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WHAT'S UP ? in New
York

May,2001 

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●初夏の到来!
●永遠のエレガンス「Jacqueline Kennedy」
●新庄活躍もメッツ勝てず・・・
●職人技の小籠包「鹿鳴春」
●芸術的なサーカス「Dralion」
続き(5月後半の話題)を見る・・・

- 5月13日(日) 芸術的なサーカス「Dralion」
Manhattanを歩いていると、ビルの壁面などに描かれた大きな絵や宣伝用のポスターを目にすることがしばしばあります。人通りが多いTimes
Square近辺も、そのメッカといえるほど、大きなポスターが多いのですけれど、42nd Streetと8th
Avenueの交差するところにあるちょっと不思議なポスターをご存じでしょうか?
中国の旧正月に出てくる龍やお獅子みたいな動物が描かれているこのポスター、今、New JerseyのLiberty State Parkで開催中のCirque du Soleilの新作「Dralion」の宣伝。Cirque du Soleilといえば、日本では各地で公演されている「Saltimbanco」がいちばん有名だと思いますが、その他、Las
Vegasで公演中の「O」(「O」については、西海岸周遊旅行記でもご紹介していますので、よかったらご覧くださいね。)
など、単にアクロバティックなだけでなく、芸術的、幻想的なステージに定評のあるサーカス団。今回の「Dralion」というタイトルは、Dragon(龍)とLion(ライオン)を併せた造語だと思いますが、そのイメージ通り、中国を含むアジアのエスニックな雰囲気を取り入れたステージを想像していました。
会場となったLiberty State Parkは、Hudson
Riverの向こう側なので、New Jersey州ではありますが、川に半島のように突き出した場所もあって本当にNew
Yorkに近く、位置的には自由の女神のあるLiberty IslandやEllis Islandのすぐ北あたり。同じNew
Jersey州にあるわが家からでも、一度Manhattanに渡り、もう一度トンネルで戻ってくるのがいちばん近いくらいの場所です。夜9時からの公演の少し前に行ったら、サーカスのテントの向こうには見事なManhattanの夜景が見えました。にょっきり伸びている2つの建物はご存じワールドトレード・センターです。
3月くらいに登場した上の写真の大きなポスターを見て、そこにあったHPアドレスにすぐさまアクセスし、今回のチケットを手に入れたのですが、その時点でも舞台の正面すぐ近くは売り切れで、正面だけれど少し後ろの席がある日を選びました。遅い時間なのに加え、チケットの料金が正面だと税抜きで85ドル(!)もするため、客層としては小さな子供というよりカップルやグループの若者たちなどが主流。家族連れで来ている子供たちの年齢層も普通のサーカスと比べればやや上でした。
Oを見て、その技術的なレベルと芸術性の高さにはとても感動していたので、今回も、とっても期待して出かけましたが、それは全く裏切られることはありませんでした!
観客までも使ってしまう、動作だけで十分面白いピエロたちや、またもや登場の軟体動物のように体の柔らかい中国の雑技団(?)の女の子たちと、子鹿かカモシカのようにしなやかでバネのある男の子たち、美しい体をほとんど全裸状態で見せてリズミカルでコケティッシュな演技をするこちらも旧ソ連出身に違いない男性等々。やっぱり超一流の人たちは共産圏から育つのかしらん?そして、きっと特殊技能だからビザもすぐ出るんだろうな・・・などといらぬ想像(?)をしつつもステージを楽しみました。どれも、演技のレベルももちろん高いのですが、衣装や舞台装置、音楽などの演出がそれを一層際立たせています。全体的には、中国というより、どちらかというとインドネシアやタイなどの東南アジアの雰囲気にまとめられ、太鼓や叫び声なども効果的に使われていました。エスニックの熱帯的でやや原始的な雰囲気の分、ステージも優雅というよりエネルギッシュな感じ。ポスターにも登場のDralionが度々登場し、ふたり掛りであやつっているその着ぐるみまでが演技してしまうのには、ちょっとびっくりでしたし。休憩をはさんで2時間強のステージは、長めな気がしなくもありませんでしたが、息を飲む演技の続出で、視線は常にステージに釘付け状態、フィナーレのスタンディング・オベーションとわれんばかりの拍手は、客席の興奮度をそのまま表すものでした。
「Dralion」は、6月10日まで開催中。詳しくは、http://www.dralion.comで。Manhattanからは、期間中のみ、ワールドトレード・センター付近からNY
Waterwayのフェリーが往復運行しています。チケットは、いい席は、もうすでにかなり売れてしまっているかとは思いますが、ご興味のある方は、HPからチェックしてみてくださいね。
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- 5月10日(木) 職人技の小籠包「鹿鳴春」
そろそろ暑い日中の行動が厳しくなりつつある今日この頃、購読料の安さで在米日本人の多くがとっている読売アメリカ社主催のYomiuriグルメ倶楽部なるイベントに参加するため、久しぶりに中華街の有名レストラン鹿鳴春 (Joe's Shanghai)
に出かけてきました。このレストラン、日本語のガイドブックに必ず出ているからか、なぜか、日本人に大人気で、中華街のレストランといえばこれ!という方は少なくありません。渡米直後は、そのウワサと、当時、週末の夕方になると出来ていた店の前の行列を見て、何回か通ったのですが、少し前に「お気に入りレストラン」でもご紹介している老飯店を発掘してしまってからは、ちょっと足が遠のいてしまっていたのでした。
ここのお店の売りは、なんといっても皮を破るとアツアツの肉汁がジュワッと出てくる小籠包。ただ、小籠包を食べるだけなら、自分たちで勝手に行けばいいのですけれど、今回特別だったのは、その小籠包を目の前で作ってくれるというデモンストレーション。加えて、1品のボリュームがあるので、2人くらいで行ってもたいした品数が頼めない中華料理のいろいろなお皿が楽しめるとあって、「これは行くしかないでしょ!」と友人と参加を申し込みました。
当日のお昼前、お店のドアを開けてびっくり!
なんと、いつもは、中国人など様々な人種がひしめいているたいしてこぎれいでもない(失礼!)店内は、こぎれいな日本人の奥様らしき方々でいっぱい。申込者多数だったため、満席で100席ほどという店内を貸し切りにしてしまったのだそうです。私たちは、「日本人の奥さんってこんなにたくさんいたんだ・・・」と訳のわからない感心をしつつ、案内された円卓に着きました。やっぱり、平日の昼間というと、私たちも含めてヒマなのは、働けない駐在員の奥さんがどうしてもメインになってしまいますものね。
客席の中央ににわか作りのステージが設置され、料理長のRaymondさん(アメリカ風の名前ですが、もちろんバリバリの中国系)が登場、いよいよデモンストレーションが始まりました!
まずは、小麦粉を練ったものを適度な大きさにちぎり、ていねいに麺棒で伸ばして皮を作ります。(写真@)
次に、内側にハクサイを敷いたせいろ、カニみそ、豚ひき肉が並べられ、中身を包んで行きます。中央の黄色っぽいのが旨さのヒミツ、カニみそですね。(写真A)
味付けは、砂糖、塩、味の素だけということなんですが、ひき肉をよーく練ることがポイントなのだそうです。
ひき肉を皮で包み、その上にカニみそを乗せて上を閉じるだけ。左手で小籠包を包み込み中身をおさえつつ、右手で皮の上部を引っ張りながら、Raymondさんは、鮮やかな手際で次々と小籠包を作り上げていきます。(写真B)
・・・と書くのは簡単ですが、実際はそんな簡単なものではないみたい。「やってみたい人!」という司会進行の声に、数人の手が上がり、奥さまのひとりが挑戦したのですけれど、やっぱりあんなに素早くきれいな形にするのは至難のワザ。上の部分にきれいにヒダヒダが寄り、均等な厚さの皮に包まれた蒸し上げるばかりの小籠包の大きさは、ピンポン玉くらいと意外に小さいのでした。(写真C)
そして、ジャーン!こちらが見事に蒸しあがった蟹粉小籠包。てっぺんのところがちょっと黄色っぽいものがあるのが、カニみそのしるし。今日は、テーブルごとにサーブしてくれたウエイターさんによる「正しい小籠包の食べ方」講座まであったのですが、それによると、
@レンゲに小籠包を取り、たれを少しかけ、たれの中に入っている千切りのショウガも少し上に乗せる。
A小籠包の端を出来るだけ小さく1口食べ、皮に穴を開ける。
B中の肉汁を少しすする。
C後はご自由にどうぞ
ということです。たまたま、テーブルの端っこに座っていた私は、生徒役になり、それを実践させられたのですが、確かにその通りやると、アツアツの肉汁で口の中を火傷することもなく、上手に食べられるのでした。但し、1口が小さすぎると皮に穴が開かず、汁をすすることができませんので、この最初の1口がポイントです。
おかわりまで来た!小籠包の後にも、デザートまでいろいろなメニューがどんどん出てきて、すっかりお腹いっぱいになったランチでした。同じテーブルの方々のご協力により、一応写真を全部撮りましたので、ご紹介しておきます。
今日のメニュー ←
ココをクリックすると、写真が一挙に表示されます。 |
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1.
脆皮大蝦 Crispy Junbo Prawns 2. 蟹粉豆腐 Stewed Bean Curd
with Crab Meat 3. 青辣牛肉絲 Shredded Beef with Green
Pepper 4. 脆皮魚片 Crispy Fish Filet with Chef's Special
Sauce 5. 芝麻鶏 Sesame Chiken 6. 上海粗炒麺 Subgum
Shanghai Fried Flat Noodle 7. 清炒時菜 Sauteed Seasonal
Vegetable 8. 上海炒飯 Shanghai Fried Rice
*9. 豆沙鍋餅 Seet Red Bean
Pancake | |
鹿鳴春は、Canal StreetからMott
Streetを南に曲がり、しばらく行ったところでさらにPell Streetを曲がると行き着けます。お店の住所、電話番号など詳細はhttp://www.joesshanghai.comで。また、これからの季節、中華街はニオイ的にどうも・・・という方には、中城(ミッドタウン)店もあります。こちらは、56th Streetの5th Avenueと6th
Avenueの間というかなり便利なロケーション。値段的には少し高めになりますが、それでもリーズナブルな部類ですので、ぜひ、美味しい小籠包をお試しください。
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- 5月6日(日) 新庄活躍もメッツ勝てず・・・
前回のイチローに続き、ナマで見てきました!New York
Metsの新庄
剛志選手!開幕以来、勝率が全く5割を越えず、依然としてナショナル・リーグ東地区のビリから脱出できないメッツではありますが、最近はやや登り調子。逆に、故障していたライバルの外野手たちが戦線復帰して、下り調子の新庄にとっては、このあたりが正念場といったところで、開幕時の好調さが戻ってくることを期待するばかりです。そんな、週末のデーゲームは、かなり前にチケットを取ったにもかかわらず、ご覧のような遠い席。まあ、明るくてよく見える昼間のゲームだし、全体が見渡せるからいいかということで、地下鉄の乗り継ぎをしたGrand Central
Terminalの地下で買ったサンドウィッチなどを持ち込んでの試合観戦となりました。


前回のイチローに続き、またよく見えたウォームアップの姿をご紹介。前日、スタメン起用されてはいましたが、結果が出せなかったので、今日はダメだろうなーと思っていた新庄ですが、なんと今日も7番レフトでスタメン登場!きっと、ライトを守るであろうと思って、ライト側の座席にしたわれわれのもくろみははずれてしまいましたが、それでも、試合の最初から新庄を見られるなんて、このところしばらくなかったことですから、かなりラッキー!トレードマークのオレンジの長いリストバンドを着けて、ウォームアップする姿も、心なしかハッスルしているよう。今日こそ結果を出さないと、またしばらく出番がなくなってしまいますからね。
金曜日から始まった3連戦の最後、メッツの2勝1敗で迎えた相手は、同じリーグながら地区が異なるArizona
Diamondbacks。めちゃくちゃ強豪ではありませんが、今日の先発は、かなり手強い右腕のエースCurt
Shilling。予想通り、メッツの主軸は凡退を繰り返し、試合は進んでいったのでした。そして、2回裏、2アウトランナーなしで巡ってきた、新庄の第1打席。それまで、誰も捉えられなかったShillingの球を見事にはじき返し、あとちょっとでホームランという二塁打をかっ飛ばしたのでした。後続が続かず、得点には結びつきませんでしたが、久々の快音に本人もかなり嬉しそう。チーム的にも、これは結構いけるかも!?と思わせた一打でした。
ところが、やっぱりここまで4勝負けなしの右腕は、1枚も2枚も上手でした。5番Robin
Venturaのソロホームラン等で2点をなんとかもぎ取ったものの、なかなか連打が出ず、それが精一杯。対するメッツ投手陣は、まずまずだった先発が主砲に3ランを打たれて降板した後は、リリーフがメッタ打ちに合い、気付いたら8-2で大量リードされてしまいました・・・情けない。
第2打席でもヒットを打った新庄でしたが、チャンスの残り2打席は凡退してしまい、4打数2安打。チームもそのまま負けてしまいました。この前の3連戦も、2連勝の後、取れる試合を落として2勝1敗、今回も完敗とはいいつつ、また2勝1敗。なかなか3連戦3連勝とは行かず、イマイチ波に乗り切れないメッツなのでした。でも、新庄に復活のきざしが見えたのは、好材料。たくましい他の選手に比べると、その体の線の細さはちょっと際立っていましたが、なんとか夏を無事乗り切って、レギュラーないしは準レギュラーくらいのポジションをキープしてもらいたいものです。そうすれば、勝利に貢献するチャンスもあるでしょう。今日は当たってたからとはいえ、お客さんの反応もなかなかで、確実にメッツファンの間には新庄の知名度が浸透していることも確認できました。打順が何回か回ってこないと見られない、キメキメの格好(腰に手をあててるポーズは彼だけ!?)で映した選手紹介のオーロラビジョンも見られたし、今日は試合には負けてしまったけれど、新庄がたくさん見られたからよしとしましょう。
尚、この試合の観戦記も作成中です。前回イチロー・佐々木の活躍を堪能したNew York
Yankees観戦記と併せて、ぜひ、大リーグ観戦前にはご覧くださいね。
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- 5月3日(木) 永遠のエレガンス「Jacqueline Kennedy」
このところ、Vermeerを見にしばらく通ったMetropolitan Museum of
Art(Vermeerの特別展については「Have Fun!!」のVermeer
and the Delft Schoolをご覧くださいね。) では、5月から新しい特別展「Jacqueline
Kennedy:The White House
Years」が始まりました。正面入口の大きな垂れ幕も、中央にあったフェルメール展のものが端に寄せられ、中央にはジャッキーの名前が。暖かいを通り越して暑い日が続いている今日この頃、ちょっと涼みたいという目的もあって、早速立ち寄ってみました。
Jacqueline
Kennedyは、いわずと知れた今でもアメリカ人が最も好きな大統領のひとりである凶弾に倒れたJohn F.
Kennedyの奥さんであり、31歳という若さでファーストレディーになった女性。若々しい彼女の言動、それになんといってもファッションは国民を夢中にさせたようです。もちろん当時を知らないので確かなことはいえませんが、在りし日のダイアナ妃か、それ以上の存在だったのかもしれませんね。今回の特別展では、ファーストレディーだった当時、彼女が身に着けていた洋服80点とアクセサリーなどが展示されています。
まっすぐに会場に向かってびっくりしたのは、その混雑ぶり。ニュースでも、一般公開に先立ち行われたオープニングセレモニーに、新旧ハリウッドのスターたちが次々訪れていたのが報道されたりして、かなり話題にはなっていましたが、平日の午後にここまで混んでいるとはびっくり!でした。一般公開が始まった直後だったというのもあるのかもしれませんが、やっぱり、アメリカ人の間における彼女の人気は今でもかなりのものであることをうかがわせました。それぞれの衣装の手前には、素材やいつ、どんな機会に身に付けたものであるかを書いたプレートがあるのですが、人々がそれをじっくり読んでいるので、なかなか列が進みません。多分、1960年代のその頃を知る人にとっては、「ああ、あのときの・・・」っていう思い出もあるのでしょうね。
展示室で映されていた当時のビデオを見て、あ、これは大きいなーと思ったのは、当時の映像というのは、基本的には全て白黒だったということ。それが鮮やかな実際の色、しかも保存状態も万全(もちろん虫食いなんかない!?)な状態で見られるのですから、これは確かに当時の映像を見て彼女のファッションに興味があった人たちにとっては、たまらないものでしょう。
右のようなイブニングドレスも多数ありましたが、それよりもやっぱり印象的だったのは、かっちりしたスーツに代表される昼間の装い。七分袖や大きなボタン、低い立ち襟など、今でも時々ファッション雑誌で特集される、ジャッキー独特のエレガンスがそこにはありました。写真映りがよいからと、基本的には生地は無地。色合いもどちらかというとパステルやナチュラル系などの優しい色合いが多く、上のワンピースのウエストにも付いているかっちりしたタイプのリボンは、かなりたくさんの洋服に使われていました。それぞれの服を着ていた場面のモノクロ写真も併せて展示されていましたが、ただ掛かっているだけでも上品でステキなこれらの服に息を吹き込み、よりいっそう魅力的に見せたのは、やっぱり彼女なのだということがよくわかります。アメリカ人の間では美人で通っているジャッキーですが、私には、どう見てもあの顔が美人には見えなくて理解に苦しんでいたのですが、自分がどうやったらきれいに見えるのかを知り、それを実践するセンスを身に付けていた彼女は、ある意味でやっぱり美人なのでしょうね。なんだかそれがわかったような気がしました。
「Jacqueline Kennedy:The White House
Years」は7月29日迄。色あせないエレガントなファッションの数々をお楽しみください。そうそう、こちらの展示に客足を取られ(?)、フェルメール展(5月27日迄)の方がちょっと空いてきて、見やすくなっているようです。まだの方はこの機会にぜひ、併せてどうぞ。
* 追 記
* |
大人気の「Jacqueline
Kennedy」展は、平日でも入場待ちができることが多くなりました。この展示をご覧になるのでしたら、平日ならなるだけ午前中に行かれることをおすすめします。混雑が最もひどい週末ですが、穴場は、閉館時間が遅い土曜日の7時過ぎあたり。そうでないと、1時間半待ちなどという状態は当たり前になりつつあるようです。ご参考迄。(5月19日) |
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- 5月1日(火) 初夏の到来!
5月になりました!肌寒くてはっきりしないお天気が続いていた今年の春でしたが、月が変わるやいなや、いきなりびっくりするほど気温が上昇し、春を通り越してなんだかもう夏のような気候になってしまいました。
あちこちで花盛りの八重桜でお花見しようと、わが家からは川越しにピンク色に彩られた木々が見えていたRiverside
Parkに出かけてみました。70th Streetより北のHudson River沿いに続くこの公園は、映画「You've Got Mail」の最後のシーンで、Meg
RyanとTom Hanksがめぐり合う場所としても有名。あのきれいな花壇は、91st Streetあたりにある、その名もThe 91st Street
Gardenという、その一角だけ季節ごとに花が開くよく手入れされた花壇なのです。でも、今回の主役は、咲き誇る八重桜と、つぼみは濃いピンクなのに、花びらは白いやっぱり桜っぽい木々の花たち。花壇の少し先の遊歩道の両側には、こぼれんばかりに枝に満開の花を付けた木々が並んでいました。
私たちが出かけたのが、だいたい午後の2時過ぎくらい。いかに天気がいいとはいえ、ゴールデンウィークなんかないNew
Yorkでは、もちろんタダの平日。普通の人はマジメにお仕事中・・・のはずなんですが、なぜか、この遊歩道は、いろいろなタイプの人々が行き交っていました。金髪の子供が乗っているストローラーを押した黒人のベビーシッターさん、たくさんの犬を連れたドッグウォーカー、自分自身も若くはないけれどもっと歳をとっていそうな車椅子のお年寄りを連れて歩くおばあさん、このあたりまでは、日中でもフラフラしていそうな人たちですよね。さらに、水のペットボトル片手にランニングする人、上半身裸でローラーブレードをする人、同じく上半身裸でベンチに座って読書する人などなど。一体この人たちは何者で、どういう仕事をしているの??と思わずにはいられませんでした。でも、これらの人たちのおかげで、日陰のベンチに腰をおろし、しばし、ピープル・ウォッチングを楽しむことができました。
それにしても、アメリカ人も含めた欧米人は、日焼け好き。日差しが強くなると、皆、いっせいに脱ぎ始めるので、行動パターンとしてはかなりわかりやすいです。まあ、若い女性のベアトップとか、鍛えた男性の上半身裸くらいなら、目の保養(!)にならないこともありませんが、ぷよぷよやぶよぶよでもお構いなし!ピタピタの水着で犬の散歩をしているビール腹のおじさんには、ちょっとまいりました・・・
あとからニュースで聞いたら、昼の気温は30℃まで上がったとか。これは、もう立派な夏の気温です。明日も同じかそれ以上まで気温が上がるとのことで、こちらでは夏の始まりといわれる5月末のMemorial
Dayに向けて、そろそろ季節は初夏になりつつあるのかもしれません。アメリカ人と違って、さすがにすぐ脱がない日本人の私でも、そろそろ腕と足のムダ毛をちゃんとお手入れして、ペディキュアをし、ナマ足の季節に備えなくてはと思った5月の初日でした。
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kyoko_isaka@msn.com
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