★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

Jack-o-LanternBlackCat October, 2001 MaskLoriPopCandy

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●「ミラクル・メッツ」ならず
●テレビドラマの新シーズン・スタート
●いつもと違う?ハロウィン
●復興めざすTriBeca
●永遠の名作「Beauty and the Beast」
続き(10月後半の話題)を見る・・・



10月13日(土)  永遠の名作「Beauty and the Beast」
ILoveNYTheater最近のNew Yorkは、お伝えしている通り、市民や近隣住民が頻繁に外食したりエンターテイメントを楽しむことにより、事件直後に比べると、ずっとにぎやかさが戻ってきたのですが、観光客に向けてもさらに一押しが必要と「INY」ブーム。Times Squareに近いTKTSブースのすぐ向かいには、たくさんの星条旗に囲まれて、「INY THEATER」の大きな看板が出ました。ずいぶん客足が戻ったとはいえ、観光客が少ないので、前売りチケットの売れ行きはやはりイマイチというBroadwayの各公演を応援するプロモーションです。このCMもテレビでちょくちょく流されていて、Frank Sinatraの「New York, New York」の替え歌(「おいでよ、Broadwayへ」みたいな感じ)を、現在と過去にもBroadwayの舞台にたった人たちが、まさにこの場所で歌っているシーン。大人気ミュージカル「Producers」のふたりの主演者などはもちろん、期間限定で「Cabaret」に出ているBrook Shieldsや、「Lion King」の出演者たちはそのままのメイクで出ていたりしてなかなか豪華です。そうそう、TKTSといえば、WTCの中にも同じく当日半額券を売る窓口があったのですが、残念ながらなくなってしまったため、ダウンタウンのどこかでと準備を進め、今週からは、Bowling Green Park(地下鉄4 5 Bowling Green 下車) で再オープンしました!
LuntFontaineTheaterそして、またまた、私たちはミュージカルを見に出かけました。今回は、定番中の定番「Beauty and the Beast」。このミュージカルを見るのは、私にとって実は3回目で、数年前に日本で劇団四季の公演を見たのと、今から7年ほど前、観光でNew Yorkに来た時に初めてかつ唯一見たBroadwayの舞台という、ちょっと思い出のあるものだったのでした。当時は、今同じくDisneyの「AIDA」をやっている劇場でやっていたので、今回出かけた劇場は、そのときより少し小さめのようでした。Playbill
ストーリーは、皆さんご存じの通り。美しいけれど本が好きというちょっと変わり者(?)のBelleという娘が、森の中にあるお城に住んでいるBeast(野獣)に囚われの身となり、最初は不幸な身の上を嘆き悲しみますが、やがてわけありのBeastと心が通い合うようになって、ハッピーな結末を迎えるというもの。大ヒットしたDisneyのアニメーション映画に本当に忠実に作られた舞台なので、展開を追うのは楽でした。ミュージカルの方も、ミュージカルのアカデミーであるトニー賞を受賞していますが、さすがにロングランとなりつつあるので、キャストは当時とは変わっているようです。しかも、少し前に、例の事件の余波で観客数が減っていることから、Disneyモノとしては初めて、公演打ち切りの噂が出ていたりしたのでした。
でも、久しぶりに見た舞台は、テーマソングはじめ、聞き覚えのあるメロディとあでやかな衣装や舞台装置とでやっぱり素晴らしかったです!特に、今回は前から3列目のど真ん中という絶好の席(定政さん、どうもありがとうございました。)をいただいてしまったので、舞台を見上げるような感じにすらなり、臨場感というか演技者の熱気がそのまま伝わってくるようでした。ずっと疑問に思っていたTipくん(ティーカップに変えられてしまっていたMrs.Pottsの息子)のトリックは、間近で見られる今回も見破れず、うーん・・・という感じ。どう見ても、子供の首から上がワゴンの上に乗っかっているように見えるのです。多分、鏡とかを使った手品のような仕掛けなのでしょうけれどね。子供も多くて、野獣が突然出てくるシーンではびっくりして泣き出す子(!)なんかもいましたけれど、やっぱり何回見ても、それぞれの場面でワクワクさせてくれる、ある意味では安心して見られるよく出来た舞台だと思いました。
さて、冒頭にお知らせした「INY」ブームですが、来週15日〜21日までは、「INY Restaurant Week」というイベントがあります!夏に恒例の「Restaurant Week」があったばかりで、今回のイベントは特別企画なのですが、同じように、20.01ドルでランチのコースメニューが楽しめます。おまけに今回はそれに10ドルプラスした30.01ドルのディナーコースを出すレストランもあるそうなので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。参加レストランのリスト等詳細は、http://www.nycvisit.com/rw_oct.htmlで。
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10月9日(火)  復興めざすTriBeCa
ChambersSt衝撃的なあのテロ事件から、そろそろ1ヶ月が経とうとしています。Manhattanへ行く頻度は、事件前とほぼ変わらないペースに戻りつつありましたが、未だなんとなく敬遠していた現場近くのTriBeCaへと、ようやく出かけてきました。World Trade Centerが崩壊してしまったことにより、建物の下を通っていた地下鉄は、駅はもちろんのこと、その周辺の線路もかなりの打撃を受けてしまいました。それでも、絶え間ない復旧作業により、事故直後に比べれば、Lower Manhattanへのアクセスもずいぶんよくなりました。一応、10月1日現在で、MTAにより地下鉄路線図の簡略版が印刷し直されていますので、利用する方は、駅のブースやGrand Central Terminalの中央インフォメーションなどで入手されておくことをおすすめします。Canal Streetより南、まさにTriBeCa(Triangle Below Canal)のあたりは、一般車両は進入禁止なので、地下鉄などの公共交通機関を使うのがほとんど唯一のアクセス手段となっています。オープンしている駅ではいちばん事故現場に近い、1 2 ラインのChambers Streetで降りたら、大勢の警官や警察・消防の車、木の柵などで遮られた道にはたくさんの人々がいて、ちょっとびっくりしました。観光客というより、ちょっと落ち着いてきたダウンタウンの様子を見に来たり、用事をしに来た市民たちといった感じの人々でした。
Giginoで、私たちの目的はココ、お気に入りレストランでもご紹介しているTriBeCaの老舗イタリアンGigino Trattoriaでランチすることでした。事故後、立ち入り禁止区域が縮小されて営業再開できたものの、WTC近辺で働く人たちがいなくなってしまった上、まだアクセスがちょっと不便なので、この周辺のレストランや商店の客足がめっきり落ちてしまっているというのは、ニュースでも再三報じられています。立ち入り禁止区域内だったときには、被災地で働く消防士や警官、作業のボランティアなどの人たちに炊き出しをしていたというこのレストランは、老舗だし、さすがに閉店に追い込まれることはないだろうとは思いつつ、やっぱり気になっていたので、同じくここのファンの友だちと訪れてみたのでした。
GiginoInsideお店に入ったのは、ランチが遅めのアメリカ人もそろそろお昼時という12時過ぎでしたが、最初は店員の多さが目についたものの、しばらくするとぽつぽつと人が訪れ始め、この状況下の平日の昼にしては、思ったよりお客さんがいたような気がしました。でも、WTCがあった頃のランチ時とはきっと比べ物にもならないのでしょうけれどもね。ナマで食べられるのなんて珍しいポルチーニ茸のソテーや色鮮やかなビーツのパスタなどを頼んで、久しぶりにちょっと豪勢なランチをゆっくりいただきました。ちょっと忘れかけていた、秋は食べ物が美味しい季節だということを、しっかり思い出させてくれる味でした。
その後、この付近をちょっと歩いてみましたが、車がまったく入ってこないので、一種の歩行者天国状態で、犬の散歩をしている人たちなども多く見かけ、間近の事故現場の風景さえなければ、のどかな秋の午後といった風情でした。レストランのあるGreenwich Streetは、まっすぐWTCに突き当たる道で、ちょっと南に行ったところで、大きな白い幕越しに、初めて崩壊してしまったWTCの瓦礫を直に目にしました。1ヶ月も経ったので、事故直後の生々しい痛々しさは薄れつつありますが、それでも、この瓦礫の下に、まだ4,000人以上の命があるのかと思うと、やっぱり胸が締め付けられるようでした。以前、立ち入り禁止区域の境界となっていたCanal Streetの鉄柵に無数に結ばれた黄色いリボンなど、現場に近ければ近いほど、事故の痕跡はまだまだ強く残っていることを、あらためて認識しました。
NationalGuardNationalGuard一方、かなり平静を取り戻しつつあるミッドタウンでは、日曜日の空爆開始以来、迷彩服を来た警備兵の姿が目に付くようになりました。特に、Grand Central Terminalや、Port Authority Bus Terminalなどの交通の要所では、パトカーの警官とともに絶えず警戒にあたっています。アメリカの攻撃に対するテロ組織の更なるハイジャック・テロ攻撃宣言や、巷で噂されている化学兵器による攻撃など、New Yorkを取り巻く状況もまだまだ予断を許さないものですが、事件直後の緊張し、おびえたような雰囲気に比べれば、精神的にタフになりつつあるNew Yorkerに支えられている街の雰囲気の中には、もう少し毅然としたものが感じられるような気がします。
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10月7日(日)  いつもと違う?ハロウィン
SellingPumpkins10月のイベントといえば、なんといっても、31日のHalloween!! West Villageでは、恒例の大仕掛けな山車も登場するVillage Halloween Paradeが行われるし、この日は、あちこちで仮装パーティがあるので、かわいい子供たちからかなり本格的なメイクを施した人たちまで、いろいろな怪物や魔女、悪魔などと行き会うことができます。中をくりぬいて、ちょっとコワメの顔を作り、ロウソクを灯すJack-o-Lanternを作るためや、単なる飾り、はたまたパイを作るために、この時期はどのお店にもいっせいにカボチャが並びます。大きなのは、ランタン用、中くらいのが料理用で、小さくていろいろな形があるのが飾り用という感じになります。また、10月になるやいなや、衣類を扱うお店すべてとドラッグストアなどにも、仮装用のグッズがあふれ、街中が一種のお祭り気分に包まれます
TeuscherWindowところが、今年に限っていえば、やはりまだテロ事件の影響で、お祭り気分はちょっと控えめ。事件直後には、これでもかというばかりに打ち振るわれていた星条旗の数は、少しは収まりましたが、それでも、まだ至るところで見ることができます。残念なことに、アメリカ軍の報復攻撃も始まってしまったので、これは当分このままになりそうです。
とはいっても、それぞれのお店としては、大きな収入増となるビッグイベントを逃してはいけないので、カボチャや魔女と星条旗が一緒に飾ってあって、なんだかいつもとはちょっと違う?感じ。
BushMaskGiuliani毎年、ハロウィンの仮装はその年の世相を反映するといわれており、今年、ショーウィンドウで見つけたのは、ご覧のマスク。左は、報復攻撃の命令を出し、アメリカ軍の陣頭指揮を取っている、今や空前絶後の人気を誇るGeorge W. Bush大統領で、その右隣は夫人です。でも、New Yorkでは、大統領よりもさらに絶大な人気を誇るのが、右の写真中央のマスクのRudolph W. Giuliani市長(右は多分、人気テレビ司会者のRegis?)。確かに、事件以降、犠牲者やその家族に対するサポート体制の整備、救出復旧作業をスムーズに進めるための様々な措置、市民に対する呼びかけなどの素早く適切な対応を次々と打ち出したその手腕は実に見事で、市民のほとんどが賛辞を送っています。検事出身で共和党のどちらかというと規則で縛るタイプの彼の政策に対して、今まで反感を持っていた人たちさえ、すっかり心変わりしているくらい。2期市長を務めた彼は、この12月で任期を終えるため、11月の総選挙では新しい市長が選ばれる運びになっているのですが、あまりの優秀なリーダーシップぶりに、特例を作って引き続き市長を務めて欲しいとの声が多数揚がりました。これには、市長は最長2期までという市や州のレベルでの法律改正が必要になるので、さすがに断念されたようですが、今は任期を数ヶ月延長しては?という案が出ていて、新しく選ばれる市長と話し合いが持たれることになるようです。
この他では、二次災害で多数の犠牲者を出してしまった警官や消防士の人たちに敬意を示して、そういうユニフォーム系の仮装も増えるのではないかといわれています。アフガニスタンへの空爆開始で、さらなるテロ攻撃の不安から、警備が一層強化されたNew York。親愛なるGiuliani市長も、「だからといって、決してパニックにはならないように。」と呼びかけており、片隅には不安も抱きつつ、私たちはもうすぐやって来る楽しいHalloweenのことを考えて、いつも通りの生活を送っています。
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10月4日(木)  テレビドラマの新シーズン・スタート
EntertaimentWeeklyテロ事件によって、New Yorkのように直接的ではなくても、ハリウッドをはじめとするエンターテイメント業界もかなり影響を受けているというのは、いろいろなところで報じられています。わかりやすいところでは、テロなどを扱ったアクションものの映画が公開を遅らせていること、また、New Yorkを舞台にした映画やドラマで、World Trade Centerが入っているシーンをカットして編集し直していることなどでしょうか。さらに、全体的に大きな影響としては、事件以降しばらくの間、ほとんどの局が事件に関するニュースなどに番組を変更していたため、本来ならば、9月中旬から下旬にかけてスタートする秋の新番組編成が少し遅れてしまったのでした。
それで、個人的な大のお気に入りドラマ「Friends」の新しいシーズン開始も、予定より遅れて、9月の最終週に始まりました。アメリカでは、どんなドラマ番組でも、9月から翌年の5月くらいまでにかけて新しいエピソードを放映し、その後の数ヶ月はそのシーズン放映したエピソードの再放送をだらだら続けるというのが常識。また、テレビのチャンネル数が膨大である分、再放送もものすごく多く、人気番組の「Friends」などは、本放送以外に、2つの局で再放送を放映していて、1日に3回(10月からは4回)見ることもできてしまったりします!そのおかげで、すっかり「Friends」通になってしまい、つい最近手に入れた今まで7シーズンの全エピソードガイドが載っているEntertaiment Weeklyの特別号をチェックしたら、見たことないエピソードはひとつもなかったのでした!約3年半で、平日はかなりの確率で少なくとも1回は見ていて、見なかった日があるとしても多い日は1日3回見ているわけだから、250日(平日の日数)×1.5回(平均)×3.5年≒1,313(!) ということで、それだけ見ていれば、全170エピソードを少なくとも1回は見ていることでしょう。
FriendsApartmentお気に入りテレビ番組」でもご紹介していますし、ご存じの方も多いと思いますので、手短に説明しますと、このドラマは、New YorkのWest Villageに住む6人の男女(上の表紙の6人)が主人公のコメディ。演じている俳優さんたちは、このドラマがきっかけで、誰もが映画や他のドラマなどでも活躍しているのですが、日本で有名なのは、やっぱり、今やBrad Pitt夫人として幸せな結婚生活を送っているJenniffer Anistonってとこでしょうか。彼らは、それぞれ兄妹(Ross & Monica)、高校のクラスメート(Monica & Rachel)、過去にルームメイト(Monica & PhoebeRoss & ChandlerChandler & Joey)だったという設定で、最初の1994年の番組スタート以来、付かず離れずの生活を送っています。
設定がNew Yorkというのも、このドラマをよく見るようになったきっかけで、最新ではMonicaChandlerのカップルと、JoeyRachel(Jenifer Aniston)がシェアして住んでいるアパートとして登場している建物は、West VillageのBedford StreetGrove Streetが交差するところにあります。1階は、残念ながら、ドラマの設定のようにCentral Perkというカフェではなくて、Chez Michalletというフレンチレストラン。シェフのひとりが日本人と聞いて、前に一度ディナーしに行ったことがありますが、確かにフレンチにしてはそんなに重くなくてまずまずだった記憶があります。
MoondanceDinerさらに、ちょっと前(といってもテロ事件前)にダウンタウンをうろうろしているときに発見したのが、1996年頃の2〜3シーズンで、Monicaが大きな胸パッドを入れてブロンドのかつらをかぶり、ローラスケートをはいてウエイトレスをしていた設定のテーマ・レストランMoondance Diner。どこかへ行く途中で偶然発見したので、中には入らなかったのですけれど、静かそうな雰囲気だったので、多分普通のダイナーで、ああいう突飛な仮装系のレストランではないと思われます。場所は、6th AvenueのSOHOより南のあたり(Grand Streetあたり?)なので、現在はちょっと行きにくい地域かもしれませんね。その他にも、New Yorkのいろいろな場所がたくさん登場するのですが、番組制作自体はハリウッドで行っているので、New Yorkで番組のロケ現場などを見かける可能性はほとんどないのです・・・ちょっと残念。
そんなこんなで、大変思い入れの深いコメディドラマなのですが、楽しみにしていた8シーズンは、なんとRachelが妊娠していることが発覚!父親は誰?というところから、幕を開けました。事件後、普通の生活を取り戻そうとしているアメリカ国民に、なじみの人気ドラマのスタートというのは、とても快く受け入れられたらしく、第1回を見た視聴者は全米で3,000万人以上だったそうです。
ちなみに、「Friends」は、NBCで、毎週木曜日の夜8時(東部時間)から放送中。New York近郊にお住まいだと、WB11で月〜金曜日の夜7時と11時半から、TBSで同じく月〜金曜日の夜7時半から、古いシーズンの再放送がご覧になれます。こちらに来てから、すごく悩まされた英語の聞き取りにも、繰り返し見る機会があって、わりとやさしい単語が多いこのドラマはおすすめです。私の周りの知り合いの日本人女性で、このドラマを見たことない人って、いないかも・・・アメリカ在住で、まだご覧になったことがない方はぜひ!日本でも、興味のある方は、ビデオ、DVDが出ている他、衛星放送のチャンネルなどで見れるようです。
新番組もいくつか始まりましたし、編成替えで放映時間が変更になっている番組などもありますので、「お気に入りテレビ番組」も近々更新いたします。しばらくお待ちくださいね。
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10月2日(火)  「ミラクル・メッツ」ならず
10月になりました。9月はあんな事件があったので、あっという間に過ぎてしまった上、最近、すっかり冷え込んで来ているので、なんだか気付かないうちに季節が移り変わってしまったように感じます。
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さて、「また!?」といわれてしまいそうですが、また新庄 剛志選手のいるNew York Metsの試合観戦にShea Stadiumに行ってきました!阪神ファンの友だちに誘われ(久美子さんThanks!)、今度こそ、正真正銘の「ナマ新庄」見納めのつもりで。もちろん、事件後は、初めての球場観戦だったし、今回の連戦は、もともと9月11日からの大リーグ休止期間の試合の振り替えなので、珍しい10月という遅い時期のレギュラーシーズン観戦となりました。事件後、このように人がたくさん集まる場所のセキュリティーチェックが厳しくなったとは聞いていましたが、観客は、チケットを見せる前に、それぞれカバンの中身を見せ、バックパックやブリーフケースのような大きなカバンの場合は、中身をすべてビニール袋に移し替えさせられて、そのカバンを入口付近に預けなければならないのでした。通り過ぎた入口でその光景を見た私は、聞かれてもいないのに、買って行った食べ物と水の袋を差し出して見せてしまいましたが、私たちのチケットはプレス入口から入れる特別券だったので、全くのノーチェック。逆にちょっと肩透かしを食ってしまいました。
観客席に入ると、スコアボードのオーロラビジョンには星条旗がはためき、ダイヤモンドの両脇には、道端でもよく売っているのリボンが描かれていました。7回に歌うのも、いつもの「Take Me Out to the Ballgame」ではなくて、今や大人気の「God Bless America」。応援するファンも、いつもの背番号入りのユニフォームやTシャツに加え、やはり星条旗模様のものを身に付けている人がずいぶんいました。MetsGuys
New York Metsといえば、びっくりの新庄 4番バッター作戦で、8月下旬から脅威の勝率で猛追撃。テロ事件後、初めてNew Yorkで大リーグの試合を再開した後は、復興を願うNew Yorkerの熱烈な応援でさらに拍車がかかり、この後に及んでAtlanta BravesPhiladelphia Philliesと並び、ナショナル・リーグ東地区の首位争いに加わってきたのは、ご存じの方も多いはず。宿敵ブレーブスとの連戦を全て連勝すれば、10ゲーム以上の差をひっくり返すという、まさに例を見ないFONT COLOR=ORANGE>ミラクル・メッツ」ぶりで、すわ逆転優勝でプレーオフ進出か!?というところまで来たのですが、地元で2勝1敗、敵地では緒戦に敗れた後、結局2連敗。それでも、まだ首の皮1枚で繋がっていた望みも、昨日、今日と同じPittsburgh Piratesとの対戦に敗れ、万事休す。昨日よりはだいぶマシとはいえ、やはり夜になると結構涼しくなってしまった球場を訪れていたのは、寒さや盛り上がりのなさにもめげない熱心なメッツファンばかりでした。Shinjo
で、それは事前にわかっていたことなので、私たちはレフトのまん前の席で新庄のプレーを見よう!と張り切っていたのに、なんと今日はスタメンをはずれてしまったのでした。彼をはずすこと自体、もうメッツはあきらめたっていうこと!?と憤慨していたら、同じ気持ちのファンは多くて、後ろのちょっと遅れて来たおばさんも、連れのおじさんに「え、今日は新庄はオフなの?」とびっくりして聞いていました。当然、試合展開次第で、ピンチヒッターや、守りでの交代があるだろうと思っていたら、本当に試合を投げてしまったとしか思えないメッツは序盤から点を取られまくり、9回裏の最後の攻撃に入るときには、0 - 10の大敗ムード。唯一、最後の最後に1本ホームランが出て、一瞬球場内が湧きましたが、それだけ。あまりの味方のなさけなさに、お気に入りのFDNY(Fire Department of New York City:New York市消防局)のキャップをかぶり、中盤からベンチ前に出て応援していた新庄は、出場さえせずにゲームセットを迎えてしまいました。見納めは、結局ベンチの中だけになってしまいました・・・残念。
この大敗によって、首位とのゲーム差は4.5となってしまい、残り4試合での逆転は不可能となり、New York Metsの今シーズンのプレーオフ進出は完全になくなってしまいました。New York Yankeesは、既にアメリカン・リーグ東地区1位で、プレーオフ進出を決めており、New Yorkerとしては、まだシーズンは終ったわけではないのですが、去年、ワールドシリーズの両チームの対戦であれだけ盛り上がったことがあるので(2000年のワールドシリーズの様子は「Have Fun!!」のSubway Seriesでご覧ください。)、まだ復興途中にある街の活気を取り戻すためにも、皆、メッツには多いに期待していたのですけれどもね。新庄 剛志選手本人については、来年もメッツでプレーするようなことが伝えられています。彼がメッツに入団するまで、3人の日本人大リーガーがNew Yorkのチームでプレーしたことがありましたが、ここまで短期間でチームにもファンにもなじんだ選手は今まで見たことがありません。それだけ、彼にはNew Yorkが合っているのだと思うし、オフにはゆっくり充電して、また今年以上の活躍をしてShinjo旋風を巻き起こしてもらいたいものです。
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