WHAT'S UP ? in New
York 
May,2001 ![]()




この週末は、月曜日がMemorial
Dayの祝日で3連休。そろそろ学校なども終わる頃で、海開きを行うビーチも多く、この連休を持ってオフィシャルには夏の始まり!と見なすところが多いようです。
Memorial
Dayは、年に数回ある戦争関連の祝日のひとつで、基本的には戦争で命を落とした人たちの冥福を祈る日。街中に星条旗が飾られ、赤白青の3色のものが出回る「アメリカ万歳!」の日なのです。私たちの住んでいるアパートの前にも、ご覧の通り、大きな星条旗が飾られました。ただ、Manhattanへの交通の便がよいこのアパートは、私たちも含めてかなりいろいろな人種の人が住んでいるので、厳密にはあんまり関係ない人も多いとは思うのですが、まあ、お祝い事なので細かいことは気にしないようです。
天気予報もいまひとつだったこの連休は、遠出をする予定を立てていなかったので、久しぶりに映画を見に出かけました。今週末なら、やっぱりこれ!話題の超大作「Pearl
Harbor」でしょう。題名通り、日本のハワイ真珠湾奇襲攻撃について描いたハリウッド超大作。実際に起こったのは12月7日ですが、年中夏のようなハワイが舞台だし、敵国日本に奇襲されたものの、そのままだまってはおらずすぐにやり返して最終的には勝利をおさめたというストーリーは、夏の始まりでかつ愛国心が高まっているこの週の封切りがいちばん集客力があるということだったのでしょう。その狙いは見事当たったらしく、ガラガラなことが多いアパートのビル内にある映画館はほぼ満席状態でした。
ある意味では今でも日米間のデリケートな部分である真珠湾攻撃がどのように描かれているかに、日本人としてとても興味があったのに、その辺りについてはなんだかあまりに普通というか、なんの工夫もなく、あくまで敵国日本の卑劣な行為・・・というような扱い。なぜ、この後に及んでこのテーマで映画を作ったのかがピンときませんでした。見終わった後に読んだ、新聞の映画評などでも、話題性のわりにはイマイチとの評価。アメリカ人ならあれでも好きなのかと思いましたけれど、そうでもないのですね。今週末の興行成績No.1は間違いないとは思いますが、もしかしたら、その後の客足は失速してしまうのかも。日本公開は7月中旬で、連発する「Jap」はしょうがないにしても、セリフの一部はカットされたりするそうです。きっとあの部分がカットされるんだろうなーというところはなんとなく予想しているのですが、あってるかしらん?それにしても、あの映画で日本での観客動員数を期待して内容を修正するというのもなんだかムダな抵抗のような気もしますが。映画「Pearl Harbor」については、http://www.pearlharbor.comにて。
New
Yorkには、基本的には梅雨や雨期はありませんが、なんだか雨がちで涼しい気候が続いている今日この頃。朝晩の涼しさには、ほとんどしまいかけたウールや皮のジャケットを引っ張り出して着ている人々がたくさんいるほど。そんな中、今週唯一といってもいい晴れ間がのぞいた午後に、Manhattanのほぼ北端に位置するThe
Cloistersに久しぶりに出かけてきました。中世ヨーロッパの修道院をそのまま復元した建物の中には、教会美術を中心とした中世時代の美術品がたくさん。ご存じの通り、The Metropolitan Museum of
Artの別館なので、同じ日であれば、メトロポリタンのバッチでそのまま入場が可能です。Fort Tryon
Parkという公園の中にあるクロイスターズの住所はだいたい190th Streetと200th
Streetの間。ミッドタウンは40〜50th台ですし、セントラルパークの北端が110th
Streetというと、どんなに北にあるか想像していただけるかと思います。
今回は、時間もたっぷりあるので、友人とミッドタウンからバスで向かいました。おおよそ150ブロックを進むのに、約1時間半あまりもかかってしまいましたが、混雑したミッドタウンからブランドショップが連なるアッパイースト、スパニッシュハーレムを抜けて、緑あふれる公園へと、移り変わる窓の景色を見ていても結構楽しいので、長い時間もそんなに気になりませんでした。新緑と中庭に植えられた草花が美しい今ごろの時期は、ここを訪れるのには絶好のシーズンとあって、同じようにバスで終点まで行った人たちが何人もいました。
でも、しっかりNew
Yorkなのは、ハドソン川に面したバルコニーからの眺めでした。公園の緑越しに見えるのは、わが家もあるNew
JerseyとManhattanを結ぶ全米一通行量の多い(!)橋George Washington
Bridge。ほぼセントラルパークの川向こうにあるうちの窓からはこの橋は見えませんし、日本人御用達のミツワ・マーケットプレイス(旧ヤオハン)あたりでも、まだまだ北に見えるのが、逆に南に見えるなんて、ずいぶん北に来ていることを実感しました。
やってくれました!Shinjo!! New York Metsの新庄
剛志選手が、週末のデーゲームで、見事サヨナラヒットを放ち、チームを勝利に導きました。もちろん、今日のローカル紙の1面も新庄づくし。またまた、New
Yorkでの彼の知名度がグンと上がったことは間違いありません。(紙面をクリックすると、それぞれHPがご覧になれます。)
試合後にローカル局のインタビューがあったのですけれど、その中で、対戦した先発の朴投手のことに話が及び、「日韓対決になったが、試合前になにか話をしたか?」という質問に、「してないよ、だって友だちじゃあないもん。」と答えたのには大ウケ!もっとも、通訳の岩本さんは、「初めてだったので話はしませんでした。」と無難に訳していましたけれどもね。
そして、そろそろ本格的になりつつあるのが、日本同様、夏に行われる2001
MLB All Star
Gameの出場選手を選ぶ投票です。投手には投票することができないのですが、今年は、日本人野手が誕生したとあって、日本語の投票用紙が作成、配布されたということですが、皆さんは投票されました?
監督は、それぞれのリーグの昨年度優勝チーム監督が務めるので、ナショナルリーグの監督は、メッツのBobby
Valentine。人気投票で選出された選手の他、監督推薦でも数人の選手を出場させることができるので、新庄にもチャンス?・・・と思いきや、ここまでチームが弱いと、それは厳しそう。1試合しか開催されないオールスターゲームの今年の開催地は、Seattle Marinersの本拠地Safeco Field。ならば、当然、好成績のマリナーズから佐々木とイチローは、かなりの確率で選ばれるのではないかと予想されます。でも、ファン投票でイチローも選びたいし、ファン投票しか出場する手のなさそうな(!)新庄にも投票したい!という方は多いはず。ということで、投票用紙を入手された日本の皆さんはよいとして、そうではない方のために、インターネットでできるオンライン投票しかたをご説明してしまいます。
多分、二重投票を防ぐためだと思うのですが、生年月日、画面に表示されている「Validation
Key」や好きなチームなどを入力して次に進みます。最初に表示されるのは、アメリカンリーグの選手を選出するページ。それぞれのポジション別に、チームを代表する選手の名前が掲載されていますので、その横の○をクリックするだけ。そして、最後の「Outfield」のところには、いよいよイチローの名前が。ボックスの右端の列、真中あたりに「I Suzuki,
Mariners」がありますので、忘れずに○をクリックしてくださいね。選択し終わったら、一番下の
次はナショナルリーグ所属チームの選手を選ぶページになります。選出方法は、アメリカンリーグと同様なのですが、ここで注意しなくてはいけないのは、新庄の名前はHPに記載されていないということ。そこで、全部で3人選ぶ「Outfield」のところは、2人しか選ばず、さらにその下にある「Write-In」のところに新庄の名前を書かなくてはなりません。|
◆ 追 記 ◆
上記の通り、オールスター投票を済ませ、最初のページで「返信メールをいるか?」というところをオンにしておくと、事務局からサンキューメールが来ます。それによると、投票は、ひとり25回(!)まで出来るそうなので、無事、投票された皆さん、よかったら何回でも投票してあげてください。今日も逆転ホームランを放った新庄の株は上がりっぱなしです。(5月23日記) |
初夏を思わせた陽気はこのところ影をひそめ、朝晩は結構涼しい日が続いていたりする今日この頃、友人に誘われて、Broadwayに劇を見に行きました。ミュージカルならば、日本語で書いたあらすじがある場合も多いし、歌やダンスを楽しむという要素も強いのでだいぶよいのですが、劇となるとかなり厳しいところ。今回誘ってもらったのは、無料チケットが手に入ったという「The Tale of the Allergist's
Wife」。先週発表された演劇とミュージカルのアカデミー賞みたいなTony
Awards(トニー賞)にも、最優秀演ドラマ(劇)と主演女優、助演女優の3部門でノミネートされており、評判は悪くないようなので、どこまで理解できるかあやしい?ものの、最近すっかりなまけている英語の勉強にもと思い、とりあえず劇場に乗り込みました。
c 2001
kyoko_isaka@msn.com
よかったら、このページのご意見等をお寄せ下さい。