WHAT'S UP ? in New York
![]() | December, 2003 |

月曜日の朝起きて、いつものように、ローカルニュースのNY1を見るべくテレビを点けたら、真っ先に飛び込んできたのが、松井 稼頭央選手、New York Mets入団決定のニュース!このところ、New York Timesのスポーツ欄でも、いつも、1面写真入りで報道されていたので、そろそろ決まるのだろうとは思っていましたが、また、メッツに日本人選手登場と相成りました。ご存じの通り、New York Yankeesの松井 秀喜選手と区別するため、Little Matsuiとして知られている同選手、残念ながら、日本球界復帰となってしまった新庄 剛志選手のケースと違って、監督のArt Howeのおメガネにかなっての入団だけに、最初からポジションは保証されており、開幕からの活躍が期待されます。メッツのHP(http://www.mets.com)はもちろん、MLBのHPでも、日本での記者会見の様子が写真入りで報じられていましたが、「イチローのより強くてパワフルなバージョンである」と、最大級ともいえる評価を得ている彼が、その評判通りの活躍をできるとよいのですけれどもね。でも、これで、低迷していたメッツの試合を観に行く理由ができてうれしいです!「松井対決」となるサブウェイ・シリーズのチケットもなんとか手に入れなくては!!ちなみに、絶対言うだろうと思ってはいましたが、ニュースでは、繰り返し「リトル・マツイは、ヒデキ・マツイと親戚関係にはない。」ということを報じています。![]() | |
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で、大雪で出かけられなかった週末、もうひとつの日米同時公開である話題作「The Last Samurai」を見に、アパートのビル内にある映画館に出かけました。日本でも絶大な人気を誇るTom Cruise主演で、明治維新直後の日本が舞台ということから、日本人的にはとっても興味のある作品だったのですけれど、こちらでの批評家の評判は、残念ながら、あんまり芳しいものではありませんでした。その多くの意見だったのが、「トムはミスキャストである」ということ。さわやかなナイスガイイメージが強い彼は、やっぱり、伝統を重んじるむさ苦しいイメージの侍には見えないから?でしょうか。その分、準主役ともいえる渡辺 謙の評判がすこぶるよくて、誰も名前はちゃんと覚えていない!?ものの、「トムの相手役の日本人はよかった」という人がたくさんいたようです。ちなみに、New Yorkでのプレミア上映の様子は、ローカルニュースなどでも報じられましたが、個人的にびっくりしたのは、もうひとりの日本人スター真田 広之氏の英語が異様にうまかったこと!後でインタビューを見たら、本場イギリスでシェークスピアの舞台に立つため、特訓したのですってね。渡辺 謙氏が全編英語のインタビューで答えていた、この映画のメイキングみたいな特番も放送されていましたが、俳優さんって、やっぱり耳がいいのでしょうか?こちらに何年住んでいても、ヘンテコな英語!?しか話せない身としては、ちょっとすごいなーと感心してしまいました。
個人的に、この冬のおすすめは、いろいろな恋愛の行方をオムニバス的に描いた「Love Actually」という映画。ロンドンが舞台で、出演者も、なんと独身貴族のイギリス首相を演じてしまうHugh Grantをはじめ、Emma Thompson、Liam Neesonに、「Mr.ビーン」のRowan Atkinsonらとかなり豪華。それぞれがそれぞれの事情を抱えた恋愛に一喜一憂しながら、クリスマスまでの数週間を過ごすというのがおおまかなストーリーで、これらの登場人物が最後にあるところで集結するのがミソ。クリスマスのロンドンの風景もとてもステキで、思わず行ってみたくなってしまいました。カップルにはおすすめの映画ですが、友人同士で見ても、なかなか楽しめる奥の深い恋愛映画だと思います。
さて、New Yorkは金曜日から大雪に見舞われてしまいました!この時期の雪は珍しいことではありませんが、今回、ちょっとすごかったのは、雪嵐の低気圧が相次いで訪れたこと。つまり、まず、金曜日に雪を降らせた低気圧がいったん去って、その後から、また別の低気圧がやってきて、土曜日の雪を降らせたのです。さすがに、ほぼ丸々2日間、まとまった雪が降ると辺りは一面の銀世界。わが家の前の大通りも、ショベルカーがひっきりなしにやって来て、除雪を行っていました。予報通り、1日で8インチ(約20cm)程度ずつの積雪があったらしく、2日目となった土曜日は、本来なら、ホリデーショッピングで大混雑する、週末のショッピングモールやデパートの活気も今ひとつだったようです。日中の気温も氷点下でしたし、こんな日は、やっぱり、家にいるに限るでしょう。
Manhattanとの間を結ぶLincoln Tunnelも、かなりの渋滞と報じられていたらしいのですが、トンネルに入るまでは、多少時間がかかったものの、そこは川の下を通るトンネルのこと、橋とは違ってスムーズに進み、思ったよりずっと早くManhattanに入ることができました。しかも、Port Authority Bus Terminal〜Times Squareは、地下道が続いているので、ここも悪天候にさらされずに済み、ほとんど濡れずに劇場までたどり着くことができました。Licoln Centerのクリスマスツリーも、少し前に点灯したばかり。地面に積もった雪のせいで、夜なのにほんのりと明るさが残る中、色味のないシンプルな明かりのツリーが、噴水とともに、幻想的に輝いていました。ただ、女の子が主人公で、他にも子供たちがたくさん登場する、このチャイコフスキーの有名な舞台は、女の子にとても人気があり、いつも、かわいらしく着飾った子供たちが、両親に連れられてたくさんやって来るのですけれど、さすがにこの吹雪の中なので、皆、フードのついたダウンジャケットにフリースなどの「防雪服」だったのがちょっと残念でした。
この舞台を見るのは、かれこれ4年ほど前に次いで2度目(そのときの様子はこちらで)なのですが、前回は、折り悪く、バレエ団所属のオーケストラがストライキ中!で、演奏はテープによるものでした。加えて、今回は、いちばん端っこながら、前から2列目という、舞台にとても近い席だったので、出演者の表情までよく見えて、とても臨場感がありました。間近ならではの意外な発見?だったのが、まず、ひとつは、第2幕のSugarplum Fairyがエスコートの男性と踊るデュエットのシーン(写真左)で、その男性が異様にたくましかったこと!? このダンスでは、女性をリフトする場面が多いからでしょうか、バレエダンサーというよりは、体操選手みたいな体型のこの男性、なにげなく、この前のワールドシリーズで大活躍したFlorida Marlinsのキャッチャー、Ivan Rodriguezに似ていました。そして、もうひとつ、ちょっとショック?だったのは、同じく第2幕で、ジンジャークッキーの子供たちをスカートの中に入れて登場するMother Ginger(写真右)は、実は、男性だったということ!子供が8人も隠れられるスカート支えつつ、高下駄みたいなものを履いて歩かなくてはいけないので、華奢な女性バレリーナではムリな役どころなのでしょう。遠くからだと全然わからなかったのですが、近くで見ると、派手な化粧をした顔は男性そのもので、まるでドラッグクイーンのようでした・・・そんな、くだらない発見をしつつも、このバレエの音楽はCDを持っているほど大好きだし、華やかな舞台は、外の悪天候のことなんかすっかり忘れ、ますますクリスマス気分を盛り上げてくれました。
2時間ほどの舞台が終わり、外に出ると、雪はかなり小降りになっており、うっすらと雪が積もったツリーは、まさにホワイトクリスマスそのもの。今見たばかりの舞台のシーンを思い出させてくれるような美しさでした。今年のリンカーン・センターのツリーは、楽器の形をしたモチーフというのはいつも通りながら、ライトアップの色が白1色というのがちょっと違うところ(去年の様子は、こちらのページから)。そこに、緑色のライトを手前から当てているのですが、ちょうど積もった雪のところが薄いグリーンになり、計らずもツリーの色と美しいグラデーションをなしていて、また、格別でした。
ニュースでご覧になった方も多いかと思いますが、Rockefeller Centerのツリーに明かりが灯りました!30,000個の色とりどりのライトが、79フィート(約24m)の大木に輝いています。テロ直後だった、2001年のクリスマスを除き、ライトの色合いもいつも同じですし、スケートリンクの周囲に兵隊さんの人形が置かれ、ポールに金色の旗がはためくというところもまるで同じなのですが、やっぱり、毎年、見るたびにウキウキした気分になってしまいます。
ツリー点灯後の五番街は、今までよりもずーっと人の行き来が増え、平日の昼間でさえも、歩道は大混雑。天使とツリーを一緒に収める写真もなんとか人が入らないように撮ることに成功しましたが、ここよりもう少しツリーに近い、絶好のフォト・スポットには、既に長蛇の列が出来ていました。ズームは、スケートリンクへの入場待ちの列の脇から、ちょっと失礼して。ツリーが到着する前、閑古鳥が鳴いていたリンクも、ウソみたいに人だらけでした。ツリー見物客で歩道が渋滞するので、この時期は、東西は、5th Avenue 〜 6th Avenue、南北は48th 〜 51st Street付近のバス停にバスが止まらなくなりますので、ご利用の際は、お気をつけください。また、周囲の道はノロノロ運転になってしまうので、急ぐ場合は、5th Avenueや49thと50thを通るバスは避けるのが無難です。歩く場合も同様で、見物するのでなければ、この辺りは通らない方がいいかも。観光客の皆さんは、歩くのがたいてい遅いし、赤信号では道路を渡らない(New Yorkerは渡ります!)し、全然進まなくて、イライラすることもありますから。
さて、ツリー点灯とともに、すっかりクリスマスムードになった五番街、デパートのクリスマス・ウインドウ以外のデコレーションを少しご紹介してみます。まず、なんといっても、五番街のクリスマスの風物詩のひとつ、ビル全体にリボンを掛けてしまうCartierは定番中の定番(写真左)。今年は、北側の角と、建物の上のところになにやら光る物体がありますが、よく見ると、これは光り輝くパンサー。特にビルの側面をよじ登っているようなパンサーは、ちょっと目を引きます。そして、その向かいくらい、最近出来たばかりの新しいショップMexxのウインドウには、フォーマルドレスのマネキンに混じって、天井から吊り下がっている大きな飾りが(写真右)。Mexxは、ヨーロッパ発のブランドだそうで、基本的にはカジュアルだけれど、アメリカブランドよりも、色味がやや落ち着いているかなという感じ。値段的には、すぐ隣のH & Mよりは高いですが、Banana Republicよりやや安めくらいです。で、ラインストーンなどが下がっているこのタッセル、一応、世界でいちばん大きなタッセルとして認定されたと、この前、ニュースでやっていました。色も黒だし、あんまり目立たないので、ちょっと見逃してしまいがちなのですけれどもね。
そんな、いつもと変わらぬクリスマス風景を楽しめる五番街の中で、今週入ってきた残念なニュースは、59th Streetにあるオモチャ屋さん、FAO Schwarzが、日本でいうところの会社更生法の申請をして、しかも、これが今年2回目であるため、とうとう、店舗をクローズしなくてはいけなくなったということ。Tom Hanksの「Big」や、「Home Alone」をはじめとする、数々の映画のシーンにも登場した、名所であるだけに、もちろん、クローズを惜しむ声は大きいのですけれど、今や、子供のオモチャは量販店で買う時代、Manhattanだけをとっても、Times Squareに大店舗を構えるToysRUsみたいな強力な競争相手に太刀打ちするのは、難しかったのでしょう。入口で迎えてくれる兵隊さんの格好をしたイケメン!?の店員さんも、もうすぐ見納めになってしまうと、早速出かけてみたら、入口のクマの銅像のところで、名残惜しそうに記念写真を撮る人たちだけではなくて、驚くほどの混雑ぶりでした!
その理由はこちら。閉店セールで、全ての商品が10〜20%オフだったのですね。相変わらず、店員さんは皆、とても明るくて感じがよいし、あちこちでオモチャのデモンストレーションをしていたりするのですけれど、お客さんが買いあさったぬいぐるみが床に落ちていたり、整然と並べられていたはずの箱がガタガタになっていたりするのは、いつもとちょっと違う雰囲気でした。この勢いに押されて、なにか買ってしまおうかしらん・・・と思ったのですけれど、もともとが高いオモチャも多いし、レジの行列を見たら、尋常ではなかったので、あきらめてしまいました。特に人気があったのが、2階のフロアにある高級なSteiffのぬいぐるみで、ものによっては、2割以上の割引のものもありましたし、希望のぬいぐるみをガラスケースから出してもらう人がひっきりなしで、店員さんが掛かりっきりで対応していました。ニュースによると、FAO Schwarzは、12月15日くらいでクローズする予定になっていますが、それでも、一応、まだ、わずかな望みを託し、どこか資金援助先を探しているのだそうです。最近、クローズになってしまったTriBeCaの小さな映画館が、Robert DeNiroらの援助によって、再開されたというニュースがありましたが、世界的に有名なオモチャ屋さんに、どこかから救いの手が差し伸べられるのでしょうか?その可能性がどれくらいあるのかは定かではありませんので、店内の見納めやディスカウントに興味ある方は、今すぐお出かけください。
12月になり、このところ、なぜかずっと色が付いていなかった?Empire State Buildingのライトアップも、ホリデー定番色の赤と緑になりました。明日は、Rockefeller Centerのツリー点灯式ですし、New Yorkは、まさにクリスマス・ムード一色に彩られつつあります。そして、この真冬のイベント到来とともにやって来たのが、本格的な寒さ! 午後から出かけた今日の帰り道、確かに日はとっぷり暮れていましたけれど、まだ夕方6時だというのに、ビルの上に表示されていた電光掲示板の気温は、22°!(-5℃)。ビルの上だから、地上よりは少々気温が低いのでしょうけれど、それにしても、そんなに寒かったとは!バスの中から、これを見て、もう少し、写真を撮りに歩こうかなーと思っていたのを中止して、とっとと家に帰ってしまいました。日中でも、気温が10℃まで上がることはもうなくて、せいぜい5℃くらい。朝晩は確実に氷点下になりますので、これからは、手袋、マフラーはもちろん、帽子が必須になります。日本だと、ここまで寒いことはあんまりないと思うので、帽子を持っていない方も多いかと思いますが、どこのお店にも置いてありますし、道端の露天でも、結構かわいい帽子を売っていたりするので、現地調達も十分可能ですから、ご心配なく。
さて、街中には、とにかく、クリスマスのデコレーションがあふれていて、出かけるたびに、なんだか写真を撮ってしまうのですけれど、ご紹介しておかなくてはいけないのが、話題になっているこちらのウインドウ。デパートというよりも、お洒落なブランドを扱うセレクトショップみたいなBaneys New Yorkのクリスマス・ウインドウは、毎年、ちょっと変わった趣向を凝らしたもので、去年は、長きに渡って時代のファッション・リーダーであり続けている女優兼歌手のCher(写真はこちらから)のそれぞれの時代におけるスタイルがテーマでしたし、9/11直後のおととしは、事件後の見事な指揮官ぶりで、一躍、時の人となったRudy Giuliani市長がトナカイになって登場していたり(写真はこちらから)しました。このところは、テーマの違いはあれど、張子のようなもので作られた、人形が登場するのが特徴のひとつになっています。![]() | ![]() |
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例によって、張子の人形(写真左)はあんまり似ていない!?のですけれど、これらのウインドウ、細かい部分がなかなか凝っていて、ドラマを見たことがある人なら、「そうそう。」と思ってしまうところがいろいろあります。Carrieのウインドウを例にご紹介してみますと、まず、Samantha以外(彼女は相手が多過ぎるため、全部はムリ!)は、それぞれの女性の男性遍歴!?がわかるように似顔絵や写真が額入りで飾ってあります。Carrieの場合は、別れたはずなのに、なんとなく気持ちが残っているっぽい?Mr. Big(写真中央)や、最新エピソードで登場し、Carrieに急接近している、有名アーティスト役のバレリーナMikhail Baryshnikovなどが登場しています。さらに、それぞれの趣味とか嗜好を表す小物がいろいろ並べてあって、常に最新ファッションに身を包み、特に靴には目がない彼女の場合は、「shopping is my cardio.(ショッピングは私の命)」というセリフとともに、靴やアクセサリーなどの飾りが。これが、Mirandaだと、愛息Bradyのオモチャだったり、Samanthaだと、性的な大人のオモチャ!?だったりします。
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