ここ数日のNew
Yorkの暑さは、本当にスゴイです・・・まさに真夏!ちょっと前までブーツだった女性の足元は、皆、急きょペティキュアを施したサンダルのナマ足だし、タンクトップやチューブトップの薄着に喜ぶ男性陣!?も。週末から、次第に普通の気温に戻るらしいですが、これだから、こっちの人たちって衣替えをせず、どんな服でもいつでも出せるようにしておくのですよね。 さて、最近、4月下旬から5月にかけて、New
Yorkにいらっしゃる方々からのお問い合わせが増えてきていて、そろそろ、日本人観光客の皆さんも戻ってくるのだろうと、ちょっと喜ばしい今日このごろです。そこで、ぜひぜひ、ご紹介しなくてはいけない観光スポットのご紹介。ご存じ、見事な恐竜の展示などで人気のAmerican Museum of Natural
History(アメリカ自然史博物館)では、春からいくつかの新しい催し物が始まりました。まず、そのひとつが、特別展の「Baseball as
America」。題名から想像できる通り、アメリカにおける野球の歴史、すなわち大リーグに関わるいろいろなものの展示です。それは、昔のユニフォームだったり、球場の一部だったり、野球選手の絵や写真がパッケージに付いているお菓子や日用品だったり。 ごくごく最近のものでは、去年、テロ事件が起きてしまい、しばらく休止した後、人々に大いなる歓迎を受けて試合が再開されたとき、New York
Metsの選手が身に着けていたユニフォーム。背中の首のところには、星条旗が縫い付けられ、袖口には9-11-01の縫い取りが。当時、新庄
剛志選手も在籍していたので、FDNYやNYPDのキャップをかぶってプレーしていたのをご覧になった方も多いはず。チームを代表して、メッツのキャプテンであるベテランリリーフ投手John
Francoのユニフォームが展示されていました。あのとき、テロ事件で物理的にだけではなく、精神的にも大きなショックを受けていたNew
Yorkに大リーグが戻って来て、動揺していた市民の大きな心のよりどころになったことを、まざまざと思い出しました。その熱烈な応援に乗って、それまで負けつづけていたメッツが連戦連勝し、すわ、ミラクルメッツの再来か!?と騒がれたことも。 このように、野球がアメリカの文化に深く関わってきたことが、展示を通じて読み取れるのも興味深いところです。近頃大活躍の日本人大リーガーは、選手の人種の多様化というところで取り上げられていて、やっぱり、日本人大リーガーの先駆者といえばこの人、野茂
英雄投手が、去年ノーヒットノーランを達成したときに被っていた帽子(当時はBoston
Redsoxに所属)が展示してありました。今年も変わらぬ活躍を見せてくれているイチローについては、本拠地、SeattleのSafeco
Fieldで売っているお寿司のお弁当「イチロール」の見本が展示してありました。さすがに、この展示を見にきている人は野球好きの人ばかりなので、今、最もホットな大リーガーのひとりであるイチローの展示を見逃すはずがなく、「お、イチローだ。」と立ち止まる人がたくさんいました。そうそう、展示の最後のところに、関連のお土産を売っているショップが併設されていますが、そこでは、New
Yorkのチームの選手と並んで、それ以外では唯一、イチローのポスターが貼り出されていました。 この他には、年間のホームラン記録を達成した、ベーブルースからソーサやビッグマックまでのそれぞれのバット(どうも、Barry
Bondsは間に合わなかったようで。)が展示されていたり、映画「プリティ・リーグ」で主役のGeena
Davisが着ていたユニフォームがあったりとバラエティに富んでいて面白かったです。New Yorkの郊外、CooperstownというところにあるThe National Baseball Hall of
Fame(野球殿堂)の全面的な協力を得て行っている展示なので、貴重性の高い展示物も多く、野球好きの方には必見!開催期間は、8月18日迄です。 でも、野球はあんまりね・・・という方には、こちら。2000年2月に大改装してから、安定した人気を誇っているRose Center for Earth and
Spaceのプラネタリウム。外からも見える博物館の北側、ガラス張りの大きな建物の中にデンと座っている大きな球形の施設がそうです。最新式のプラネタリウムで鑑賞するSpace
Showは、今までとはちょっと違ったタイプのもので、ナレーターがTom
Hanksというのもウリのひとつでした。オープン当初は、ものすごい人気でしたが、そろそろ、皆が見てしまったかな?という感じで、最近は、週末でもそんなに苦労なくショーのチケットが手に入るようになっていた矢先、3月から、ショーが全面的にリニューアル。今度は、「The Search for
Life : Are We
Alone?」というタイトルで、地球以外にも宇宙には生物がいるのではないか?という可能性を探る内容です。そして、またまたナレーターは超有名芸能人、Harrison
Ford!ファンの私としては、すぐに見に行ったのですが、大混雑・・・と思いきや、大リーグ開幕直前の「Baseball as
America」の人気がとっても高かったからか、入場した直後の時間のショーを見ることができました。内容的には、画期的だった前回のショーほどの感動はありませんでしたが、前回のショーをご覧になっていない方には、これもおすすめです。子供もたくさん見るからか、ハリソンのナレーションはゆっくりはっきり喋っているので、比較的聞き取りやすい英語でした。 もちろん、定番の恐竜や人類や動物の進化などの展示も定評あるところです。これからの季節、のんびり散歩するには最適なCentral
Parkのすぐ横にあるので、ぜひ、公園散策の前後に訪れてください。ちょっと高い入場料は、通常の展示のみだと10ドルが目安の任意の寄付制、但し、プラネタリウムのショーを見ると19ドル、さらに特別展示も見ると25ドル(特別展示のみだと15ドル)となります。週末はやはりかなり込み合うので、待つのがイヤな方は、博物館のHPhttp://www.amnh.orgから、事前のチケット手配も可能です。 ↑先頭に戻る