Galleria Palatina


Madonna col Bambino e Storie di Sant'Anna
聖母子と聖アンナの生涯の物語
Filippo Lippi (1406-1469)
僧侶であるのに、美しい尼僧に恋をし、修道院から連れ出したうえに子供を産ませてしまったという、「破戒僧」というニックネームをもったフィリポ・リッピの聖母子像。でも、その女性好きが幸いして(?)、この人の描く女性というのは、宗教画でありながら、どれもとても魅力的。それは当時から誰もが認めていたようで、注文もとても多かったし、それまでの女性スキャンダルにもめげず、司祭職にあったというのですから、なんだかイタリアらしい話です。
それでも、さすがに子供までもうけてしまって隠し通すのはムリというもので、ある告発状で彼の神にそむいた行いがバレてしまい、職を解かれ、彼女との仲も裂かれそうになってしまいました。そこで登場するのが、彼の芸術的才能を認めていたメディチ家の当主コジモ。ただちに還俗とふたりの結婚を許したのだそうです。つまり、この画家も、メディチ家の恩恵を受けたひとりだったわけですね。

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