WHAT'S UP ?
in New York

February, 2002 

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●Happy
Valentine's Day!!
●Salt Lake 2002
●オリンピアン気分!?のスキー
●アメリカ50州を作る!?集める!?
続き(2月前半の話題)を見る・・・

- 2月28日(木) アメリカ50州を作る!?集める!?
短い2月はあっという間に終ってしまいますが、まるで春のようなポカポカ陽気もあったので、気分的には、まだ2月?という気がしなくもありません。気温が高くて過ごしやすいはずなのですが、逆に雨が全然降らなくて乾燥していたせいか、実は、スキーに出かける前、珍しくちょっと風邪気味になってしまいました。そのとき、オリンピックを見ながらついに手を付け始めたのが、クロスステッチ刺繍で作る『アメリカ合衆国の地図』。在米の方のHPなどでしばしば見かけるこの図案、Sue Hillis
Designsというところで出している『America the
Beautiful』というタイトルの、50州の名前と州都入りの地図に、それぞれの地域の名産品などが描いてあるかわいいデザインです。完成イメージは右の写真の通り。使う布地によりますが、大きさが70cm×40cm強とかなり大きいながら、ステッチの量が意外と少ないのも人気の理由のひとつかも。私もいつかは作ろう!と思い、とりあえず、御用達のインターネットショップAll Stitched
Upでチャートと布地を購入し、糸は手持ちがない分だけ買い足したりして、材料は揃えてあったのですが、やり始めたら、ある程度集中してやりたかったりするので、なかなか手が付けられないままになっていました。しかも、冬になったら雪や寒さで出かける気もなくなるだろうと思いきや、今年の暖冬は、お出かけくださいといわんばかり。結局、年が明けて、本格的な冬になっても、放置されていました。
それが、風邪をひいて、ようやく手に取ってみる気になり、改めて、その大きさにちょっとビビりながら、少しずつ刺し始めました。クロスステッチは、図案に縦横の中心が示してあり、布地の真中から刺し始めます。アメリカの中心ってどこなんだろう?と思ったら、9月11日の事件の時、夫が足止めを食ってしまった出張先、Kansasなのでした。そこから、上下左右に広げて行き、今は、南下したブッシュ大統領のお膝元、Texasに取り掛かっているところです。普通は、クロスするステッチを全部先にして、文字などのバックステッチは後にしなくてはいけないのですけれど、ひとつずつ州の名前が入って行くのがうれしくて、名前も先に刺してしまっています。自分が住んでいるのが東海岸ということもありますが、やり始めてみると、中西部などの州には、もちろん行ったことないところが大多数だし、位置関係とか、どこが州都であるとか、全く知識がなかったことに改めて気付きました。日本だったら、小学校で、都道府県名と県庁所在地とかを覚えさせられますよね?きっと、アメリカでもそうだろうと思いますが、当たり前ながら、そのプロセスを踏んでいない私にとっては、地図を作りつつ、アメリカの地理の勉強をしているようなものなので、結構、楽しんでいます。
 PA*:Pennsylvania 、
MA*:Massachusetts NH*:New Hampshire
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アメリカ50州といえば、1999年から始まったQuarter、25セント銀貨の各州のバージョンも、2001年までに発行された15州の分が揃いました。以前もご紹介した、アメリカの造幣局U.S.Mintが行っている、この『50 State
QuartersTM Program』では、1年に5つの州ずつ発行され、10年で50州が終るので、まだ半分にもなっていません。こちらは、どうも東海岸から順に発行しているらしく、New
Yorkはじめ、なじみのある東部の州のものは概ね発行されました。
New
Yorkの図柄は、州の地形の前に自由の女神と★をあしらったもので、他の州と比べると意外とシンプル。最近は、かなりいろいろなところで流通しているので、わが家にも結構な枚数がありました。それぞれの発行枚数は、多分同じではないかと思いますが、お釣りや両替したものなどで自然と溜まってくる分を州別に分けてみたら、かなりバラつきがありました。1999年に発行されたNew
Jerseyは3枚しかないし、発行されたばかりらしいKentuckyは、まだ1枚しかありません。残り、あと7年分を集めるのは多分ムリだろうけれど、とりあえず、ここにいるうちは、お釣りをもらうと裏返して図柄を見てみるという作業が続きそうです。尚、発行予定などの詳細は50
State QuartersTM Program でご覧になれます。
日本でも放送されている「Who
Wants To Be A
Millionaire?(クイズ$ミリオネア)」で挑戦者を決める、最初の早押しクイズでも、よく出されるのが、「次にあげるアメリカの都市(場所)を東から西に順に並べなさい。」という類の地理的な問題。間違えたり、結構時間がかかったりする人もいるということは、これだけ広いアメリカ、私だけじゃあなくて、しっかり地理が頭に入っていない人って意外と多いのかもしれませんね。最後に、おかげさまで、風邪の方は、スキーに行ったら吹っ飛んでしまいました!
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- 2月26日(火) オリンピアン気分!?のスキー
なんだか、嵐のような、アメリカの金メダルラッシュのうちに終ってしまいましたね、Salt Lake
2002。国民までが、審判にアメリカびいきの偏見があると思うといわれてしまった今回のオリンピックでしたが、とりあえず、それ以外の物騒な出来事、テロとか爆弾騒ぎとかがなく、無事終了したのは、よかったです。テレビに影響されやすい人が多いのは、どこでも同じようで、フィギュア・スケートでのアメリカ勢の活躍を見て、フィギュア・スケートを習う人が急増中!Manhattanでは、再開発でできたスポーツ施設の集合体、Chelsea
Piersで、貸靴代、滑走料、講習料含めて、ひとり100ドル以上する初心者コースの受講者が何倍にも増えたとか。それでは負けずに!というわけでもないのですが、私たちもオリンピックの閉幕とともに、また、休暇を取ってスキーに出かけてきました。
行き先は、前回と同じ、VermontのKillington。今回も、連休の週を避けたつもりだったのに、学校が1週間お休みだったので、土曜日の宿が全然取れず、宿の選択肢がたくさんあるKillingtonに落ち着きました。New
Yorkが暖冬だということは、今までにもご紹介していますが、そう遠くないここVermontでも同じようで、頂上の近くまでリフトで登っても、木々に雪が積もってなかったりする場所もあったりして、体的にはラクでしたけれど、斜面の雪質はイマイチでした。

ここのスキー場にも、スノボでジャンプできるような台が作られたコースがあって、若者を中心に果敢なボーダーたちがチャレンジしていました。今回のオリンピックのスノーボード、女子が金、男子が金銀銅をアメリカ勢が独占したハーフパイプという競技の金メダリストは、実は男女とも、Vermont州の出身なのです。もしかしたら、この中に未来のオリンピック選手がいるのかも?しれませんね。また、スキーのエアリアルをイメージしたらしき、スキーでジャンプする若者もいたりして、そのエリアはなかなか盛り上がっていました。
また、日曜日は、地元の小中学生くらいの子がメインの大会が開かれていて、チビッ子スキーヤーたちが、大人顔負けのスピードで旗門を走り抜けていました。天気もよく、地元のスキークラブに所属する子供たちがたくさん出場するとあって、ゴール付近には、大勢の見物客がいました。私たちもスキーを脱いで、コース脇でしばし観戦。多分、種目的には大回転なのだと思いますが、なかなかの急斜面を、旗すれすれにターンする技はかなり見事。全員が全員、思い通りに滑れたわけではなかったようですが、滑走後にカフェテリアなどで見かけた、ゼッケンを着けてワイワイ騒いでいた子たちが、思っていたよりずっと小さい(せいぜい10歳くらいも多数!)ので、びっくりしました。やっぱり、オリンピックに出場するようなスキーヤーというのは、これくらいの歳で、もうそれなりに滑れていないとダメなんでしょうね。
そうそう、オリンピックといえば、アメリカの選手が閉会式にもかぶっていたユニフォームのベレー帽を、早くもかぶっている人を発見!紺色で、ふちが赤く、usaと小文字で書いてある、あれです。今年のアメリカのユニフォームは、なぜかカナダの有名カジュアルブランドであるrootsだったのは、お気づきになった方も多いはず。長野のときのカナダのユニフォームがとてもよかったからと、アメリカのオリンピック委員会の人がこのブランドを選んで依頼したのだそうです。オリンピック会場にあるショップでは、人気のお土産のひとつだと放送中に紹介していたので、このおじさん、もしかしたら、Salt Lake
Cityまでオリンピックを観に行ったのかもしれませんね。ウェアともコーディネイトされていて、なかなか決まっていました。
最初にも書きましたが、とにかく暖冬の影響がこんなところにまで出ていて、滞在中はずっと、スキー場とは思えないような暖かさ。日中は、頂上付近でも零下どころか、プラスで5℃くらいあったりして、まるで、街中と同じ。滑るのに帽子なしの人がたくさんいましたし、スキージャケットなしの軽装もザラ。ランチ時には、屋外でハンバーガーを焼く屋台が大人気で、皆、それを受け取って、そのまま夏のバーベキューエリアでランチしていました。今回は、オリンピックを見て、イメトレはバッチリ!だし、前回、トラブったスキー靴は、内側を削ったりして万全の状態にしたしで、気分はすっかりオリンピアン(=
オリンピック選手)!で臨んだのですが、予想以上の気温の高さと体力の衰え(?)には勝てず、すっかりバテバテになって帰ってきました。
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- 2月17日(日) Salt Lake 2002
もう、連日、すっかりテレビに釘付けの方々も多いでしょう。8日から始まった冬季オリンピックSalt Lake
2002!私もスポーツ観戦は、基本的にどんなものでも好きなので、もちろん、オリンピックが始まると大変!日本にいたときは、どんなに時差があっても、基本的にライブで中継が見られたので、よく寝不足になっていたものです。でも、前回の長野オリンピックのときは、ホントに残念でした。アメリカは、日本に比べるとオリンピックに対する気合の入れ方がかなり低く、競技的にあまり強い種目がない冬のオリンピックとなるとなおさら。テレビの中継も1日2時間!しかなくて、それも、アメリカ人の強い種目を中心に編集した映像のみ。日本勢の活躍なんて全然見られなくって、ストレスが溜まったものです。さすがに今回は、自国開催だし、あのテロ事件以来、今までで最も国としての統一意識が高まっているので、前回よりはマシに違いないと少し期待していました。Times Squareのあたりも、ご覧の通り、すっかりオリンピック・ムード。
では、私たちが、どのように今回のオリンピックを楽しんでいるかといいますと、まずは、テレビ。今回は、全国ネットのNBCがオリンピックの放映権を1局でガッチリ握っています。でも、朝から晩まで中継を流す・・・なんてことはなく、基本的には、夜8時(東部時間)からのプライム・タイムの放送がメイン。フィギュア・スケートやスピード・スケートの決勝など、アメリカでもポピュラーで、ある程度の視聴率が見込める種目は、だいたいこの時間に行われます。では、必ず昼間に行われる屋外の種目、スキーやスノーボードなどはどうするかというと、編集してこの時間帯の最初の方や、生中継の合間に放送されたりします。たまに、CNBCやMSNBCという、ニュース専門の関連局のチャンネルで中継されることもありますが、それも、せいぜい午後だけで、やはり、完全生中継ということありません。結局、いつも、Salt Lake 2002 Official
Websiteで全体的なスケジュールや結果を、Yahoo!スポーツ
オリンピック速報で日本人の活躍を確認してから、夜の放送を見るような感じです。
新聞は、New York
Timesなど、もともと、スポーツはビジネスやアートなどと同じく、本紙とは別立てになっているので、そこでオリンピック関連ニュースが報じられているといった具合。よっぽどの記録とか、アメリカ人が金メダルを取るということがない限り、本紙の1面がオリンピックになることはありません。もっとも、アメリカは全国紙というものがほとんどなくて、だいたい各地のローカル紙だから、それもしかたないのかもしれませんね。New
York出身の選手が活躍したりすれば、別なのかもしれませんが。

それでも、New York
PostやNew York Daily
Newsといった、タブロイド紙では、しばしばオリンピックが1面になります。今のところ、最も大きな話題は、Skate-Gateという俗称まで付いた、フィギュアのペアをめぐる疑惑の判定事件でしょう(左)。結局、フランスの審判が、ロシアに有利な判定をするように圧力をかけられたということで、判定を無効にされた上、資格を停止され、ロシア・ペアと並んで、カナダ・ペアにも金メダルが贈られることになりました。確かに、ノーミスのカナダ・ペアの演技は素晴らしかったけれど、もちろん、ロシアの演技だって素晴らしかったですよね。この、びっくりするような迅速な対応と、角のたたかないような金メダルを2つ授与するという解決方法は、やはり、カナダ・ペアがアメリカで絶大な人気があったことも大きいと思われます。「疑惑の判定」後、彼らは、テレビのショーにひっぱりだこでしたし。もし、これが逆で、着地ミスがあったのが、ロシアで、カナダが1位と判定されたとしたら、同じような対応が取られたかというと・・・かなり疑問では?なんて思ってしまいました。
また、もうひとつ大きく話題になっているのは、アメリカのショート・トラックでは初めてのメダルをもららしたApolo Anton
Ohnoの活躍(右)。個人で最初の決勝種目となった1,000mでは、最後に転倒して、惜しくも銀メダルとなりましたが、出る種目全てに金が期待されている今大会アメリカでは最も期待の集まるスター選手のひとり。そして、彼のお父さんは、日本人なのです。「Ohno」というのは、多分、「大野」さんなのでしょうね。残された種目での金メダル獲得が楽しみです。メダルには届きませんでしたけれど、フィギュアのペアに出ていたKyoko
Inaも東京生まれの日系人。こういういろいろな国の出身者がアメリカ代表として活躍するのも、アメリカならではだと思います。
オリンピックをアメリカで見るのも、今回で3回目。これまでで、ここで日本選手が登場する種目をナマで見て、ドキドキしながら応援するということはなかなか難しい!?と悟ってしまったため、オリンピックでは世界レベルの演技や競技を堪能するというのが、私なりの楽しみ方になりました。今回は、予想より低調な日本選手の活躍は、少し残念ですけれど、普段見ないカーリングをじっくり見たり、スノーボードやフリースタイル・スキーのダイナミックな技に感嘆したり、残りの日程もまだまだオリンピックを楽しもうと思います!
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- 2月14日(木) Happy Valentine's
Day!!

♥ Happy
Valentine's Day ♥ いよいよ、バレンタイン・デー当日を迎えました!個人的には、すっかり、興味の中心はSalt Lake
2002!の毎日ですが、これについては、後日お伝えするとして、周囲のあまりの盛り上がりように、やはりなにかしら祝わないといけないような気にさせられてしまう日です。今年初めてのビッグイベントともいえるので、1月からずっと続いていたギフト商戦も、大人用(右:ランジェリーショップPink Slip)から、子供用(左:子供服のChildren's
Place)まで、あらゆる人々を対象に繰り広げられていますが、それももうすぐおしまい。
今年、New
Yorkで話題になっていたのは、ご覧の電光掲示板を備えたハイテク・キャブを利用した愛のメッセージ。情報は、都度、受信したものを表示しているので、スポーツの途中経過などを表示して走っているのをよく見かけます。ここに、バレンタイン・デー当日にメッセージを表示するというものですが、お値段は25ドル。1日中ずっとなのか、一定時間帯だけなのかは定かではありませんが、意外と手頃な感じがしませんか?残念ながら、当日、街中で、ラブラブ・メッセージのイエローキャブを見かけなかったため、合成でイメージを作ってみましたが、テレビで見たところによると、だいたいこんな感じです。野球場でも、電光掲示板に「Happy
Birthday!!」とか、「I Love
you」とかの個人的なメッセージを出すサービスをしているので、あれと同じ感覚なのでしょうけれど、どの局でも取り上げていたわりには、レポーター諸氏の反応はいまひとつだったし、街中を走り回るタクシーのメッセージをどうやって見るのか???だし、実際のところ、どれくらい利用者がいたのかは不明です。
さすがに、結婚○年目ともなると、アメリカ人みたいに、プレゼント合戦をする気にもなれませんが、一応、それっぽい演出だけはしてみました。バラは、真紅に見えますが、実は、外側は白っぽくて内側が赤いという、ちょっと変わった種類。これだと、真紅よりは安いのです・・・それでも、バラだけ、普段より値段が高めでした。それと、長年の習慣!?から、やっぱり、チョコレートがないとなんだか物足りない気がするもので、Brooklynに出かけてJacque Torres
Chocolateで6個入りのバレンタイン詰め合わせと、いちばん好きなマカデミアナッツのチョコレートを買ってきました。ハート型のは、いつもあるパッションフルーツ味ので、真中の2つのチョコレートは、表面に絵が付いてるちょっとリキュールっぽい苦味のある大人っぽい味。それにしても、いつ食べても、ここのチョコレートはホントに美味しい!
皆さんは、バレンタインをいかがお過ごしでしたか?
きっと、いつか、日本に帰ったら、クリスマス同様、この異様な盛り上がりが懐かしくなるのだろうな・・・と思える♥の季節がまた過ぎたのでした。
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kyoko_isaka@msn.com
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