★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

KagamimochiZouni January, 2002 FanCandyCain

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●初滑り!Killington
●Back to Normal
●超!?暖冬とWTC駅の開通
●ファッションも芸術!の特別展
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1月31日(木)  ファッションも芸術!の特別展
年が明けたと思ったら、1月ももう終わり。ここではお正月休みがないっていうのに、1年の最初の月はあっという間に過ぎてしまいました。ついでに、またひとつ歳もとってしまったし・・・さて、先日お知らせしたWorld Economic Forumn、通称ダボス会議開催のための、Manhattanの交通規制は、かなり深刻な影響を及ぼしているようです。警官4,000人を配して万全の警備体制を敷き、開催場所となるThe Waldorf Astoria一帯はもちろん、かなり広い範囲で通行止めになっているため、道路が大渋滞。わが家からManhattanへの入口であるリンカーントンネルは、朝の通勤時間帯に1時間半!という恐ろしい渋滞になったとニュースでいっていました。Restaurant Weekに一緒に行く予定だった友だちが、風邪でダウンしてしまったのと、あいにくの雨模様の天気、さらにそのニュースを聞き、今日は自宅待機と決め込みました。なので、ご紹介し損ねていた美術館の特別展の話題をお届けします。
METまずは、ホリデーシーズンが終って、やや混雑が解消された感のあるMetropolitan Museum of Art。それでも、寒さの厳しいことが多いこの季節、美術館巡りなどが観光や娯楽の主体となるため、週末はそれなりに混んでいました。12月に出かけたときに、あまりに混んでいたため、避けてしまった、インドの秘宝の数々が展示された「Tresury of the World:Jeweled Arts of India in the Age of the Mughals」はあわてて最終日に見たので、すごくよかったのに、ご紹介できませんでした・・・残念。ただ今開催中の特別展で興味深いのが、エジプト館の地下の狭い展示室でやっている「Extreme Beauty:The Body Transformed」。以前、ロックやポップスの有名ミュージシャンの衣装を集めた「Rock Style」という展示をやっていたのと同じ場所です。
ExtremeBeauty今回も、歴史的価値のある古い衣装から、最新の有名デザイナーのオートクチュールまで、様々な衣装が飾られていますが、「Extreme Beauty(= 究極の美)」というのはわかりやすいからいいとして、注目すべきは、「Transformed Body(= 変形された体)」という表現なのです。美を追求する結果として、体の一部を極端に強調した服というのが、今回の展示のテーマ。体の部分を強調するというと、すぐ思い浮かぶのが女性の胸だったりしますが、それだけでなく、立ち襟で首を長く見せたり、厚底靴で足を長く見せたり、ドレスの下にパニエを履いてウエストと腰の差を大きく見せたりと様々。必然的に女性の衣類がほとんどになりますが、面白かったのは、日本のお侍さんが着ていた裃は、肩を強調した服ということで、肩パッドのたくさん入ったイッセイ・ミヤケの服かなんかと並べて展示してありました。地下の薄暗くてとても通路の狭い展示室なので、お子さん連れには不向きですが、女性はきっと興味ある人が多いはず。いつの時代にも、出るところは出て、締まるところは締まっているメリハリあるボディというのが女性の理想の体型なんですね、ホントに。
AMNHもうひとつ、やはり女性だったら洋服と並んで興味がある人が多いであろう宝飾品がズラリなのが、American Museum of Natural Historyで開催中の「Pearls」。こちらは、そのものズバリ、真珠をテーマとした特別展です。真珠といえば、やっぱり日本よねえ・・・と思ったら、この展示も日本の田崎真珠がバッチリ、スポンサーに付いているようでした。マリリン・モンローが愛用していた粒が揃った大粒のネックレスから、不揃いで小さいながらも無数の真珠がちりばめられた、昔の飾りものがあったりして、同じ真珠を使ったものでも形は様々。でも、私たち日本人女性がいちばん見慣れている丸い玉の真珠は、人の手を介在して作っているので、天然真珠とはいわず、Curtural Pearl(養殖真珠)っていうのですね、知らなかった。そうでない天然物の真珠で、粒を揃えるなんて至難のワザなので、昔から珍重されていたのでしょう。真珠が形成されるしくみや、養殖の技術などの展示もあり、自然が作り出す神秘的な美しさにちょっと魅了されてしまいます。きっと、家に帰ったら、自分の持っているパールのピアスとかネックレスをあらためて見直したくなってしまう、そんな特別展です。
メトロポリタン美術館の「Extreme Beauty:The Body Transformed」は3月17日迄、アメリカ自然史博物館の「Pearl」は4月14日迄開催中。ちなみに、自然史博物館は、入場料(10ドル)にオプションで他のアトラクションを追加しますが、この特別展は5ドルプラスになります。
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1月29日(火)  超!?暖冬とWTC駅の開通
TshirtsWearingTshirtsWearing今年のNew Yorkの冬は暖かいというのは、何回かお知らせしましたが、今日はそのピークを迎えてしまったらしく、日中の気温は10℃をはるかに越えて約18℃!もはや、冬の気温とはいえず、コートを抱えて歩くなんていうのは、序の口、Tシャツで歩く人々が続出する有り様でした。私も、今週と来週に渡って開催されているRestaurant Week20.02ドルランチを楽しみに出かけ、薄手のシャツ1枚にコートを羽織っていましたが、途中からコートを抱えて歩き、それでもあまりに暑いので、Rockefeller Centerのプロムナードでちょっと一休み。人々が次々と上着を脱ぎながら眺めていたスケートリンクでは、Tシャツで滑っている人が何人もいました。アメリカ人は、体感温度が日本人とは全然違うから、ちょっと暖かくなるとすぐ薄着になる・・・というのが常ではありますが、今日に限っては、彼らのTシャツ姿もそんなに間違っていないような気がしました。さすがに、季節感を大切にする日本人(!?)としては、Tシャツで歩くというのもなんでしたけれど、バスに乗ったら軽く冷房がかかっていたのがちょっとうれしかったくらい。本当に今日は1月なの?と錯覚してしまうような、異様な暖冬の1日でした。さすがに、これは長続きはしないそうで、徐々に気温は下がり、今週中に、また例年並の最高気温が1桁の寒さに戻るらしいので、気温の乱高下に体が付いて行くかどうかちょっと心配・・・
ETrain外を歩くのが暑い(!)ので、思い立って、今週から開通したとニュースでいっていたWorld Trade Centerの駅へと、地下鉄のEラインに乗って行ってみました。Manhattanの西、8th Avenueを南下し、最後は6th AvenueからWorld Trade Centerの地下に乗り入れていたEラインは、事件後、終点が中華街の近くのCanal Streetになっていましたが、それが、WTCまで延長されたというのです。確か、地下はビルの崩壊でメチャクチャになったはずなのに、なんでこんなにすぐオープンできたんだろう?とかなり不思議だったので、どんな様子なのかちょっと見てみたかったのでした。ETrainDirectionしばらく待って到着した電車の脇の行き先も、ちゃんとWorld Trade Centerと書いてあるし、きっと行くんだろうなーと思いつつ、乗り込みました。Canal Streetを過ぎて車内放送が入り、「終点は、Chambers Street、World Trade Center。」と聞えたので、「へ?どっちが終点なの?」と思いつつ、ひとつ手前のChambers Streetでドヤドヤと人が降りるのも無視してそのまま座っていました。で、しばらく停車した後、ドアが閉まると動き出したのは、今まで進んでいたのとは反対方向。つまり、電車は戻り始めたのです。あわてて、戻ってしまったCanal Streetで降り、再びダウンタウン方向に乗り換えてChambers Streetで降り立ちました。
ChambersStPlate閑散としているホームで、駅名のプレートをよく見ると、「Chambers Street」の後ろに小さい字で「World Trade Center」と書いてあるではありませんか!オープンした駅というのは、ここのことだったのです。WTCの駅・・・と聞いて、私がイメージしたのは、WTCに行くのに使っていた、まさにツインタワーから直結していた駅で、てっきり、あの駅がオープンしたものだと思い込んでいたのですが、実際は、ちょっと離れた駅だったのですね。それでも、この駅も地下道を通ってWTCに行けたらしく、そちら方向の通路は閉じられたままでした。まだまだ、現場では復旧作業が続いているのに、あの地下鉄の駅がオープンするなんて、やっぱりありえないことだろうと、ちょっとがっかりしつつ、納得。ちなみに、このChambers Street - World Trade Centerという駅は、もともとオープンしていた、ただのChambers Streetという駅とも直結しているので、ニュースで報じているほど、通勤者の不便が解消された!という感じもしませんが、きっと、今まで使えなかった出口が使えるようになったなどが大きいのでしょう。開通路線の詳細は、Metoropolitan Transportation Authorityでご確認ください。
ついでに交通関係の情報についていいますと、今週は、World Economic ForumnがManhattanで開催されるので、The Waldorf Astoriaを中心に、大々的な交通規制が敷かれます。ミッドタウンイースト方面は、かなりの交通渋滞が予想されますのでご注意を。
何軒か予約済みのRestaurant Weekは、後ほどまとめてご報告します!
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1月25日(金)  Back to Normal
RockefellerCenterちょっとばかり雪が降った冬らしい天気もどこへやら、今週もまた暖冬が戻って来て、どうも週末は日中の気温が10℃以上まで上がる模様です。過ごしやすいのはよいのですけれど、あまりの暖かさはちょっと不気味。普通ならこの時期、寒くて絶対ムリなスカートなんか履いて、街を歩いてしまっていたりします。さて、観光客が去り、最後の冬物セールからそろそろ春物にショーウィンドウも変わろうかという五番街で、ちょっと目に付いたことがあったのでご報告を。
まずは、クリスマスツリーが姿を消したRockefeller Center。暖かさからか、スケートリンクは、平日でもなかなかのにぎわいぶり。今週は、月曜日が祝日だったので、週を通してお休みの学校が多いのですよね、多分。子供たちがたくさん滑っていました。で、注目は金色に輝く像の後ろをはじめとして、リンクをぐるりと取り巻いている万国旗。9月11日のテロ事件直後は、中央に1本だけ星条旗が掲げられ、その後、クリスマスツリーが飾ってある間もずっと、すべてのポールには星条旗がはためいていました。それが、事件前までの普通のときのように、いろいろな国の旗に戻ったのです。これが普通の状態なのに、星条旗だけの光景に慣れてしまったせいか、パッと見たときに「なんか違う・・・」と思って気付きました。
UnwrappedBuilding
FlagWrappedBuilding
もう1ヶ所は、こちらのビルディング。5th Avenueの43rd Street付近にある低層のビルで、「Have Fun!!」のMessages From New Yorkでもご紹介した下の写真通り、すっかり星条旗に覆われていたのですけれど、それがきれいさっぱり取り去られていました。ここって、Chaseだったんですね。それすら全くわかりませんでした。おそらく外からは全然見えなかったときもそうであったように、ビルの中では人々が忙しそうに行き来しているのが大きな窓を通して見えていました。
この前のクリスマス飾りは、星条旗をはじめとするアメリカ愛国色が強かったということは、クリスマス特集などでもご紹介しましたが、その飾りを片付けるときに、一緒に元通りに戻してしまったところが多かったのかもしれません。犠牲者を出してしまったFDNYの何ヶ所かの分署でも、表に掲げていた遺影を片付けたり、の喪章を取り外したりしたそうです。それは、もちろん、彼らのことは忘れないけれど、自分たちは、彼らの分まで頑張ってこれからも市民を守って行くという「前に進む」姿勢を示したのだと、ひとりの消防士さんがニュースで言っていました。
New Yorkに遊びに来て、市民が元気で、街全体が思ったよりずっと活気があったという印象を持たれた方、多かったかと思います。でも、今までは、テロ事件に屈してはいけないという気持ちで、普通通りにしようという意識を強く持ち、多少ムリしてでも元気に頑張っていたという面も少なからずあったような気はします。浮かれたホリデーシーズンが終わり、年が変わって、気持ちも新たになり、これからは、皆、意識しなくても、どんどん普通の生活に戻って行くのでしょうね。いつも通りに戻った街の風景は、なんだか、それを象徴しているような気がしました。
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1月22日(火)  初滑り!Killington
KillingtonPeak先週末は、New Yorkもこの冬初めてのまとまった雪が降りました。そして、私たちはもっともっと雪深い場所で、この冬初めてのスキーを楽しんでまいりました!いくら運転嫌い(!?)とはいっても、こういうときに使わないと持っている意味がないので、スキーを積んで車で出かけた先は、東海岸では最大規模のスキー場、VermontのKillington。一度、ツアーで行って以来、コースの充実度と雪質の良さ、宿泊施設などの多さから、すっかりリピーターと化し、このところ3年連続で出かけているスキー場です。今回も、killington.comから、宿の場所など調べ、3泊4日でリフト券付きのパッケージを年内に予約していました。泊まったのは、KillingtonのメインストリートであるKillington Roadのかなりゲレンデ寄りにあるRed Rob Innというこじんまりしたロッジ。家族経営だそうなので、かなりのんびりしていて、ホテルのようなスマートなサービスはありませんが、ゲレンデまでの無料送迎バスがあり、チェックアウト後も着替えにシャワー室を使わせてくれたりして、なかなかアットホームな雰囲気のよいところでした。予約時には知らなかったのですが、料金には、朝夕の食事とチップまで含まれていたので、運転して食事に行くのが面倒くさかった私たちにはラクチンだったのと、思ったより安く上がりました。アメリカでのスキーは、シーズンが限られているのと、やっぱりちょっと贅沢なレジャーという認識があるせいか、宿も設備のわりには高めだし、リフト券はたいてい1日券が50ドル以上!と、日本よりもかなり高いのです。SunnyKillington
夫の会社は休みではなく、休暇を取って行ったので、すっかり忘れていたのですが、月曜日はMartin Luther King Jr. Dayの祝日で、一般的には連休だったため、ゲレンデは、ご覧の通り、かなりのにぎわいぶり。特に、比較的天気がよかった日曜日は、どんなコースにもそれなりに人がいました。もちろん、混んでいるといっても、リフト待ちがメチャクチャ長い、日本のゲレンデみたいなことはありませんけれど、あんまり上手ではないのに、飛ばして滑るボーダーなんかもいて、たまに人を巻き込んでいたりもしました。十字マークを着けた救急隊のスノーバイクもたびたび出動していて、今シーズン最初のピークを迎えているゲレンデの忙しさでした。
でも、それも、お休みが終る月曜日の午後には、さーっと波が引くように人々がいなくなり、火曜日ともなると、ほんとうにガラガラ。宿の朝食には、前の日は全然なかったマフィンがたくさん余っていたし、大混雑で席取り合戦が行われていたカフェテリアのランチタイムも座りたい放題。日中に気温が上がってしまったため、濃い霧が立ち込めて視界が悪くなり、上のほうはあんまり滑れませんでしたが、それでも、帰路に着くまでで10本近く滑れたので大満足でした。SkiandBoots
暖冬で心配していた雪も、さすがにここまで山奥となるとふかふかに積もっており、なかなかのコンディション。さらに滞在中も少し降り積もり、雪不足によるコースの閉鎖も1、2ヶ所程度でした。でも、今回、コンディションが最悪だったのが、私の足!去年のシーズン後に、10年もののブーツを買い換え、かなりフィットする新しいものを手に入れたのですが、これがフィットしすぎて痛いのなんの・・・買ったときは、試しにしばらく履かされてOKだったはずなのに、いざ、身支度を整えて足を入れようとしたら、全然入らなかったのです。なんとか履いて、1回滑ればなじむのかも・・・と思ったのも錯覚で、バレリーナかはたまた纏足かという痛さに、結局、靴下を薄いものに替え、インナーブーツの一部を取り、ようやくなんとか感じがよくなってきたのが、2日目の午後あたり。それまで足元の痛みに耐えつつ、ふんばって滑ったせい(!?)か、太ももの筋肉痛が始まってしまっていたので、超上級コースにチャレンジしたりするのは断念しました。板は、こちらも例年通り、New JerseyのPrinceton Ski Shopで、シーズンレンタルしていて、しかも、今年は奮発して新品のレンタルなので、かなり快調。事前にちょっと足慣らしでも行けばよかったかな?と思いました。宿の手配などは、まだしていないのですが、2月中に少なくとももう一度くらいは行かないと。
Killingtonは、Manhattan近郊から、車で5〜6時間程度。道はきれいに除雪してあるので、雪道の運転の心配は要りません。アメリカ東部にお住まいでスキーをするなら、一度はぜひ行ってみてください。killington.comで、おトクなパッケージや宿のみの手配、アクセス方法などを調べることもできます。車は絶対あった方が便利ではありますが、電車利用のパックもあるので、なくても大丈夫みたいです。ただし、週末は本当に混雑するので、予約はくれぐれもお早めに。
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