★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

KagamimochiZouni January, 2002 FanCandyCain

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●A Happy New Year!!
●グルメ初め!?のフレンチ
●話題の映画勢ぞろいの季節
●9.11を忘れない「Faces of Ground Zero」
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1月15日(火)  9.11を忘れない「Faces of Ground Zero」
トップページの「観光に関する事項」でもご説明している通り、最近、New Yorkを訪れる人々の多くがWorld Trade Center跡地の事故現場、いわゆるGround Zeroの展望台へ行くようです。私も、年明け早々の平日に出かけてみましたが、何ブロックにも渡って延々と続く、その長い行列にびっくりし、場所の確認だけして退散してしまいました。当時は、展望台に行くためにはひたすら並ぶしかなく、最長待ち時間は5時間!なんていうこともあったらしく、先週から、整理券を発行することになりました。詳細は、前出の「観光に関する事項」(トップページからご覧ください。)でご説明していますが、当日の午後、あるいは翌日午前中の整理券を、朝11時からSouth Street Seaportにあるブースで、無料で発行しており、それがないと展望台には入場できませんのでご注意ください。GrandCentralConcourse
「悲惨な事故現場を見世物にするなんて・・・」という声も聞えてきそうですが、逆にいえば、事件から4ヶ月経過したNew Yorkでは、既にかなり事件の傷跡が消えつつあり、とはいっても、あの事件を忘れてはならないという思いから、現場の一般公開に踏み切ったという含みもあるようです。現場も、ビルの残骸もだいぶ片付けられてしまいましたし、当初に比べれば、その生々しさはかなり薄れています。そういう意味でも、これなら、広く見てもらってもかまわないであろうという判断も下ったのでしょう。
そんな中、久しぶりにSeptember 11th(9.11)関連の大々的なイベントが、Grand Central Terminalで開催中。「Faces of Ground Zero」と題された写真展で、等身大かそれ以上の大きさの人々の写真が広いホールを埋め尽くしています。これらの人々は、救助にあたった消防士やお医者さん、ボランティアなど、テロ事件の現場に深く関わりのあった人々。写真はもちろん事件後に撮影されたものなので、亡くなった方々の写真ということではありません。FacesofGroundZero
撮影したのは、Joe McNallyというNew York在住のカメラマンで、彼のスタジオにある巨大なポラロイドカメラを使ったものなのだそうです。だから、モデルとなった人たちは、そのスタジオまで出向いてカメラの前に立ったということですね。テレビのニュースはじめ、いろいろなメディアでも取り上げていましたし、本当に、今やあの事件の残した跡を見つける方が難しいような状況なので、9日の一般公開開始以来、連日、多くの人々が訪れています。さすがに、事故直後と違って、写真の前で涙してしまうほど感傷的になっている人は見かけませんが、事件関連のものには、しばらくお目にかかっていなかったので、やっぱり、これらの写真の前に立つと、ちょっと複雑な思いが込み上げてきます。RudyGiuliani
多くの市民の中に混じって、年が明けてから、めっきりテレビでもその姿を見ることがなくなったこの人の写真もありました。2001年の時の人であったRudy Giuliani前市長。確かに、あの事件から、今日に至るまでのNew Yorkについては、彼抜きに語ることはできません。多くの人々が、彼の写真の前ではしばし立ち止まり、懐かしさと敬愛を込めて、その姿を見つめている光景がしばしば見られました。Times Squareの辺りに、コンサルティング会社のオフィスを立ち上げたそうですが、彼の講演料は、大統領などを含めてもトップクラスといわれており、まだまだ、旬の人であることには変わりないようです。
ご覧になった方も多いと思いますが、駅構内には、今でも行方不明者のビラが貼ってある掲示板がそのまま設置してあり、そういう意味では、グランドセントラル駅は、現場から離れた場所としては、数少ない、事件の足跡が残されている場所といえると思います。年内は、とにかく、あの衝撃から立ち直ろうと、事件を振り返ることなく、日常を取り戻し、観光客を呼び戻し、景気を向上させようと頑張ってきたNew Yorkの市民も、ちょっと立ち止まって事件を思い出として振り返る余裕が出てきたのかもしれませんね。もちろん、亡くなった人々は帰ってきませんし、失われたビルももう建て直すことはできません。でも、いつまでも喪に服すことなく、新しい年とともに新しい歩みを始めたNew Yorkにとって、Ground Zeroの展望台などとともに、September 11thへの哀悼の意の表し方も、少し違ってきたような気がします。
Faces of Ground Zero」は1月20日迄、42nd Streetに面したVanderbilt Hallで公開中。毎日、夜10:00迄開場(20日のみ5時迄)。
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1月9日(水)  話題の映画勢ぞろいの季節
AliPosterMajesticPoster
BeautifulMindPoster
とうとうNew Yorkにも雪らしい雪が降りました。日曜日から月曜日にかけて、2〜4インチ(5〜10cm)くらいという予報だったので、まあ、そんなにたいしたことなかったのですが、月曜日の日中は、久しぶりに対岸のマンハッタンが全く見えないほどの吹雪状態にもなりました。去年までだったら、「大雪!」と騒ぎそうなものですが、5年ぶりの積雪を記録した去年を経験してしまったので、なんのこれしき。今週中は上空の大気が不安定のようで、また雪が降るかもしれないという予報も出ています。
さて、さすがに朝晩は氷点下、日中もせいぜい1桁という寒さが本格的になってきたとなると、やはり、室内の娯楽に走ります。年末から今くらいの時期にかけては、映画のロードショーが1年でいちばん充実している季節。年内に、オスカーの前哨戦といわれるGolden Blobes Awards(ゴールデン・グローブ賞)のノミネート発表がありましたし、そのオスカーことAcademy Awards(アカデミー賞)のノミネーションの発表も来月です。それを意識してなのでしょうけれど、受賞候補作の映画が次々と封切られ、今、まさに上映中。街中にも、あそこにWill Smith、ここにRussel Crowe、はたまたJim Carryと、おなじみの顔ぶれが巨大ポスターとなって登場しています。
MovieTheaterこの中で、お正月から先週にかけて、わが家でまず最初に見たのは、Will Smithがあまりにも本人と似せていてびっくりした「Ali」。クリスマスの公開開始日に見に行ったのですが、うちのアパートのビル内にある映画館は、いつでもひとり5ドルと安い分、かなりボロいので、見始めて1時間ほど経ったとき、いきなりフィルムが切れる!?という信じられないアクシデントが起き、その日は上映中止。仕切り直しで、再度、年末に見に行ったのでした。感想としては、すっごく期待していたので、正直いうと、それほどでもなかったかな?という感じ。Will Smithは、とにかく、体重をかなり増やし、身のこなしとか見た目を作るのにかなりの精力を費やしてしまったという印象が強く、熱演していますが、ストーリー的には淡々と進んで、いまひとつ盛り上がりに欠けました。やっぱり、モハメド・アリという、まだ存命中、しかも闘病生活中で、いまだに根強い人気を誇るボクサーの物語なので、製作する側がちょっと本人に遠慮して、無難に作っているような気がしなくもなかったのですけれど、どうなんでしょうね。
Oceans11続いて、雪になる前に雨が降っていた日曜日に見に行ったのは、豪華な顔ぶれで話題の「Ocean's Eleven」。今度は、新しくてきれいな近所の映画館まで車で出かけました。ここは、常時、10作品以上を上映しているので、そのラインナップを見て、フラフラと違う映画にしてしまいそうだったのですが、初志貫徹してこれを見ました。予告編でチラッと出てきた、George ClooneyBrad Pittのタキシード姿を見るだけでも価値あり!と思ってしまったミーハーは、私だけではないはず。で、本当に価値あり!でした。特に、最近、クセのある役ばかりのブラピは、全編スタイリッシュに決めていて、久々にカッコいい。そろそろ「ER」のイメージも抜けつつあるClooneyも、予想通りのシブさでこれもはまり役。このふたりって、演じる年齢が結構違う気がしますけれど、実年齢はそんなに変わらないのですよね、確か。ちょっとしか出てこない役(ポーカーの参加者など)にも、見たことある顔が登場していたりして、とにかく出演者の顔ぶれは豪華。新春の歌舞伎の顔見世興行か、年末の歌の特番みたいなオイシイ映画でした。ラスベガスが舞台の映像もきれいだったし、かなり満足。でも、こんな映画だったら、なにもSteven Soderbergh(去年のオスカー受賞監督)が監督じゃあなくてもいいような気がしたのは私だけでしょうか?
その他にも、まだまだ気になっている映画があるので、まとめてご紹介します。
A Beautiful Mind http://www.abeautifulmind.com Russel Crowe, Ed Harris, Jennifer Connelly 去年のオスカー俳優、Russel Croweが天才数学者を熱演。かなり評判はいいのですが、2年連続受賞となるのでしょうか?
The Majestic http://www.majesticmovie.com Jim Carry, Bob Balaban, Brent Briscoe アメリカ版「ニューシネマパラダイス」という噂で、個人的には見たい作品なのですが、なんだか、評判はイマイチのよう。Jim Carryは常連のゴールデングローブにもノミネートされませんでした。
The Royal Tenenbaums http://www.royaltenebaums.com Gene Hackman, Ben Stiller, Gwyneth Paltrow 次に見たいのはコレ!最近コメディか戦争ものかという極端なGene Hackmanのキレてる父親ぶりに、Ben StillerやPaltrowのひとくせある子供たちは、想像しただけで面白そう。
In the Bedroom http://www.miramax.com/inthebedroom Sissy Spacek, Tom Wilkinson, Marisa Tomei すでに始まっている各都市の映画批評会でベストムービーに選ばれたり、批評家諸氏に絶賛されている映画。復讐というちょっと暗い題材がメインなのですが、出演者の演技がバツグンみたいです。
Kate & Leopold http://www.kateandleopold-themovie.com Meg Ryan, Hugh Jackman やっぱり軽いラブコメといったらこの人でしょう!舞台はNew Yorkだし、キャリアウーマン役のMegの服装をチェックするのも楽しみ。
ここに入っていないのが、3週連続興行成績1位を突っ走る「The Lord of the Rings」と、Tom Cruiseの「Vanilla Sky」なんですが、前者は原作を読んでいないので、読んでからにしようかな・・・と。そして、後者は、メチャクチャ評判悪いのですよ、なんだか。ストーリーが全然わからない!というのがもっぱらの噂。Tom Cruiseももちろん好きなんですけれど、映画館で見るのはもったいないので、ビデオでいいやというのが結論です。
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1月4日(金)  グルメ初め!?のフレンチ
Montrachetアメリカのお正月は、お休みは1日だけ、2日からは、会社も学校も普通に始まり、テレビの特番も全くナシ。長かったクリスマス気分と比べると、本当に短くて、やっぱりもう少しおトソ気分に浸りたいかな・・・なんて思い、三が日(という言葉さえ当てはまりませんが・・・)は家にいて、せいぜい映画を見に行ったり、ビデオを借りに行ったりするくらいでのんびり過ごしましたが、そろそろ飽きてきた(!)ので、Manhattanへ出かけてきました。
今日の目的は、金曜日だけ20ドルのランチ・コースがあるフレンチレストランMontrachet。クリスマスツリーの残骸があちこちにあって、すっかりホリデー気分が終ってしまったTriBeCaの街を歩いて行くと、見逃してしまいそうな普通の店構え。でも、レストランガイドZagatでは、食べ物部門で、30点満点の26点という高得点を取っているなかなか人気のレストランなのです。
MontrachetInsideランチタイムの開店と同時、12時ちょうどの予約でしたが、ちょっと早く着いてしまい、入口で後から来る友だちを待っていたところ、高そうなコートにブランド品のバッグという上品なご婦人方や、ジャケットを着たロマンスグレーの紳士が来たので、ちょっと緊張しましたが、結構ラフな格好の人たちも次々来て、やや安心。20ドルランチが有名なのか、しばらくするとテーブルも埋まり、店内もずいぶんにぎやかになってきました。店内が暗かったので、お店のポストカードを拝借してご紹介すると、こんな感じで、わりとシンプル。
MontrachetDessertsMontrachetSalmonMontrachetSoupコースは、前菜、メイン、デザートの3品ですが、アーティチョークのスープサーモンのグリルクレームブリュレを頼みました。スープは、ちょっと変わった野菜の味でしたけれど、美味しかったし、サーモンは下に野菜と一緒にスモークサーモンの薄切りがちょっと入ってたりしてまずまず。デザートは、2品のうち1品のチョイスでしたが、友だちのメインの中に小石が入っていたのにクレームをつけたら、サービスでコーヒーと一緒にもう1品も来ました!奥の方が栗のムースなんですが、どっちも甘味がわりと強く、このふたつならクレームブリュレの方が○でした。全体的に、どれも味は、決して悪くありませんでしたけれど、26点はちょっと甘いかな?という印象。20ドルのランチ・コースなら、OKかも。アメリカ人好みのフレンチ(?)を試してみたい方、トライしてみてください。そして、これが、家でお餅やソバばかり食べていた私の今年の「グルメ初め」となったのでした。
Plate Montrachet
239 W.Broadway (bet.Walker & White Sts.)
Tel.212-219-2777
※ランチも要予約、20ドルのコースは金曜日のみ
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1月1日(火)  A Happy New Year!!
HappyNewYear
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、「Tips From New York」をよろしくお願いいたします。
New Yorkも日本に遅れること14時間、2002年になりました。今年も、Times Squareで行われるNew Year's Eve Ball Loweringのテレビ中継を見ながら、新しい年を迎えました。今年は、50万人の人出に、7,000名の警官と警察犬が警備にあたり、無事、何事もなく、年を締めくくるビッグイベントが執り行われました。テレビでご覧になった方も多いと思いますが、2001年らしく、の風船やボンボンが、紙ふぶきとともに宙に舞い、落とされるボールと同じくクリスタルで出来たスイッチを押したのは、これがホントに市長としての見納めになるRudy Giuliani氏でした。
ToshikoshiSoba一時帰国していた1回を除くと、今年で4回目のアメリカでのお正月となりますが、31日は、いつも同じように、昼間のうちに部屋を掃除して、クリスマスのものを片付け、カウントダウンの前に年越しそばを食べ、テレビを見ながらカウントダウンをして年を越すというのが、私の定番。日本のように近くに美味しいおそば屋さんがあるわけでもないので、そばは毎年家で食べます。今年はちょっと豪華(?)にエビ天付き。去年は、日本からOL時代の友人が遊びに来ていたので、にぎやかに大晦日を過ごせたのですが、今年は新年になると打ちあがると期待していた花火もナシ、さっさと寝てしまいました。去年は、セントラルパークで行われるNew York Road Runners主催の深夜のMidnight Runの出発の合図にも、うちからよく見えるHudson Riverのどこかでも、結構盛大な花火が打ち上げられていたのですが、今年は、はるかかなたにチラッと見えただけで、大きな花火は全然なく、ちょっと寂しい年明けでした。これも、警備強化の余波?なのかもしれませんね。
Zouniお正月料理は、簡単な昆布巻きだけ作って、あとは、紅白カマボコとかリンゴの煮たものとか、乾煎りした枝豆(銀杏があんまり好きではないので)を楊枝に刺してみたりして、おせちっぽく仕立て、お雑煮と一緒にいただきました。New Jerseyに引っ越してからは、いまだに「ヤオハン」と呼んでしまうMitsuwa Market Placeが近いので、その気になれば、かなり本格的なおせち用品も揃ってしまったりするのですが、輸入物はやっぱり高い!かごせいのカマボコなんて、こちらで作られているものの4倍とかしたりするので、やっぱり高嶺の花。昔はきんとんも作ったりしていたのですが、ふたりだとあんまり食べないのでやめてしまいました。そうそう、おとそも飲んでもいいかなーとは思いつつ、やっぱり、あの漆塗りの急須と杯がないと雰囲気が出ないため、これもカット。かくして、昨日の残りのノンアルコール・シャンパンで、再度、新年の乾杯をしたのでした。
明日、1月2日からは、何事もなかったかのように、どこもかしこも全く平常通りに戻ります。クリスマスは、デコレーションも美しく、1ヶ月も前から盛り上がるアメリカの方が楽しいですけれど、お正月は、のんびりできる日本の方がずっといいなあと、毎年のことながら、つくづく思うのでした。どちらも、伝統的に昔から祝っている習慣の違いなので、両方というのは欲張りなんですけれども。
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