Galleria degli Uffizi


La Battaglia di San Romano 』サン・ロマーノの戦い
Paolo Ucchello (1397-1475)
BattagliaDiSanRomano
絵を習うと必ず出てくる「遠近法」。近くのものは大きく、遠くのものは小さく、もうちょっと進むとよくサイコロの絵とかで示されるあれです。この画家は、その遠近法の研究にとても凝った人だそうで、彼の残した絵は、どれも完璧な遠近法を使って描いてあることが大きな特徴。もちろんこの絵もそうで、奥の方にも小さい兵士がいたり、野原をはねているウサギがだんだん小さくなっていたりとスキのない遠近法を駆使しています。
でも、もともと絵は芸術であり、理詰めの計算だけで描くものではありません。なので、そればかりにこだわっていると、自由に絵が描けなくなってしまうであろうことは、容易に想像できますし、多くの画家は研究からは離れて行きました。ただひたすら「遠近法」にこだわったウッチェロは、やっぱり変わり者で、不遇な晩年を送ったというのもしょうがないところでしょうね。

※写真は画像の大きさの都合上、一部のみの表示になっています。