|
WHAT'S UP ? in New
York

September, 2001 


最初のページに戻る|最新の話題を見る|過去の話題一覧を見る

●夏の終わり
●アッパーウエストおすすめ情報
●衝撃のテロリスト攻撃・・・
●混乱続くNew
York
●復旧作業と続く不安
●National Day of Prayer and Remembrance
●平常を取り戻しつつあるManhattan
続き(9月後半の話題)を見る・・・

- 9月15日(土) 平常を取り戻しつつあるManhattan
事故後、初めての週末。ついにManhattanに出かけました。川を渡るトンネルがすごく混んでいるといけないので、早めに家を出たら、普段の週末よりは多少混んでいましたが、混乱もなく、バスはあっという間にManhattanに到着してしまいました。ちょっと時間があったので、Lower
Manhattanを除き、かなり平常通りに戻っているという地下鉄に乗って、West
Villageまで行ってみました。6th AvenueのWest 4th Streetから少し南、今までなら真南の方向にWorld Trade
Centerのツインタワーがそびえ立っていた位置には、青空の中に白い煙が立ち昇り、作業用のクレーンが見えただけでした・・・私と同じ位置から、やはりカメラを構えていた女性がいて、同じように溜め息を付いていました。
この辺りにはやはり現場に近いので、教会や街角のあちこちに、写真入りの「Missing
Person(行方不明者)」のビラが貼ってあり、その下には花とロウソクが供えられていました。どのチャンネルでも、行方不明になっている家族や親しい人の写真を持った人々がテレビカメラに向かって、その人の特徴や連絡先などを涙ながらに話すのを放送していますが、日数が経てば経つほど、見るのが辛くなります。そのビラを実際に見たときも、同じ思いが込み上げてきて、遠目から写真を撮ってすぐそばを離れてしまいました。すでに、死者と行方不明者の人数は5,000人を越え、どこでも流しているテレビやラジオから具体的な数などが聞えるたびに、皆の顔が曇ります。
この辺りのお店は、ほどんど開いていましたが、教会の前に頭をかかえて座っている人がいたり、昨日の祈りの後と思われるロウソクの前で立ち止まって祈っている人たちなどを見ると、やっぱり、このテロ事件がNew
Yorkに残した傷跡を強く感じずにはいられませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
用事が済んだ後、今度はミッドタウン周辺を少し歩いてみました。こちらは、ビレッジなどと違い、観光客も多いので、なんだか悲惨な事件がウソのように、普段の週末に近い雰囲気でした。いつもと違うのは、どこもかしこも星条旗だらけということだけ。Rocekfeller
Centerも、スケートリンクを囲むように各国の国旗などが立っているポールの旗は全てはずされ、正面のポールにただひとつ、星条旗が半旗で掲げられているだけでした。それでも、いつもと変わらずたくさんの観光客がおり、リンクのところにオープンエアのテーブルを出しているレストランもちゃんと営業していました。お店もほとんど開いているし、品薄とか聞いた食べ物も水などもたくさんあったし、ミッドタウンに住んでいる友だちと事故後初めて会ったら、当日から開いているお店もあったほどで、特別不便をしたりはしなかったとのことでした。ただ、閉店時間はいつもより少し早めなようでした。
事故後、爆弾騒ぎがあったGrand Central
Terminalも、通勤者がいない週末の今日はちょっとのんびりした感じ。それでも、窓には大きな星条旗が掲げられていました。また、Vanderbild
Hallで、今週の月曜日に始まったばかりのイベントは、その騒ぎの余波でしょうか、封鎖されていました。このイベントは、ホールに実物大の家を建て、モデルルームとして一般開放する、いわば住宅展示場を駅構内に作ってしまったわけですが、その大工事は評判になっていたので、こんな形で休止せざるをえないのは、主催者側としても残念でしょうけれど、しょうがありません。

さらに、ちょっと変わったハイテク星条旗?があふれていたのがTimes
Square周辺。この周辺は、New
Yorkの歌舞伎町!?とも称されるほど、ネオンサインや巨大スクリーンの広告が多く、いつも目がクラクラするほどの色彩にあふれているのはご存じの方も多いはず。そのスクリーンのどれもが、事故後、星条旗を映し出しているのです。もちろん、カウントダウンでおなじみのカップヌードルの上のスクリーンもそうですし、1Fに4大ネットワークのひとつABCのサテライトスタジオが入っているビルは、いつもの番組のCMが流れている曲面を描いたスクリーンと、その上方でTOYOTAのニューモデルの代わりに星条旗がはためいていました。ただ、事故後、取引が休止したままのNASDAQのビルだけは、ビルの壁面一面の動くスクリーンが真っ白なままでした。もちろん、この一帯のお店もほとんど通常通り営業中。ただ、こちらも、店じまいはちょっと早めのようで、いつもの土曜日なら、かなり夜遅くまでにぎやかな映画館周辺もそうでもなく、やっぱり、まだまだ娯楽を楽しむ気持ちになれない人が多いのかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事故から丸4日以上経って、New
Yorkが、Manhattanが徐々に普通の状態に戻ろうとしていることは事実です。ミッドタウン周辺ならば、いつもと変わりなく観光も楽しめて危険もないかなーという気がしなくもありませんが、うーん、絶対とはいえなくてよくわかりません。アメリカは、テロリストとそれらを容認している地域に対し、今後、武力行使に出るのは間違いないですし、そうなると、報復の報復という、武力に訴える果てなき戦いが始まってしまうのかもしれません。Times
Squareに売っていた星条旗とWTCの絵を背景に「Evil will be
punished(悪いやつは罰せられる)」というメッセージが書かれたTシャツにはゾッとしました。そうなったとき、今回のように、New
Yorkのようなアメリカの象徴的な街は、再度、狙われやすいとも思えます。住んでいる私たちは、状況を見ながら行動していきますが、旅行で訪れる方々は、飛行機に乗らなくてはいけないということも含め、ご自身でよく検討してくださいね。これが、嵐の前の静けさではなく、New
Yorkが平穏へと向かっている動きだと本当によいのですが・・・
↑先頭に戻る
- 9月14日(金) National Day of Prayer
and Remembrance
事故が起こってから4日目を迎えました。昨夜は雷が光り、New
York地区は久しぶりの雨が降りました。これは、犠牲になった人たちや家族の涙雨なのかもしれませんね。気温もぐっと下がって、昼になっても10℃くらいしかなく、今までの白煙と代わって、空には厚い雨雲が垂れ込めていました。夕方にはようやく青空が見え始めましたが、気温はたいして上がりませんでした。
昨日の正午前に全米の飛行禁止令は解除されましたが、数時間後に起きたテロ第2陣かと思われた不審者の空港侵入により、New
York近郊の空港は再閉鎖となってしまいました。JFK
Airportからはかろうじて、成田に向けてJALが1便だけ13日のうちに飛んだそうで、無事、日本に帰れた方々がいましたが、多くの人たちはまだ足止め状態です。逮捕された不審者たちは、今回のテロ攻撃とは一応関係がないとのことで、どうやら、空港も再開されたようです。今まで聞えなかった飛行機が空を飛ぶ音がたびたび聞え、旅客機らしきものが飛んでいるのが見えました。
このところ、どのニュースでも事故現場のことを、爆心地を表す「Ground
Zero」という呼び方をしています。まだまだ周辺の立ち入り禁止は続いていますが、今日からは、その範囲も少し狭まって、Chinatownのすぐ北、Canal
Streetまでは立ち入りできるようになりました。
また、今日は、ブッシュ大統領の呼びかけにより「National Day of Prayer and
Remembranceact(祈りと追想の日)」とされており、人種や宗教を越えて、各地で祈りが捧げられています。いちばん大規模だったのは、歴代大統領と様々な宗教の司祭が参列したWashington
D.C.のNational
Cathedralで行われたミサでした。道行く車も星条旗を掲げているものが目立ち、国民が一体となって、犠牲になったり安否が不明のままの人々とその家族や親しい人たちに対して、祈っているような雰囲気が伝わってきました。
そして、夕刻には、今や支持率80%以上を誇るGeorge Bush大統領が、New Yorkへ到着。Ground Zeroを訪れたときには、作業にあたる人々の間からUSAコールが起きました。ただ、この結束を呼びかける愛国心が、残念ながら少々暴走している場合もあるようで、あちこちで、中東系の人々を襲ったりする事件も起きてしまっているようです。こういう民族間の諍いというのが、アメリカ国内でも、今後、ちょっと怖いところですね。
また、本来の祈りと追悼の目的で、今日の午後7時にロウソクを灯して祈ろうという呼びかけがあり、テレビで中継されていたManhattanの街中で大統領が通るの待つ人々も、ケガをした人たちが運び込まれている病院の前で自分の知り合いを探す人々も、ロウソクを手にしていました。うちのアパートでも屋外で集会がありましたが、寒い(!)のと雨あがりなのでそこには行かず、家でたくさん持っているわりには普段あんまり灯さないロウソクを灯しました。私はもちろんアメリカ人ではありませんし、多くのアメリカ国民のように報復攻撃をしかけるべきだというような激しい怒りも持っていませんが、事故の犠牲者となってしまった人への追悼や、行方不明になっている人を探している人たちへの希望を祈る気持ちは同じです。本当に一日でも早く、街の復旧と共に、人々の心にも平穏が戻って来て欲しいものです。
個人的な状況は、おかげさまで、食料もそれなりにあるので、緊急な事態は全くありません。ただ、相変わらず出張中の夫がいつ帰れるか、具体的には未定。明日はManhattanでの用事があるので、ついに、出かけて来る予定です。もちろん、現場に近づけるわけではありませんが、見てきた様子をお知らせできると思います。
↑先頭に戻る
- 9月13日(木) 復旧作業と続く不安
衝撃的な事故から、丸2日経過しました。今日、13日からNew York
City及び周辺の学校も再開され、事故現場での作業も引き続き行われています。少し前までの不安定な空模様が落ち着き、雨が降らないのは作業にはよいそうですが、昨日あたりから風が少し強く吹き始め、ご覧の通り、白煙がダウンタウンからミッドタウンへと流れて行っています。これは、倒れたビルの残骸などを含む煙で、驚いたことに、川を隔てたうちの窓を開けたときにもキラキラ光る白っぽい石のような破片が吹き込んで来ました。これが、あのWTCの残骸なのだと思うと本当に悲しくなります・・・尚、ダウンタウン地区では、アスベストなども含む空気が停滞しているため、皆、マスクをして外を歩いているようです。依然として、14th
Streetより南への立ち入りは、住民であるか、救出作業などにあたる人でなければ許可されていません。
また、朝方、初めて具体的に発表された事故による不明者の数は、4,763人にも上り、現場から遺体を運び出すための袋が11,000個オーダーされたとも報道されています。ただ、これは、そのまま亡くなった方の人数ではなく、恐ろしいことですが、体の部分だけの遺体も分けて収納するために多めの数になっているのだそうです。
New JerseyからManhattanに入るLincoln
Tunnelも、今日は朝から両方向開通しており、いつもと同じような朝夕の通勤帰宅ラッシュの光景が見られました。いつもと違ったのは昨日だけなのに、なんだか、そういう平和な風景を見たのはもうずいぶん前のような気がしてしまいます。ニュースなどで報じている通り、ブッシュ大統領も「これはact of
war(戦争行為)だ!」と繰り返していますし、アメリカ国民は、今回の事件はパールハーバー以来の、そして、それ以上の宣戦布告だと受け取っている人が多いようです。アメリカは決してテロには屈しないし、国民は一致団結してこの危機を乗り切ろう!という呼びかけから、うちから見えるアパートの窓にも、大きな星条旗が掲げられていました。街中では、道端で1本3ドルで星条旗が売られているそうです。

全米で敷かれていた航空機の離発着禁止も、13日午前中に解かれ、そろそろ飛行機が飛び立っている空港もあるようなのですが、J.F.Kenedy、LaGuardiaの両空港は相変わらず閉鎖されたまま。夕方、空を飛ぶ爆音がしたので何かと思ったら、わが家のすぐ前でヘリコプターが旋回し、事故現場に着陸していました。重要な物資か人物でも運んでいるのでしょうか?
重要人物といえば、明日の正午頃、ついにGeorge
Bush大統領が現地視察に乗り込んでくるようです。彼以外にも、上院議員のHillary R.
Clinton女史らも、New York−Washington
D.C.間を行き来しているようなので、要人のための飛行機は飛んでいるのでしょう。要人ではないうちの夫は、まだ足止めで、結局、明日まで現地に留まることになってしまいました。一体、いつ帰ってこれるのやら・・・
問題のテロリストたちについては、次々と詳しいプロフィールなどが明らかになっているようですが、やっぱり行き着くのは、例のサウジアラビアの大富豪テロリストUsama Bin Ladenのようです。今日も、Grand Central
TerminalやLaGuardia
Airportで爆弾騒ぎがありましたし、これからのアメリカの報復やそれに対する再攻撃など、まだまだ落ち着かない日々は続きそうです。
↑先頭に戻る
- 9月12日(水) 混乱続くNew
York
悪夢のテロ攻撃から一夜明けました。右の写真は、12日の朝9時、事件からちょうど24時間経過した頃の様子です。夜中ずっと立ち上っていた煙がまだ消えていませんでした。襲撃を受けた2棟のビルが崩壊した後、昨日の夕方にさらに隣にあるWTCの第7ビルまで崩壊し、警察官、消防士など、救出作業にあたっていた人々の二次災害まで発生してしまいました。死傷者の数は数千から1万人に上るともいわれ、さらに4つめとなる第5ビルの崩壊もあり、作業は困難を極めているようです。朝方は生存者の救出もあったようですが、今後はそれを期待するのは厳しいとの推測もあります。
夕方、ようやく煙が消えつつあるところでよく見ると、向かって左側に赤い大型のクレーンがあることがわかりました。これは、瓦礫と化したビルの残骸を片付けるのに使用していると思われます。
相変わらず、Manhattanへの立ち入りは規制されていますが、昨日からずっと見ているローカルテレビのNY1の中継で、行方不明の家族や友だちを探すために、彼らの写真などを持った人々が、多数、現地に押しかけていたのを見たときには、胸が詰まりました。WTCの最上階にあった有名レストランWindows on the
Worldでの職をようやく見つけ、一所懸命働いていた甥を探しに来たと、たどたどしい英語を話す明らかな移民の人など、テレビカメラに連絡先を告げながら泣き崩れてしまう人もいて、見ているのも辛いくらいでした。尚、現在、Manhattanの14th
Streetより南へは、全く立ち入れない状況にあるそうです。
New York
Cityの学校は今日は全部休校、明日から開始時間を遅らせるものの、授業を再開するそうです。New York Stock
Exchange(証券取引所)の取引もストップしていますが、少しでも早い再開に向けて努力中とのこと。
大リーグのNew York Yankeesは、13日までYankee
Stadiumで予定されていた試合を全て中止することを決めました。また、新庄剛志選手のいるNew York Metsは、Pittsburgh
Piratesとの対戦のために、Pittsburghのダウンタウンにあるホテルに滞在していたそうですが、先のPittsburgh郊外への飛行機墜落を受け、もう少し安全と思われるホテルに移動したという情報も入っています。
4大ネットワークをはじめとする全国ネットや、ローカル局などは、今日も相変わらずこの関連のニュースしか放送していません。他にたくさんある専門チャンネル、子供向けやマンガ、映画などのチャンネルは、ほぼ平常通りの放送に戻っています。ただ、TVショッピング専門のQVCは、昨日1日は普通のプログラムを全て中止し、赤十字に献血を呼びかけるメッセージをずっと流していましたし、「料理の鉄人」を放送しているFood
Networkも昨日いっぱい放送を休止しました。
最後に私はといいますと、出張中の夫は当分戻って来れそうにもなく、ずっとテレビをつけっ放しで見ているだけでも落ち着かないので、気晴らしにアパート内にあるジムに行ったりはしていますが、Manhttanにほど近いこの周辺の道はまだ一部規制があるようで、車で出かける気にもなれず、アパートのビル内でおとなしくしています。一体、いつになったらManhattanに行けるのかしら・・・
以上、悲劇の事故から一夜明けたNew
York近郊からのご報告でした。
↑先頭に戻る
- 9月11日(火) 衝撃のテロリスト攻撃・・・
皆さん既にご存じの通り、9月11日 午前9時少し前、New YorkのWorld Trade
Center(WTC)がテロリストにより飛行機の突入を受けました。30分とたたないうちに、もう1機が第2ビルの方に突っ込み、炎上。それから数時間のうちに、世界に誇るこの高層ビルは下の方だけを残して、崩れ去ってしまったのです・・・(攻撃時の連続写真はこちらでご覧ください。)
Hudson
Riverを挟んでManhattanに面しているわが家から見える風景はご覧の通りです。煙が上がっている下の部分にあったのが、今は亡きWTC。うちの前の川沿いの道は、南下して行くとManhattanに入るLincoln
Tunnelに通じますが、Manhattanに入ることはできないため、事故が起こってまもなく、南下する車線が通行止になりました。また、トンネルのManhattanから出る方は開放されたため、昼過ぎくらいから早くも帰宅ラッシュが始まり、北上する車線はかなりの混雑ぶり。

さらに、Manhattan南部から脱出するためのフェリーはかなり早い段階から運航していたため、フェリーポートから歩いてくるのか、普段、人っ子ひとり歩いていない道を勤め帰りと思われる人々が次々と歩いて来ました。うちのアパートは、Manhattanで働いている人がかなり多く、心配そうな奥さんが道に出てだんなさんを待ち、暑い中、歩いてアパートの前まで来たところで抱き合って無事を喜ぶという、ちょっと感動的なシーンも見られたりしました。
Manhattan内でも地下鉄が止まっていたので、誰もが歩いて帰路についている様子が報道されていました。Manhattanから出ることはできても、入る電車もバスも自動車もすべてシャットアウト。それに、今回はハイジャックされた民間の旅客機がビルに突入するという、かなり衝撃的な事実に、事故後、まもなく全米すべての空港で飛行機の離発着が休止の厳戒態勢に入りました。あいにくちょうど国内に出張中で、今日帰宅予定だった夫は、しばらく足止めを食ってしまいそうです。
個人的には、今、現在、WTCに勤務している知り合いがいなかったのと、ホームページを持っている方々の安否は、それぞれなんとなく確認したのですが、New
York近郊にお住まいの方々、皆さんご無事だったでしょうか。ずいぶんたくさんの方々が負傷したり亡くなっていたりするようですが、とにかく混乱しているので、ニュースでも正確な数字はなかなか報道されません。
これから旅行を計画している皆さん、今の段階では、New
Yorkは危険だとか安全だとかなにもいえません。こんな大きなテロ攻撃があったから、しばらくないのかもしれないし、逆にこれは手始めであって、これからまた新たな攻撃があるのかもしれないし・・・ただ、確実にいえることは、New
YorkのシンボルのひとつであったWorld Trade
Centerの雄姿は、残念ながらもう見られないということです・・・
↑先頭に戻る
- 9月9日(日) アッパーウエストおすすめ情報
- なんだか、またちょっと暑さがぶり返してきた感のあるNew
York。それでも、朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。日本から帰国して以来、わが家ではちょっとした故障ラッシュ!?
帰国前にメンテナンスに見てもらい、ついに使用禁止となってしまったエアコンはじめ、ケーブルテレビも見られなくなってしまったし、ついには食器洗い機までなんだかドアが閉まらない。結局、平日の昼間に予約を取って、新しいエアコンの設置、ケーブルの新規加入を済ませ、食器洗い機はドライバーを持ってきて自分で直しました・・・やれやれ。
てなわけで、先週はあんまり出歩くことができなかったのですが、以前、「伝・言・板」などでおすすめ情報をいただいていたアッパーウエストのお店にいくつか行ってきたので、ご報告します。まずは、グルメな食材店といえば、New
Yorkでも1,2を争うZABAR'S。お恥ずかしながら、この超有名店に行ったことがなかった私は、最近、アッパーウエストに出向くついでにようやく行ってきました。思ったよりゴミゴミしている店内には、生鮮品から加工品からあらゆる食材がどっさり。パンもEli'sなど、Manhattanの有名店のがいろいろ。そうそう、お土産特集でもご紹介しているSarabeth'sのジャムも、大きいのだけでしたけれど売ってました。

目移りしつつつも、今回の目的はこちら。このRoasted Exclusively by
ZABAR'Sのコーヒーなのでした。前にうちの近くの店で豆を買ったら、なんだか苦くっていまいちだったので、最近、あんまり豆は買っていなかったのですけれど、ここはやっぱりフレッシュさで豆に挑戦。大きなコーヒー袋に炒りたての豆が山盛りにしてあり、お願いすると挽いてくれたりしたのですが、列が出来ていたので、すでに紙袋に詰めてある方にしてしまいました。1ポンド(約450g)で、5.98ドル。今回はちょっとナッツの香りがあるであろうKona Style
Blendを選んでみました。早速、家に帰って淹れてみたら、小さめの豆は全然苦くなくていい香り。ナッツの香りは???ですが、噂に違わずなかなか美味しいコーヒーだったので、今度は違うブレンドに挑戦しようと思っています。
続いては、少し北のAmsterdam AvenueにあるPopover Cafe。ここは、「Popoverって何??」と言っていた私を「ここで食べられるよ。」と友だちが連れて行ってくれたレストラン。そのままのネーミングですものね。
平日の昼にしては、なかなか混んでいましたが、ふたりだったのでそんなに待たずに入れました。メニューは、軽めな感じのおふくろの味的アメリカン。女性オーナーが自分が子供の頃から食べていたものをメニューにしたということですから、ちょっと軽めでヘルシーめなのは女性ならではなのかもしれませんね。ここに来て目的のものを食べないというのはありえないので、メニューをよく見て、ポップオーバーが一緒に出てくるものをと、私はパスタ、友だちはポップオーバー自体を使ったエッグベネディクトを頼みました。
オーダーして間もなく、最初に出てきたのが待っていたPopover!こぶし大より大きいくらいで、見た目はシュークリームの巨大版(!)といった感じです。アツアツのものを手でちぎると、中は空洞。っていうことは、大きさのわりにはボリュームがないのかな?左手に添えてあるピンクのものが、お約束のイチゴバター。ほんのり甘いバターは、見た目より全然油っけが少ないポップオーバーにぴったりでした。
メインの食事の方は、エッグベネディクトは美味しそうだったけれど、パスタはちょっと油っぽくて味が濃かったのでいまひとつ。一緒に出てきたサラダはドレッシングを選べるので、さっぱりと美味しくいただけました。ポップオーバーも、最初はお腹がすいていたこともあって進んだのですが、メインが来てからはちょっとお休みしてしまい、冷えてしまうと油っけが少ないだけにあんまりでした。ここでは、軽めのものを頼んで、アツアツのうちにポップオーバーを一生懸命食べた方がよさそう。

それから、ここのレストランで特筆すべきは、子供連れがとっても多いこと!そのヒミツは、窓際やブースのソファの上などに置かれたテディベアでした。とにかくたくさんのクマさんがあるので、子供たちはそれを見るために店内を歩き、気に入ったのがあると席まで持って行ったりもしていました。だから、クマたちの居場所はしょっちゅう変わっているのです。ちなみに、このレストランの隣には同じ経営のすごくかわいい雑貨屋さんがあって、ここに置いてあるクマは、ほとんどそこで売っているものだったりします。レストランではポップオーバーのテイクアウトを売っていませんが、「Popover
Mix」なるものがそこで売っているので、気に入った方はおうちで作ることも可能。また、混雑しているときは、雑貨店の方にいると言っておけば、順番が来たら声をかけてくれます。味よりも、雰囲気がいいこのレストランは、どちらかというと女性向きかな?週末のブランチも結構よいので、おすすめです。
それにしても、やっぱりいいですね、アッパーウエスト。他にも行ってみたいレストランなどがあったので、これからちょっと通ってみようかなーなんて思っていたりします。最後になりましたが、今回の情報を下さった方々、どうもありがとうございました!また、美味しいNew
York情報などありましたら、お知らせくださいね。
↑先頭に戻る
- 9月5日(水) 夏の終わり
9月になり、3日のLabor Dayをもって、New
Yorkの夏も終わり、学校は新しい学年が始まります。国連をはじめとするNew
Yorkの国際的な組織や多くの企業も活気を取り戻し、ビジネスの出張者などがどんと増えるのもこの時期。
私はといいますと、8月30日にこちらに戻って以来、予想通りの過ごしやすい気候はありがたいものの、相も変わらず頭がボケボケで、時差だけではなく、日本にしばらくいてすっかりなじんでしまったリズムを取り戻すのがちょっと大変です。とはいっても日中家の中にくすぶっているにはもったいないお天気なので、連休だった週末にはManhattanに少しカンを取り戻しに出かけてきました。アッパーウエストでブランチし、そのままずっと西に行き、久しぶりにRiverside Parkの西のHudson River沿いを歩いてみました。79th
Streetにあるヨット・ハーバー(映画「You've Got Mail」でTom
Hanksがヨットを泊めていたところ)は、休日だというのにたくさんのヨットが停泊していて、まさに夏の終わりを告げていました。奥手に見えるのは、交通量全米一を誇るGeorge
Washington
Bridge。このハーバーは、川を挟んでわが家のほぼ真正面にあるので、いつも窓から眺めていましたが、5月の終わりくらいから、夏場の週末はほとんどのヨットがセイリングに出払ってしまっていたのとは対照的。

また、すっかり秋に様変わりしていたのはNew
Yorkのファッション・シーン。人々は、まだ日中はタンクトップに短パン姿だったりするのに、ショーウインドウの中がいっせいに初秋ではなくて秋冬物に変わってしまっていたのは当然で、ミッドタウンのBryant Parkでは、来るべきNew York Collectionに備え、会場の設置が始まっていました。このNew York
Collection、確か少し前から、パリコレに先んじて開催されるようになったとかで、開催時期がずいぶん早くなりました。流行のファッションはNew
Yorkから−ということなんでしょうか。公園に面した42nd Streetの街灯には、Fashion
Capital of the
Worldの登りが誇らしげにはためいていました。
今回、日本に帰国していたときに、あまりの暑さにすぐ着る服や、お得意(!?)のユニクロで普段着を買い込んだりしましたが、前に比べると洋服の値段もちょっと安くなった?ような気がしました。もっとも、バブル期を丸の内OLとして過ごしたので、衣装代にかなりかけていた過ぎ去りし日々と比べれば当たり前ではあるのですけれど。なんといっても、日本で洋服を買うとサイズが合うのがうれしい・・・はずでしたが、最近の若い人は細くて背が高くなっているのと、自分の体型が崩れている(!)のとで、若めのブランドは小さいのに手足が長い服が多かったりしてちょっとショックでした。逆にいえば、どうやってもSサイズ以上にはならないアメリカの洋服のサイズに慣れてしまっているとヤバイ・・・という危機感を強める結果とあいなりました。
これからは、食べ物も美味しくなるし(だからヤバイ・・・)、オペラやミュージカル、テレビ番組に至るまでのアート・シーンも新しいシーズンを迎えるし、寒い北風が吹き始めるまでの間、おだやかで楽しみがたくさんのNew
Yorkの秋の様子をお伝えできると思います。新しい食べ物系の特集も考えていますので、お楽しみに。
↑先頭に戻る
c 2001
kyoko_isaka@msn.com
よかったら、このページのご意見等をお寄せ下さい。
|