った日本「風」の映画でした。ただ、酷評されるほど、トム・クルーズがミスマッチだったとは思いませんでしたし、評判通り、渡辺 謙はよかったので、見て損した!というほど酷い出来ではなくて、「なるほどね。」という感じです。 個人的に、この冬のおすすめは、いろいろな恋愛の行方をオムニバス的に描いた「Love Actually」という映画。ロンドンが舞台で、出演者も、なんと独身貴族のイギリス首相を演じてしまうHugh Grantをはじめ、Emma Thompson、Liam Neesonに、「Mr.ビーン」のRowan Atkinsonらとかなり豪華。それぞれがそれぞれの事情を抱えた恋愛に一喜一憂しながら、クリスマスまでの数週間を過ごすというのがおおまかなストーリーで、これらの登場人物が最後にあるところで集結するのがミソ。クリスマスのロンドンの風景もとてもステキで、思わず行ってみたくなってしまいました。カップルにはおすすめの映画ですが、友人同士で見ても、なかなか楽しめる奥の深い恋愛映画だと思います。 それから、ぜひ見たいと思っているのが、ベストセラー小説を映画化した「Girl with a Pearl Earring」。「Love Actually」にも出演しているイギリス人俳優のColin Firthが画家フェルメールを演じ、この前見た「Lost in Translation」(すごくよかった!)に出ていたScarlet Johanssonがフェルメール家に使える召使で絵のモデルとなる少女を演じるみたいです。「真珠の耳飾の少女」というタイトルの日本語訳本を読んだので、ストーリーはわかっているし、フェルメールのアトリエや、あの時代のデルフトの街の様子などが、どんなふうに映像になっているのかにとても興味があります。New Yorkでの公開は、12月中ですが、全米公開は1月になってからなので、New Jerseyで見ようと思ったら、もう少し待たないとダメかも?しれません。 スミマセン、9月来、HPの「Entertainment@Home」のコーナーを更新していないのは、実は、この秋、あんまり映画を見ていなかったからなのです。11月以降は、それなりに見ていますし、ホリデー・ムービーはこれからもまだ何本か見そうなので、近々、まとめて更新します。もし、あのコーナーを楽しみにしていらっしゃる方がいたら、もう少しお待ちくださいね。 ↑先頭に戻る
12月になり、このところ、なぜかずっと色が付いていなかった?Empire State Buildingのライトアップも、ホリデー定番色の赤と緑になりました。明日は、Rockefeller Centerのツリー点灯式ですし、New Yorkは、まさにクリスマス・ムード一色に彩られつつあります。そして、この真冬のイベント到来とともにやって来たのが、本格的な寒さ! 午後から出かけた今日の帰り道、確かに日はとっぷり暮れていましたけれど、まだ夕方6時だというのに、ビルの上に表示されていた電光掲示板の気温は、22°!(-5℃)。ビルの上だから、地上よりは少々気温が低いのでしょうけれど、それにしても、そんなに寒かったとは!バスの中から、これを見て、もう少し、写真を撮りに歩こうかなーと思っていたのを中止して、とっとと家に帰ってしまいました。日中でも、気温が10℃まで上がることはもうなくて、せいぜい5℃くらい。朝晩は確実に氷点下になりますので、これからは、手袋、マフラーはもちろん、帽子が必須になります。日本だと、ここまで寒いことはあんまりないと思うので、帽子を持っていない方も多いかと思いますが、どこのお店にも置いてありますし、道端の露天でも、結構かわいい帽子を売っていたりするので、現地調達も十分可能ですから、ご心配なく。 さて、街中には、とにかく、クリスマスのデコレーションがあふれていて、出かけるたびに、なんだか写真を撮ってしまうのですけれど、ご紹介しておかなくてはいけないのが、話題になっているこちらのウインドウ。デパートというよりも、お洒落なブランドを扱うセレクトショップみたいなBaneys New Yorkのクリスマス・ウインドウは、毎年、ちょっと変わった趣向を凝らしたもので、去年は、長きに渡って時代のファッション・リーダーであり続けている女優兼歌手のCher(写真はこちらから)のそれぞれの時代におけるスタイルがテーマでしたし、9/11直後のおととしは、事件後の見事な指揮官ぶりで、一躍、時の人となったRudy Giuliani市長がトナカイになって登場していたり(写真はこちらから)しました。このところは、テーマの違いはあれど、張子のようなもので作られた、人形が登場するのが特徴のひとつになっています。
そして、今年のテーマには、年明けから、いよいよ最後のシリーズが始まってしまう、New Yorkを舞台にした人気ドラマSex and the Cityが選ばれました。日本でもDVDが出ていたりするそうなので、ご存じの方は多いかと思いますが、New Yorkという大都会に生きる30〜40代の女性のラブ・ライフを描いた大人向けのドラマで、かなりキワドイ描写も多いものの、New Yorkerの間でも大人気です。主人公は、主演のSarah Jessica Parker演じる、「Sex and the City」というコラムを書いているライターのCarrie以下、弁護士でシングルマザーのMiranda、モデルばりの美貌を誇る好色?なキャリアウーマンSamantha、お嬢さんでユダヤ教に改宗してまで結婚したCharlotteの4人。ウインドウは、4人それぞれのイメージカラーに彩られていて、中央に、例の張子の人形を配し、彼女たちに関係ある小物が散りばめてあります。Carrieのウインドウは、異論なく、彼女が大好きな色であるショッキングピンクだし、落ち着いた雰囲気で赤毛のMirandaがオレンジというのと、情熱的なSamanthaの赤は順当なところ。Charlotteについては、ボーイフレンドのHarryと結婚したいがために、ユダヤ教に改宗し、クリスマスを祝うことが出来ず、同じ時期にあるユダヤの祝日、ハヌカを祝わなくてはいけないため、そのシンボルカラーのネイビーブルーになったのでしょう。 例によって、張子の人形(写真左)はあんまり似ていない!?のですけれど、これらのウインドウ、細かい部分がなかなか凝っていて、ドラマを見たことがある人なら、「そうそう。」と思ってしまうところがいろいろあります。Carrieのウインドウを例にご紹介してみますと、まず、Samantha以外(彼女は相手が多過ぎるため、全部はムリ!)は、それぞれの女性の男性遍歴!?がわかるように似顔絵や写真が額入りで飾ってあります。Carrieの場合は、別れたはずなのに、なんとなく気持ちが残っているっぽい?Mr. Big(写真中央)や、最新エピソードで登場し、Carrieに急接近している、有名アーティスト役のバレリーナMikhail Baryshnikovなどが登場しています。さらに、それぞれの趣味とか嗜好を表す小物がいろいろ並べてあって、常に最新ファッションに身を包み、特に靴には目がない彼女の場合は、「shopping is my cardio.(ショッピングは私の命)」というセリフとともに、靴やアクセサリーなどの飾りが。これが、Mirandaだと、愛息Bradyのオモチャだったり、Samanthaだと、性的な大人のオモチャ!?だったりします。 Barnesy New Yorkのクリスマス・ウインドウは、多分、1月初旬まで展示中。そして、「Sex and the City」の最終8エピソードは、来年1月4日から、毎週日曜日、夜8:00〜HBOで放送されます。現在は、フィナーレに向けて、今までのエピソードを、毎日、HBOの関連チャンネルで再放送中。Carrieは、最後は誰とカップルになるのか?というのが、皆の最も気になる話題で、果たして、スターパワーでバリシニコフ演じるアーティストとくっつくのか、はたまた、Mr.Bigの復活はあるのか・・・と諸説紛々です。8エピソードと残りが少ないので、年明けからは、見逃さないようにしなくっちゃ! ↑先頭に戻る