★ Tanglewood Musical Festival Travel Report ★

7月10日(土) 曇り タングルウッド音楽祭 <Part1>

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TravelMap独立記念日の連休が過ぎ、いよいよ本格的な夏に突入した週末に、最近すっかりわが家の定番化(?)しているJTB USAのバスツアーに参加して、Boston Symphony Orchestraの夏の一大イベントであるTanglewood(タングルウッド音楽祭)を訪れました。
音楽祭が行われるあたりは、Massachusetts州のBerkshireという高原地帯で、昔から避暑地として有名なところです。今回は、夜に行われる公演を聴くので、その前と1泊した後に、いずれもNew Yorkにゆかりの深いVanderbilt一族が住んでいた豪邸を訪ねるというツアーになっています。左の地図でだいたいの場所を示したのですが、まず、初日は、New Yorkから北上し、同じNew York州のHyde ParkにあるVanderbilt Manshion National Historic Siteを訪ね、その後、やはり避暑地で有名なStockbridgeに立ち寄った後、夜になってからTanglewoodへ行きます。そして、Tanglewoodのやや南のSpringfieldというところのホテルに泊まった翌日は、さらに南下して大西洋に面したRhode Island州のNewportという、これまた海辺の高級別荘地で、Vanderbilt家の所有していた2軒の豪邸を訪問し、New Yorkに戻るという行程です。2日間の割には、移動距離が結構ありますね。まあ、これもツアーのなせるワザで、自分たちで運転したら、きっととてもこうは行かないでしょう。

さて、バスの中では、まず、これから訪ねるマンションの持ち主であるVanderbilt一族についての説明を聞きました。ざっと説明しますと、この華麗なる一族は、New YorkのStaten Island出身のCornelius Vanderbiltが類まれなる商才を発揮して、New Yorkの蒸気船航路を押さえてしまったところから富を築き始めます。強引ともいえるやり方で次々と成功を収めた彼は、1860年代には鉄道にまで手を広げます。そして、彼が築き上げた鉄道会社がNew York Central Railroadであり、そのターミナル駅となったのが、今日のGrand Central Terminalなのです。時代は折りしも「Gilded Age」といわれたアメリカ産業界が最も躍進し、独占資本が進んだ時期であり、当時はわずか人口の3%にあたる人々が国中の富の70%以上を支配していたというのですから、それらの富豪ぶりがいかにすごかったかということがわかります。

VanderbiltMansionさて、バスは昼過ぎくらいに予定よりやや早く、Hyde Parkに到着しました。近くのダイナーでめいめい昼食をとった後、いよいよその大富豪の豪邸のひとつを訪問しました。ここはVanderbilt Manshion National Historic Siteという、国の管理化におかれた公園のような場所になっています。門のところから建物までは森のようになって細い道が続いており、その敷地の広さだけで十分裕福さがうかがえました。
駐車場でバスを降りてすぐに建物があり、意外と小さいかも・・・と思ったらそれはただのビジターセンターでした。そして本物はこちら。ビジターセンターから、小グループに分かれて、国立公園ではおなじみのパークレンジャーの制服を着た係員に連れられて、屋敷の中を回ります。
この家の持ち主は、前に述べたCornelius Vanderbiltの長男の三男、つまり孫のひとりであるFrederick William Vanderbiltですが、実は彼は親の意にそわぬ年上で離婚暦のある女性と結婚したので、勘当同然の身でした。それで、たったの1000万ドルだけしかもらえなかったというのですが、1880年当時の1000万円は今の価値にすると30倍ほどになるということなので、3億ドル・・・ということは300億円以上!!ということですよね。うーん、やはり成金富豪はすごい。DiningRoom
ということで、勘当されていなかった他の息子たちの屋敷に比べれば、この家は質素なのだそうです。屋敷内はフラッシュ撮影ができなかったため、あまりよく映っていませんが、ちょっとご紹介しますと、まず、これは1階にあったダイニングルーム。椅子は折柄の模様の入ったビロードの生地張りで、カーテンも同じような生地でした。中には大きくて凝った模様の石の暖炉があり、いかにもヨーロッパの貴族の館風です。この屋敷を手がけたStanford Whiteという建築家は、当時お金持ちたちに引っ張りだこの売れっ子だったそうで、その秘密は、彼が旅行してまわったヨーロッパの有名建築物のよさそうな部分をつなぎあわせて作った、いかにも豪華で格式のある風に見えるデザインでした。FrederickBed
こちらは、2階にある館の主人Frederickの寝室にあるベッドですが、比較的暗い色使いで飾られているこの部屋自体は、当時のスペインの王様の寝室を真似て作ったものなのだそうです。ベッドのフレームは、色の濃い木に複雑な彫刻が施されたもので、ヘッドボードのところには、いかにも王様らしい、金の王冠の刺繍のしてあるエンジのビロード地の布が貼ってありました。部屋の壁一面に、金を使った植物のような模様が描いてあり、はっきりとは見えませんでしたが、天井にもなにか複雑な彫刻のようなものがしてあって、かなりごてごてしていて趣味が良いという印象ではありませんでしたが、すごく手をかけたものであることはよくわかりました。他の部屋も、フランスの貴族文化のロココ調にまとめってあったり、ルネサンス調であったりと、かなりデコラティブで、本当にヨーロッパのお城の中をそっくりそのまま移してきたかのようでした。HudsonRiverView
ここだけを見たときには、わからなかったのですが、春から秋にかけての住まいがこの程度の部屋数40室のお屋敷、というのは彼ら一族にとっては、確かにたいしたレベルではなかったようです。
庭に出ると、すぐそばをHudson Riverが流れており、対岸にはやはりかなり大きな邸宅が見えました。この屋敷は、川の東側の高台にありますが、昔から標高がより高く、日が昇ってくる方向であった東岸にある屋敷の方が格が高いとされていたそうです。つまり、この場所は立地条件としては最高で、例え勘当された息子であったにせよ、やはりVanderbilt一族の権力がかなりであったということを示しているわけですね。

豪邸めぐりの最初のひとつを後にして、Massachusetts州に入り、Stockbridge経由、いよいよ目的地であるTanglewoodに向かいます。続きは後編でどうぞ。

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TanglewoodNewport
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