★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

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●WTCの思い出「Seen From Above」
●フェリーに乗って野球観戦!
●気軽にアート「MoMA QNS」「P.S.1」
●夏の終わりのConey Island
●大リーグ、スト回避!
続き(8月前半の話題)を見る・・・


8月30日(金)  大リーグ、スト回避!
0830DailyNewsYankeesFansこのところ、ずっとスポーツファンの気をもませていた、Major League Baseballのストライキですが、選手側が定めた期限を半日ばかり延長した、今日、30日の正午過ぎ、ようやく、オーナー、選手の労使双方が合意に達し、ストライキは回避されました! 新聞でも、最近は、試合結果よりも大きく、「ストライキをしないで!」というファンの掲げるボードなどが大きく取り上げられており、期限の30日午前0時ギリギリまで、New Yorkのミッドタウンにあるオフィスで話し合いが続けられていました。結局、期限内には合意に達しなかったものの、さらに30日のデーゲーム開始時間(東部時間午後2時)までに結論を出すということで、交渉は延長戦(Extra Innings)に突入していました。左のNew York Daily Newsの1面はそれを報じるもので、このことから、周囲では、双方の言い分が合意に近づいているのではないかという楽観的な見方がぐっと増えました。今朝も、朝から、各局のレポーターたちが、話し合いの行われているビルの前に陣取り、「まだ、進展はありません。」という報告を繰り返していましたが、延長打ち切りギリギリになって、予想通り、なんとか合意に達したようです。
論点は、筋肉増強のステロイドなど、薬物使用に関する検査と、これが、もめにもめた選手年俸合計が一定額を越えた場合の課税金(= Luxury Tax)についてでした。課税金は、選手の給料を支払う球団側、つまり、オーナー側が支払うのですが、この一定額を越えたらという限度額の設定を低く、課税金の税率を高くすると、オーナーがより多く税金を支払わなければいけないことになるので、それを防ぐために、選手の年俸を出来るだけ安くしようとします。よって、選手にとっては、これは不利な条件となるため、この限度額を高く、税率を少なくせよ、というのが、彼らの言い分でした。
でも、ファンにしてみれば、一般の労働者とは比べものにならないような高い賃金で働いている選手たちに、どんな不満があるのか!?というのが、大方の意見。しかも、ファンあっての大リーグのはずなのに、そのファンをないがしろにして、ストライキをするなんて!ということで、オーナーにも選手にも、さっさと早く話し合いに決着をつけてゲームに専念してほしいというのが、皆の希望でした。
MetsPinch今日の合意で、無事、ワールドシリーズ終了まで、すべての試合が予定通り行われることになったわけですが、New Yorkの野球ファンの反応は、ちょっと対照的です。まず、8月に12連敗を喫し、一気にリーグ東地区の最下位に沈んでしまったNew York Metsのファンは、「どうせ、野球が続いたって、楽しいことなんてないんだから、そろそろ始まるフットボールシーズンが楽しみさ!」という具合で、今シーズンに関してはすでにあきらめモード。連日35℃を超える暑い日々が続いた頃、テレビのトークショーで「New Yorkは今、本当にホットなんだけど、New Yorkで唯一ホットじゃあないのってなんだか知ってる?それはメッツだよ。」なんて、言われてしまう始末。野球中継を見ていても、しょっちゅう、ピッチャーマウンドに集まって相談する光景ばかり見せられんじゃあ、たまりません。活躍を楽しみにしていた小宮山 悟投手も、マイナーに送られたままだし、一応、渡米以来、メッツファンのわが家でも、負け試合を見るのも面白くないので、自然と試合中継を見ないようになってしまいました。今年は、お金をかけて選手の補強もしたし、シーズン前は、一応、優勝候補なんていわれていたのに、どうしてこんなことになってしまったのでしょう・・・?
BernieWilliamsIchiroこれに対して、リーグ東地区の首位を独走中、今年こそ、ワールドチャンピオンの座を奪回しよう!と意気盛んなNew York Yankeesのファンは、絶対、シーズンを途中で終わらせてほしくないと切に願っていたので、この決定には大喜び。8月になってから、12打席連続ヒットの記録を作り、ついには、ここのところやや不調気味のイチローを抜いて、一時は首位打者になった絶好調の主砲Barnie illiams(写真左)はじめ、打撃陣がますます好調。この調子なら、去年チャンピオンの座を明け渡してしまったArizona Diamondbacksの誇る強力投手陣にだって打ち勝てると自信満々だっただけに、ここで打ち切られてしまうのは悔しい限り。これで、ますます、応援に熱が入ることでしょう。
そのイチローを擁するSeattle Marinersですが、ここのところ、投打がかみあわなくて、低迷中。リーグ西地区の首位から転落してしまったのみならず、現在の順位は3位と、ワイルドカード(各地区の2位チームのなかで、いちばん勝率の高いチーム)でプレーオフに進出することすら危うい状態になってしまいました。背番号51対決に勝って、イチローが2年連続首位打者を獲得するためにも、チームがプレーオフ進出を果たすためにも、ここでレギュラーシーズンが終わってもらっては困るのです。これで、Seattleのファンも、日本のファンもひと安心。今年こそ、ワールドシリーズで日本人大リーガーのプレーが見たいものですね。そうそう、プレーオフといえば、野茂石井両投手のいるLos Angeles Dodgersは、ナショナルリーグのワイルドカードを巡って、新庄 剛志選手のいるSan Francisco Giantsをしのぎを削っており、こちらも見逃せません。
とにかく、ずいぶん長い間なにをそんなに話し合っていたのかわかりませんが、なにはともあれ、契約に合意したということで、めでたし、めでたし。これからが大詰めの大リーグは、最後まで続きます。
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8月25日(日)  夏の終わりのConey Island
BeachViewそろそろ8月も終わり、New Yorkの夏も終わりに近づいてきました。なんだかすっかり郊外づいている?最近、Manhattan以外の話題が続いていますが、また、New York Cityながら、かなり遠いところまで出かけてきました。夏が終わってしまう前に・・・と、雨が上がった日曜日に出かけたのは、Manhattanの東、Long Islandという島の西南に位置するConey Island。大西洋に面した海辺の町は、ビーチがあって、桟橋があって、昔ながらの小規模な遊園地があって、古い映画などにはよく登場している名所。ところが、あちこちに新しい遊園地やアトラクションが出来ると、人々は魅力が薄れたここから離れ、ここ数年は訪れる人もめっきり減っているという噂でした。このままでは、いけない!と町の人々や市などが協力し、再開発されたのが、ごく最近のこと。海辺に新しいボードウォークを作り、昔ほどではないにしても、夏場は、近隣住民や、ぼちぼち観光客も訪れるような場所に復活してきたようです。
Nathan'sConey Islandに行ったら、MUSTともいえるのは、Nathan'sTerraceやっぱり、名物、Nathan'sのホットドッグを食べること!日本人が連続優勝している、独立記念日の大食いコンテストを主催しているお店で、あの大会もこの付近で行われています。地下鉄の駅を降りると、すぐ目の前にデンと大きな店があるので、見逃しようはありません。私たちも早速、列に並んでホットドッグとフライドポテトなどを買い、お店の横にあるテラスで食べました。壁面に、大きな星条旗とホットドッグの絵がかかれたオープンエアのテーブルでは、まぶしい日差しの下、老若男女が揃ってホットドッグにパクついていて、なんだか壮観でした。Nathan'sは、ドライブインや空港なんかにも出店を出しているので、前にどこかで食べたことがあったような気がしますが、やっぱり、本家本元ということと、夏に外で食べるととっても美味しい!普通のホットドッグで$1.8くらい、トッピングをのせたもので$2ちょっとくらい。100%ビーフのソーセージが塩気が効き過ぎず、いい感じ。ケチャップとマスタードは、お店の前にポンプで置いてあるので、好きなだけかけることが出来ます。
Cycloneそれから、忘れちゃいけない名物は、創業75周年を迎えた!木製のジェットコースターCyclone。その古さと、今でも立派に動くことから、市のランドマークにも指定されています。今は、Astrolandという遊園地が運営していますが、乗り物券などは別。これも、絶対乗らなくちゃ!と意気込んでいたので、ホットドッグを食べた後、まっすぐに看板の方に歩いていき、入口でひとり$5の乗車券を買って乗り込みました。しょせん、昔出来たものだし、今の絶叫マシーンなんかに比べれば全然軽いはず・・・と甘くみていましたが、どうしてなかなか。乗っている車両は小さくてガタガタいうし、短いわりには高低さがあって、スリル度はかなりのものでした。1周した後、コースターから降りずに続けて乗ると、2回目は$4になるから、2回くらい乗ってちょうどよい!と豪語していた夫も、1回でギブアップ。ジェットコースター好きの方は、ぜひぜひ、お試しください!この隣にも、大きな観覧車があるWander Wheel Parkという遊園地がありますが、どちらも規模は小さく、お子様向け。ストリートフェアでお目にかかるような射的のブースが並んでいたり、乗り物類も最新式という感じでもありませんでした。逆に、小さい子供たちを連れた家族連れには人気でした。
KeyspanScoreboardKesypanPark先週のStaten Islandに引き続き、私たちのもうひとつの目的は、こちら、マイナーリーグの野球観戦でした。ビーチのすぐ近くにあるKeyspan Parkという球場は、New York Metsの傘下の1Aのチーム、Brooklyn Cyclonsの本拠地。チーム名は、もちろん、名物のジェットコースターから取ったもので、球場のスコアボードもご覧の通りの形。遠くて写真にはよく写りませんでしたが、このスコアボードの左手後方には、本物のCycloneが見えていました。Brooklynといえば、現在は西海岸に本拠地を移してしまった、野茂、石井両投手が所属しているLos Angeles Dodgersが本拠地としていた場所。人々の野球好きは根強いものがあるのに、それ以来、地元チームがなく、不満気味だったのを解消したのが、このCyclonesというチームの新設でした。熱狂をもって迎えられた、初年度の去年、テロ事件で打ち切りがあったとはいえ、所属するリーグのチャンピオンになり、Brooklynの野球応援熱に火をつけた形になりました。
Sandy観客席は、この手の球場にしては多い、10,000席近くあるようでしたが、チケットは完売状態。入口付近でダフ屋ではなく、行けなくなった地元の人らしき人たちがチケットを売っていましたが、当日券はナシ。私たちも数日前にインターネットで定価より高く購入していたのでした。それだけに、応援の仕方もかなり強烈!ヤジも激しいし、微妙な不利な判定には、すかさずブーイング。シーズンチケットを買っている人がものすごく多いようで、マイナーリーグながら、選手についてもいろいろ知っているファンが多いようでした。マスコットは、カモメのSandyクン。アトラクションがあるときはグラウンドに、試合中は観客席のあちこちにと、絶え間な移動して活躍していました。球場から、海はほとんど見えませんが、吹いてくる海風はここちよく、夕方からのゲームだと、そろそろ羽織るものが欲しいような涼しさでした。この試合も、2本の場外ホームランなど打線の活躍に、完璧な投手リレーで完勝!ビールでさらに興奮度が高まった熱狂的ファンも大満足の試合でした。
QTrainこの他のアトラクションとしては、水族館New York Aquariumもありますが、規模は小さく、こちらもお子様向け。Coney Islandは、New York Cityの中では、南東の端に近く、Manhattanからの距離は結構あります。地下鉄だと、 Q W の終点で、Times Squareから、ほぼ1時間かかります。夏場に出かけるのは、まずまず楽しい場所かもしれませんが、スケジュールがタイトな旅行でいらした方には、正直、どうかな?というところ。再開発されたといっても、観光客より圧倒的に地元の人が多く、ざわざわした感じと、ゴミが散らかっているような、ちょっと柄が悪いような雰囲気は否めません。さすがに、日中に凶悪犯罪が起こるような危険さは全くありませんが、混み合った場所では、やっぱり、スリや置き引きは多そうな感じがして、思わずカバンをしっかり抱えてしまったりしました。ただ、時間に余裕のある方や住んでいる方は、夏に一度くらい出かけてもいいかもしれません。マイナーリーグ観戦なら、こちらより、近くてチケットも手に入りやすいStaten Island Yankeesの方をおすすめしますが、ジェットコースターとホットドッグは試す価値あり!だと思います。
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8月23日(金)  気軽にアート「MoMA QNS」「P.S.1」
No7TrainNew York的には、とっても残暑が厳しかった先週に比べ、だいぶ過ごしやすくなった今週、また、Manhattanを通り過ぎ、地下鉄で、Queensへ出かけました。今回は、7の地下鉄に乗りましたが、地下鉄も、Quneesに入るとご覧の通り、高架電車になります。ちょうど、映画「Spider-Man」で、主人公が暮らしていた設定がQueensだったので、この周辺で撮影したという話も聞いています。MoMAQnsPlate
で、今回の目的は、地下鉄の窓から看板が見えてきた、ここ、MoMA QNS。5月下旬にMidtownの美術館を閉め、6月末から、この場所に移転して、再オープンした美術館を遅ればせながら、訪ねたのでした。Queensとはいっても、7の路線は、Grand Central Terminalを出ると、すぐ、East Riverの下を通り、あっという間に川を越えてしまうので、駅の数としては、5つ。ダウンタウンに行くのと、あんまり変わりない所要時間でした。最寄駅は、「33 Street」で、Local(各駅停車)のみ、Express(急行)は止まりません。車内からも見える目立つ青い建物は、進行方向向かって右側にありました。
MoMAInside入口からして、なんだか倉庫みたいと思っていましたが、中に入ってみると、ホントに倉庫でした!雰囲気としては、有明ビックサイトとか、東京ドームとかの広いエリアを仕切って、見本市とかをやっているような感じ。白い壁で仕切ったり、スロープを作ったりしていましたが、やっぱり、美術館というより、あくまで仮の展示場といった印象は否めません。ピカソやゴッホ、マチスといった名画の数々は、「To Be Looked At: Painting and Sculpture from the Collection」として、常時展示されています。ただ、スペースが少ないので、多少、入れ替えがあるのかも?しれません。場所は素っ気なくなったとしても、世界的に有名な作品の価値が落ちるわけではないので、この常設展のところには、やはり、いちばんたくさん人がいました。
AutobodiesTempoこの他、現在開催されている特別展は、美しいフォルムを持つ自動車を展示した「Autobodies」(写真左)と、「時間」をテーマにマルチメディアを使ったアートが集められた「Tempo」(写真右)。自動車の方は、これらにクラシックカーや、F1グランプリに出てくるようなスーパーカーがあって、確かにカッコいいけれど・・・といった感じ。マルチメディアは、結構凝ったものが多くて、写真の左側の大きな時計の文字盤は、線路の上に乗っていたし、奥の壁に掛かっているのは、大量の時計とハンマー(?)で、詳しい意味は不明ながら、なんとなくテーマはわかるかな?というくらい。どちらも展示も、スペースを要するものなので、展示数自体は少なめでした。
平屋の倉庫を改造して美術館のスペースにしているので、全部見てもすぐでした。これで、入館料$12は高いかなーという気もしたのですが、ここに来ないと見ることができない作品もたくさんありますものね。高低さがない分、見て回るのはラクですし、展示点数を絞ってあるため、名作の見逃しとかは少ないのかな?という気もします。
PS1余力のあった私たちは、ここから地下鉄だと2駅の45Road Court House Squareのすぐそば、歩いても行ける距離にあるP.S.1 Contemporary Art Centerまで足を伸ばしました。「P.S.」というのは、Public Schoolの略で、New Yorkの公立学校は、「○○小学校」という固有名詞ではなく、この後に番号が付いた「P.S.○」というふうに呼ばれています。つまり、ここは、もともと、学校だった建物で、それをアートの展示スペースとして利用しているのでした。
PS1Posterいかにも校舎らしく、中はちょっと複雑な作りになっていて、階段があちこちにあります。いくつかの教室をぶち抜いて広いスペースにしてあるところもありますが、どこも、入口は元のままなので、狭くて、中になにが展示してあるのかは、のぞいてみないとわかりません。今のメインの展示は、「Mexico City: An Exhibition about the Exchange Rates of Bodies and Values」というタイトルで、メキシコのアーティストたちが、貧困さから来る暴力や誘拐事件などの、都市が抱える問題をテーマにした作品を集めたもの。報道写真あり、ビデオあり、オブジェありと、いろいろな手段で、それを表現していました。モダンアートって、もともと、そう見えてしまうきらいはあると思いますが、展示してある場所が場所だけに、なんだか、高尚なアートを見ているというより、学校の生徒たちが作った作品を文化祭で見ているような印象を受けました。係員の人たちも、おそろいの白いTシャツを着た、いかにも、アルバイトやボランティアといった感じの若者たちばかり。まあ、逆に、それが親しみやすくていいのかも?しれませんけどね。こちらの入場料は、目安が$5の任意の寄付制。学生が$2なので、最初から1ドル札2枚しか出さない人もいました。
どちらも、展示数がそんなに多くなく、気軽に見て回れるのが魅力。ただし、この辺りは、本当に普通の住宅街なので、観光客向けのレストランとかファーストフードの類はほとんどありませんし、美術館内のカフェは飲み物とスナックくらいしかありません。私たちは、数駅先のタイ料理を食べて、それから出かけました。すぐ近くに、ダイナーやトルコ料理やエジプト料理らしきレストランがないこともないのですが、いかにも、近隣住民向けっぽくて、ちょっと入りづらい雰囲気がありました。お出かけになる際は、できれば違う場所で食事を済ませて行くことと、美術館のHPから地図をプリントアウトして持って行くことをおすすめします。どちらも、火・水曜日定休と閉館が多いので要注意。HPは、MoMA QNShttp://www.moma.orgP.S.1http://www.ps1.orgです。Queensは住宅街なので、美術館の開館時間であれば、歩いても物騒な雰囲気など全くありませんし、モダンアートがお好きな方や、お目当ての作品がある方は、ぜひ、お出かけくださいね。
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8月19日(月)  フェリーに乗って野球観戦!
SIFerry本当に蒸し暑かった週末、かねてから行ってみたかったStaten Islandへ、フェリーで出かけました。Manhattanの南にあるこの大きな島は、位置的にはNew Jerseyに近いのですけれど、New York Cityの一部で、Manhattan・Bronx・Queens・Brooklynと並ぶBrough(区)のひとつになっています。Brooklynとの間には、橋が渡されているのですが、かなり距離のあるManahattanとの間には、橋もトンネルも通っていないため、人々の交通手段は、この黄色いStaten Island Ferry。映画などにもしばしば登場していますし、Statue of Liberty(自由の女神)観光のときに、横を通り過ぎて行くのをご覧になった方も多いと思います。フェリー乗り場は、Manhattanの最南端、South Ferry Terminalですが、現在は乗り入れていた地下鉄19ラインが、テロ事件の影響でここまで来ていません。なので、最寄駅は、NRラインのWhitehall Streetになります。あるいは、バスM1(平日のみ)、M6M15の終点。StatueofLiberty
あくまで、普通の交通機関なので、観光船のように近くには寄りませんし、スピードを緩めたりもしませんが、自由の女神のすぐ前を通り過ぎていきます。そして、特筆すべきは、このフェリーの乗船料は無料ということ!橋もトンネルもないManhattanの会社や学校へ通う島の住民のために、市が太っ腹にも無料で航行しているのです。日中の運航間隔は、だいたい30分に1本ですが、自由の女神やManhattanの風景を楽しむため、このフェリーを利用する観光客も多く、乗ってきたフェリーを降りずに、そのままManhattanに戻る人も結構いました。やっぱり、風が気持ちいい夏の船は人気で、思ったよりずっとたくさんの人が、大きなフェリーに乗り込んでいました。
SIYankeesStadiumSIYankeesStadiumフェリーで30分弱、せっかく、Staten Islandまで行くのですから、そのまま引き返すのはもったいない!と、船着場のSt. Georgeから歩いて行ける野球場で、マイナーリーグの観戦をすることにしました。ここを本拠地にしているのは、New York Yankeesの傘下、1AのチームStaten Island Yankees。1Aは、大リーグのすぐ下の二軍にあたる3Aの下の2Aのその下なので、レベルとしては、学校を出たばかりのプロになりたての選手たちが多いチームです。有力選手は、1Aをパスしてしまうことも多いので、高校野球よりちょっと上といったところでしょうか。大リーガーと比べると、背はあっても体はずーっと細いマイナーリーガーたちですが、ユニフォームは本家と同じピンストライプだし、胸には、ちゃんとYankeesの文字が。細かい連携プレーでミスがあったりしましたけれど、そこはやっぱりプロ、どうしてなかなかレベルの高い試合を見せてくれました。スコアボードのすぐ後ろを大きな貨物船が通ったり、フェリーが桟橋に着くとその煙が漂ってきたりするのは、海辺のスアジアムならでは。観客も皆、真剣に野球観戦するというより、ホットドッグやビール、アイスクリームなどを買い込んできて、半分、ピクニック気分といった感じでした。
SIYankeesStadiumKidsダイヤモンドをかけっこしたり、的当てゲームをしたりと、観客が参加できるアトラクションがたくさんあるので、YankeesのTシャツやユニフォームを着たチビッコたちがたくさん!ネット裏付近の内野席が$10、外野に近い席で$8という手軽に来られる値段も魅力ですよね。1Aのリーグは、6〜9月までの夏の時期しかやっておらず、シーズンチケットでも$300台と手ごろなので、結構売れているみたいで、前の方の席はかなり埋まっていました。私たちは人数が多かったので、前日にオンラインでチケットを買って行きましたが、少人数なら当日券でも十分大丈夫。野球観戦したいのだけれども、チケットは高いし、小さな子供がいるし・・・なんていう方にはぴったりです。試合開始時間は、原則として、月〜土は7時、日曜日は5時。試合数はそんなにないので、Staten Island YankeesのHPhttp://www.siyanks.comでチェックしてみてください。尚、ここからチケット購入も可能です。また、フェリーの運航スケジュールは、http://www.silive.com/commuter/から。
Major League Baseballの方は、年俸の上限規制に関する課税金などを巡って、オーナー側と選手会が論争中。スト突入の期限が8月30日に設定されていますが、さて、どうなることやら・・・妥協案が見つかり、ストが回避されるかどうかは、今のところわかりませんので、できれば、8月30日以降のチケット購入は少し待たれた方がよいのかもしれません。もし、既に購入してしまった方は、返金や次年度以降への振り替えなどがありそうなので、購入先のサイトなどをチェックしてみてくださいね。去年涙をのんだイチローの雪辱なるか、このまま行けば、まずかなりの確率で対戦するNew York YankeesSeattle Marinersのリーグ優勝決定戦、見たいんですけどね・・・
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8月17日(土)  WTCの思い出「Seen From Above」
GrandConcourseここに来て、日本の残暑も真っ青の記録的な暑さになってしまったNew York。8月も下旬に入りつつあるというのに、98°(約37℃!)という、この夏最高の暑さになったりしているのですから、これはちょっと異常。お店のショーウィンドウには秋物が並び、雑誌の特集は、深い秋色のメイクだったり、コーデュロイの着こなしだったりするのに、そんな気分に全然なれない蒸し暑さです。通常、夏の終わりは9月上旬のLabor Dayとされていて、今年は9月2日。その頃には、かなり秋めいてくるのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうか?旅行を計画されている方は、引き続き、The Weather Channelなどで、気温をご確認くださいね。
一方、9月といえば、あの忌まわしいテロ事件から、もう1年を迎えることになります。そろそろ1ヶ月を切った、9/11の1周年記念に向け、各地で関連するイベントなどがぼつぼつ始まりました。あれ以来、ずっと大きな星条旗を掲げたままのGrand Central Terminalでは、42nd Streetから入ってすぐのVanderbilt Hallで、ひっそりとWorld Trade Centerの思い出を描いた大きな作品を展示しています。SeenFromAbove1SeenFromAbove1
New York在住のアーティストDaniel Kohnの大きな作品は、「Seen From Above - A Place for Comtemplation」という題名の風景が2枚です。駅を通るときに見かけた方も多いのでは?これは、彼が崩壊してしまったWorld Trade Centerの北側のタワーにしばらく居を構えていたときに、そこから見た風景のスケッチを元に描いたものなのだそうです。向かって左側、青い色が濃い方は、東側のEast Riverと、その先に広がるBrooklyn、右側の緑色の方は、西側のHudson River方面を描いています。下に写っている人々の大きさからおわかりの通り、高い天井に届かんばかりの、巨大な絵なのですが、優しい色使いと風景というモチーフから、圧迫感なく薄暗いホールの中に置かれています。特に、立っているだけでじっとりと汗ばんでしまう、この灼熱地獄(!)の昼間は、ベンチの置いてあるこのホールでひと休みする人も多く、そういう人々が、なんだか、この風景画の一部のようにさえ見えてしまいます。あの事件のメモリアルとしては、事件の悲惨さを伝えるものもありますが、こういう平和をイメージさせる、癒し系のアートが多く出ているように思います。
ご紹介するのが遅くなってしまったのですが、このアートは、8月19日まで展示されています。
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