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10月1日(日) (続き) 雨のち曇り ローマ <Part 3>◆このページをとばすときは
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SanPietro昨日の今日なので、地下鉄に乗るのはちょっとためらわれたのですが、そうもいってはいられず、「他人を見たら泥棒と思え」的に必要以上に緊張してなんとか乗り、Citta del Vaticano(ヴァチカン市国)へとやって来ました。今日の天気はほんとうに不安定で、晴れ間が出たと思ったら、電車に乗っている間にまた大雨が降ったりといった具合。それでも、信仰心の強い皆さんにはそんなことは全く関係ないらしく、Basilica di San Pietro(サン・ピエトロ大聖堂)の前には、長い長い列が出来ていて、さらに後から後からシスターやら神父さんの卵(?)やら、続々とキリスト教関係者が詰め掛けているのでした。そうなんですよね、毎週日曜日は、午前10時だか正午からだか、Papa Giovanni Paolo U(法王ヨハネ・パウロ2世)の姿が拝めるとあって、すごい人であるとは聞いていたのですが、ここまでとは思いませんでした。今年、西暦2000年は25年に一度の聖なる年「聖年」(そのまま・・・)であり、そのときだけ開く扉があるそうなのです。そこをくぐると罪が許されるとかいう恩恵があるとのことなので、その近くくらいまでは行ってみたいと思いましたが、それすらままならない状況。
SanPietroPole別に信仰心があるわけでもない私たちは、超ズームで聖堂の正面を撮った後(多分、こちらのうちのどれかが「聖なる扉」でしょう。)、他の多くの観光客同様、聖堂の中に入ることをさっさとあきらめて、広場に立って、建物や周囲を囲む列柱を眺めたりしました。284本もの柱で支えられている回廊は、また、バロックの天才建築家Gian Lorenzo Berniniの手がけたもの。上に乗っているのは特の高い聖人たちの彫像で、全部で140体もあるそうです。
10数年前に来たときも、さすがにここには来ましたが、真冬だったせいか、そんなに混雑していた記憶はなく、派手な衣装の門番の兵隊さんと並んで写真を撮った気がします。そのときは、ツアーだったし、美術や芸術の価値なんてみじんもかけらもわからない学生だったので、Musei Vaticani(ヴァチカン博物館)にはもちろん入らずじまい。今回もここまで来ておきながら、博物館はおろか、聖堂の中のMichelangelo Buonarrotiの出世作である名作Pieta(ピエタ)も見られなかったし、罪さえ許してもらえない(!)と、なんだかRoma最大の観光ポイントをすっかりはずしてしまった感じです。しょうがないので、ピエタは小銭にくずすときに買った絵ハガキで鑑賞しただけだったのでした・・・

SantAngeloまあ、天気がよくなってきたのが救いだから、少し歩いて回ろうと、気を取り直して、Basilica di San Pietroからまっすぐに伸びているVia di Conciliazione(コンチリアツィオーネ通り)を歩いて、ガイドブックには日曜日休館とあったCastel Sant'Angelo(サンタンジェロ城)へと向かいました。今でも昔のままの城壁が残っているお城は、外観だけ眺めるのでもかまわないと思ったのでした。ところが、ラッキーなのか、単にガイドブックの情報が古かったのか、お城は一般公開しており、早速、入場券を手に中へと進みました。SantAngeloRoom
皇帝の霊廟として建築された後、15世紀以降は、教皇の避難場所としても使われた要塞になっていて、さらに牢獄としても使われたことがあるという、数奇な運命をたどっているお城。確かに、外見や「天使の城」という名前から、もう少しきらびやかな内部を想像していたのですが、なんだかガランとして暗い印象のある建物でした。
逃げ込んだ教皇が使うための部屋があると聞いていたので、それを探したのですが、見つからず、係員の人に聞いてみたら、今は改装中で公開していないとのこと。こちらは公開していた部屋というか、ホールみたいなところで、かなりきらびやかに飾り立ててあり、これこそお城にふさわしい内装!という感じですが、通路や他の部屋などがかなり殺風景だったので、逆に、ここだけなんだかちょっと違う空間という感じがしました。VaticanFromSantAngelo
てっぺんの天使像のすぐ下のところまでたどり着くと、さっき入れなかった大聖堂が真正面に、こんなふうに見渡せます。通路を歩いている間も、城壁の繰りぬいてある部分から、常にクーポラのある大きな聖堂が見え、なんだかせせら笑われているような気分になり、ここに入れなかったことがとても残念に思えてきました。スケジュールの組み方が間違っていたからどうしようもなかったとはいえ、やっぱりCappella Sistina(システィーナ礼拝堂)を見ずに美術鑑賞がメインの旅というのはおこがましいですしね。お城から遠くに眺めつつ、いつになるかはわかりませんが、次回、イタリアに旅行するときは、絶対、ちゃんと見てやるぞ!と密かにリベンジ(?)を誓ったのでした。
どこまで上るのかわからなかった行きに比べるとラクチンな下り道をさっさと降りて、お城の前にあるPonte Sant'Angelo(サンタンジェロ橋)へ全体の写真を撮りに行きました。この橋は、城のちょうど正面にあり、橋の上に立つ何体もの天使像と一緒に全体をおさめるのが、どのガイドブックにも出ているいちばんのアングル。橋の設計は、またもや天才Gian Lorenzo Berniniですが、実際に本人の手がけた天使像は1体だけで、あとは工房の手によるものだそうです。

PiazzaNavona橋を渡り、また市内に戻ってきた私たちは、そのまま歩きつづけて、彫像付きの噴水がたくさんあるPiazza Navona(ナヴォナ広場)へとやって来ました。すっくとそびえるオベリスクと組み合わされた噴水をはじめ、仰々しいくらい立派な噴水は、またかというベリーニ作。それぞれ、4大河の寓意像だったり、海の王ネプチューンだったりと、意味がある名作なのですが、そろそろ立派な噴水も食傷気味になってきたので、あんまりじっくりは拝見しませんでした。TerraceRestaurant
ここは、広場に面して、いくつものレストランがオープンエアのテーブルを並べており、そのうちの1軒で、遅まきながらランチを取ることにしました。サイフ盗難事件以来、レストランで取る食事は初めて、つまり、Romaで初めてレストランに入ったわけですが、明らかに観光客がメインのレストランだったので、味はまあ普通といったところなのでしょう。それでも、ちゃんとしたレストランでの食事はとても美味しく感じられ、リゾットとパスタ、シーフード・サラダ(写真はこちら)をガツガツと食べてしまいました。ちょっと困ったのが、観光には付きものの、目の前で演奏をしてチップをねだる人たちの出現。当然、私たちのテーブルの前にもやってきて、チップをいれるカゴを差し出されたのですけれど、たまたま小額の紙幣がなく、かつ、現金しか持っていない私たちには、高額紙幣をあげてしまうという無駄使いはあり得なかったので、「お金がない。」と断ろうとしました。ところが、演奏していたときのにこやかな態度とはうらはらに、形相を変えて「Money,money」としつこく繰り返すので、結構イヤな思いをさせられました。もちろん、結局チップはあげませんでしたけれどね。

Pantheonお腹を満たしてひと息ついたところで、もう1ヶ所くらい行けそうということになり、近くにあるPantheon(パンテオン)に行ってみました。ここも、持っていたガイドブックだと日曜日は午後1時までしか公開していないことになっていましたが、今朝入手した最新の観光案内によると夕方6時過ぎまで開いていることになっていたのです。神殿風の建物は、紀元前25年という古代ローマ時代に建てられた形をほとんどそのままとどめているという貴重なもの。その古さだけでも十分なのに、おまけに、ドームはさっき見た大聖堂やFirenzeのDuomoよりも大きい、世界最大の石造建築物なのだとか。ドームの部分は、後から建て替えられた部分だそうですが、それでも今から1900年前にこんな大きな建物を建ててしまったローマ帝国の力というのは、やっぱり計り知れないものなのでしょう。PantheonInside
ほとんど光の入らない内部はかなり暗く、中に今回の旅行でたくさん見た名画家Raffaello Sanzioや、通りや建物に名前が残るVittorio Emanuele II(ヴィットリオ・エマヌエーレ2世)などのお墓があるとのことだったのですが、よくわかりませんでした。とりあえず、フラッシュをたいて写真を撮ってみたら、日曜日のこの時間に開いている名所が少ないからか、実は中はかなり混雑していました。その中で、ラファエロのお墓を探して写真を撮る気力もちょっとなくなってしまっていました。よく考えてみると、文無しの不安な状態から始まり、無事現金をゲットし、警察で盗難届を出して、ヴァチカン市国では行列に驚き・・・と、今日1日よく歩き、いろいろしたので、そろそろ疲れてきたようです。
疲れてムリをするとよいことはない!という昨日の教訓で、まだまだたくさん見残したところはありますが、これで首都Romaの観光を終えることにしました。帰りは、持ち物に十二分に注意して、混雑しているバスに乗り込みホテルへと戻りました。

ホテルに戻ったら、人ごみの中にいた緊張感もあったのか、ドッと疲れが出たような気がしました。朝方確認した通り、明朝の飛行機が早いため、Stazione Termini(テルミニ駅)からバスに乗るのは、朝の4時前。乗り過ごすのはイヤだから少し早めに行くとすると、遅くても2時半くらいには起きなくてはいけません。ということで、イタリア最後の夕食も、昨日の昼に軽食をとった駅構内のファミレスみたいなイタリアンで済ませてしまいました。ここは、チェーン店みたいですけれど、店員さんは英語を話すし、安いわりには味もそこそこでした。(夕食はこちら)

翌日は、明け方というよりもまだまだ夜中で、ちょっとラリッてるような人がふらついている中、乗客は私たちふたりだけ、全く英語を理解しない運転手さんというバスにて、無事、空港までたどり着きました。飛行機は、行きと同様、Schiphol Airport(スキポール空港)経由で、ちゃんと買い物の免税手続きでさらに現金を少し手に入れ、アメリカの自宅まで帰れたのでした。今回のイタリア旅行で得た教訓は、

  1. 貴重品には十分気をつけよう!間違っても、人から見えるポケットなどに入れないように。
  2. 観光名所は日曜休みが多い。見所は、週末以外に回れるスケジュールを組むように。
というところでしょうか。これからイタリアを旅行する方々も、お気をつけくださいね。でも、今回見逃した大物のうち、Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)は予約の問題とかがあるので、今後も行けるかどうかわかりませんが、Musei Vaticani(ヴァチカン博物館)は、いつか絶対行かなくては!!もしかしたら、またイタリア旅行記をお届けする機会があるかも?しれません。

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