★ West Coast Tour Report ★

6月18日(金) 曇り のち 晴れ ロサンゼルス <Part2>

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和洋折衷のビュッフェという日本人には嬉しい朝食を、The New Otani Hotel & Gardenのレストランで揃って食べた後、サンディエゴ組はすぐにホテルを後にしました。残った少数組の今日の予定は、まずMarina Del Reyあたりまで車で行き、遊覧船などに乗って世界最大規模のヨットハーバーを見学した後、そこからあまり遠くないJ.Paul Getty Museumを訪れるということにしました。
昨日の往復で、車線を間違えるととんでもない方向に行くはめになってしまうことがよーくわかったので、今日も最初の目的地までの道順を暗唱するほどよく頭にたたきこんで、スタートしました。お天気がイマイチなのがちょっと残念ですが、暑すぎるよりはよいかもしれません。

FishermansVillageさすがに今回はMarina Del Reyという標識にも出ているところが目的地だったので、利用するフリーウェイと走る方向だけを間違えなければ大丈夫で、特に迷うことなく行き着くことができました。まずは、駐車場に車を止め、そのすぐそばにあるFisherman's Villageのあたりを少し見てみることにしました。ここには、ハーバーに沿ってみやげ物屋などが細長く連なっており、義母と大叔母は早くもおみやげのTシャツ探しに突入しました。午前中であるのとあいにくの曇り空だからか、比較的人は少なく、見るともなく見ていたみやげ物屋では、いきなり日本語で話しかけられてちょっとびっくりしました。数軒見て迷った末、ふたりとも無事おみやげ用のTシャツを購入。ディスカウントショップ愛用者のケチ(?)な私たちは、いろいろ口出ししたもののなにも買いませんでした。SightseeingBoat
確か、ガイドブックに周遊の遊覧船があると書いてあったので、ハーバーのところで探してみたら、それらしき船がありました。でも、もう11時を回っているというのに人けが全くなく、どうも運行しているようには見えません。船のそばに人が出てきたので聞いてみたら、理由は不明でしたが、このところしばらくは運休なのだそうです。なんだ、あてにして来たのにちょっと残念。となると、まだお腹はすいていませんし、このあたりを少し歩いて見てまわることにしました。Cruiser
ここには1万隻以上のヨットやクルーザーが停泊しているそうで、やはり高級リゾートらしく、大きなクルーザーがたくさんありました。きっとハリウッド・スターや、大物プロデューサーなんかのもたくさん混じっているのでしょうね。お天気がよかったら、もっと気持ちがよかったのでしょうけれど、予想外に気温も低く、対岸にあるリゾートホテルや有名レストランなどまで歩いて行くのもちょっと遠かったので、ここは早めに切り上げ、少し時間が早いのですが、予約をしてあるJ.Paul Getty Museumに向かうことにしました。

余裕を持って移動したのが、実は大正解でした。せっかくJ.Paul Getty Museumのホームページをプリントアウトして持って行ったので、それを見ればよかったのに、ガイドブックと地図をもとに美術館に向かってしまった結果、今は閉鎖されている美術館のもとの場所に行きついてしまったのです。Santa Monicaを過ぎ、フリーウェイから丘をのぼっていったあたりにあるはずの美術館にちっとも着かないので、そのあたりの超高級そうな住宅地で、家の前にいた人を捕まえて聞いてみました。そうしたら、美術館に行くにはフリーウェイからしか行けないとのこと。行くべきフリーウェイまでの道もちゃんと教えてくれたので、今までとほとんど逆の方向に再び走り始めました。Tram
あいにく、フリーウェイに出るまでの道が工事中でとても混んでおり、途中ちょっとイライラしましたが、ようやくInterstate 405のフリーウェイに出てしばらくしたところで、目指す美術館まで走っているトラムが見えてきました。そうそう、あれだ!!とフリーウェイの出口を出て、予約時間帯の5分前にどうにか駐車場の受付に滑り込むことができました。
時間に余裕があったのが本当に幸いでしたが、もし、この美術館に行こうと思っている方はご注意くださいね。ガイドブックや地図のちょっと古いのだと、美術館がSanta Monicaから北西に行ったあたりにあることになっているのですが、1997年12月に美術館も含めて、総合的なThe Getty Centerとしてリニューアルされているので、フリーウェイ経由でこのセンターを目指さなければいけないのです。

PaulGettyMuseumこの美術館は驚いたことに無料なのですが、自家用車で来る場合は、駐車料として1台あたり5ドルかかり、しかも事前予約が必要になります。従って、バスやタクシーで来る場合は、予約は不要です。先ほど車から見たトラムに乗り込み、眼下にあいかわらず混雑しているフリーウェイや高台の立派そうなお屋敷を見下ろしながら5分ほどでJ.Paul Getty Museumを含むThe Getty Centerに到着しました。この頃には、あの朝の泣き出しそうな空模様はなんだったのか、すっかり青空が広がっていました。そして、思った以上に大規模で荘厳な白い石の建物が青い空にくっきり映えて立ち並んでいました。SpecialExhibition
予想以上の立派さに、写真を撮ってばかりいましたが、美術館に来たのですから美術品を見ないことには話になりません。まずは、ちょうど開催されていた特別展Dosso Dossi 〜Court Painter in Renaissance Ferraraから見ることにしました。Dosso Dossiという人は、15世紀のルネサンス期、イタリア北部のフェラーラで宮廷画家として活躍した人で、基本的には宗教や神話に基づいた題材の絵を書いています。全体的には大作が多かったのですが、その頃のイタリアといえば、Leonardo Da VinciMichelangelo Buonarrotiなどの巨匠が活躍していた時期なので、彼らの影に隠れた存在ではあるようです。彼の作品展というのはほとんど初めてだとパンフレットにも書いてありました。それでも多色ながらも荘厳な雰囲気の色使いや、細部まできっちりにていねいに描いてあること、大理石のようになめらかな白い肌の表現などはいかにもルネサンスの宮廷画家という印象を受けました。代表的な作品としては、幸運の女神とそのころはやっていたらしい富くじを握りしめた若者を描いた「Allegory of Fortune」などがあります。

PaulGettyGardenその他の常設展は、東西南北の4つからなるPavilionと呼ばれる建物に分かれて展示されています。それぞれのパビリオンは通路でつながっており、ロサンゼルスの街を見下ろすことができたり、途中に見事に整備された花壇があったりします。やはり集中して展示してある普通の美術館よりは見るのに時間がかかってしまううえ、途中で景色を見てしまったりしたので、とても全部は見ることができませんでした。途中、カフェテリアでの昼食をはさんで、これらをまわって見ました。部屋を再現したように展示してある凝った調度品などもありましたが、主に絵画を中心に見たので、また個人的に印象に残ったものだけご紹介しますね。
(作品名をクリックするとイメージをご覧になれます。見た後は、ブラウザの「戻る」でこのページに戻って下さい。)

Venus and Adonis」 Titan (Tiziano Vecelio) 1560
ルネサンス期にイタリアで活躍した巨匠のひとり、ティッツィアーノのギリシア神話をもとにした作品。美の女神ヴィーナスが、この狩に出かけると死んでしまう運命である恋人のアドニスが出かけようとするのをとめようとしている場面の絵です。どこかで見たことあると思ったら、Metoropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)にほとんどそっくり同じ絵があるのでした。彼自身がこの主題を気に入っていたらしく、何作か描いているのだそうです。
An Old Man in Military」 Rembrandt Harmensz. Van Rijn 1631
今まで見た個人コレクションには、全てレンブラントの作品が含まれていました。もちろん、ここも例外ではなく数点ありましたが、これは彼が好んだモチーフのひとつ、独特のコスチュームをつけた肖像画です。まだ若い頃の作品ですが、やはり光の使い方が巧みで、肌の感じや身につけている鎧の金属の質感などが見事です。
The Beggars' Brawl」 Georges de La Tour 1625-30
人生の縮図(?)を描くことに定評のあるラ・トゥールの若い頃の作品。大道演奏家のショバ争いのけんかを描いたものですが、喜劇の一場面からとったものだそうです。けんかの当事者も含めて、描かれている人物の表情がそれぞれ豊かなのが、人生の縮図といったところでしょうか。ラ・トゥールは宮廷画家まで務めていたのに、一時すっかり忘れ去られて、最近再評価されているという意味では、お気に入りのフェルメールと似ている境遇(?)の画家です。
ポピュラーな19世紀の絵画では、セザンヌの「Still Life with Apples」やルノワール、ドガなどがありましたが、目玉のひとつ、ゴッホの「Irises」は貸し出し中で展示してありませんでした。
有名画家のものが多い素描などは見なかったので、一概には言えませんが、ここはコレクションの内容よりも設備の充実度で人を呼んでいるような気がしました。季節ごとに植えかえるであろう植物の手入れも完璧ですし、ごみも全然ないし、中に入っているカフェテリアで出すサラダやサンドウィッチも高級グルメデリなみだし、1日ずっとここで過ごしてもよいくらい。この美術館をはじめとする財団を残したJ.Paul Gettyは、石油ビジネスで成功した人だそうですが、それにしても入場料は取らず、これだけの設備の維持費だって相当かかるでしょうに、専用のトラムまで作ってしまうあたり、スケールの違う大金持ちだったのですね。時間に余裕があれば、いつかまたゆっくり訪れてみたいところです。

少し名残惜しいながら、夕方の帰宅ラッシュにまきこまれる前にJ.Paul Getty Museumを後にしました。Cicada
今日は4名なので、実はNew Yorkでいちばん予約の取りにくい(?)店Nobuのシェフのもともとの店、Matsuhisaに行ってみたいと思っており、ロサンゼルスに着いてすぐ予約を試みたのですが、ちょうど週末にあたってしまったからか、ディナーはおろかランチも全て一杯ということで予約が取れませんでした。残念・・・
義母、大叔母とも相談したところイタリアンがいいかなということになり、ホテルですすめてもらったダウンタウンのレストランに行ってみました。
Cicadaというそのレストランは入口がちょっと金ピカだったのでひるんでしまいましたが、さすが日本人のおすすめだけあって、味もサービスもなかなかでした。店内が異様に暗かったのですが、金曜日の夜はジャズの生演奏もあって、どちらかというとシックで高級な雰囲気。レストランガイドZagat Surerveyでも食事とサービスは23ポイント(最大30ポイント)、装飾はなんと26ポイント(!)だったので、そのはずですね。ただ、その分お値段はちょっと高めかもしれません。量もそんなに多くありませんでした。それでも、4人くらいの小人数にはちょうどよく、久しぶりに静かに食事をした気(!?)がしました。タクシーで出かけたので、みんなでワインも楽しめましたし。

実質的に最終日となってしまう明日は、昼間にやはり富豪が残したもうひとつの美術館Norton Simon Museumを訪ね、夜は戻ってくるサンディエゴ組も合流して、最後の宴(?)を楽しむ予定です。

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