WHAT'S UP ? in New York

November, 2002 


遅ればせながら、Happy Thanksgiving Day!! アメリカでは、27日のThanksgiving Dayからの4連休中です。実は、わが家では、なんとなくくすぶっていた私の風邪がなんとか治ったと思ったら、夫が大風邪をひいてしまい、Thanksgiving Day当日を含めた、連休の前半は、最低限の買い物以外、家を出ることができませんでした。恒例のMacy's Thanksgiving Day Paradeは、午前中ということもあり、氷点下!という寒さの中行われましたが、お店も休みのこの日は、パレード見物と食べることくらいしかやることがないので、沿道にはチビッ子たちをはじめとする多くの見物客がつめかけていました。みんなでしゃべりながらダラダラ食べるThanksgivingらしい集まりは、風邪もひと段落した土曜日にしました。ポテトとかカポナータ(トマト味の煮物)、インゲンのピーナツ味噌味とか、野菜系のおつまみを何品か作って、メインには、近くのBoston Marketで買ってきたチキンの丸焼きをいただきました。ここのチキンを食べたのは初めてでしたけれども、そこそこ行けました。付け合せのコーンとチーズ風味のほうれん草もまずまずだったし、なにより値段がとってもお手頃。ケーキは、Mitsuwa Market Placeに入っているイタリアントマトでした。
毎年、11月の第4木曜日と決まっているThanksgiving Dayですが、今年の11月は、1日が金曜日だったため、28日という、もっとも遅いパターンでした。そこで、この連休中に、New Yorkでは多くの人がお祝いするもうひとつの祭日が訪れてしまいました。それは、ユダヤ人の人々のお祭りHanukkah(またはChanukkah)。Hanukkahは、「ユダヤ暦のKislev月の25日目から」という、私たちには、まったく????な日付で訪れる祝日なので、毎年いつなのかは全くわかりませんが、テレビや新聞に、やたら「Happy Hanukkah!!」というメッセージが登場するので、始まるとすぐわかります。今年は早めに訪れ、Thanksgiving Dayの翌日、29日の夜から始まりました。異教徒として迫害されていたユダヤ人たちが救われ、そのときに、1日分しかなかったはずの油が8日間明かりを灯し続けるという奇跡が起こったことから、29日から、毎晩、1本ずつロウソクを灯して祝います。そのお祝い用の専用のMenorahという燭台があり、ユダヤ系の人々が多いNew Yorkでは、Central Parkの入口のところに、世界最大!のものがある他、いたるところで見ることができます。

そして、Thanksgiving Dayが終わると、いよいよ本格的にChristmasの準備が始まるとあって、この連休中、大忙しなのが、Empire State Buildingのイルミネーション。まず、27日は、Thanksgiving Dayをお祝いする秋色ということで、赤と黄の2色でした(写真左)。そして、Hanukkahが始まった28日は、シンボルカラーの青と白(写真中央)。最後は、クリスマスの到来を告げる赤と緑(写真右)になりました。明日から、いよいよ師走を迎えますが、12月中は、基本的には、このクリスマス・カラーに輝いています。
今週は木曜日がThanksgiving Dayなので、たいていの人は水曜日で仕事が終わり。その長い週末が終わると、いよいよ、本格的にクリスマスの準備に入るので、なんとなく、街全体がウキウキ・ムードになっています。
フランス語で「クリスマスのお祭り」という意味の「Fetes de Noel」という名前が付いているこのイベントは、その名の通り、ヨーロッパの小さな街のクリスマスみたいな雰囲気を出しています。美しいガラスのオーナメントがたくさんあったり、素朴なクリスマス・ストッキングが掛けられていたりと、お店にもクリスマス・グッズがたくさん。オモチャ屋さんや、ミュージアムショップなども入っているので、プレゼント探しにもいいかもしれません。
去年は、多くの飾り付けがそうだったように、ここに置かれたツリーも赤白青の愛国色でしたが、今年のツリーは全然そんなことなく、普通のイルミネーションのツリーです。置いてある場所も、道路側ではなくて、図書館の建物のすぐ裏手、この公園に名前が付けられている、19世紀の詩人William Cullen Bryant氏の銅像のすぐ前にあります。お店は、芝生を囲む通路のところに並んでいて、反対側の噴水の周りにもいくつか出ています。荘厳な白亜の図書館と、凝った形の柵などを使ったこの公園自体が、ちょっとヨーロッパ風なので、クリスマスじゃなくても、New Yorkという大都会にいることを忘れさせてくれる心なごむ場所ですが、このこじんまりしたクリスマスの雰囲気もなかなかいいです。
そして、忘れちゃいけないのが、夏にデビューしたばかりの回転木馬。このところの寒さで、最近は、閑散としていることが多かったのですが、イベントに集まる子供たちで、またにぎわいが戻っていました。それから、42nd Streetに面したところにある公衆トイレも、少し前にリニューアルされたようで、中までは定かではありませんが、ちょっと覗いたら、花なんかが飾ってあったりして、きれいになったようです。これなら、使えそうですね。もともとあるStarbucksの出店の他、テントでホットチョコレートなども売っているみたいなので、暖かい飲み物でも飲みながら、お店を冷やかしてみてください。「Fetes de Noel」は、12月24日迄開催中。開店はだいたいお昼頃で、平日は7時、日曜日は6時迄やっています。尚、11月28日のThanksgiving Dayのみ休み。
どんどん進む五番街のクリスマス・デコレーションは、もう、ほとんど出揃ったのではないかと思われるほど。通るたびに、新しいデコレーションが増えていて、まだ1ヶ月以上先のクリスマスが待てないようです。週末に出かけたときは、ちょうど、街路樹に電球の付いたコードを巻き終わったところで、木には気の毒ですけれど、通りにクリスマスらしいきらびやかさを添えていました。Manhattanのあちこちで見られる、この木に電球を巻きつけるデコレーション、さぞや、木自体に負担がかかっているのだろうと思いきや、春になると青々とした葉を繁らせているので、意外と大丈夫なものなのかも?しれません。
五番街のクリスマスといえば、欠かせないのが、ビル全体にリボンを掛けるデコレーションのCartier。おととしまでは、赤いリボンの交差したところに、いわゆるプレゼントのときにつけるちょっと豪華なボウが付いていただけだったのですが、テロ事件後の去年はちょっと地味っぽいものに変わり、今年はまた、華やかなパールが加えられました。幾重にも垂れ下がったところが、ネックレスみたいですよね。写真では写っていませんが、ビルの北側の部分にも、さらにパールの飾りがあって、かなりゴージャスです。こういう大規模な飾り付けは、毎年、同じところが多いのですれど、このところ毎年変えているCartier、これで落ち着くのか、それとも、また違うものになるのか、気が早いですが、また、来年も注目です。
大人っぽい華やかさとは対照的に、子供の大好きなかわいいクリスマス・デコレーションは、その少し先のDisney Store。キャラクターの顔が描かれた雪の結晶が、
入口の上のツリーやウインドウに散りばめてあります。ウインドウの中では、くまのプーさんと仲間たちや、ミッキーとミニーといった、いつの時代も子供たちに愛されているディズニーのキャラクターたちが、楽しそうにクリスマスのシーンを繰り広げています。少し前に、Beauty and the BeastとWinnie the Pooh(くまのプーさん)のクリスマス特別ビデオが発売され、英語教室に通っている姪っ子のクリスマスプレゼントにと、買ってしまいました。でも、もしかしたら、これって、日本でも発売されているのかしらん・・・? もちろん、DVDもあるのですが、アメリカと日本はDVDのコードが違うので、普通の機械は見ることができないのですよね。ということで、ビデオにしてみました。(あきちゃん、りさちゃん、買わないで待っててね。)
最後に、飾り付け真っ最中のRockefeller Centerですが、作業中の様子を隠す幕には、前にお知らせした、New Yorkが開催地の候補になっている2012年のオリンピック開催を目指すNYC2012のロゴが描かれていました。プロムナードのところに天使像も登場しましたが、よく見ると、まだ金色の長いラッパを持っていないし、夜になってもライトアップされていないので、この場所だけは、ツリーに点灯される12月4日を待っているという感じです。
ホリデー・デコレーションが加速する五番街では、57th Streetに名物のひとつ、巨大なSnowflakeも掲げられました。他にも、続々、クリスマスの飾り付けが出揃って来ていますので、これらは、追々ご紹介できることと思います。お楽しみに。
New Yorkでもっとも好まれる色といえば、なにを置いても黒! これは絶対です。冬になると、革やウールやダウンや、とにかく黒っぽいコートを着た人たちで、街は埋め尽くされます。パーティー・ウエアも当然、黒が主流。もともと、夜のパーティーには「ブラック・フォーマル」なんていう言葉もあるくらいですから、素材はいろいろでも、黒いドレスやスーツ、ワンピースが基本といえます。そのつもりで、五番街のショーウインドウを眺めていたら、目立っていたのは、意外や、黒ではなくて、赤でした。すっかりクリスマス仕様のSaks Fifth Avenueで、ひときわ目を引いたのは、ベルベットの赤いスカートが印象的な豪華なドレス。少し先にあるArmani Exchangeのちょっとカジュアルなパーティーウエアも赤いトップスだったり、ドレスだったりしました。
そう意識してみてみると、あちこちで赤のパーティー・ウエアが目に付いてしまいました。お手頃路線のCasual Cornerでは、光沢のあるパンツスーツも、チュールの上着を合わせたワンピースも赤。しょっちゅう覗いているAnn Taylorでは、ウインドウに白いパンツと合わせたカシミアのセーターが飾ってあり、店内にあった、サテンのロングドレスも赤でした。
でも、落ち着いて、よくよく見れば、高級ブランドのEscadaのドレスは全部黒だし、おなじみのBanana Republicのドレスやスーツも黒。色として目立つから、赤がやたら目に付いてしまったのですが、やっぱり、フォーマルには黒というお店だって、まだまだ多いのでした。
今週末は、New York周辺には嵐が到来し、雨と風が強い、散々なお天気でした。気温が下がった夜半には、雪が散らついた場所もあったようです。そろそろ、Manhattanのクリスマスデコレーションも始まりつつあるのですが、外歩きもままならないので、車で買い物に出かけたりして、地元でおとなしくしていました。お天気が悪いときの娯楽の筆頭といえば、映画。そして、今週見る映画といった、これしかありません!「Harry Potter and the Chamber of Secrets」。おなじみ、ハリーポッターのシリーズ第2作が、金曜日に全米で封切りになりました。見る前には読んでおかないとと、急いで日本語版を買い、頑張って、間に合うように読破したのでした。
すでにクリスマス商戦が始まっているオモチャ屋さんには、ハリーポッターものがたくさん並んでいます。先日お知らせした、閉店してしまった五番街のSephoraの後釜には、庶民的なオモチャのチェーン店 K.B Toys が入り、ショーウインドウには、巨大なハグリッドのLEGOが立ちはだかっていました。Times SquareのToys'R'Usには、ハリーポッターのコーナーが設けられていて、同じハグリッドとその前にはハリーのレゴも置いてありました。少し前までは、ハリーポッターの映画の配給元であるWarner Brothersのキャラクターグッズを扱うWarner Brothers Storeがあったのですが、五番街、Times Squareとも閉店してしまい、もう1店舗はWTCにあったので、残念ながら、今はManhattanにはありません。でも、いくつもある大きなオモチャ屋さんでは、かなりいろいろなグッズが並んでいて、充実しています。
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