★ West Coast Tour Report ★

6月15日(火) (続き) 晴れ グランドキャニオン国立公園 <Part2>

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飛行機からも、赤っぽい土(砂)の広がる平地のところどころに大きな岩が見えてきて、いよいよMonument Valleyに到着しました。空港というのは名ばかりで、舗装した滑走路もないその平地の一部に着陸したのにはちょっとびっくりでした。(枠のついている写真はクリックすると拡大でご覧になれます。)MonumentWithRoad
Monument Valleyというのは、国立公園ではなく、正式にはNavajo Tribal Park(ナバホ族公園)といい、ネイティブアメリカン、つまりアメリカンインディアンの種族のひとつであるナバホの人々の居住区の中にある公園です。なので、案内してくれる人々も基本的には皆、ナバホの人たちです。ここを訪れたのはもちろん生まれて初めてですが、なんとなく見たことがある風景のような気がしたのは、西部劇などの映画もさることながら、自動車などのコマーシャルで使われていることが大変多いということからのようです。MonumentBus
インディアンの人たちの日常食という、揚げた平べったいパンにレタスの千切り、角切りトマトとチリをかけたもの(どういうものか見たい方はこちらをどうぞ。)をVisitor Centerのそばの食堂で食べた後、トラックを改造したみたいな乗り物に乗りこんで、観光ツアーに出発しました。運転手兼ガイドは、長い黒髪を後ろで束ねたナバホの女性でした。ここでは、この車に乗ってツアーで観光ポイントをまわるというのが一番一般的なようで、砂煙を上げながら、同じタイプの車が往来を走り回っていました。余談ですが、このツアーは、豪快な運転で結構揺れるうえ、形ばかりのホロなので直射日光で日焼けはするわ、砂だらけになるわである意味ではすごく自然っぽい豪快なツアーです。サングラスはもちろん、できれば帽子と日焼け止め、それに砂対策(?)のために汚れても気にならない服で参加することをおすすめします。
さて、この大きな岩ですが、大昔に低地だったこのあたりに、ロッキー山脈から流れてきたいろいろな沈殿物が溜まってセメント状になり、さらに地下からの圧力で隆起したものなんだそうです。それを雨風が柔削り取り、その際にできた柔らかい岩と堅い岩の部分の差が、今のような凹凸をつけました。グランドキャニオンもそうでしたが、本当に自然の力って不思議なものを作り上げるのですね。ナバホの人々は、これらの岩を見て、それぞれに動物や身の回りのものなどの名前をつけました。TwoMittens
途中、シルバーや皮でできたアクセサリーの露店などに寄りながら、これらの岩の間の道をまわり、よく見えるポイントで車は止まります。これは、向かって左側がLeft Mitten、右側がRight Mitten。それぞれ親指だけ別になっているミトンの手袋みたいに見えますよね。車のコマーシャルでは、このRight Mittenのてっぺんに車を置いたんだそうです。
最近はコマーシャルですが、少し前はたくさんの映画の舞台、とりわけ西部劇では、昔ながらのアメリカっぽい場所として、ずいぶんここを使ったのだそうです。あんまり西部劇を見ない方には、それよりもMichael J.Foxが26歳だった(!?)のに高校生役をやりとおした「Back To the Future V」やSusan SarandonとGeena Davisがカッコよかった「Thelma and Louise」でも使っていたといった方がピンと来るかもしれませんね。JohnFordPoint
西部劇ファンの方々にとっては、なつかしいのがこのJohn Ford Pointなのでしょう。初めてここを舞台にして撮影した西部劇の有名な監督、John Fordの名前がつけられたこの場所は、監督自身が気に入っていた撮影ポイントなのだそうです。岩の先のところにいる馬に乗ったカウボーイは、観光客が写真を撮るためにここにいるそうで、戻って来たところを見たら、なんとお腹の出たかなりのおじいさんでびっくりしました。西部劇といえば、往年の大スターJohn Wayneものは「Stagecoach」(駅馬車)、「Fort Apache」(アパッチ砦)などが撮影されており、昼食をとったVisitor Centerのところには、当時のポスターやパンフレット、写真などを展示した小さな資料館もありました。ThreeSisters
他にも、修道女のような服を着た女性が並んでいるように見えるというThree Sistersや、スヌーピーのような形をしているものなど、面白い形の岩々を見てまわりましたが、基本的には、同じような色で視覚的にはあまり違いがないのと、そう見るためにかなりの想像力を要するものなども多くて、私たちも含めてみんな少しずつ飽きかけて来ました。まだ時差がとれない面々は、朝5時起きという悪条件も加わり、ほこりっぽく暑い車の中でもウトウト船をこぎ始めてしまいました。グランドキャニオンから同行している日本人のガイドさんに「あと少しですからね。」と励まされ(?)、2時過ぎくらいにはツアーを終え、グランドキャニオンに戻るため、再び空港に戻って来ました。そして、また例の小さい19人乗り飛行機でグランドキャニオンへ。薬は依然効き目バッチリで、今回はあまり眠れませんでしたが、酔いもしませんでした。
グランドキャニオンからツアーに入るくらいしか行く方法がないため、Monument Valleyを訪れる人は少ないそうですが、個人的には行ってよかったと思います。昔からずっと変わっていないアメリカ大陸、というテレビや映画のセットみたいな場所が実際にあるんだというのは、ちょっと感動です。ただ、砂けむりのほこりっぽさと日差しの強さはちょっと強烈でしたけれど、それも昔から変わらないもののひとつなのでしょうがありませんしね。

グランドキャニオンに戻ってから、今夜泊まるMaswik Lodgeにチェックインしてひとやすみしました。国立公園の中なので、去年行ったイエローストーンなどと同じく、木造の簡易なロッジでしたが、中はずっときれいでバスタブもあったし、シャワーの水圧も強くて快適そうでした。CanyonGradation
夕方からは、ラスベガスからのツアーに組み込まれていたグランドキャニオンでの最後のイベント、Sunset Tourに参加しました。このバスツアーは、私たちの泊まっているThe VillageからWest Rim Driveを通って、途中いくつかのポイントで風景を見ながら、最後は絶好の場所で文字通り日没を見るというものです。はじめの方の、Hopi PointMohave Pointのあたりでは、まだ明るかったものの、低くなった日差しが地上に見事な陰影を作っており、また昼間とは違うグランドキャニオンの光景を見ることができました。写真の中央に少しだけ見えているのは、このグランドキャニオン創造の源となったColorado Riverです。Sunset
日没時間の少し前に、Pima Pointのあたりまで行き、バスを降りて日の入りを待ちました。この頃になると、昼間の暑さがうそのような涼しさで、長ズボン、長袖に着替えてきたのは正解でした。そして、待つこと20分あまり。ようやく日没が始まりました。低く垂れ込めている雲間に一度隠れ、また現れた太陽が沈んで行くまでの間は、ただ息を飲んで見ているだけでした。自然の不思議な創造物が広がる谷間に、これも自然の創造物である美しい日の入りという組み合わせは実に見事でした。何枚も写真を撮ったのですが、どれとして同じものがなかったのもやはり刻々と変わっていく自然の光景ならではです。

日没後、急速に暗くなったロッジに戻り、長かった今日1日のスケジュールが終わりました。人工都市ラスベガスから、自然のままのMonument Valleyまで、ずいぶん違う場所をたった1日のうちに移動してしまったので、なんだか世界をぐるっとまわってしまったような、夢を見ているような、ちょっと現実離れした感じがしました。明日は、またそのきらびやかなネオンの街ラスベガスに戻ります。

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