★ Italy Travel Report ★

10月1日(日) 雨のち曇り ローマ <Part 2>◆このページをとばすときは
ここをクリック◆◆◆

HotelAtlanticoBreakfastRoom不安が残るまま朝を迎え、今日はいよいよ旅行最終日。ホテルが朝食付きだったのを感謝しつつ、宿泊しているHotel Atlanticoの朝食ルームに向かいました。このホテルは、駅前から伸びている大通りVia Cavour(カヴール通り)に面しているので、場所的には便利でしたけれど、この朝食ルームも実は繋がっている隣のホテルのものだし、規模はそんなに大きくて、部屋も古くて狭かったので、まずまずといった程度のホテルでした。やっぱり、どこの国でもそうでしょうけれど、都会のホテルは設備のわりには宿泊料が高いのでしょうね。従業員もそんなに張り切っているわけではなく、朝のコーヒーにありつくまでに、ずいぶん時間がかかりました。昨日の出来事は、金銭的なダメージもさることながら、やっぱり精神的にもショックだったので、すごく食欲があるわけでもなかったのですけれど、文無しの私たちとしては、次にいつちゃんとした食事がとれるかわからないので、ここでできるだけ食べておかなくては!といろいろ取ってみました。(写真はこちら) セコいことに、袋入りのクラッカーなどはポケットにしまったりも。それくらい、この時点ではなんだか精神的に余裕がなかったのです。BusStopToAirport
とりあえず、現金を入手するのと、明朝、帰路につくための飛行機が6時過ぎと早朝の出発なので、Aeroporto di Fiumichino(フィウミチーノ空港)までどうやって行ったらよいかを確認するために、激しい雨の中、またもや、Stazione Termini(テルミニ駅)まで歩いて行きました。ATMは、今回も作動せず、最大の懸案は持ち越されてしまいましたが、トラベルインフォメーションで入手した冊子で、早朝に空港行きのバスがあることを発見。駅のインフォメーションのお兄さんはあんまり詳しくなかったので、バスの案内所で聞いたら、広場のターミナルの端に停留所があるとのこと。確認しに行ってみたら、ちゃんとスケジュールも書いてあったので、とりあえず帰りの足は確保できそうなことが判明して、ひとつ心配のタネが減りました。手持ちの現金が少ない今、割増料金を取られるに違いないタクシーには、できれば乗りたくなかったのです。
駅以外にも銀行のATMなら日曜日でも開いているはずと、駅近辺の道を少し歩いてみたのですが、あては全然ないうえに、雨がどんどん激しくなり、こちらで買ったチャチな折りたたみがさ1本の私たちはあっという間にずぶ濡れ。いったんホテルに戻り、空模様の様子を見つつ、作戦を練り直すことにしました。
ATMMachineその結果、ガイドブックで、教会など、入場料無料の観光スポットをピックアップしつつ、小雨になるのを待ち、昨晩カード会社からも言われた通り、警察に行って盗難届を出すことにしました。
ホテルから歩ける距離のQuestura Centrale(中央警察)に向かう途中、わざと大通りを通ってATMを探しながら歩き、見つけたひとつめの機械では、またもや失敗。そして、もうすぐ目的地という直前で、わりと立派な店構えの銀行の支店を見つけました。あまり期待せずに、トライしてみたところ・・・今までとは違う表示画面まで進み、やったー!無事、現金のイタリア・リラを引き出すことに成功したのでした。銀行のATMで現金を引き出すなんて、冷静に考えてみれば当たり前のことなのですけれど、これまで何回も拒絶されてしまっただけに、このときは、思わず小躍りしてしまいました!これが、命の恩人(!?)のBanca Antoniana Popolare Veneta(聞いたことありませんが・・・)のATM様々です。
この後、すぐ近くのQuestura Centrale(中央警察)の必要以上に大きいと思われる立派な建物の前で、番をしている警官にサイフを盗られた旨を告げると、待合室のようなところに連れて行かれ、そこで30分ほど待たされました。ようやく取調室みたいなところに通され、用紙2枚に全く同じものを記入させられた後、2、3質問をされただけで、用紙のうちの1枚を渡されました。「これで終わり?」と聞くと「Yes.」。こんなことは、この街では日常茶飯事なのでしょうから、サイフを盗まれたくらいではこれくらいの扱いなのでしょうね。こんなものを公開するのもなんなんですけれど、一応、イタリア土産(?)のひとつなので、興味ある方は見てください。盗難届はこちらです。
おかしかったのは、私たちが待たされていた部屋で、私たち以外にも盗難の被害にあった外国人が相次いで訪れ、当番の警官が暇つぶしに怪しげな英語で彼らとおしゃべりをしていたこと。カメラを盗られたというおじさんはヨーロッパ人だったので、サッカーの話題で盛り上がっていました。警官の座っているすぐ横には、大きく禁煙マークが貼ってあるのに、彼はずっとタバコをふかしたまま。イタリアの警察なんて、そんなもんなのですね。あまりにも予想通りだったので、なんだかいい加減さに対して腹を立てる気もなくなり、面白い経験をしたくらいの気分で、警察を後にしました。

QuattroFontane.jpeg不思議なもので、現金が懐に入ったことで、沈んでいた気分もすっかり明るくなり、足取りも軽くなってしまったのですから、文字通り「現金な」ものです。ちょうど雨もやんだので、観光を続けようと歩いていたら、これもバロック時代の豪華な噴水のひとつ、Quattro Fontaneを通りかかりました。この噴水は、交差点の四方の角に4つの噴水があり、写真上段の2つは女性の像で、それぞれDiana(月の女神ダイアナ)とGiunone(女神ユノ)を表しています(すみません、どっちがどっちかはわかりませんでした・・・)。下段の2つの男性像は、左側がl'Arno(アルノ)、右側がil Tevere(テヴェレ)のそれぞれの川を表しているのだそうです。全く普通の通りにいきなりある噴水だし、ちょうどそのときは人も全然いなかったので、これはたいしたものではないのかな?と思いましたが、雨が上がったからか、ちょっとすると次々にガイドさんに先導された観光ツアーがやって来たので、あわててガイドブックをチェックして写真を撮りました。
SantAndreaAlQuirinaleこの角で立ち止まって、あらためてガイドブックをチェックしてみたところ、すぐ近くにバロックを代表する建築家ふたりの作った教会があることがわかり、立ち寄ってみることにしました。角に面した教会San Carlo alle Quattro Fontane(サン・カルロ・アレ・クアトロ・フォンターネ教会)は、バロックの奇才といわれるFrancesco Borrominiの手がけた教会。ただ、ちょうど中でミサの最中だったので、残念ながら中に入ることはできませんでした。
一方、さらに進んだところにあるSant'Andrea al Quirinale(サンタンドレア・アル・クイナーレ教会)は、昨日見た双子教会も手がけた天才Gian Lorenzo Berniniの作品のひとつ。このふたりはほぼ同じ時代を生き、ライバルといわれていた建築家なのですが、天才ベルニーニは教皇にも寵愛され、より重要な作品を多く残して脚光を浴びたのに対し、奇才ボロミーニは自殺によって生涯を閉じるという哀しい最期を遂げました。
SantAndreaAlQuirinaleInside外観の手前、三角形の屋根が乗っているようなファザードは、ちょっと神殿風。中に入って、高いクーポラのある本堂の方は、立派な大理石と金をふんだんに使った内装で、それはそれは豪華絢爛でした。太い大理石の柱に囲まれた祭壇の中央には、この教会が祭っている聖アンドレアの殉教を描く祭壇画が飾ってあります。さらにその上、写真では切れてしまっているのですが、聖アンドレアの彫像があり、そこがちょうど豪華な模様があるクーポラとの境目のようになっていて、あたかも彫像がクーポラの中央へと向かって上がっていくように配してあります。小さい教会ではありますが、この豪華さは、教会というより、貴族の館とか私設の礼拝堂のよう。ベルニーニが手がけた唯一のイエズス会の教会だそうですが、完成まではかれこれ20年くらいかかっており、本人もとってもお気に入りの教会だったそうです。今では、結婚式を挙げる教会としては、ローマでも1、2を争う人気だそうですが、この豪華だけれども、こじんまりしている雰囲気がよいのでしょうね。その気持ちはよくわかります。

Sistersどうやら天気も回復しそうだし、ここから一度ホテルの方に戻って地下鉄に乗り、どうしようか迷っていたCitta del Vaticano(ヴァチカン市国)に行ってみることにしました。博物館は休館なので、Cappella Sistina(システィーナ礼拝堂)やStanze di Raffaello(ラファエロの間)はじめ、この街の誇るとびきりの美術品の数々を見ることはできませんけれど、せめて外観とBasilica di San Pietro(サン・ピエトロ寺院)くらいは見ておいた方が、いいかなと思いまして。
そして、さすが西暦2000年だからか、それとも毎週日曜日はそうなのか、昨日の夕方あたりから、あちこちでシスターの姿を見かけました。ヨーロッパ各地から来た人たちが多いようですが、中には中国系と思われるシスターの団体さんや中南米の旗を付けた人たちも。基本的には、みなベールをかぶっていますけれど、服の色はっぽいものあり、茶色っぽいものあり、さては黄土色まであって様々でした。Romaまで来るのは、特に遠方から来たシスターたちにとっては、一生に一度の大きな出来事という場合もあるでしょうし、普通の観光客と同じように、お土産を買ったり、観光を楽しんでいるふうだったのが、とても微笑ましかったです。

さて、軍資金を得て復活(!)した最終日は、やっぱり長くなってしまったので、Citta del Vaticanoからは後編で。

前(9月30日 後編)に戻る次(10月1日 後編)に進む


MilanoVeneziaFirenzeRoma
9月24日10月1日
前 編

※ 違う日を見たいときはこちらから!

★ Italy Travel Report ★

This page hosted by Get your own Free Home Page