日本同様、Washington D.C.のサクラも、そろそろ満開で、この週末が見頃なのだそうです。それよりだいぶ北にあるNew Yorkでは、まだ見頃は先かと思いますが、それよりなにより寒い!!New Yorkに居残ることが決まったのは、日本への船便を出してしまった後なので、春物をあんまり残してなくて失敗したかな・・・と思ったりしたのですが、今となっては、もっと冬物を残しておいてもよかったかも・・・という感じです。出かける前には、アパートの窓から外を歩いている人々をチェックするのですが、コートやフード付きのジャケットを着ているし、あんまりささないカサを差している人もいたりして、いかにも寒そう。当分、こんなお天気が続きそうなので、やっと芽吹いたつぼみも、まだまだ固いままかもしれませんね。 どうせ、そんなに出かけることができるわけでもないので、お天気が悪くてもさほど影響ないといえばないのですが、といって、身の回りのものしか残していない仮住まいではそんなにやることもなく、PCがお友だち状態・・・になりつつあり、なんだか、やっぱりHPの更新をすることになってしまう予感?がしています。まずは、手始めに、先日、夫の見送りで行ったJ.F.K. International Airportにて、去年の秋開通した、AirTrainを初めて見てきましたので、その様子をご報告しようと思います。 AirTrainは、空港のターミナル間を結んでいるモノレールみたいな乗り物で、同じものがNew Jersey側の玄関口であるNewark Liberty Airportにもあります。なので、ここのは、AirTrain JFKというのが正式名称みたいです。さすがにできたばかりとあって、電車も駅もピカピカ。空港内を回る電車は、2〜4分間隔で運転されているので、ちょっと待っているとすぐ来ていました。ここで違う航空会社へのトランジットのため、ターミナル間を移動しなくてはいけない場合には、かなり便利な乗り物だと思います。実際、利用している人も、思ったよりずっとたくさんいました。 ただ、実際には、乗り換えではなくて、ここからManhattanへの交通手段として、利用できるかどうかがいちばんのポイントなので、それについてご説明してみます。まず、駅は、それぞれのターミナルと直結しています。飛行機到着後、1階のバゲージエリアで荷物を受け取り、そのまま、まっすぐ外に出ると、自動車の送迎エリアやバスの停留所があり、その先に「AirTrain」という看板が掲げてあります。飛行機と電車の線路が結びついたようなマークが目印。これは、第1ターミナルなので、「1」という数字が書いてあります。電車の線路があるのは、2階にあたるところですが、もちろんエレベーターがあるので大丈夫。第1ターミナルの場合は、この写真でいうと建物に入ってすぐ左側にあります。 あるいは、ターミナル内のエレベーターで2階ないしは3階まで上がり、連絡通路を使っても、駅まで来ることができます。JFKの場合、3階が出発エリアなので、AirTrainで移動後、違うターミナルから飛行機に乗る場合には、この通路を使うことになります。とにかく、大々的に作ったばかりなので、目の付くところ、あちらこちらに「AirTrain」のサインがあるので、多分、駅のホームまでは、迷うこともないでしょう。 ホームには、2つの方向に進む電車が発着するので、これがちょっとばかり迷うところ。第1ターミナルのホームには、係員の人がいて、「Manhattanに行きたい。」というと、どちらの電車に乗ればよいかを教えてくれました。要は、片方は、空港内のターミナルをぐるぐる回っているだけの路線(■)で、もう一方がそのループから出て、地下鉄などに連絡する路線ということなのです(右図参照)。さらに、その路線も、ふた手に別れていて、片方は「Jamaica Station」へと行く路線(■)、もう一方は「Howard Beach」に行く路線(■)になります。どちらの駅からも、Manhattanへの電車がありますが、「Jamaica Station」からは、Queensを経由して、ミッドタウンからManhattanへと入る地下鉄 E ラインと、ロウワーイーストのみに行く J 、 Z 、34th StreetにあるPennsylvania Stationが終点となる通勤電車のLong Island Rail Road(LIRR)への乗り換えができ、「Howard Beach」からは、BrooklynからManhattanへ入る地下鉄 A ラインに乗り換えられます。それぞれの駅へと行くAirTrainは、時間帯によりますが、日中ならおおむね4〜8分間隔、場合によっては、分岐点となる「Federal Circle」で乗り換えとなります。料金は、どちらの駅へ行くのにも5ドル、「Jamaica Station」または「Howard Beach」の駅を出るときに払います。つまり、空港内の乗り降りはタダ。支払いは、Metro CardでOKです(持っていないときはその場で購入)。地下鉄は2ドルだから、計7ドルでManhattanまで来られるというのは格安ですね。 と、置いてあったパンフレットや係員の人に聞いて、これだけいろいろ調べたのですが、実は、空港からの帰り道、AirTrainは使いませんでした・・・というのが、まず、ネックになったのが、推定所要時間。Manhattanまでは、ダウンタウンから入ってくるAラインで65分、Eラインで60分ということでした。AirTrainの乗り換え駅からは、あくまで、まったく普通の地下鉄になるわけですから、停車駅も多いし、それなりに時間がかかるわけです。それから、今回のように見送りで来て、手ぶらなら構いませんが、荷物が多いと、やっぱり、人の乗り降りが多い普通の電車だと、常に気を配っていないといけないからちょっと大変。というわけで、結局は、料金的には倍近い13ドルでしたが、Manhattanへ直通、Grand Central TerminalとPort Authority Bus Terminalの2ストップだけのNew York Airport Serviceのバスで戻ってきました。朝晩のラッシュ時は時間がかかるバスですが、日中だったせいもあり、なんと40分足らずでPort Authority Bus Terminalに到着。座席も空いていて、ふたり席をひとりで使えたので快適でした。ちなみに、このバスは、「Public Buses」という標識のあるところから発着し、たいてい係員がいますが、ターミナルによってはいない場合もあります。かつ、今回利用したのが、第1ターミナルだったので、バスが時間調整でずっと止まっていましたが、他のターミナルだと、すぐ来てすぐ行ってしまう場合も多いようです。バスの運転間隔は25分とのこと。個人的には、AirTrainよりも、こちらの方がおすすめかな? AirTrainも、将来的には、直接Manhattanに乗り入れる計画があるそうなので、そうなったら、かなり使えそうですね。 尚、AirTrainについてはhttp://www.panynj.gov/airtrain/、New York Airport Serviceについてはhttp://www.nyairportservice.com/で、それぞれ詳細をご確認ください。 ↑先頭に戻る