★ Pacific North West Travel Report★

7月27日(木) (続き) 雨時々曇り ビクトリア <Part 2>◆このページをとばすときは
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GraigdarrochCastle予想よりはるかに素晴らしかった鮮やかな花々の残影を頭の中にちらつくまま、再び車で来た道を引き返し、Victoriaの中心街に戻って来ました。とにかく、今日は早起きだったので、The Butchart Gardensであんなにゆっくりしたにもかかわらず、まだ時間は2時過ぎ。ホテルにチェックインする前に、もう1箇所くらい車で行くところをまわってしまおうということで、港からは東に2kmほど行った高台にある高級住宅地Rocklandという地区にあるThe Craigdarroch Castleというお城を訪ねることにしました。こちらのお城も、Butchart氏同様、ビジネスで成功したRobert Dunsmuirという人が邸宅として建てたものを現在まで残したものです。1887年着工で完成は1890年、建築に3年を要したため、本人は完成を見ぬまま亡くなってしまいました。CastleWindow
建物は4階建てで、手前の塔の部分がその上にありますが、お城の体裁をとっているからか、通路などはそんなに広くなくて、なんとなく入り組んだ造りになっているからか、アメリカの大富豪の豪邸などに比べるとこじんまりした印象を受けました。とはいっても、39部屋もあるのですから、立派な豪邸ではありますけれどもね。
さらに、この邸宅をどちらかというと女性趣味のお城に仕立てているのは、多くの部屋にも使われていたステンドグラス。ほとんどに花のモチーフが使われているところも、女性的な優しい感じです。それもそのはずで、この邸宅は、氏が奥さんのJoan Dunsmuirとの昔の約束を果たして、彼女のためにと建てたものなのだそうです。夫人は、夫亡き後の晩年をここで過ごし、その後、子供たちが住んだ時期もあったようですが、戦時中は陸軍病院として使われたり、学校など教育関係の施設でもあったり、公共の建物として使用されました。CastleDrawingRoom
1950年代の終わり頃から、この美しい建物全体を、もとの状態に戻して保存しようという運動が起き、市民らの尽力の結果、1979年から歴史記念博物館として一般公開されています。どおりで色鮮やかで美しいステンドグラスも、当時のものではなく、それをすっかり復元したもの。そして、すっかり元通りに再現されたそれぞれの室内には、凝った装飾がほどこされた家具や、東洋趣味の陶器、格調高い銀器などが置いてあり、当時のブルジョアのリッチな生活をうかがい知ることができます。やたら大きい大理石の暖炉があったり、動物の頭の剥製が壁にかかっていたりするあたりは、やっぱり、当時の金持ち趣味がありありですが、それでも、そんなに悪趣味な感じがしないのは、奥さんへの愛情がこもっている邸宅だからなのでしょうか。維持費にまわされる入場料が8カナダドル(学生5.5ドル、子供2.5ドル)しますが、女性は、多分ほとんどの方が、Victoriaの街全体の雰囲気にマッチしたこのお城は気に入ってしまうのではないかと思います。

TheEmpressお城を見学した後は、ここVictoriaのシンボルでもあるお城のようなホテルThe Empressに到着。当初は違うホテルに泊まる予定だったのですが、やはり、この街に1泊しかしないのだからとこちらに変更してもらいました。Quebecで宿泊したLe Chateau Frontenacと同様、鉄道や豪華客船で旅する人のための高級ホテルとして、1908年に建てられたお城のようなホテルです。(Quebecなどカナダ東部の旅行記はこちらでどうぞ。) きっと、いろいろな有名人が宿泊し、時代をくぐり抜けてきた様々な歴史があるであろうことは、容易に想像できたので、明日の午前中に、1日1回あるホテルの中のガイドツアーに参加することにしました。
部屋も、フロントナック同様、古いからか比較的狭いとは聞いていたので、予想通りでしたが、テレビの収納されているキャビネットやベッドリネン、カーテンなどは瀟洒なお城風で、さっき見てきたThe Craigdarroch Castleには遠く及びませんでしたが、まあこんなもんでしょうという感じ。荷物を置いて、早速、ホテルの中をちょっと散策してみました。詳しくは、すっかり説明を聞きながらまわった明日のツアーの説明の中でご紹介しますが、1990年に大改装をし、写真の向かって左側の棟を建て増して、プール、フィットネスクラブなどを増設したからか、全体的には、思ったよりずっと明るくて新しい感じがしました。途中で通りがかった、ちょっと暗めで荘厳な雰囲気のホテルのメインダイニングが気になり、ちょっとヘビーかな?とは思いつつ、今日の夕食はここで取ることに決め、予約を入れてしまいました。

CrystalGardenホテルの中をひとまわりした後は、激しい雨の中、道路を隔ててすぐ裏手にあるCrystal Gardenという不思議な建物に立ち寄ってみました。屋根の部分がガラスで温室みたいになっている、横に長い建物で、なんと元は中にプールがあった建物なのだそうです。ここがオープンした1925年頃には、The Empressに泊まるようなお金持ちの間で、プールがとても流行り、一種の社交場のような役割を果たしていました。水は今のような真水ではなく、その頃美容によいとされた海水をわざわざここまで運んで使っていたようです。Framingo
さすがに、その流行はすっかりすたれましたが、立派な建物はそのまま残され、プールの部分には土と一緒に熱帯の植物が植えられ、見かけ通りの温室になっています。中には、熱帯にふさわしいフラミンゴやチョウ、素早く動くキンクロライオンタマリンなどの小さいサルがいました。この小さいサルが、人の指くらいの小さい赤ちゃんを産んだと入口に写真が掲示してありましたが、残念ながら、そのチビちゃんたちは見ることができませんでした。よく知らなかったので、入ってしまいましたが、別に目新しいものはなにもなく、これで7.5カナダドル(子供4ドル)の価値はないでしょう・・・という感じのところ。建物を見るのは、外からで十分なので、これはパスしてしまってもよかったかなとちょっと思ってしまいました。
あっという間に見終わってしまって外に出たら、ちょうど雨が上がったところ。夕食が重そうなこともあり、もう少し歩いてみようとガイドブックの地図を片手に、Victoria Harbourのあたりまで出てみました。チェックインするときに、ベルボーイの人が教えてくれた通り、今日からこの州の学生が集まる体育大会のようなものが開催されているので、湾内にはたくさんのボートが出ていて、チームごとに仮装した学生たちがあちこちで歓声をあげていました。EmilyCarrHouse
私たちはそれを横目に見ながら、こちらも中の見学を明日にまわしたBritish Columbia's Parliament Buildings(ビクトリア州議事堂)の見事な建物を通り過ぎ、観光馬車が行き交う道を、カナダを代表する女流画家Emily Carrが住んでいた家Emily Car Houseまで歩いてみました。すでに閉館時間を過ぎていたのは知っていましたが、家の周囲だけでも見てみようと思ったのと、この後、Vancouverの美術館で彼女の作品を見る予定にしていたので、ちょっと興味があったのです。家自体は、全く普通の住宅地の中にあって、他の家と比べて特別大きくもなく、看板がなかったら通り過ぎてしまいそうな、本当に普通の家でした。中に入れば、少し変わり者ともいわれた、ちょっと気性の激しそうなこの女性の個性が現れているところがあったのかもしれませんが、外観は周囲にもよくなじむただのかわいらしいお家でした。
この家の前の通りは、Government Streetという、街のメインストリートで、ホテルのすぐ前も通っていますが、このあたりまで来ると、湾内の喧騒がウソのような静かな住宅地で、途中によさそうなB & B(Bed & Breakfast:バスルームが共同のペンションみたいな宿泊施設)が何軒もありました。

EmpressDiningRoomゆるやかな坂道を歩いている途中、再び雨が落ち始め、急いでホテルに戻りました。とにかく朝が早かったし、最後の散歩が思ったより距離があったので、少しウトウトしながら一休みし、夜は少しだけドレスアップして、ホテルのメインダイニングThe Empress Roomに出かけました。ビクトリア女王はじめ、歴代のイギリス王族の方々も食事しに来たというこのレストランは、典型的なフレンチ。でも、華やかなというよりはイギリス風の厳粛で男性的な雰囲気のダイニングで、お酒の種類も豊富です。例によって、あんまりアルコールの強くない我々は、炭酸水のボトルをオーダーしてしまったのですが、なにかお酒を頼むと移動式の大きなバーワゴンをウエイターが席のところまで運んで来て、その場で作ってくれるというのが結構ウリのようでした。やや暗いので、ムードたっぷりではありますが、冷房がちょっときつめでした。味の方は、フレンチですからしっかりめの味付け。メインは、ジビエをはじめいろいろな種類があった肉料理を避け、無難なポーチドサーモン(グリルかも?しれません。クリックすると写真が表示されます。) を選んでしまい、サーモン自体は普通でしたが、付け合せの野菜が硬すぎず柔らかすぎずの歯ごたえで美味しかったです。アフターヌーンティーであんなに甘いものを食べたクセに、やっぱりフレンチのデザートをスキップするのは忍びなく、ふたりでチョコレート系デザートを分けました。これもやっぱりしっかり甘かったです。BCParliamentNight
食後は、またもや重いお腹をかかえ、夜の街でもちょっと見物と外に出てみました。Government Streetを夕方とは逆の方向に歩いていくと、にぎやかなショッピング街があり、デパートのEatonやカナダの各種名産品店、イギリス系らしいちょっと気の利いた洋食器屋さんなどが並んでいましたが、夜10時近くとあっては、どれも店じまいした後。それでも、ウィンドウを眺めて歩くだけで、それなりに楽しめてしまいました。
そして、ホテル方向に戻ってくる途中に見えたのは、まるでディズニーランドのように見事にライトアップした議事堂の姿でした。他に灯りがないので、真っ暗な中にぽっかり浮き上がっている姿は、本当にマジックキングダムかシンデレラ城かというちょっとメルヘンチックな光景です。後から聞いて、このライトアップは思いついて後から付け足したものではなく、1800年代終わりに造られたときからそのように設計されていたというのですから、ちょっと驚きですよね。

ここに1泊しか予定していなかったことを大いに後悔しつつ、明日も朝から、美しい夜景を見せてくれた州議事堂内の見学ツアーにThe Empressのガイドツアー、おまけにこれをしなくてはここに泊まった意味が半減というホテル宿泊者専用ルームでのアフターヌーンティーと盛りだくさんの予定です。

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