WHAT'S UP ?
in New York 
February, 2002 

短い2月はあっという間に終ってしまいますが、まるで春のようなポカポカ陽気もあったので、気分的には、まだ2月?という気がしなくもありません。気温が高くて過ごしやすいはずなのですが、逆に雨が全然降らなくて乾燥していたせいか、実は、スキーに出かける前、珍しくちょっと風邪気味になってしまいました。そのとき、オリンピックを見ながらついに手を付け始めたのが、クロスステッチ刺繍で作る『アメリカ合衆国の地図』。在米の方のHPなどでしばしば見かけるこの図案、Sue Hillis
Designsというところで出している『America the
Beautiful』というタイトルの、50州の名前と州都入りの地図に、それぞれの地域の名産品などが描いてあるかわいいデザインです。完成イメージは右の写真の通り。使う布地によりますが、大きさが70cm×40cm強とかなり大きいながら、ステッチの量が意外と少ないのも人気の理由のひとつかも。私もいつかは作ろう!と思い、とりあえず、御用達のインターネットショップAll Stitched
Upでチャートと布地を購入し、糸は手持ちがない分だけ買い足したりして、材料は揃えてあったのですが、やり始めたら、ある程度集中してやりたかったりするので、なかなか手が付けられないままになっていました。しかも、冬になったら雪や寒さで出かける気もなくなるだろうと思いきや、今年の暖冬は、お出かけくださいといわんばかり。結局、年が明けて、本格的な冬になっても、放置されていました。
![]() PA*:Pennsylvania 、 MA*:Massachusetts NH*:New Hampshire |

なんだか、嵐のような、アメリカの金メダルラッシュのうちに終ってしまいましたね、Salt Lake
2002。国民までが、審判にアメリカびいきの偏見があると思うといわれてしまった今回のオリンピックでしたが、とりあえず、それ以外の物騒な出来事、テロとか爆弾騒ぎとかがなく、無事終了したのは、よかったです。テレビに影響されやすい人が多いのは、どこでも同じようで、フィギュア・スケートでのアメリカ勢の活躍を見て、フィギュア・スケートを習う人が急増中!Manhattanでは、再開発でできたスポーツ施設の集合体、Chelsea
Piersで、貸靴代、滑走料、講習料含めて、ひとり100ドル以上する初心者コースの受講者が何倍にも増えたとか。それでは負けずに!というわけでもないのですが、私たちもオリンピックの閉幕とともに、また、休暇を取ってスキーに出かけてきました。
ここのスキー場にも、スノボでジャンプできるような台が作られたコースがあって、若者を中心に果敢なボーダーたちがチャレンジしていました。今回のオリンピックのスノーボード、女子が金、男子が金銀銅をアメリカ勢が独占したハーフパイプという競技の金メダリストは、実は男女とも、Vermont州の出身なのです。もしかしたら、この中に未来のオリンピック選手がいるのかも?しれませんね。また、スキーのエアリアルをイメージしたらしき、スキーでジャンプする若者もいたりして、そのエリアはなかなか盛り上がっていました。![]() ![]() ![]() ![]() |
そうそう、オリンピックといえば、アメリカの選手が閉会式にもかぶっていたユニフォームのベレー帽を、早くもかぶっている人を発見!紺色で、ふちが赤く、usaと小文字で書いてある、あれです。今年のアメリカのユニフォームは、なぜかカナダの有名カジュアルブランドであるrootsだったのは、お気づきになった方も多いはず。長野のときのカナダのユニフォームがとてもよかったからと、アメリカのオリンピック委員会の人がこのブランドを選んで依頼したのだそうです。オリンピック会場にあるショップでは、人気のお土産のひとつだと放送中に紹介していたので、このおじさん、もしかしたら、Salt Lake
Cityまでオリンピックを観に行ったのかもしれませんね。ウェアともコーディネイトされていて、なかなか決まっていました。
もう、連日、すっかりテレビに釘付けの方々も多いでしょう。8日から始まった冬季オリンピックSalt Lake
2002!私もスポーツ観戦は、基本的にどんなものでも好きなので、もちろん、オリンピックが始まると大変!日本にいたときは、どんなに時差があっても、基本的にライブで中継が見られたので、よく寝不足になっていたものです。でも、前回の長野オリンピックのときは、ホントに残念でした。アメリカは、日本に比べるとオリンピックに対する気合の入れ方がかなり低く、競技的にあまり強い種目がない冬のオリンピックとなるとなおさら。テレビの中継も1日2時間!しかなくて、それも、アメリカ人の強い種目を中心に編集した映像のみ。日本勢の活躍なんて全然見られなくって、ストレスが溜まったものです。さすがに今回は、自国開催だし、あのテロ事件以来、今までで最も国としての統一意識が高まっているので、前回よりはマシに違いないと少し期待していました。Times Squareのあたりも、ご覧の通り、すっかりオリンピック・ムード。
では、私たちが、どのように今回のオリンピックを楽しんでいるかといいますと、まずは、テレビ。今回は、全国ネットのNBCがオリンピックの放映権を1局でガッチリ握っています。でも、朝から晩まで中継を流す・・・なんてことはなく、基本的には、夜8時(東部時間)からのプライム・タイムの放送がメイン。フィギュア・スケートやスピード・スケートの決勝など、アメリカでもポピュラーで、ある程度の視聴率が見込める種目は、だいたいこの時間に行われます。では、必ず昼間に行われる屋外の種目、スキーやスノーボードなどはどうするかというと、編集してこの時間帯の最初の方や、生中継の合間に放送されたりします。たまに、CNBCやMSNBCという、ニュース専門の関連局のチャンネルで中継されることもありますが、それも、せいぜい午後だけで、やはり、完全生中継ということありません。結局、いつも、Salt Lake 2002 Official
Websiteで全体的なスケジュールや結果を、Yahoo!スポーツ
オリンピック速報で日本人の活躍を確認してから、夜の放送を見るような感じです。
それでも、New York
PostやNew York Daily
Newsといった、タブロイド紙では、しばしばオリンピックが1面になります。今のところ、最も大きな話題は、Skate-Gateという俗称まで付いた、フィギュアのペアをめぐる疑惑の判定事件でしょう(左)。結局、フランスの審判が、ロシアに有利な判定をするように圧力をかけられたということで、判定を無効にされた上、資格を停止され、ロシア・ペアと並んで、カナダ・ペアにも金メダルが贈られることになりました。確かに、ノーミスのカナダ・ペアの演技は素晴らしかったけれど、もちろん、ロシアの演技だって素晴らしかったですよね。この、びっくりするような迅速な対応と、角のたたかないような金メダルを2つ授与するという解決方法は、やはり、カナダ・ペアがアメリカで絶大な人気があったことも大きいと思われます。「疑惑の判定」後、彼らは、テレビのショーにひっぱりだこでしたし。もし、これが逆で、着地ミスがあったのが、ロシアで、カナダが1位と判定されたとしたら、同じような対応が取られたかというと・・・かなり疑問では?なんて思ってしまいました。
♥ Happy
Valentine's Day ♥ いよいよ、バレンタイン・デー当日を迎えました!個人的には、すっかり、興味の中心はSalt Lake
2002!の毎日ですが、これについては、後日お伝えするとして、周囲のあまりの盛り上がりように、やはりなにかしら祝わないといけないような気にさせられてしまう日です。今年初めてのビッグイベントともいえるので、1月からずっと続いていたギフト商戦も、大人用(右:ランジェリーショップPink Slip)から、子供用(左:子供服のChildren's
Place)まで、あらゆる人々を対象に繰り広げられていますが、それももうすぐおしまい。
今年、New
Yorkで話題になっていたのは、ご覧の電光掲示板を備えたハイテク・キャブを利用した愛のメッセージ。情報は、都度、受信したものを表示しているので、スポーツの途中経過などを表示して走っているのをよく見かけます。ここに、バレンタイン・デー当日にメッセージを表示するというものですが、お値段は25ドル。1日中ずっとなのか、一定時間帯だけなのかは定かではありませんが、意外と手頃な感じがしませんか?残念ながら、当日、街中で、ラブラブ・メッセージのイエローキャブを見かけなかったため、合成でイメージを作ってみましたが、テレビで見たところによると、だいたいこんな感じです。野球場でも、電光掲示板に「Happy
Birthday!!」とか、「I Love
you」とかの個人的なメッセージを出すサービスをしているので、あれと同じ感覚なのでしょうけれど、どの局でも取り上げていたわりには、レポーター諸氏の反応はいまひとつだったし、街中を走り回るタクシーのメッセージをどうやって見るのか???だし、実際のところ、どれくらい利用者がいたのかは不明です。
さすがに、結婚○年目ともなると、アメリカ人みたいに、プレゼント合戦をする気にもなれませんが、一応、それっぽい演出だけはしてみました。バラは、真紅に見えますが、実は、外側は白っぽくて内側が赤いという、ちょっと変わった種類。これだと、真紅よりは安いのです・・・それでも、バラだけ、普段より値段が高めでした。それと、長年の習慣!?から、やっぱり、チョコレートがないとなんだか物足りない気がするもので、Brooklynに出かけてJacque Torres
Chocolateで6個入りのバレンタイン詰め合わせと、いちばん好きなマカデミアナッツのチョコレートを買ってきました。ハート型のは、いつもあるパッションフルーツ味ので、真中の2つのチョコレートは、表面に絵が付いてるちょっとリキュールっぽい苦味のある大人っぽい味。それにしても、いつ食べても、ここのチョコレートはホントに美味しい!
皆さんは、バレンタインをいかがお過ごしでしたか?
きっと、いつか、日本に帰ったら、クリスマス同様、この異様な盛り上がりが懐かしくなるのだろうな・・・と思える♥の季節がまた過ぎたのでした。c 2002
kyoko_isaka@msn.com
よかったら、このページのご意見等をお寄せ下さい。