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WHAT'S UP ? in New York

December, 2002 

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●クリスマスの定番「Christmas Spectacular」
●クリスマスツリーの点灯
●大雪と名物ツリー
●高級ブランドのクリスマス・ウインドウ
●戻ってきたダウンタウンのクリスマス
続き(12月後半の話題)を見る・・・
- 12月16日(月) 戻ってきたダウンタウンのクリスマス
- まず、期限の16日午前0時までに交渉がまとまらなかった、市内の交通機関MTAのストライキですが、引き続き、交渉継続ということで、ひとまずストライキは回避されたようです。ただ、労働契約が締結されたわけではないので、一応、まだストライキの可能性は0になったわけではないとのことですが・・・(追記:どうやら労使交渉が合意に達したようです。これで、ストライキはなし!やれやれ。)
クリスマスまであと1週間少々、ただでさえ、街に出ている人が多く、週末はバスで移動するのにひどい渋滞に遭い、これで地下鉄が動かなかったらとんでもないことになるだろうと思っていたので、とりあえず、一安心です。今回は、20年ぶりのストライキの可能性が高いと報じられていたため、最悪の事態に備えた人も多く、普段、街中では、チャイニーズレストランのデリバリーでくらいしか見かけない自転車が通常の4倍!も売れたのだそうです。いつも、アッパーイーストサイドの豪邸からダウンタウンの市庁舎まで、庶民の生活を学ぶため!?地下鉄通勤をしているMichael Bloomberg市長も、ストライキの場合には使おうと、新しい自転車を買ったそう。でも、今朝は無事、地下鉄が動いていたので、いつも通りの通勤となり、どうやら、あの自転車はそのままお蔵入りになってしまいそうですね。
今週末は、ストライキになったら行くのは難しいかも・・・と、ダウンタウンン方面に出かけました。クリスマスツリーが点灯されたということで、久しぶりにWTC Siteに行ってみましたが、相変わらずの人出でにぎわっていました。
New Yorkには、美しいクリスマスツリーが五万とあるので、たいしたライトアップもされないこのツリーは、見た目的にはずいぶん貧相。でも、まだ、復旧作業が24時間体制で続いていた去年も、同じような場所に同じような素朴なツリーが置かれていたのでした。あの頃は、現場にツリーが置かれ、ライトが点いたというニュースを見て、どんなに貧相なツリーでも、平和を祈る明かりが、悲惨な現場を優しく温かく見守っているような感じがしたものですが、同じものでも環境が違うとずいぶん違ったふうに見えてしまうものですね。それだけ、この場所が見学者用にきれいに整備され、事件当時の名残りが薄れているということなのだと思います。跡地をどうするかという計画は、なかなか進まず、当初の案はすべて却下され、また新たなプランを検討中。年内には、なんらかの指針は出されるようですが、正式決定は来年に持ち越されることになりました。
そして、美しいクリスマス・デコレーションが復活したのが、現場のすぐ西にあるWorld Financial CenterのアトリウムWinter Garden。高い天井や壁のガラスが砕け散り、床の大理石がひびや傷ですっかり痛んでしまった、この空間の全面修復が完了したのが、事件から1年経ったこの秋でした。巨大なヤシの木も新しいものに植え替えられ、新しく生まれ変わった場所に、今まで通りの電球が垂れ下がる飾りつけが施され、ピカピカの床や柱に映えて、今まで以上にゴージャスな南国風のクリスマス・デコレーションになりました。
天井や柱から垂れ下がっている豆電球の数は、合計で100,000個にものぼるのだそうです。Rockefeller Centerのツリーが、30,000個ですから、その3倍以上ということになりますね。確かに、周囲が暗くなっても昼間のような明るさの迫力はかなりのもの。数ヶ所に置いてあるツリーには、電球とともに、大ぶりなオーナメントが飾られています。トンボや蝶などのクリスマスらしくない南国風?なオーナメントは、紙や竹みたいな素材で出来ていて、タイのアーティストの手作りだそうです。中央のヤシと相まって、明るく元気な復活をアピールしているようでした。週末には、サンタクロースも現れるWinter Gardenのデコレーションは27日迄。WTC Siteの南側、Liberty Streetに、World Financial Centerへのプレハブ作りの入口の階段がありますので、そこから入り、通路を渡ったら、館内の指示に従って右の方へ進んでいくと、Winter Gardenに到着します。WTC Siteを訪れる際は、ぜひ、一緒にお立ち寄りください。
同じく復活したのが、今回のストライキ騒動で大忙しだったNew York Cityの市役所の横にあるCity Hall Parkのクリスマスツリー。去年は、テロ事件後の厳戒体制下で、この公園も立ち入り禁止になることが多く、ツリーは飾られていたのかもしれませんが、明かりが点いていなかったり、近くで見たりすることができなかったりしました。イルミネーション自体はそんなに凝っていませんが、てっぺんに星が輝く大ぶりのツリーは、なかなか立派です。

公園の中央付近には、市長が子供たちと一緒に点灯式を行った、ブッシュみたいに盛り上がったツリーがあり、子供たちの描いたオーナメントがたくさん飾られていました。この周囲にあるクラシカルな形の街灯は、本当に昔ながらのガス灯のようで、周囲に蒸気みたいなものがホワッと上がっていました。凝った形の尖塔がある、ボザール様式の美しい建物Municipal Buildingを背景にすると、まるで、小粋なヨーロッパの街角みたいで、ちょっとロマンチックな雰囲気。平日は、オフィスで働く人々が行き来する、人通りの多い公園も、週末はのんびりしていて、ホームレスのおじさんがばらまく餌に、リスがたくさん集まってきていました。
そして、ダウンタウンのツリーといえば、忘れてはいけないのが、New York Stock Exchange(NY証券取引所)のすぐ裏手に置かれる、Wall Streetのクリスマスツリー。空前の好景気は終わりを告げ、アメリカの経済が低迷している今、Wall Streetも決して例外ではないのですが、それには関係なく、以前と変わらず豪勢なツリーが立っています。すぐ横の、証券取引所の柱には、去年と同じ星条旗模様のイルミネーションが輝いていました。おととしまでは、白一色のイルミネーションだったのですが、去年はテロ事件後の愛国ムードを受けて、この星条旗模様になりました。これが好評だったとみえて、今年も継続。真正面だと柱の隙間が見えてしまうので、斜めの角度から見ると、旗が風に波打っているように見えてきれいです。ここも、平日の喧騒がウソのように、週末はひっそりと静まり返り、ツリー見物の人が訪れ、時折、写真を撮るフラッシュがたかれるくらいでした。
Statue of Liberty(自由の女神)や、SOHOに行く旅行者は多くても、その間にあるダウンタウンは通り過ぎてしまうことが多かったりします。殺人的に混み合っているミッドタウンと比べると、ダウンタウンはまだかなりマシです。WTC Siteに行かれる方も多いと思いますし、ぜひ、ダウンタウンのクリスマス・スポットめぐりもお忘れなく。
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- 12月11日(水) 高級ブランドのクリスマス・ウインドウ

今、New Yorkで最も大きな話題になっているのが、市内の交通機関であるMTAのストライキ。来年の賃金についての労使交渉が行われているところですが、今のところ、双方の主張がなかなか折り合わないまま、交渉の最終期限が今度の週末にまで迫ってしまいました。最悪の場合、来週の月曜日からストライキに入るそうで、もし実施されれば、New York市内は、地下鉄もバスも全く動かないことになります。ローカルニュースでは、交渉の様子と、もしストライキになった場合の代替交通手段についてなどが、このところ、ずっとトップニュースになっています。わが家は、New Jersey州なので、Manhattanまでのバスについては問題なく動いていますが、そこから先が問題。12月は、ただでさえ、タクシーが捕まりにくいのに、バスも地下鉄もないとなると、これはもうすごいことになるでしょう。一体どうなるのやら・・・?この件については、また、進展があり次第、「観光に関する事項(トップページからご覧ください。)」等でお知らせします。
さて、メインの話題は、また、クリスマスです!Rockefeller Centerのツリー点灯以来、今までにも増して、混雑度がグンとアップした五番街ですが、最近は、めっきり高級ブランド街に変貌しつつあることは、前にご紹介しました。いつもは、その高級さゆえ、平日の昼間にはそんなにお客さんが入っていなかったりするのが常なのですが、さすが12月!観光客はもちろん、クリスマス・ショッピングで気分がノリノリのNew Yorkerも押し寄せているのか、どこも、かなりの盛況ぶりです。名物ツリーの真向かいにある高級デパートSaks Fifth Avenueなんて、1階だけではありますが、通路を進むのが大変なほどの混みよう。このデパートの1階には、有名ブランドのショップがいくつか入っていますが、どこのブランドもギフト用商品を店頭に並べたり、たまには掘り出し物のセール品があったりするので、このところは、お手洗いを使うだけではなく、チェックもしたりしています。小ぶりのツリーが数本、店の前に置いてあるLouis Vuittonも、今まで見たことのないようなにぎわいを見せていました。
 PRADA |
それぞれのブランドのクリスマス特別商品や、一押しギフトなどは、多分、日本の雑誌をご覧になっている皆さんの方がずっと詳しいと思いますので、それらの高級ブランド店の美しいウインドウをご紹介してみます。黒がメインでシンプルというNew Yorkerには、相変わらず支持されているPRADAは、黒のイブニングドレスに華奢な黒のサンダル、写真だとわかりにくいのですが、横には豪華な毛皮をあしらっていました。隣のウインドウには、これの紳士版で、やっぱり黒のスーツにチェッカーボードやシルバーなどの男っぽい小物が置かれていました。
 FENDI |
毛皮といえば、やっぱりFENDI。通りに面した大きなウインドウには、両方ともちょっと七夕の飾りに似てないこともない!?透明な輪を組み合わせたフリンジをバックに、ゴージャスなファーコートを来たマネキンが並んでいました。一時、動物愛護の観点から、アメリカではすたれたかと思われた毛皮のコートですが、今では、すっかり復活。そろそろ寒いので、五番街でもそうですが、高級住宅地のアッパーイーストあたりに行くと、毛皮のご婦人方がぞろぞろ歩いています。
そのアッパーイーストでは、Madison Avenueの60th Streetより北あたりが、高級ブランド店が立ち並ぶ、正真正銘のブランド・ストリート。 HERMÈS @ | |  HERMÈS A |
ここまで来ると、ただの観光客の姿はぐっと減り、通りを歩いている人の雰囲気もちょっと変わってきます。散歩している犬も、かわいいコートを着ていたり、おしゃれなリーシュを付けていたりと、飼い主以上にお金がかかっている感じ。その中では、パステル調のにぎやかなHERMÈSのウインドウが目を引きました。どちらも、フランスのサーカスみたいな雰囲気でまとめてあって、ごちゃごちゃといろいろなものが置いてあり、細い管の先に手が付いているものが動くように出来ています。左側がグラスやお皿のある食卓、右側は糸巻きや針、布があるブティックの工房のイメージでしょうか。いかにも、美食とファッションの都、パリをイメージしたウインドウですよね。
 Polo Ralph Lauren @ | |  Polo Ralph Lauren A | |  Polo Ralph Lauren B |
アメリカン・ブランドも負けていない!というところを見せてくれているのが、72th StreetにあるPolo Ralph Laurenの本店。最初のウインドウは、バッチリ決めたタキシードの男性がギフト用品の並んだシルバーのトレイを持っていて、次は「パーティーには何を着ていこうかしら?」といろいろ試している女性の部屋、最後は幸せそうな家族の写真や、ワイングラスなんかが置かれた書斎兼リビングみたいな部屋と、クリスマス・シーズンのリッチな家庭を垣間見たようなシリーズものになっています。ラルフ・ローレンといえば、やっぱり、かっちりしたスーツやワンピースがカッコいいですね。向かいにあるPolo Sportのウインドウも、もっとずっとカジュアルだけど、それはそれでなかなかステキです。
日本が不景気だと、いつもニュースで報じているわりには、New Yorkに旅行に来る皆さんの購買意欲を見て、「ホントに不景気なのかな・・・?」と思っていたりしたのですが、アメリカの景気が低迷しているという報道を聞きつつ、山のようにショッピングしているアメリカ人たちを見て、同じ疑問を持つ、今日この頃なのでした。
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- 12月6日(金) 大雪と名物ツリー
お待たせしました!ようやく、点灯後のRockefeller Centerのツリーを見に行ってきました。ニュースなどでご覧になった方も多いかと思いますが、点灯式の翌日、5日は、New York付近が大雪に見舞われ、朝から夜まで降り続いた雪は、Central Parkで、6インチ(約15cm!!)も積もりました。去年は、ひと冬で合計3.5インチしか降らなかったので、1日で2冬分近く降ってしまったことになります。

前日から、吹雪の天気予報が出てはいましたが、予想より早く降り始め、かつ、予想より激しかったため、あっという間にあたり一面雪景色になってしまいました。わが家のあるNew Jerseyは、Manhattanとは違って地下鉄がない車社会。こんな日でも、皆、車で通勤、通学しなければいけません。さっさと出かけるのを断念した私は、家の窓から外の様子を眺めていましたが、こんな雪なのに出かけなくてはいけない気の毒な人もいました。やがて、道路のど真ん中で、スリップして全然進まなくなる車が出始め、除雪車が時々走り回るようになりました。さすがに、オフィスも普段より早く閉めたところが多かったらしく、午後の早い時間から、道路はずっと渋滞していました。
で、一夜明けた金曜日は、昨日の大雪がウソのように、すっきりと晴れましたが、気温は相変わらず上がらなかったため、雪はあちこちに残ったままになりました。さすがにManhattanは、除雪も早いので、車道や歩道には雪はありませんでしたが、美しく輝くツリーの反対側のプロムナードには、まだ、こんな状態で、噴水のある池は雪が固まった氷が浮かぶ北極海みたいでした。この感じだと、もしかしたら、今年は雪が多い冬なのかもしれません・・・旅行にいらっしゃる方も、天気はギリギリまでチェックしてくださいね。Manhattanなら、地下鉄があるので、移動できないわけではありませんが、運悪く本降りの雪に当たってしまったら、やっぱり、それなりの服装は必要になりますので。
夜も、もちろん、氷点下の冷え込みが続いていますが、やっぱり、このツリーの美しさは、そんな寒さも忘れさせてしまうほど。今年は、例年通りの、色とりどりのイルミネーションに輝き、スケートリンクの周りの旗も、去年の星条旗ではなくて、黄金の旗が戻って来ました。点灯後は、今まで以上に五番街に人があふれ、ツリーの写真を撮るのも容易ではありません。昼間も何枚か撮ったのですが、どれも、記念撮影している人の顔が入ってしまっていたので、少し暗くなってからでないと、よい写真はムリみたい。上の写真もずいぶん人が入ってしまっているのですが、暗くなれば、よくわかりませんからね。平日でこの混みようなので、週末はもっとすごいですし、クリスマスが近くなれば、ますます、混雑することでしょう。
夜、再度、ツリー見物をした後、地下鉄でBloomingdale'sや、Barneys New Yorkのショーウインドウを見に出かけました。寒いけれど、ショーウインドウは、景色が反射しない夜の方がずっときれいに見えます。でも、Bloomingdale'sが、この時期は夜10時まで営業していたのには驚きました。こちらも、ツリーと併せてクリスマス特集の方にアップしましたので、ご覧くださいね。
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- 12月4日(水) クリスマスツリーの点灯
連休明けの今週に入ってから、New Yorkは名物ツリーが次々と点灯されました。月曜日には楽器のモチーフが美しいLincoln Centerと、不景気にもめげず豪華さが売りのWall Streetのツリーが、火曜日には、市庁舎前にあるCity Hall Parkのツリーが点灯。そして、いよいよ、今日、水曜日はRockefeller Centerの巨大ツリーに明かりが灯りました。点灯式には、いつもながら大勢の人々が詰め掛け、人気歌手やプロのスケーターが参加してショーが行われるのですが、何時間も前から行かなくてはいけないし、それに、今日の夜からNew York方面では吹雪の予報も出ていたりしたので、やっぱり、暖かい家でNBCのテレビ中継を見ました。今年は、去年の赤白青の愛国色ではなくて、従来通りのいろいろな色のイルミネーション。今週中には、見に出かけますので、そうしたら、実物の写真を掲載しますね。
で、セレモニーはなかったけれど!?このタイミングに併せて、わが家のクリスマスツリーも点灯いたしました。っていっても、既に豆電球は付いているツリーを組み立てて、オーナメントを飾るだけなんで、1時間足らずで出来てしまうんですけれどもね。去年は、色とりどりのメタルカラーのガラスのボールを飾ったのですが、今年は雪の結晶のオーナメントと、金と銀のボールで、色的にはシンプルにまとめてみました。ツリースカートは買っていないので、オーナメントやその他の飾り物の空き箱をラップし、プレゼント風にしたものをたくさん置いて、下の部分を隠しています。
渡米したばかりの頃は、クリスマスものがとにかく豊富なので、興奮して、あれこれ買い集めてしまいましたが、さすがに最近はちょっと落ち着いてきました。それでも、収納が本当に少なかったManhattanのアパートから、同じ間取りのアパートとはいっても、ウォークインクローゼットのある今の家に引越してからは、収納場所が格段に増えたため、また、少しずつ増え気味。今は、ダンボール箱に2箱、クリスマス関係のものがあります。加えて、去年、ついにツリーを買ってしまったので、もうこれ以上増えないようには気をつけなくては・・・
毎年、毎年、この時期になると、ダンボールを出してきて、「これはここ、これはあそこ。」みたいな感じで、振り分けて飾っています。クリスマスのCDかなんかかけながら作業したら、気分も盛り上がりそうなものですが、実際は、クリスマスのものを出しつつ、サンクスギビングまでの秋ものを捨てたり片付けたりしながらなので、家の中を脚立を持って歩く(棚が高くて届かないところが多いため)、「ショムニ」状態で、そんな余裕はありません。もう、だいたい、手持ちが固まってきたので、バリエーションはあんまり変わらないのですけれど、なんとなく気分で変わっていたりします。一応、毎年、写真を撮っておいて、パターンの参考にはしています。わが家は、アパートだし、アメリカの家にしては、決して広い方ではありませんが、日本の社宅で暮らしていたときを考えると、空間的にはかなりゆったりしているので、物を置く場所が結構あるのですよね。
それにしても、本当に寒い今日この頃。日中でも、氷点下だったり、風が強くて体感気温がかなり低かったりと、既に真冬並みの寒さになりつつあります。風邪気味だったこともありますが、すっかり出不精になってしまい、おかげで、家の中が片付いたり、HP作りがはかどったりはするのですけれど、そろそろこの寒さにも慣れて、外出しなくてはね。ちょっと辛いけど。というわけで、まだまだこれからが本番ですが、これまで見たクリスマス・デコレーションをまとめて、今年版のクリスマス特集を作成しました。
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- 12月1日(日) クリスマスの定番「Christmas Spectacular」
12月になりました。2002年も残すところ、あと1ヶ月をきってしまったなんて、早いものですね。New Yorkの街は、これから、ますます、Christmas一色に彩られていきます。この連休中に、飾り付けを終えたお店も多く、五番街のTiffanyのウインドウは、かわいらしいクマのぬいぐるみとともに、多分、目が飛び出るようなお値段に違いない!?ゴージャスなダイヤモンドのチョーカーとイヤリングが飾られていました。他のウインドウも、雪だるまとカラーストーンなど、かわいらしいクリスマスものと、豪華な宝石の組み合わせというのが、今年のパターンのようです。
そして、今日は、12月のはじまりにふさわしく、一足お先にすっかりクリスマス気分を味わってきました。渡米した最初の冬以来、かれこれ5年ぶりに、Radio City Music Hallで公演中のRadio City Christmas Spectacularを観に出かけたのでした。New Yorkのクリスマスといえば、定番中の定番であるこのショーは、サンタクロースを案内役に、クリスマスに関係ある名場面が次々登場し、言葉がほとんど関係ない、華やかで楽しいステージであるうえに、選りすぐられたThe Rockettesのお姉さま方の見事な脚線美も存分に見られるとあって、老若男女におすすめの人気のショーです。私たちも「これは絶対観たほうがいい!」といわれて、12月上旬、渡米するやいなやチケットを買いに走り、時差ボケも残るまま、週末の朝一のステージを観たのでした。今回は、この連休にNew Yorkに遊びに来るはずだったBostonの友人が、急に来られなくなってしまったため、そのチケットを譲ってもらったものです。またまた同じく、週末の朝一、9時開始の回で、眠い目をこすりつつ、New Jerseyからやって来たのでした。さすがに、週末の朝、しかも気温はかろうじてプラスという寒さでは、街を歩く人も少なく、ガラガラのTimes Squareを経て、Radio Cityまで、そろそろ飾り付けが終わった6th Avenueのオフィスビル街を歩いて行きました。
5年前とはいっても、こちらに住むようになって、初めて観たステージだったので、それなりに記憶には残っていて、全体の舞台構成はだいたい同じでしたが、2〜3年前に劇場の大改装があったので、舞台装置などは、前より凝っていました。そして、違ったことのひとつが、冒頭部分にあった3-Dの映像。席に案内されるときにもらうパンフレットには、スポンサーのToys'R'Usのシンボルであるキリンの模様が入った紙製のサングラスが挟んであり、そのシーンではこれを掛けて見るようにという放送が流れました。サンタクロースのソリに乗って、New Yorkの街を走り抜けるというイメージで、なかなかよく出来ていました。確かMadame Tussaud'sが開館したばかりの頃、蝋人形館の前に、これとよく似た、クリスマスのNew Yorkの街を走るIMAXみたいな映像のショーがあって見たことがありましたが、調べてみたら、どうも、今はもう上映していないようでした。
なにはともあれ、この映像が導入となって、サンタクロースがNew Yorkに到着し、様々なクリスマスのシーンが繰り広げられていきます。ビデオはダメですが、写真撮影はOKだったので、その場面のいくつかをご紹介しますね。やっぱり、まず、目を奪われてしまうのは、ポイントごとに登場するThe Rockettesの方々の見事なラインダンス(写真左上)。身長だけでなく、股下にも制限があるというこのダンサーの皆さんは、人種はいろいろですが、全員がほぼ同じ長さの見事な脚をお持ちです。それが揃って動く様子は、色っぽいとかいうより、なんだかマネキンが動いているような美しさ。子供うけがよさそうだったのが、登場人物が主役の少女以外、クマ?になっていたバレエNutcraker(写真右上)。くるみ割り人形からしてクマでした。でも、あんな着ぐるみを着て、バレエ踊るのってかなり大変そう。さらに、New Yorkのクリスマスシーンとして、スケートリンクが2回登場しますが、そのうちのひとつはもちろんRockefeller Center(写真左下)。おなじみの金色の像とともに、実際は点灯を待つクリスマスツリーも、舞台の上ではすでに明るく輝いていました。この後、プレゼントを配るために、北極で準備するサンタクロースが、無事、ソリに乗って出発する場面までで一連のストーリーは終わり、最後は、クリスマスの起源である、キリスト生誕を紹介したThe Living Nativity(写真右下)でエンディングを迎えます。
これらが、休憩なしの1時間半で、次々と展開していくので、見ている方はあっという間です。それでも、小さい子供も多いので、途中でトイレに立つ親子や、飽きてぐずる子供もちらほら見られました。その分、気楽に見られるということで、小さいお子さんのいる方にもぜひぜひおすすめのショーです。お値段が高め(オーケストラで$75〜)なのが難ですが、多い日だと、1日に6回も上演されていたりするので、チケット手配もしやすいはず。久しぶりに見ても、やっぱり楽しいショーでした。1月5日まで上演中で、チケット手配は直接劇場か、http://www.radiocity.comからオンラインでの購入も可能です。12月31日と1月1日は休演ですが、12月25日のクリスマス当日も公演あり。12月から、年末年始までにいらっしゃる皆さんも、この季節限定だけに、ぜひお見逃しなく。
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