WHAT'S UP ?
in New York 
June, 2002 ![]()

ごぶさたしておりました。日本の決勝トーナメント進出で、全面的に2002 FIFA World
Cup一色状態の日本から戻ってきました。ちょうど、滞在中に梅雨入りしてしまったため、お天気はいまひとつでしたが、実家の庭をはじめ、あちこちで咲き乱れているアジサイの花が雨に濡れているのを見て、うっとおしい梅雨という季節にさえも、なんだか日本の風情を感じてうれしくなってしまったのでした。もちろん、New
Yorkでも、この時期アジサイの花は出回りますが、色もずっと薄いのが多いし、やっぱり、雨粒のアクセントがない乾いたアジサイは全然違う花のようです。

5th Avenueと42nd Streeが交差するNew York Public
Libraryの裏手にある、市民の憩いの場Bryant
Parkでは、これから行われる屋外イベントに先駆けて、ブロードウェイのミュージカル出演者たちが歌うBroadway under the
Starsが開催されます。お天気にもよりますが、芝生には大勢の人が押し寄せそうですね。敷物を持って、ちょっと早めにお出かけください。また、この日、10日には、現在設置準備中のメリーゴーランドが営業開始する予定。Brooklynの工房が特注で作ったという、このメリーゴーランドは、馬以外の動物もいるメルヘンチックなものだそうです。乗るのは、1回1.50ドル。
セントラルパークの東側、5th Avenueの82nd Streetから104th
Streetまでは、美術館・博物館が立ち並ぶ、別名Museum
Mileと呼ばれています。ここにある美術館すべてが、毎年、6月の第2火曜日の夕方には、無料で開放されるという太っ腹なイベントがあって、今年は11日に開催されます。
もちろん、Metropolitan Museum
of Art(メトロポリタン美術館)も対象なので、膨大な世界に誇る美術品をタダで鑑賞できてしまうチャンス。この他、有名なところでは、Solomon R.Guggenheim
Museum(グッゲンハイム美術館)なども含まれますが、恒例のイベントなので、開始時間の6時くらいには入場待ちの行列ができる可能性高し。でも、子供がいる人たちなどは、そんなに遅くまではいないので、時間がたつと少しずつ空いてきます。ディナーを早めにすますか、歩行者専用になる通りを、ホットドッグでもかじりながら歩いて、終了時間の9時まで頑張って、美術館のハシゴしてみるのもいいかもしれません。
これは、まだ先のイベントなのですが、そろそろ予約が難しくなってきているレストランもあるようなので、ご紹介しておきます。もう、すっかりおなじみとなった、New
Yorkのレストランで平日のランチに限り、おトクなランチ・コースがサービスされるRestaurant
Weekの夏バージョンです。今回も1月に続き、20.02ドルで、前菜・メイン・デザートの3品のコースがいただけます。参加店には、レストランガイドZAGATの人気ランキングにも名前を連ねる有名レストランがズラリ。このイベントが始まって以来、昼間の時間が自由になる今の立場に感謝しつつ、フルに活用させていただいています。今回も、とりあえず、ひとつだけですが予約済み。戻ってきてからの体調次第で、もう少し挑戦しようかなーと考え中。まだ予約していない方は、下記HPのリストをチェックして、ぜひ、早めのご予約を。| ★SF Giants v.s. NY Yankees | 6月7日(金)〜9日(日) |
| ★Subway Series | 6月14日(金)〜16日(日) |

最後は、今週末から始まる大リーグ、注目のカードについて。まず、今日から始まるリーグの異なるチーム同士のインターリーグの対戦は、初めての対戦、New York Yankees v.s. San Francisco
Giants。ジャイアンツは、かつて、New Yorkに本拠地があったチームで、西海岸に移転して以来のNew
York登場。もちろん、注目されているのは、ホームランキングBarry
Bondsとヤンキースの誇る、強力投手陣との対戦ですが、日本人の注目は、やっぱり、今年2回目のNew York登場となる新庄
剛史選手!メッツ在籍中にヤンキースと対戦経験がある彼は、初対戦のチームメイトよりもちょっと有利?今期はなかなか調子の波に乗れないようですが、活躍を期待したいものです。まだ入手可能と思われるチケットは、http://www.yankees.comにて。
そして、次の週末、14日からは、New Yorkerが待ちに待った、地元チームの対戦、Subway Seriesが始まります!これも、インターリーグの対戦の一環で、今回は、New York
Metsの本拠地、シェイ・スタジアムでの対戦。ともに、リーグの東地区では首位を追う展開になっている両チーム。メッツが、地区で首位のAtlanta
Bravesを追っているというのは、いつものことですが、ヤンキースが首位ではないのはかなり久しぶり。今年は、ライバルのBoston Red
Soxが脅威の強さを見せており、ヤンキースだってそれなりの勝率を残しているのに、その上を行っているためです。なので、立場は似たようなものの、いつもの通りというか、相変わらずというか、チーム力自体は、ヤンキースの方に分があるよう。でも、最近めっきり不調なメッツには、この特別盛り上がる対戦をきっかけに、なんとか春先の好調さを取り戻してほしいもの。さすがにこのカードのチケットは、完売なので、手に入れるとしたら、オークション系しかないような気がしなくもありませんが、一応、チケット販売は、http://www.mets.comにて。また、戻ってきたら再開しますので、それまでお待ちくださいね。それにしても、すごいだろうなー、ワールドカップ・フィーバー。 |
いよいよ始まりましたね!2002 FIFA World
Cup。日本のニュースや新聞は、連日、ワールドカップの話題ばかりなので、その熱狂ぶり遠く離れていても伝わってきます。前回のフランス大会のときも、もう渡米していたからあんまり見ていないし、今回の代表選手も知らない名前がズラリで、「ゴンなら知ってる!」という浦島太郎状態ではありますが、やっぱり、日本の試合は見ないわけにはいきません!幸い、スポーツ専門チャンネルのESPNが全試合生中継してくれるので、日本 v.s.
ベルギーの試合も、早起きして、なんとか後半だけは見ました。勝てそうだったのに、惜しかったですね。でも、久しぶりに見る日本チームが、思っていたよりも、ずーっと力強くて、ベルギーと互角に戦っていたのを見たら、すっかり眠気も覚めてしまいました。これからが楽しみです。
さて、日本の皆さんはご存じだと思いますが(アメリカ人は知らない人も多い!?)、アメリカもちゃんとワールドカップに出場しています。そして、この国にもれっきとしたMLS(Major League
Soccer)というプロ・サッカー・リーグがあり、New York地区をフランチャイズにしているチーム(New York- New Jersey Metro
Stars)もちゃんとあります。ということは、日本ほどではなくても、「がんばれUSA!」のポスターやらグッズのひとつもあろうかと、探しに出かけてみましたが、悲しいくらいなんにもありませんでした・・・薄々そうではないかと思っていましたが、アメリカではサッカーに興味ある人がほとんどいない!のです。唯一見つけたのが、「スター・ウォーズ」と「スパイダーマン」のグッズでにぎわうFAO Schwarzにあった、LEGOで作った巨大なサッカー選手。近寄ってプレートを見てみたら、今回もアメリカ代表として出場しているストライカーのBrian
McBrideという選手。これは、全部このプレートに書いてあったことで、こういう説明を書かないとわからないくらい、彼の知名度というのは低いということなのでしょう。ちなみに、アメリカでもっとも知名度の高いサッカー選手というのは、間違いなく、ワールドカップに優勝したこともある女子チームのエースMia
Hamm選手。彼女は、スポーツドリンクはじめ、いくつものテレビCMにも登場している美人選手でもあります。サッカーで遊ぶ子供たちなどはよく見かけるので、競技人口はそれなりにいると思われますが、この関心の低さはいったいなんなんでしょう??
日本では、チケットが買えなくて競技場で観戦できないファンが、スポーツ・バーに集まってテレビ観戦し、みんなで盛り上がるというのをニュースで見ました。スポーツ・バーといえば、アメリカが本家。New
Yorkでいちばん規模が大きくて有名なのは、Times SquareにあるESPN
Zoon。ここは、ワールド・カップの試合を中継しているESPN直営で、テレビの大画面がいくつもある巨大なスポーツ・バーです。大リーグのワールドシリーズや、NBAファイナルで盛り上がるこのバーも、今回は、ほとんど昼夜逆転の時差がネック。New
Yorkには、「朝4時から8時までは、店でアルコールを出してはいけない。」という州の規定があり、深夜から明け方に行われる試合を見ながらお店で一杯やることは基本的には×。例外が認められているのは大晦日だけなので、ワールド・カップ期間中も、いつも通り真夜中過ぎには店を閉めてしまうのだそうです。それに、今の時期は、バスケットのNBA、ホッケーのNHLとも、そろそろシーズン最後の優勝決定シリーズが始まる時期で、スポーツファンの興味はそちらにすっかり奪われているはず。New
Yorkでは、ワールドカップを集まって楽しむことすら難しい環境にあるのでした。![]() |
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金曜日から週末を利用して、古い港町Baltimoreへ小旅行に出かけてきました。Washington
D.C.の北東に位置する人口100万弱の街ですが、Maryland州では最大の都市で、全米でも指折りの規模の水族館The National Aquarium in
Baltimoreや、マチスのコレクションでは世界的にも有名なThe
Baltimore Museum of Art
があったりと、文化面でもなかなかの充実度。かつては物資の流通で栄えた港も、再開発で、すっかり美しいウォーターフロントとして生まれ変わっているということで、そろそろ気候的にも夏本番に近づきつつあるこの時期に出かけるには、絶好の海辺の街でした。
そして、海辺といえば、海産物の宝庫!その中でも、特にMaryland州はMaryland
Crabというカニの名産地。肉より魚派の私はもちろんのこと、無類のカニ好きの夫はそのことも大変楽しみにしていて、当然、食事は、カニづくしになりました。Baltimore名物のCrab
Cake(カニ肉をハンバーグ状にまとめて焼いたもの)も食べたのですけれど、やっぱり夫の一押しはゆでたてのカニ。最小単位の半ダース(6匹)のHardshell Crabをふたりで平らげてしまいました!
でも、実は、この週末、Baltimoreに出かけたいちばんの理由は、この人、イチローだったのでした。Baltimoreは、New
Jerseyのわが家からだと車で3時間程度、しかも、MLBのホームチームBaltimore
Oriolesは、イチロー・佐々木・長谷川のSeattle
Marinersと同じ、アメリカン・リーグに所属するチーム。美しい球場として定評のあるOriole
Parkにも行ってみたかったので、これは行くしかない!と、スケジュールを調べ、両チームの対戦がある週末を選んで出かけたのです。様子がわからなかったので、チケットも事前にゲットしてしまい、なにがなんでも、この週末に出かけるつもりでいました。天気予報では、雷雨もありとのことでしたが、おかげさまで野球観戦の日曜日は、雲ひとつない青空。すっかり日焼けしてしまいましたが、対戦相手なのに、びっくりするほどたくさんいたイチロー・ファンとともに、マリナーズの見事な逆転勝ちのゲームを楽しむことができました。c 2002
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