★ West Coast Tour Report ★

6月19日(土) 晴れ ロサンゼルス <Part3>

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いろいろなハプニング(!!)を体験したこの旅行も残すところあと2日、明日は、朝早く飛行機でそれぞれのところに帰るので実質的には最終日になってしまいました。
夜にサンディエゴ組と合流するまでの我々ロサンゼルス居残り組は、義母と大叔母がバスツアーの市内観光、私たちは車でPasadenaにあるNorton Simon Museumを訪れることになりました。大人数だったのが、最後の最後だけいつもの旅行のようにふたりだけの行動です。

土曜日とはいえ、朝のラッシュがありそうだったので、ちょっとゆっくりめの10時頃ホテルを出発しました。それが功を奏して、1時間足らずでダウンタウンから20kmほど北東にあるPasadenaの街にに到着しました。OldTown
美術館の開館が午後からなので、それまで近くのOld Townを散策することにしました。ここは100年ほど前にPasadenaが開かれた場所で、古いレンガや石造りの低層な建物が立ち並んでいます。少し前に再開発され、建物はそのままで、レストランやいろいろなお店が入っており、午前中でもかなりにぎわっていました。New Yorkでも人気があるGAPなどの若者向けの衣料品店の他、高級デパートSaks Fifth Avenueなどをのぞいて歩いているうち、たまたま大セールをやっていたVictoria's Secretで部屋着などを買ってしまいました。
朝が軽かったせいか、このあたりですっかりお腹がすいてきたので、どこかのレストランでブランチをすることにしました。 OldTownCourt
私たちが入ったのは、メインストリートであるColorado Boulevardをちょっと入った一角にあるIl Fornaio(Tel.626-683-9797)というイタリアンレストランで、公園のようになっている小さな広場に面した外のテラスで食事しました。よく晴れた気持ちのいい午前中に、きれいに植えられた花壇や木々のすぐそばで食事をするという環境も最高でしたが、出てきた食べ物がどれもすごくおいしかったです。フルーツの盛り合わせはどれもよく熟れていて甘かったし、フレンチトーストも甘過ぎず使っていたパンがすごくおいしかったし、ソーセージと卵とポテトというアメリカの朝ご飯の定番もニンニクとかが効いていて質、量とも期待以上でした。おまけに値段も良心的だったし。ガイドブックにも、このあたりはおいしくて手ごろなレストランがたくさんあると書いてあったので、そうそうハズレもないのかもしれませんが、とにかくかなり満足のブランチでした。

NortonSimonMuseumしっかり腹ごしらえも済んだところで、いよいよ本題の美術館へ。ここNorton Simon Museumも昨日訪れたJ.Paul Getty Museumと同じように個人が収集した美術品を展示したものです。Norton Simonという人は1950年頃に多岐にわたる消費財産業で成功をおさめたビジネスマンで、彼が保有していた会社の代表的なものとしては、清涼飲料のCanada Dryや化粧品のMax Factorなどがあります。あいにく美術館の外装工事中だったので、建物的にはイマイチでしたが、中に入ってみると、思ったよりずっと広い空間に興味深い作品がたくさんありました。その中から、個人的に印象に残ったものだけご紹介します。
(作品名をクリックするとイメージをご覧になれます。見た後は、ブラウザの「戻る」でこのページに戻って下さい。)

Madonna and Child with a Book」 Raphael 1502-3
イタリア、ルネサンスの代表ラファエロの聖母子像。やっぱり天才といわれただけに、この人の描く聖母マリアの表情などはなんともいえない独特の柔らかい雰囲気があります。絵の中で開いている本は、イエスの十字架への磔の刑とその死を瞑想する祈りの時間に開くものなのだそうです。
Dancer on Point: The Star」 Edgar Degas 1877-8
踊り子のモチーフといえばこの人、というドガのパステル画です。この美術館の特徴のひとつとして、驚くほどたくさんのドガの作品があったことで、油絵、パステル、素描という絵画はもちろんのこと、踊り子をはじめとするブロンズ像の数はかなりのものです。また、珍しい作品として、印象派を代表するドガが、綿密な計算に基づいた絵を描くことで有名な新古典派Nicolas Pousshinの作品をその手法も含めて真似た大作があり、ちょっとびっくりしました。
Exotic Landscape」 Henri Rousseau 1910
イラストのようなジャングルと動物の絵が代表的なルソーの作品。19世紀の作品展示室入ってすぐのところにある大作だったので、目をひきました。官吏という堅い仕事から独学で絵を学んで画家になったルソーの作品は、当時画壇から全く相手にしてもらえなかったそうです。でも、その動物のいる楽園のようなほっとする題材は、今日多くの人に好まれており、また、人間の深層心理を表現するシュールレアリズムという点からも評価されるようになりました。
NortonSimonBuddhaこの他で、とても印象的だったのは、地下にある南アジアの展示室で、インドなどの動きのある仏像を多数展示した部屋の奥がガラス張りになっていて、外には緑に囲まれて石の仏像がちょうどこちらを向いて座っていました。日本ではあちこちのお寺で見かける仏像ですが、こんなに緑を効果的に使った印象的な展示は初めて見ました。
その他、個人コレクションではお約束(!?)のレンブラントなどはもちろん、ロココの華やかな作品もありましたし、ドガ以外の印象派でもマネ、ルノワールなど有名どころはおさえていたし、20世紀絵画でもピカソ、マティスなどとかなり充実したコレクションでした。もちろん設備では遠く及びませんが、コレクションの内容では、J.Paul Getty Museumをしのぐものがありました。ここも満足度大の美術館でした。
そして、本来、Pasadenaといえば、なんといってもお正月に大学のフットボール全米一が競われるRose Bowlが有名なのですが、競技場だけ見てもつまらないので今回はカットして、市内観光をしている義母たちが待つホテルへと戻りました。

LittleTokyoホテルに戻るとふたりもすでに戻っていましたが、市内観光であちこちまわり、やっぱりちょっと疲れているようだったので、またもやふたりでホテルのまわりのLittle Tokyoを歩いて回りました。
前にもちょっと書いた通り、日本総領事館が移ってしまったために、このあたりは活気がなくなっているとのことでしたが、相変わらず通りには日本語の看板を掲げた店が並び、観光客だか住んでいる人だかよくわからないながら日本人らしき人たちでにぎわっていました。今、アメリカで日本人が集まって住んでいるところというのはかなり少ないと思われるので、ここは、アメリカ最大の日本人街ということになるようです。例えば、New Yorkでも、日本人が多く住んでいる地域やアパートというのは確かにありますが、China Townに匹敵するような日本人だけの場所というのは存在しませんし。JapaneseAmericanMuseum
そして、訪れた先は、2〜3年前にオープンしたJapanese American National Museum(全米日系人博物館)です。この博物館は日本から移住したいわゆる日系アメリカ人の人たちの苦労や足跡を残すために作られたもので、近代的な建物と1920年代に建てられた西本願寺を改装したものの2つの建物から成っています。当時の人たちが使っていた日用品や写真などを展示し、英語、スペイン語、日本語の3つの言語でそれらを説明したパネルが置いてあり、わかりやすく彼らの歴史を追えるようになっていました。希望にあふれ渡米した一世たちが、地域に溶け込もうと様々な努力をして来たのに、戦争という個人ではどうしようもない事情によって迫害されたり、長い間市民権を得られなかったりしたことや、アメリカに対する忠誠心を示すために、アメリカ兵として戦い多くの人々が戦死したことなど、少しは耳にしたことがあったような歴史を実際の証言や当時を物語る展示物などで見ると、かなり迫力がありました。また、ちょうど日系人らしきお年寄りが、孫のような男の子を連れて展示を見ていたのが心に残りました。ホテルでも、どう見ても日本人の姿かたちなのに、かなり流暢な英語を話すお年寄りを見かけたのですが、きっとあの人たちもこれらの歴史のうちのいくつかを体験している人たちなのですね。
この後、ホテルのまわりにたくさんある日本人専門のみやげ物屋などをちょっと見て、ホテルに帰って来ました。

さて、いよいよ最後の夜は、西海岸旅行を締めくくるにふさわしい海辺のシーフードレストランで・・・ということで、ガイドブックに出ていたSanta Monicaの桟橋にあるレストランを予約。サンディエゴ組とは現地で合流ということになりました。
悪戦苦闘(!)の成果で、ロサンゼルスのフリーウェイにもかなり慣れ、全く迷うことなくSanta Monicaに時間の少し前に着き、既に来ていたサンディエゴ組とも会えて、いざレストランへ向かいました。ここで最後のハプニング!日本のガイドブックに出ていたから大丈夫と信用して予約したものの、そのレストランS.M. Pierには着いてみてちょっとびっくり。それは、とても予約を取るような店ではなく、レストランというより海の家かファーストフードかといったかなりカジュアルな(悪くいえば安っぽい)店だったのでした。店を替えようかという試みもしてみたものの、なんといっても10人の人数は厳しく、結局、当初の予定通りそこで最後の晩餐をいただくことにしました。Robster
韓国人が経営している店だったので、店員には間違われるわ、注文したものがなかなか来ないわでますますみんなの気分が乗らなくなってきていましたが、頼んだロブスターやカニのまるごとゆでたものが来たらその雰囲気は一転してしまいました。その前に食べたクラムチャウダーをくりぬいたパンに詰めたものも好評でしたが、やっぱりまるごとのシーフードはおいしかった!特にカニが好評で、みんなしばらくだまってムシャムシャ食べていました。最後には、やや韓国風ながらもうどんまで食べて、結果的にはかなり満足。ワンカップ大関が飲めた大叔父もかなりご機嫌でした。SantaMonicaPier
食後は、せっかく来たのでSanta Monicaのビーチを散歩しようということになりました。ところが、日が暮れると本当に寒くて、ショートパンツの私は、ちょっと歯がガチガチ状態。他の人たちも思わぬ涼しさに、桟橋のあたりだけ見て歩くことにしました。土曜日の夜とあって、あたりは昼間と変わらないような混雑ぶりで、桟橋には屋台の店も出ていましたし、シャボン玉などのパフォーマンスをする人も。釣り人も何人かいて、大きなエイを釣り上げた人のまわりには人垣ができていました。小さなジェットコースターがあるPacific Parkなる遊園地もすっかりライトアップして、なかなかの人気を集めていました。

楽しくていろいろあった(?)旅行も、無事、満足度が高いまま終わることができた今日でおしまいです。明日は7時過ぎに空港に向かい、空路New Yorkへと戻らなくてはなりません。
今回つくづく思ったのは、食事時やラスベガスのようなにぎやかな場所は大人数の方がずっと楽しいということでした。その分、行動が制限されてしまいますが、大人数ならなにかトラブルがあってもなんとかなってしまいますし。そして、今回は、最後の方では自分たちの行きたかった美術館に行けて、それもそれでまた良かったです。
これを機に、また次回、一族郎党をあげての旅行を企画しようということになったので、いつか、珍道中旅行記 第2弾(!?)をお届けできるかもしれません。今度はなにが起きるやら・・・

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