★ WHAT'S UP in New York ★

WHAT'S UP ? in New York

BlackboardMushroom September, 2003 ChesnutGinkgo

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●悪天候にもめげない「U.S. Open」
●シアターシーズンの幕開け「Broadway on Broadway」
●シーズン最後?の松井観戦
●2周年・・・September 11th
●9/11関連アート
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9月14日(日)  9/11関連アート
2周年の今年は、去年に比べると、記念式典や関連イベントもやや控えめだったことは、前回お知らせしましたが、同じように、追悼の意味を込めた9/11関連アートの数も、かなり減ったようでした。それでも、いくつかが公開されていますので、それらをご紹介します。Pier94UIMEntrance
まず、Hudson Riverに面した倉庫街Pier 94の展示会場には、United in Memory 9/11 Victims Memorial Quiltという、ボランティアの人々が作ったキルトが展示してありました。私は、ローカルニュースでこの展示があることを知り、見に出かけたのですが、Manhattanの西端という、交通の便が悪い場所であるにもかかわらず、巨大な会場には、家族連れなどが絶え間なく訪れていたので、皆、同じようにテレビで見て、実物を見たくなって訪れたのでしょう。
UIMQuiltView会場に入って、圧倒されたのは、広い壁を覆い尽くしたキルトの数。1片が18インチ(約45cm)のものを、縦横5枚ずつ、25枚つなぎ合わせた大判のキルトが142枚、つまり、3,550片ものキルトが一堂に展示されていたのでした。そして、その1片1片が、あのテロ事件で亡くなった人々、World Trade Centerだけでなく、同じく襲撃を受けたWashington D.C.のPentagon、さらに、襲撃に使用されてしまった飛行機に乗っていた人々ひとりひとりの思い出を縫い込めたものだったのです。遺族の方々から、写真を借りて、それを布にプリントしたり、生前に好きだったもの刺繍やボタンで作ったり、また、亡くなった人が愛用していたものや服のはぎれを使ったものもあるそうで、ボランティアの方々が作ったキルトは、1枚たりとも同じものはない、まさしく、1枚1枚が亡くなった人々の個性を表すオリジナルなのでした。
FDNYQuiltFDNYQuilt
FDNYQuiltGiulianiQuilt
最初は、全体的にざっと見ていたのですが、そのうち、1枚1枚ちゃんと見出すと、それぞれに、生前の思い出や、家族からのメッセージが書かれていたりして、だんだん見るのが辛くなってしまいました・・・数百人が亡くなってしまったFDNY(Fire Department of New York City)の人のための消防士さんの絵が描かれたキルト(写真左上)は、やはり多かったですし、飛行機に乗っていて犠牲になってしまった日本の大学生の方のために、日本の方が作った折鶴のキルト(写真右上)にも目を引かれました。また、事故直後の悪環境の現場で、日夜遭難者の捜索にあたったことから、その小さな命を落としてしまったSiriusという捜索・救助犬のためのキルト(写真左下)や、犠牲者ではありませんが、事故後の見事な陣頭指揮で、一躍、New YorkerたちのヒーローとなったRudy Giuliani元市長のキルト(写真右下)などもありました。どれも、その人々の人となりを表しているようで、あの事件が、こんなにもたくさんの幸せに暮らしていた一般の人々の命を奪ったのかと思うと、あらためて、テロという無差別な攻撃行動に怒りを覚えました。
United in Memory 9/11 Victims Memorial Quilt」のNew Yorkでの展示期間は、9月14日で終了してしまいましたが、別の場所での展示があるかもしれません。詳細は、http://www.unitedinmemory.netでチェックしてみてください。
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NYHistoricalSocietyもうひとつは、アッパーウエスト、American Museum of Natural History(アメリカ自然史博物館)の隣にある、New York Historical Society(New York歴史協会)のいくつかの関連展示。大きな建物のわりには、ひっそりと地味なこの博物館、表の垂れ幕にあるように、「First Museum in New York(New Yorkで最初のミュージアム)」なのだそうです。Central Parkに面しているので、建物の前を通ったことは何回もありましたが、実は、中に入ったのは、今回が初めてでした。訪れたのが平日だったからか、本当に空いていて、窓口のお姉さんに、「あなたたちが行きたいミュージアムは、ホントにここでいいのよね?」と念押しされていました。
911PersonalShrineFathersandChildren写真展などが多い、1階のフロアに展示してあったのは、「Fathers and Childoren : Loss and Remembrance, September 11」という写真。現場に駆けつけた消防士さんが多数亡くなってしまったことは、上でも触れましたが、New Yorkでは、父親や祖父も消防士という、家系代々の男性が消防士という家が結構あります。そして、消防士の息子さんがテロ事件で行方不明になり、それを同じく消防士の父親が捜索するという、ちょっとやりきれない状況が多かったのも事実。そんな父親たちの悲しみをセピア色の写真が物語っていました。このコーナーの奥には、大工さんだっただんなさんを亡くしてしまった奥さんが子供たちと作った手作りの祭壇や、亡くなったメンテナンス作業員の制服なども、あわせて展示してありました。
IntheLightofMemory2階の展示場にあったのは、今回、ここを訪れたいちばんのお目当てである「New York: In the Light of Memory」という作品。球形をしたガラスに、展望台があったWorld Trade Center Tower Tから見た夕暮れの風景を描いたものです。球の大きさは、思ったよりもずっと小さくて、直径が24インチ(約60cm)で、展示室中央の台の上に鎮座していました。まるで、写真のように見えますが、これは、精密に描かれた絵で、以前、展望台から撮った写真や周囲の風景を参考にして、描き上げたものだそうです。夕暮れ時のオレンジがかった色合いが、アンティークのような哀愁を帯びた雰囲気を出していて、今は亡きWTCの追悼にふさわしいイメージ。周囲をぐるりと歩いて周りながら、何回もじっくりと見てしまいました。
この他、4階のHenry Luce V Centerのガラスケースの中には、WTCの残骸の断片や、ほこりをかぶった土産物、現場にあった壊れた時計などの関連物も展示してあります。「Fathers and Childoren : Loss and Remembrance, September 11」は、9月30日迄、「New York: In the Light of Memory」は11月2日迄展示中。今現在、9/11関連の展示というのは、かなり少なくなっていますので、もし、ご興味ある方は、どうぞ。尚、9/11関連ではありませんが、ここの特別展でちょっと面白かったのが、都会に暮らすペットの写真や絵、グッズなどを展示した「Petropolis: A Social History of Urban Animal Companions」というコーナー。ワンちゃん、ネコちゃん好きにはおすすめの展示です。こちらも11月2日迄。New York Historical Societyの開館時間、場所等については、http://www.nyhistory.org/にて。
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9月11日(木)  2周年・・・September 11th
WTCSite911CeremonyTV今日は、9月11日、あの忌まわしいテロ事件から、ちょうど2年が経ちました・・・New Yorkでは、去年の1周年記念同様、各地で記念行事が開かれています。今も、多くの人々が訪れる事故現場、WTC Siteでは、朝8時半過ぎから記念式典があり、黒い記念プレートにも記されている、亡くなった2,792人全員の名前が、遺児らによって読み上げられました。その間、北タワー、南タワーがそれぞれ襲撃された時間、そして、それぞれが崩落してしまった時間の4回のタイミングで、黙祷の時間が設けられました。テレビでは、ずっとその様子を中継していましたが、名前を読み上げた遺児の中には、日本人の方もいました。正直、最近は、あのテロ事件のことを現実として思い出すことはほとんどといってなかったのですが、やはり、こういうときには、ひとりで窓から見たあの日の様子を思い出し、様々な感情が込み上げてしまいます。(当時の様子は、当時の「What's up?」や、こちらでご覧ください。)
TributeInLightそして、夕刻からは、現場近くから、ツインタワーを模した2筋のライトTribute in Lightが、再び夜空を照らしました。闇に青白く仄かに浮かび上がる、このライトアップは、もともと、2002年の3月11日、半年の記念行事の一環として行われたもので、当時は、1ヶ月間毎日、日没後に点灯されていました。こちらの写真は、その期間中にかなり近くで写したものですが、2筋の控えめな光が、犠牲者とツインタワーを偲ぶにふさわしいと、かなり好評だったにもかかわらず、その後、今まで明かりが灯されることはありませんでした。でも、その設備はそのままになっていたようで、これからは、毎年9月11日の夜、一晩だけ、明かりを灯すことになったのだそうです。
Sphereまた、崩落当時、2つのタワーの間にあって、あちこち傷だらけになりつつも、崩壊しなかった彫像Sphereも、テンポラリーな記念碑といわれていましたが、Battery Park内に置かれたまま、その前には、去年の1周年式典で、灯されたEternal Flame(永遠の炎)が燃え続けています。今朝行われたWTC Siteの式典は、遺族や限られた人々しか参加できなかったので、多くの一般の人々が、この巨大な彫像の前に集まり、黙祷を捧げたのでした。
1周年記念の去年に比べると、大統領や各国来賓も来なかったし、式典の規模はずっと小さいものでしたけれど、New Yorkやその近郊に住む人々にとって、やはり、この日が特別な日であることには変わりありません。あのテロ事件に対する思いは、皆、それぞれに自分なりのものがあるのではないかと思いますが、二度とこんなことが起きないよう、1日も早く、戦争や人種間の争いなどがない平和な世界になることを願うのはもちろんのこと、個人的には、ツインタワーの崩壊という衝撃的な事件を目前にして、人生にはどんなことも起こりえてしまう無情さというか運命みたいなものも感じてしまったので、これからも、1日1日を自分なりに大切に暮らして行きたいと思います。
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9月9日(火)  シーズン最後?の松井観戦
YankeeStadiumまだまだ日中は汗ばむような暑さだったりしますが、そろそろ朝晩は涼しい日も多くなり、さすがに半袖では心もとないようになってきました。今回は、譲っていただいたレインチケットを活用して、久々にナイター観戦で、平日のYankee Stadiumに出かけてきました。さて、年間160試合以上をこなす、大リーグも、レギュラーシーズンは9月中に終了するので、10月からのプレーオフ出場をかけた争いが白熱しています。ご存じの通り、New York Yankeesは、アメリカン・リーグ東地区の1位をキープし続けており、プレーオフ進出は、まず間違いないと思われるのですが、宿敵Boston Red Soxが驚異的な追い込みを見せており、まだまだ油断はできません。Yankeesが比較的ラッキーなのは、残された試合の対戦相手が、比較的、下位チームが多いということ。今日の対戦相手は、その中でも、最も弱いチーム!?と思われるDetroit Tigers。なんといっても、今シーズン、すでに100敗以上を喫していて、その弱さは、大リーグ史上でも記録に残りそうなくらい。勝率は3割を下回り、松井の打率(2割8分台)より低いっていうのですから、これはもう楽勝の試合を期待しない方がウソでしょう。
ViewFromSeat今回、レインチケットの振り替えというのを初めてしたのですが、これは、雨で試合が中止になった場合のチケットを持って行って、球場窓口で違う試合のチケットと交換してもらうこと。一応、中止試合が別の日にスケジュールされますが、その試合の同じ座席に使えるわけではなく、あらためて新しく席を取り直さなくてはいけません。振替日が週末になってしまったため、事前によい席は買うことができず、同じ座席が取れるという平日に振り替えました。このレインチケット、球場窓口でしか振り替えできないというのがミソで、あるいは、球場まで郵送して希望日のチケットと替えてもらうことも可能ですが、これはかなり日数を要する上、どの席になるかがわかりません。なので、こちらに住んでいれば活用できますが、旅行でいらして試合当日が雨になってしまった場合、現実的には、まず使うのは厳しいですね。私たちは、前回8月の試合のときに、このチケットを持って行って、今日のチケットに振り替えていたのでした。そして、座席は、初めて見るライトの外野席。Yankee Stadiumのライト外野席といえば、熱狂的なファンが集まることで有名で、ちょっと不安だったのですが、その外野席ではなくて、ライトポールに近い、比較的普通のファンが多い?Main Boxという方のシートでした。
ContrerasBrokenAnkleJoseContrerasYankeesの先発は、この前、Staten Island Yankeesの試合で快投乱麻の三振奪取を見たJose Contreras(そのときの様子はこちらで)。あの時は、マイナー、しかも、かなり格下が相手でしたから、あそこまでの圧倒的なピッチングはムリとしても、今回の相手も大リーグ最弱チーム!?なわけですから、きっと、無難に抑えてくれるのだろうと期待していました。幸先よく、Yankeesが1回に2点を先取し、Contrerasのピッチングも要所で三振を取るなかなかの立ち上がりだったので、これは、このままさっさとゲームが終わってしまうかと思いきや、そうは行きませんでした。それまでも、ややコントロールは乱れ気味ではありましたが、勝利投手の権利が得られる5回になると、ヒットで1点取られ2 - 1、さらに、フォアボールを連発して押し出しで2 - 2の同点に。これには、球場全体からブーイングの嵐で、当然のごとくピッチャー交代。どうも、その前にバントかなにかを処理しようとしたときに、足首あたりを痛めたことが原因らしいのですが、それにしても、ふがいない降板にかなりがっかり。
MatsuiBrokeBatMatsuiStrikeOutこの間、最近定位置の7番レフトで先発出場した松井 秀喜選手はどうだったかといいますと、守備の方では、2回表に、左中間の難しい当たりをスライディングキャッチして大喝采を浴びはしましたが、打つ方では、フォアボールに、バットを折っての内野ゴロ(写真左)、チャンスでの見逃し三振(写真右)と、今ひとつ活躍できないままにいました。でも、それは、決して松井だけではなく、初回に2点取ったまま、Yankees打線はすっかり沈黙。このところ、あまり当たりの出ていなかった主砲Jason Giambiを休養でラインナップから下げてはいましたが、それ以外のレギュラー陣も、たまにヒットを打つものの、後が続かず、投手戦というよりは、貧打戦といった感じの、盛り上がりのない試合展開が続いていました。
MatsuiAfterRBIMatsuiSacrefiedFlyed点数があまり入っていないわりには、頻繁に投手交代があったりしたため、試合時間は結構かかっており、しかも、だんだん寒くなってきていて、「このまま延長戦にでもなったら、イヤだなあ・・・」と危惧し始めていた8回裏、Yankees打線にようやく火が点きました。中軸のヒットなどでチャンスを作り、不振から最近は6番に下がっている、本来の4番バッターBernie Williamsがタイムリーヒット。ようやく3 - 2と1点勝ち越しました。さらに1死一・三塁のチャンスにバッターは松井。すぐ2ストライクに追い込まれたものの、かなり体が泳いで打ったように見えた打球は、センターへ。三塁ランナーが足の遅いRuben Sierraだったのでちょっと心配でしたが、これが、無事、犠牲フライとなり、4 - 2。最終回に向けての貴重な追加点に、ベンチに戻る松井には、スタンドから大きな拍手が送られました。これで、打点は96となり、休んでいるGiambiを抜いて、チームトップとなりました。
もちろん、最後は守護神Mariano Riveraがきっちり締めて、試合終了。途中もたついたものの、結局は、予想通りの勝利を収めました。今年は、4月から今月まで、Yankees戦は全部で5試合(!)観戦しましたが、これが、今シーズン最後の観戦となりそうです。プレーオフも出来れば観に行きたいけれど、試合数が少ないから、チケット入手が困難なんですよね・・・そうそう、そろそろ、夜は冷え込むことも多くなりましたので、これからナイター観戦の予定がある方、どうぞ、上着をぜひお忘れなく。
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9月7日(日)  シアターシーズンの幕開け「Broadway on Broadway」
NakedGuysPeopleAroundFountain先週は、10月中旬並み!とまでいわれた冷え込みようだったNew Yorkにも、週末には、また晩夏らしい暑さが戻ってきました。暑くなれば脱ぎたがる!?アメリカ人らしく、上半身裸のバイカーが現れたり、涼しい噴水の脇に座り込んで、新聞を読む女性など、皆、それこそ、本当に残り少ない夏の日差しを存分に楽しんでいました。こちらは、残暑というものがほとんどないので、日中の気温が25℃以上まで上がっても、もはや、夏真っ盛りの頃の暑さとは全然違い、吹く風はどことなくひんやりしていたり、日陰に入れば日なたの暑さがウソのように涼しかったりします。街中をぐんぐん歩くには、今が最適な季節ですが、あっという間に涼しくなってしまうこともあるので、まだまだ夏気分で、あまりに薄着でいると風邪をひいてしまうこともある要注意の季節でもあります。
StageandNasdaqScreenBroadwayonBroadwayLeafletそのピーカンの日曜日、Times Square付近を通行止めにして行われる大々的なフリーコンサート「Broadway on Broadway」を見に行きました。学校の新学期が始まる秋は、ミュージカルをはじめとするBroadwayのシアターも、新しいシーズンの幕開けを迎えます。これは、新シーズンのキックオフ・イベントとして、実際のミュージカル出演者らがステージでミュージカル・ナンバーを歌ったり踊ったりするのが見られるという、なかなか美味しいフリー・コンサート。毎年、50,000人ほどが集まるという人気のイベントなのです。週末ながら、開始時間が11:30〜とやや早めなので、いつも、気づいて出かけても手遅れで、見逃してしまうことばかり。今年は、ちょっと気合を入れて、きちんと開始時間ちょうどくらいには現地に到着しました。でも、Times Square付近に朝早くから出没している観光客の皆さんにはかなうはずもなく、ほぼ真正面ながら、やはり、ステージを直接見るのは難しい位置になってしまいました。道路にただ立ってみるわけですから、背が高い人が前にいれば何も見えませんし、ステージを直接見るには、よほど前に行かないとムリのよう。代わりに、道路を挟んで東側にあるNASDAQのビル壁面に現れる、今、ステージに登場しているミュージカルの題名(写真では「The Producers」になっています。)をチェックしつつ、ステージの真上にあるスクリーンに映し出される映像を見て、見物することにしました。
NathanLaneMelanieGriffith
AntonioBanderasKyleMacLachlan
このところ、映画やテレビなどで活躍している有名な俳優さんたちがBroadwayのシアターに出演するのが、ちょっとしたブーム。今回も、ひとつはそれ目当てでこのイベントに出かけてきたわけですが、スクリーンでしか確認していませんが、登場したスターたちをご紹介してみます。
まずは、大晦日から3ヶ月間の限定で、相棒のMatthew Broderickと「The Producers」復帰が決まっているというNathan Laneが司会で登場(写真左上)。コンサート中には、「The Producers」のナンバーも披露されましたが、残念ながら、歌ったのは彼ではなく、今現在のキャストでした。そして、大部分のスターがしゃべるだけだったのに対して、ちょっとだけだけど、歌と踊りを披露してくれたMelanie Griffithは、ただ今「Chicago」に出演中(写真右上)。そのダンナで、主演ミュージカル「Nine」が好評なAntonio Banderasは、黒いトレーナーに黒いキャップ、サングラスといたって地味ないでたちで登場してちょっとコメントを述べただけでした(写真左下)。同様に普段着で登場したのは、もうすぐBroadwayの劇に出るらしい?Kyle MacLachlan(写真右下)。「ツイン・ピークス」で一躍ブレイクした彼も、最近は、人気ドラマ「Sex and the City」でのCharlotteのダンナ役が有名かも。これらのスターたちは、Broadwayに出演しつつも、やはり、本業は映画俳優なので、期間限定の出演が多いです。ちなみに、Melanie GriffithAntonio Banderas夫妻は、仲良く揃って、それぞれの最終公演が10月5日だそう。お目当てにしている方々は、どうぞお早めに。
BoyFromOZTheaterそんなスターの出演ラッシュの中、個人的にちょっと注目しているのが、「X-men 2」「Kate & Leopold」などに出演した、今、かなりインな俳優のひとり、Hugh JackmanがBroadwayデビューを果たすミュージカル「The Boy From OZ」。手足が長くて、顔が小さく、スタイル抜群の彼は、舞台栄えするだろうし、ダンスは問題なさそうだけれども、歌は歌えるのだろうか?という疑問もなんのその、故郷のオーストラリアなどでは、正統派ミュージカルの出演歴もあるそうで、公開稽古などを見た批評家の評判もまずまずらしいです。ストーリーは、彼と同じオーストラリア出身のエンターテイナーPeter Allenの成功までの様子を描くものらしく、もちろん、Jackmanが演じるのは主役のAllen役。Peter Allenという人は、いくつかのヒットソングも手がけたそうで、それらが劇中にも登場するとか。プレビューが9月中旬から始まり、一般公開は10月中旬から。プレビューの評判を聞いてから、観に行くかどうか決めようと思っています。
ということで、今回のフリー・コンサートでは、実は、Hugh Jackmanも登場するのではないかと思い、かなり楽しみにしていたのでした。チケットの前売り開始のときには、劇場にいきなり現れてファンにサインをしたり、一緒に写真を撮ったりした様子をニュースでやっていたので、今回も、ミュージカルの前宣伝も兼ねて出るのではないかしらん・・・と。ところが、願いもむなしく、会場で配られていた出演予定者のリストには彼の名前はなく、登場するミュージカルの中にも、「The Boys・・・」は含まれていませんでした。お目当てが出ないこともわかり、立ち見のコンサートは、半分あたりまで見たところで、日差しがあまりに強くて喉が渇いたため、ギブアップ。ついでに、Times Squreのビジター・センターに立ち寄って、ディスカウント・クーポンを物色しましたが、あんまりめぼしいものがなかったので、別件のディスカウントを使い、来月の「Mamma Mia!」のチケットを買いました。久しぶりのミュージカル鑑賞なので、今から楽しみにしています!
Broadway on Broadway」については、http://www.broadwayonbroadway.comから。ちなみに、9月9日(火) 7:00pm〜NBC系列局で中継録画が放送されるそうなので、興味ある方はご覧になってみてくださいね。
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9月3日(水)  悪天候にめげない「U.S. Open」
RockefellerCenter9月1日のLabor Dayが、一般的には夏の終わりとされてはいますが、正式に季節がになるのは、下旬の昼と夜の長さが同じになる日、すなわち、日本でいう秋分の日からになります。だから、オフィシャルな季節は、まだ夏なのですが、New Yorkは、9月になるやいなや、いきなり涼しくなってしまいました。このところ、最高気温が70°(約21℃)まで上がらないので、涼しいを通り越して、少々肌寒いほど。おまけに、遠くメキシコ湾にある台風の影響か、雨がしとしと降り続いているので、連休中は大にぎわいだったRockefeller Centerも、なんだか物寂しい雰囲気が漂っていました。
WindbreakerPeopleWindbreakerPeople住民は、さっさと皮のジャケットや軽いコートを引っ張り出して羽織ればいいわけですが、そうは行かないのが限られた手持ち服の観光客の皆さん。アメリカ人の人たちは、持ってきていたのか、それとも、急きょどこかで調達したのか、たいてい、薄手のウインドブレーカーみたいなものを着ていました。少々の雨ではカサをささない人も多いから、フード付きも人気でした。ちょうど日本から遊びに来ていたOL時代の友だちも、「寒い!」を連発していて、Banana Republicあたりで上に着るものを調達しようとしたのですが、あいにく、まだセール中なのは夏物ばかり。結局、Manhattanに住んでいる別の友だちにパシュミナでも借りるといっていました。
USOpenRockefellerそして、New Yorkの晩夏の風物詩といえば、テニスの世界4大タイトルのひとつU.S. Open。開催されている場所は、New York Metsの本拠地、QueensのShea Stadiumのすぐ横にあるNational Tennis Centerで、Manhattanからだと、Times Squareの駅から 7の地下鉄で45分ほどかかります。世界の一流選手のプレーを間近で見る絶好のチャンスなので、テニス好きならば、ぜひ観戦に出かけたいところですが、手軽に雰囲気だけ味わえるのが、そのちょっと物寂しい雰囲気?のRockefeller Centerに開設されているU.S. Open Live at Rockefeller Center。白いテニスウェア姿のお兄さんやお姉さんたちがいて、勝敗を書き込んだ大きなトーナメントのリストが張り出してあり、チケットなどもここで購入できるようでした。
RockefellerCourtMonitorRockefellerStools一番人気は、テニスコートみたいな芝生の先に大型スクリーンが置いてある場所で、実際のスタジアムのような椅子に座って、中継放送を楽しむことができます。審判用のチェアに係員が座っているのも、ちょっとお茶目。連休中のちょうどお天気のよい日に通りかかったときには、飲み物やドーナッツ、プレッツェルなどの屋台も出ていて、まだまだ早いラウンドの対戦だったにもかかわらず、かなりの盛況ぶりでした。さすがに、平日になってからは、屋台も出ていませんでしたが、雨の中、カサをさしながら、中継に見入る観光客やビジネスマンの姿も見られました。
今年の大会は、最近、大きな大会では必ずといっていいほど決勝で対決しているSerena & Vinus Williamsの無敵姉妹!?がふたり揃って欠場しているのと、去年、男子シングルスを制したPete Samprasが引退を表明してしまったので、アメリカ的には、去年ほどの盛り上がり感がなくなってしまいました。それでも、決勝で、そのSamprasと死闘を繰り広げたAndre Agassiは、大ベテランの域に入りつつも、まだまだ健在で頑張っていますし、やんちゃなイメージながら、成長著しいAnidi Roddickらの若手も楽しみですよね。日本勢としては、4大タイトルを総ナメ!にするかもしれない、女子ダブルスの杉山 愛選手の活躍は、組み合わせがラッキーという女子シングルスと併せて、目が離せないところです。このところの悪天候で、ずいぶん試合が順延されてしまっているのが気がかりですが、週末に向けて、お天気は回復するそうなので、ひと安心といったところ。いよいよ佳境に入りつつあるU.S. Open詳細は、http://www.usopen.orgでご覧下さいね。
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