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9月27日(水) 晴れ ヴェネツィア <Part 2>◆このページをとばすときは
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PalazzoDucaleまたもや抜けるような青空が広がった今日は、とにかくVeneziaの見所をひたすらまわる予定。パーシャル・ビューではありましたが、広場が見えるHotel Concordiaの朝食ルームで朝食をたっぷりとって、ガイドブックを見ながら開館時間が早いところから出かけました。いちばん最初は、広場に面したPalazzo Ducale(ドゥカーレ宮)から。海側の壁に、この街のシンボルで、宮殿の中にも何枚か絵がある翼のあるライオンの幕がかけられている大きな建物です。歴代の総督が住んだところであると同時に、裁判所、最高会議場なども中にあった、まさに共和国時代の政治的中心となったところ。ゴシック様式建築物の傑作といわれているこの建物は、12世紀から15世紀にかけて何回も改築されて、現在の姿になったのだそうですが、その頃、海運国家として栄えたVeneziaにふさわしく、とにかく凝った造りの華やかで立派な建物です。
中庭から、階段を上がり1階(ヨーロッパだと普通の2階が1階なのですよね。)に上がると、建物の内側は外側に負けない、いえ、それ以上であることがよくわかりました。順路通り進んでいくと、とにかく行く部屋行く部屋に、ヴェネツィアン絵画の巨匠といわれる画家、Tiziano VecellioからPaolo VeroneseからJacopo Tintorettoから、とにかく彼らのスケールが大きな作品がこれでもかというほどあり、なんだか目がまわりそう!宗教的モチーフながら、色使いが鮮やかで、女性が美しく描いてあることも多いヴェネツィアン絵画は、個人的にわりあいと好きだったのですが、それにしても、一度にこんなにたくさん、しかも、この建物のために描かれた作品をその場所で見ることがどんなにすごいことか、想像をはるかに越えたものでした。PalazzoDucaleInside
内部は全面撮影禁止だったので、買って来たガイドの写真を拝借してちょっとご紹介してしまいますが、この絢爛豪華な金の装飾もさることながら、壁といわず天井をいわずその間を埋め尽くしている絵にご注目。これらが現在はもちろん、当時から名だたる画家たちの手によるもので、この壁の一部などを美術館に持っていったらいったいどれくらいの価値が付くのだろう?というものだったりするのです。New YorkのMetropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)はじめ、有名な美術館ではたいていヴェネツィアン絵画を所有していますが、見るたびにその絵の存在感に、「いったいどこに、こんな大きくて派手な絵を飾っておく部屋なんかあったんだろう?」と不思議に思っていたりしたのですが、あったんですね。しかも、あの鮮やかな色彩や宗教画とは思えないような着飾った人々というのは、こういう風な華美な装飾とともに飾られても、負けない迫力を出すために違いないとひとりで勝手に納得してしまったのでした。PonteDeiSospiri
こんな贅を尽くした部屋の数々を見たあとで、今度は一転して薄暗い牢獄を見ることになりました。司法の中心でもあった宮殿は、同じ屋根の下に裁かれる囚人たちを収容する牢獄も兼ね備えていて、その牢獄と宮殿の間の通路になっている橋が有名なPonte dei Sospiri(溜め息の橋)。囚人が宮殿の中にある裁判所に出向いて、自分の判決を待つときに通る橋なので、気が重い彼らがもらす溜め息からそう呼ばれるようになったのだそうです。窓からは明るい光あふれる海や広場付近の様子も見えてしまうので、それがいっそう彼らの気持ちを暗くしたのだろうなどと想像しながら、彼らが見たのと同じような、窓枠越しの風景を撮ってみました。(写真はこちら)
朝一で行ったのは大正解だったらしく、次々押し寄せるいろいろな国の言葉のガイド・ツアーの団体さんたちで混み合う前に、盛りだくさんで予想よりずっと見がいのあった宮殿を後にしました。

BasilicaDiSanMarcoお次は、やっぱりVenezia観光はここ抜きには語れないBasilica di San Marco(サンマルコ寺院)へ。さすがに、ここは、前回来たときにも中に入って見学しているはずですが、ふたりともあんまり記憶がないため、もう一度、きちんと見ておくことにしました。このちょっとオリエンタルな雰囲気もある寺院は、この街の守護聖人であるSan Marco(聖マルコ)の遺体を収めるために、11世紀に建てられたもの。オリエンタル風なのは、やはり東方との交易もあったVeneziaならではなのだそうです。それにしても、その聖マルコの遺体は、エジプトから盗んできたものだそうですし、その後、12世紀末に聖堂を建設するどさくさに紛れて今度は大切な遺体を紛失してしまい、神に祈りをささげたら奇跡的に見つかったとのこと。地元の人が聞いたら怒られそうですが、本当に本物が埋葬されているのだろうか???とちょっと疑問に思ってしまいました。
ここの寺院の内装で特筆すべきは、なんといってもその見事な黄金のモザイク・・・なのですが、広い室内は薄暗いうえに、すっかり古くなっているからなのでしょうけれど、黄金というより金茶というのが精一杯という気がしてしまいました。
別料金を払って見学する、至宝と名高いPala d'Oro(パラ・ドーロ)という聖壇の飾りもきっと本物の金と宝石なんだろうとは思いつつ、ふーんという感じ。その宗教的ありがたみがわからないということも大きいのかもしれませんが、あまり感銘を受けることもなく、多くの観光客同様、流れにのって、ささっと見ておしまいにしてしまいました。

PonteDiRealtoここまで、見終えてまだお昼前という快調なペースで、今度は、Canal Grande(大運河)を隔てたSan Polo地区に向かうべく、昨晩も来たPonte di Rialto(リアルト橋)を渡りました。昨日はほとんど閉まっていた市場もにぎやかで、野菜やチーズを売る店などが並んでいました。土産物屋もたくさんあり、私たちも狙っているヴェネツィアングラスのお店の他、カーニバルの仮面マスケラを売る店や、名産といわれている手作りの美しい紙製品を扱っているお店などもたくさんありました。
目的地までは思ったより距離があり、お店をのぞいたりしながら歩いていたら、狭い通りにスタンドのピザ屋さんを見つけてしまい、スライスのピザをちょっとお味見。薄い生地の上にトッピングがしてあり、切り分けてから温めてくれました。私の選んだカプリ風ピザは、生のトマトが載っていてチーズもあっさりめ。全体的にトッピングも少なめでしつこくないところがなかなかgoodでした。SantaMariaGloriosaDeiFrari
少し行ったところで、ようやく目的地のひとつ、Basilica di Santa Maria Gloriosa dei Frari(サンタマリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会)に到着。Veneziaでは、最も大きいゴシック教会だそうで、どこからどうやっても写真に収まりませんでした・・・切れてしまっている鐘楼の部分もかなりの高さがあり、サンマルコ広場に燦然とそびえ立つCampanile(大鐘楼)に次ぐ高さなのだそうです。SantaMariaGloriosaDeiFrariInside
中に入ってみて目を引いたのが、内部に渡された梁のような細い棒。巨大な建築物なので、柱だけでは支えきれずに渡したに違いないと、一応建築屋さん(といっても事務方ですけれど)の夫は言っていました。確かに、あんまり見たことのないつっかえ棒で、ちょっと違和感はありますよね。
美術的な注目は、この教会に霊廟もあるTiziano Vecellioの描いた大作、『Maggiore dell'Assunta』(聖母被昇天)。主祭壇のすぐ後ろにあり、写真の奥に見えているのがそうです。大きさもさることながら、赤が印象的な鮮やかな色といい、上が丸い形にぴったりあった構図といい、作者が30歳台の脂が乗り切ったころの代表作といわれているのもうなずけるものがありました。他にもティッツィアーノの作品数点がありましたが、最初に見た宮殿にあった作品とはやはり違い、華やかな雰囲気を持ちつつも、教会という場所らしく、華美さがやや控えめに感じられました。それは、教会の中という少し暗い光の加減も大きいかもしれませんね。

ScuolaGrandeDiSanRocco続いて、すぐそばのScuola Grande di San Rocco(サンロッコ同信会館)へ。ここは、ガイドブックで見て、絶対見てみたいと思っていたところなのですが、Scuolaというのは、この街独自の集会場みたいな建物を指します。貴族や商人などの聖職者ではない人たちの団体が自分たちの集会を開くために作ったものですが、彼らも基本的にはキリスト教の信徒であり、教会を併設していることも多いので、やはり宗教色の濃い建築物であることには変わりありません。慈善事業もしていたりする、それなりにお金のある団体だったようで、ここの各部屋の壁と天井は、やはりヴェネツィアン絵画の巨匠のひとりJacopo Tintorettoの絵で埋め尽くされた豪華なもの。しかも、同信会の会員でもあった彼がここにある作品の製作にかけた時間は、なんと23年間!に及ぶというのですから、その力の入れ方たるや、たいしたものですよね。9,000リラという、美術館にも負けないような入場料を取るのはそのためでした。
ここはとても印象に残る作品も多かったので、何点かご紹介します。(『作品名』をクリックすると説明がご覧になれます。)
The Adoration of the Shepherds』(羊飼いの礼拝)
Glorification of San Rocco』 (栄光の聖ロッコ)
Crucifixion』 (キリストの磔刑)
※解説が英語でしか探せなかったので、
作品名は英語訳になっています。

宮殿、教会、同信会館と、いろいろなシチュエーションですっかりヴェネツィアン絵画漬け(!)になったところで、仕上げは美術館で鑑賞、ということで、ここからCompo San Toma(サントマ広場)にある乗り場まで出てVaporetto(水上バス)で、今度はDorsoduro地区にあるGallerie dell'Accademia(アカデミア美術館)を訪ねます。

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