Galleria Palatina


La Veleta 』ベールの女
Raffaello Sanzio (1483-1520)
LaVelataラファエロの「恋人シリーズ」第2弾。ぜひ並べて見てみたいところですが、残念ながら近いけれど別々の部屋に展示されています。思わず、ふたつの部屋の間を行き来して見てしまいました。描かれた時期も同じくらい、ラファエロという画家は30歳代でなくなってしまったので、これらが描かれたのは晩年といっても30歳代半ば。ヴァチカン宮殿の広間を手がけた後の作品なので、そこで会得した技術を使い光を効果的に反射させているのだそう。
でも、口角がちょっと上がった微笑みかけているような表情や、血の通った暖かそうな肌の感じなどは、ラファエロの他の女性像と比べてもずっと魅力的。ポーズをとっている中にも生身の女性の優しさみたいなものが感じられてしまうのは、やっぱり恋人に違いないという思い込みがあるからでしょうか?

※写真は画像の大きさの都合上、一部のみの表示になっています。