WHAT'S UP ? in New York
![]() | December, 2003 |
クリスマスから始まった4連休も終わってしまいました。クリスマスの後といえば、After Christmas Saleが始まり、これから、1月いっぱいくらいまでは、1年でいちばん大規模なセールの真っ只中になります。今年は、人々が最もクリスマス・ショッピングに出かける12月の週末に、2回も大雪が降ってしまったため、全般的な売れ行きが今ひとつだったのだそうです。そのせいか、26日に、お目当てのものがあったお店に出かけたら、クリスマス前から既に値下げを始めていたらしく、クリスマス関連モノは、もう75% OFFになっていて、その前に30、50という値引率を消した後がありました。これだと、めぼしいものは、値引きが始まった段階で売れてしまうはずですね。残っていたのは、残念ながら、たとえ75%オフでもいらない・・・というものばかりでした。翌日、デパートにも出かけてみたのですが、やっぱり、クリスマス商品売り場は、なんとなく、もう終わってしまったという感じで、結局、今年はなにも買わないままに終わってしまいました。
そして、クリスマスの後のNew Yorkでの大きなイベントは、Times Squareでの新年のカウントダウンNew Year's Eve Celebration。ニュースで、もう準備は万端!ということを報じていたので、見に行ってみたら、ボールドロップが行われるビルの屋上、ポールの根元のところには、既に2004のプレートが置かれていました。ポールをするすると降りてくるボールは、例年通り、Waterfordのクリスタル製で、三角形のパーツをいくつも組み合わせて球形にしているものです。毎年、ほとんど同じボールなのですが、新作の模様のクリスタルと少しずつ入れ替えていて、今年は、「Hope for Unity」というデザインのパーツが加わるのだそうです。以前は、その年のパーツと同じデザインのオーナメントとかが売られていましたけれど、最近は見かけないから、やめてしまったのかも?しれません。
既に組み立ても終わったクリスタルのボールも、週明けにはお目見えする予定ですし、少し離れたBroadwayと7th Avenueが交差する中央分離帯のあたりには、中継用のステージが組まれていて、着々と準備が進んでいることをうかがわせました。道端の露店では、早くも丸メガネの両脇に2と4の数字がついたもの(2○○4)や、「Happy New Year」という文字のついたティアラなど、2004年お祝い用のグッズも並び始めています。この週末もそうでしたけれど、これから年末にかけては、気温が高めで、比較的、過ごしやすいお天気が続くので、極寒や雪といった、最悪の天候の中で長時間過ごさなくてはいけないということはなさそうです。今のところ、大晦日の前日は雨の予報が出ていますが、当日は、大丈夫そう。最高気温も、10℃近くまで上がりそうです。
ただ、懸念されているのが、相変わらず、全米の警戒レベルがOrangeのままのテロ攻撃の危険性で、毎年50〜100万人の人々が集まる大きなイベントであることから、今年も例年以上に警備が厳しくなりそうです。とはいっても、週末のTimes Squareは、本当にすごい人出で、どう見ても、そのほとんどが、これから年末まで過ごすに違いない観光客の皆さん。当日ディスカウントチケットのTKTSは、人が歩道にあふれるほどの混雑ぶりだし、そのすぐ向かいにあるTimes Square Visitor Center内の、チケットセンターも長蛇の列が出来ていました。そろそろ、お問い合わせのメールをいただいたりしていますが、カウント・ダウン・イベントについては、いつもご紹介している通り、参加する人の大多数が旅行客で、住んでいる人はほとんど参加しません。なので、個人的には行ったことがありませんし、今年も出かける予定はないので、具体的なアドバイスなどはできないのですけれど、市の観光局や警察などでは、タイムスケジュールやセキュリティなどに関して、FAQも含め、http://www.timessquarebid.org/new_year/のページにまとめて掲載しています。参加を予定している方は、必ず、事前にご一読ください。そして、安全に暖かくして、ぜひ、思い出に残るNew Yorkの大晦日をお過ごしくださいね。
あっという間にもうChristmas Eve。今週は、もう既にすっかりホリデーモードに入っている人が多いようですが、そんな浮かれ気分に水を差すように、全米のテロ警戒レベルが、ひとつ上のOrangeに引き上げられました。New York City自体は、9/11のテロ事件から、ずっとOrangeのままなので、変更されたわけではないのですが、国の警戒レベルが上がるとともに、街の警戒体制もさらに強化され、Grand Central Terminalなどの交通の要所には、銃を持った兵士の姿が目立つようになりましたし、紙袋を下げた買い物客でにぎわう普通の通りのあちこちに、警官が立っていたりします。今回は、特に、外国から入ってくる飛行機がテロに使用される危険性があるとのことで、空港の警戒体制は今までにも増して強化されており、もちろん、乗客への検査もかなり厳しくなっているようです。時間に余裕を持ったチェックインをおすすめします。また、飛行機内に持ち込めるものや持ち込めないものなど、セキュリティに関する基準は、Transportation Security Administrationに詳しく記載されていますので、この時期、飛行機を利用される方は、ぜひ、ご一読ください。
五番街といえば、Rockefeller Centerがあるので、やはり、クリスマス・デコレーションの中心地ともいえるでしょう。もちろん、デパートなどのウインドウも見逃せませんし、ビルの中にもいろいろなデコレーションがありますが、夜になっても見られるのが、通りやビルの上など、地上ではなくて、ちょっと上の方?にあるライトアップ。なんといっても、その代表が、57th Streetとの交差点に掲げられる大きなSnowflake。昼間見ると、モールみたいなもので出来た雪の結晶は、全然ステキではないのですけれど、暗くなってから、夜空にぽっかり浮かぶ明かりは、すぐ下の大渋滞の道路や、忙しそうに行き交う人々と好対照をなして、とても神秘的。この場所にあるからこそ、その悠然とした存在感が際立っているような気がします。
今年、初お目見えしたのが、52nd Street付近、H & Mのあるビルの角のツリー型のライトアップ。どうも、蛍光灯みたいなものを、ツリーのような形に並べたもののようです。シンプルなんだけど、意外と目立つので、ふと見上げて指差す人がよくいます。かなり見上げるような位置にあるので、視線を落としていると気づかない?かもしれませんね。同じように、ビルの上のライトアップなら、定番のTrump Towerもお忘れなく。ビルの角の側面が段々になっていて、そこに植えられた木々にライトが付けられたものです。さらに、五番街を50th Streetくらいから南に歩いて行くと、46th Street付近で、それまでずっとビルの陰になっていたEmpire State Buildingも姿を表します。夕方から、夜にかけて、五番街を歩くときは、ウインドウももちろんだけど、ちょっと上の方にも目を向けてみてください。
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クリスマス・ツリーも、確かにRockefeller Centerのツリーが代表ですが、クリスマス大好き!のNew Yorkでは、他の場所にも結構立派なツリーがあります。大きさでは負けないのが、New York Stock Exchangeのすぐ前にあるWall Streetのクリスマス・ツリー。見に行ったのが昼間だったので、わかりにくいのですが、証券取引所のビルの柱には、テロ事件以来定番となった、星条旗の模様がライトで描かれていて、それと合わせて見るとなかなか豪華です。Wall Street周辺は、やはり、世界の金融の中心地だけあって、今回のテロ警戒体制もひときわ厳重で、建物の周囲には警官や兵士がいた他、バリケードがあって、関係者以外は立ち入り禁止になっていました。それでも、証券取引所やツリーの見物に訪れる人は後を絶たず、私は怖くてそんなこと出来なかった!?けど、中には、ツリーと一緒に銃を構えた兵士の写真を撮ったりする観光客もいたりしました。
それから、美しさという点では、個人的にはいちばんかなと思うのが、Lincoln Centerのツリー。大雪が降った日のところでも、ちょっとご紹介しましたが、今年のツリーは、楽器のモチーフというオーナメントは同じながら、ライトの色が白一色なのが、いつもと違うところ。それと、ツリーの大きさが、心なしかちょっと大きいような気もします。部分的にグリーンのライトもあてていますが、とにかく、色数が少ない分、ドレスアップして訪れることの多い音楽の殿堂にふさわしいノーブルな雰囲気。手前の噴水は、コンサートが始まる夜にならないと出ないようなので、ツリー見物をするのなら、夕方以降がおすすめです。
ここ数年、立派なツリーを置くようになったのが、New York Public Libraryのすぐ裏手にあるBryant Park。ここでは、「Fetes de Noel」という、ヨーロッパのビレッジ風の出店が並んでいて、クリスマス関係のものや、プレゼント用の小物などを売っています。お店自体は、そんなに遅くまでやっていないようですが、ツリーはずっとライトアップされているので、公園が開いている時間なら、中に入って見ることができます。きれいな円錐形のツリーは、ちょっと人工的な感じがしなくもありませんが、整った形は結構写真栄えします。場所がいいわりには、図書館のすぐ裏手にあって目立たない?からか、記念写真の穴場ともいえそう。

最後に、ちょっと変わったツリーだったので、思わず写真を撮ってしまったのが、超高級ホテルFour Seasonsのメインダイニング「Fifty Seven Fifty Seven」の入口のところにあったクリスマス・ツリー。よく見ると、オーナメントが全部、小さいサイズのBeanie Babiesなんです。白い天使のクマだったり、サンタクロースだったり、雪だるまだったり、一応、どれもクリスマスもの。それが、生とおぼしき赤いリンゴと一緒に、たくさん吊るされていました。ツリーの下の部分を隠すスカートの代わりに、同じ種類のBeanieが山と積んであったのもちょっとびっくり。要は、これらのぬいぐるみがすごくたくさんあるみたいなのですが、1泊400ドル以上!という高級ホテルになぜBeanie Babies???と不思議でしたが、いろいろ考えて思いついたのが、確か、このホテルって、一時的かもしれませんが、Beanie Babiesの親会社が持ち主だったのですよね(今もそうかもしれません・・・)。だから、Beanieならいくらでも手に入る!ということなんでしょう。
いよいよ、Christmasまでカウントダウン状態になり、最後のクリスマス・ショッピングへと殺到する人々も含め、街全体がすっかりMerry Christmasモードに入っているような今日この頃ですが、これに対抗すべく?19日の日没後より、ユダヤ教の祝日、Hanukkah(ハヌカ)が始まりました。ずっと、赤と緑のクリスマス・カラーだったEmpire State Buildingも、この日だけは、青と白のハヌカ・カラーに。ハヌカは、ユダヤの人々がシリアとの戦争に勝ったことを記念する祝日で、1日分の油しかないはずだったのに、8日間もロウソクの明かりが灯り続けたという言い伝えから、今日から8日間の間お祝いします。そして、その8日間、ひとつずつ明かりを増やしていく専用のMenorah(メノーラ)という燭台があって、最近は、クリスマスの飾りとともに、ほとんど必ず、メノーラも置いてあります。大きなツリーが置いてあったNew York Stock Exchangeのビルにも、リースやオモチャの兵隊とともに、2種類の巨大なメノーラが飾ってありました。New Yorkにかなりの数住んでいるといわれているユダヤ系の人々は、クリスマスをお祝いしません。そうはいっても、周り中が浮かれているホリデーシーズンに、なにも祝い事がないのは寂しいので、その代わりに、日にちの近いハヌカを盛大にお祝いするようになったといわれています。クリスマスツリーの隣に、必ずといっていいほど、このメノーラがあるのは、それだけ、New Yorkにユダヤ系の人々がたくさん住んでいて、彼らのことを配慮した結果であるといってもよいのでしょう。
そこで、この機会に、New Yorkでよく見かけるユダヤ系の人々について、ちょっとご紹介してみますと、山高帽にクルクル巻いたもみ上げ、髭をたくわえて、夏でも黒い長袖の服を着た、正統派のユダヤ人の人々がたくさん働いているのが、ミッドタウンにあるDiamond District、ダイヤモンドを象った街頭のある、47th Streetの5th Avenueと6th Avenueの間の通りです。彼らの多くは、BrooklynのWilliamsburgという辺りに住んでいて、朝晩、五番街までスクールバスで集団通勤してくるみたいです。ちなみに、右のスナップも、そのWiiliamsburgに近いBrooklyn Botanic Gardenで撮ったもの。この植物園では、週末に、家族連れのユダヤ系の人々をたくさん見かけます。で、集団通勤についてですが、夕方、お店が閉店する頃に、この服装をした人々が満載された黄色いスクールバスが、五番街に何台も連ねて止まっているのを見て、初めて知りました。スクールバスといえば、子供が乗っているものと思っていたので、ふと乗客を見て、びっくりしましたが、観光バスなどと同じように、あの黄色いバスを貸し出すこともよくあるので、乗っているのは必ずしも学校の生徒だけとは限りません。バスは、決まった時間に送迎運転をするようで、乗り遅れた黒服のおじさんが走ってバスを追いかけ、乗せてもらったりしていました。
他に、普通によく見かけるのが、頭に丸いカッパのお皿みたいな?帽子を載せた少年たち。これは、Kippah(またはKipott、発音は「キッパ」)というもので、ちょっと聞いたところによると、これを頭の上に載せることで、自分と神とを隔てるという役割をしているらしいです。若い子たちは、キッパを着けているけれど、服装は全く普通のアメリカ人の若者と同じという子がたくさんいて、この前なんか、お腹を出してローライズのジーンズを履いた、まるでブリットニー!?の若い女の子がキッパを被っているのを見ました・・・キッパのデザインもいろいろあって、インターネットで見かけたのは、なんと、人気アニメキャラの「Sponge Bob Scare Pants」のもの。そういう厳粛そうな宗教的なものに、こんなおちゃらけたキャラクターを使っていいのかしらん?と疑問なんですが、まあ、きっと、ちゃんと着けることに意味があるのでしょう。ここまでキョーレツなキャラクターものは見たことがありませんが、確かに、かなりカラフルなキッパを被っている子は見たことがあります。キッパは、主に男の子が着けるものみたいですが、女の子というか女性は、膝より上は見せてはいけないらしく、ユダヤ系の女性は、小さい女の子でも、皆、長めのスカートを履いています。でも、別に色はなんでもいいようで、かわいいピンクのスカートだったり、柄入りだったりもします。
ここ、New Yorkとその近郊は、特にユダヤ系の人々が多いので、たくさん見かけるわけですが、これに限らず、いろいろな人種でいろいろな宗教の人々がいるというのは、やはり、移民の国、アメリカならなのではと思います。日本にいたら、たいていが日本人で、宗教に関しても、本当はいろいろな信者の人がいるのだろうけれど、とても宗教心の強い日本人は、どちらかというと多くはないですものね。外国人といえば、キリスト教徒ばかりだと思っていたのが、こちらに来てからは、こういう祝日やらパレードやらがしょっちゅうあるので、本当に様々な宗教があって、それらを信仰する人がいるんだということを知りました。そういうわけで、確かに数は多いけれど、皆が皆クリスチャンというわけではないから、「Merry Christmas!」よりも「Happy Holidays!」というのが、New Yorkにおける、この季節のポピュラーな挨拶になっているのです。
今週末も、またまた予報通り大雪になってしまいました!先週の雪は、60°(約16℃!)という驚異的な暖かさの上、雨が降った週の半ばにほとんど解けてしまいましたが、また、新たなる積雪がかなりありました。食料の買出しに行かなくてはいけなかったので、雪がひどくなる前、日曜日の午前中に車で近くまで出かけましたが、除雪車はひっきりなしに通るし、後輪駆動の車はスリップしてノロノロ運転になっているし、既に、まるでスキー場のよう。最低限の買い物だけして、とっとと家に戻りました。まだ、月の半ばだというのに、今月の積雪量は、既に昨年の12月の2倍近くに達しているとのこと、何度か書いていますが、本当にNew Yorkの天気は変わりやすいので、旅行にいらっしゃる方は、どうぞ、ぎりぎりまでインターネットや新聞・テレビなどで、気候のチェックされることを強くおすすめします。こんなわけで、お天気についてのご質問をいただいても、ちゃんとしたお答えができないこと、どうぞ、ご容赦くださいね。
で、こんな天気になる前、まだ暖かさの残るうちに、久しぶりにロウワーマンハッタンの方へと出かけてきました。チャイナタウンの新しいお店でランチした後、向かったのは、World Financial Center。World Trade Centerのすぐ西にあり、9/11当時はかなりの損傷を受けたアトリウムWinter Gardenも、去年、すっかりきれいに補修されて、クリスマスのデコレーションが復活したのでした(去年の様子は、こちらで)。今年も、例年と同じ、天井から電球のついたコードが無数に垂れ下がっているちょっと南国風のデコレーション。ツリーのオーナメントも、竹と紙みたいな素材で作った、トンボなどのエスニックなモチーフで去年と同じでした。
寒い冬の間も、それを感じさせない巨大なヤシの木の間に置かれたベンチには、常に誰かが座っているし、ガイドさんに連れられた観光客らしき団体も時々訪れたりして、相変わらず、市民の憩いの場としてにぎわっていますが、今、ここを訪れる人たちが、クリスマスデコレーション以上に熱心に見ているのが、先月、最終候補作品が発表された、World Trade Center Memorialのデザイン模型。本体のビルディングの方は、既にDaniel Libeskindという人がデザイン(写真右)が選ばれているのですが、世界最高の高さになる1,776フィート(約541m)のFreedom Towerを含むこのデザイン、いろいろな方面からの注文がついていて、何度も変更を余儀なくされており、未だに最終形にはなっていないみたいですが、おおよそのイメージはこういう感じなのだと思われます。写真ではわかりにくいのですが、中央の先が尖ったのが世界最高のタワー。そして、メモリアルは、このビルディングとは別に、デザインを選定するということで、前回と同様、WTCの再開発を進めているLower Manhattan Development Corporation(LMDC)が一般公募でのコンペティションを開催、このほど、最終候補が8作品に絞られ、その8個のデザイン模型をWinter Gardenの一角に展示しているのです。![]() Invention of Light Toshio Sasaki | ![]() Dual Memory Brian Strawn and Karia Sierralta | ![]() Reflecting Absence Michael Arad |
![]() Garden of Lights Pierre David with SeanCorriel and Jessica Kmetovic | ![]() Suspending Memory Joseph Karadin with Hsin-Yi Wu | ![]() Lower Waters Bradley Campbell and Matthias Neumann |
![]() Votieves in Suspention Norman Lee and Michael Lewis | ![]() Passages of Light: The Memorial Cloud bbc art + architecture: Baurmann Brooks Coersmeier, Gisela Baurmann, SawadBrooks and Jonas Coersmeier | |

最後に、WTC Siteについて、最近のビッグニュースといえば、なんと、電車の駅が開通したということでした!旅行者の方が使うことはあんまりないと思いますが、ここ、ロウワーマンハッタンと、川向こうのNew Jerseyを結ぶ通勤の足であるNew Jersey TransitのPath Trainという電車の駅がそれです。今までも地下鉄の駅が一部復旧していましたが、厳密にいうと、元の駅の場所とはかなり離れた場所の駅をWorld Trade Centerという名前で呼んでいたりしたので、事故現場の内側の駅というのは、初めてになります。地下にある駅の内部は、まだまだ鉄骨が剥き出しで、広告もなにもありませんし、最近の雨や雪で水漏れがすごかったりしましたが、ほとんど元の場所と同じような場所の駅を2年少々で再開してしまったというのは、結構すごいことなのではないかと感心してしまいます。New Jerseyと、Manhattanの交通手段としては、電車以外にも、フェリーやバスがありますが、やはり、いちばん天気や渋滞に左右されないのは電車。そういう意味では、通勤者にとっては、とてもありがたい再開になるでしょう。残念ながら、わが家は同じNew Jerseyながら、この電車の通る場所ではないので、利用価値はないのですけれど・・・ちなみに、この駅、地下鉄の駅と地下道で通じていて、今までは使えなかったMetro Cardが使えるようになったのが、通勤者には、ますます便利になったところ。もう、爆心地を表す「Ground Zero」と呼ばれることはほとんどなくなった「WTC Site」は、この勢いで、来年も、どんどん新しい姿に変わって行くことでしょう。
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