★ Italy Travel Reports ★

9月24日(日) 晴れ時々曇り ミラノ <Part1>◆このページをとばすときは
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ItalyMap日程やスケジュールが決まるまでいろいろありましたが、結局、秋のこの時期にかねてから憧れていたイタリア旅行を決行することになりました。どの都市を訪ねるかを十分に研究する時間もなく、最終的には、旅行会社で宿と電車のチケットだけを手配してくれる初心者向けのパックにしてしまいました。今回訪れるのは、ファッションの都Milano、水の都、今も少しずつ沈下しているというVenezia、美術館が楽しみな花の都Firenze、そしてやっぱりイタリアに行ってここに行かないのはどうかなと思い、首都Romaと、欲張って4都市。それぞれに2泊ずつというかなり忙しいスケジュールですが、都市間の移動には電車を使うことになり、ヨーロッパで地下鉄以外の電車に乗ったことのない私はこれもちょっと楽しみでした。地図で表すとご覧の通り、長靴の上の方から下の方へと渡っていくことになります。(クリックすると地図は拡大表示されます。) 本当なら、もう少しつま先に近いNapoliあたりまで足を伸ばしたいところですが、日程的にはムリ。後から考えると、9日間で4都市というスケジュールでさえ、せわしなくてちょっと厳しかったくらいですから、まあこれで精一杯でしょう。SchipholCosmeticShop
New Yorkからだと直通便もありそうですが、Newarkを利用した私たちは、まずNorthwest AirlinesでオランダのSchiphol Airport(スキポール空港)まで飛び、そこから提携しているKLM Royal Dutch Airlinesでイタリア国内へ入るという行程でした。ご存じの方も多いかと思いますが、トランジットに利用したSchiphol Airportは、きれいで広く、充実した免税店、特に化粧品についてはバリエーション、値段ともに定評あるところ。早速、行きにいろいろチェックして、帰りに買うものを決めたりしたのでした。
それから、オランダ、イタリアともEU(ヨーロッパ諸国連合)加盟国なので、私たちはオランダに着いたときに入国審査を受け、帰路もイタリア−オランダ間はなにもなし、アメリカ行きの便のターミナルに向かう途中で出国審査がありました。そして、EU圏内では免税にならないので、買い物のTax Refund、付加価値税払い戻しもイタリアではしてもらえず、最後に出国審査を受けるところで手続きをすることになったのでした。そういえば、ヨーロッパに旅行するのはかれこれ7、8年ぶり。もちろん、EU発足以来は初めてなので、こんなところからして、なんだか新鮮でした。

帰りにまた寄るのが楽しみなスキポールから約2時間のフライトで、空の玄関Aeroporto di Malpensa(マルペンサ空港)から、いよいよ憧れの地、イタリアの最初の訪問都市Milanoへと降り立ったのでした。英語は通じるだろうと思っていましたが、イタリア語はチンプンカンプンだし、なんといっても久しぶりのヨーロッパ。ガイドブックを熟読し、空港から市内までバスがあることを確認していたので、標識に従って進み、人々が殺到している乗り場から混み合ったバスに無事乗車。飛び交う様々な言語にヨーロッパを感じながら、ここまではスムーズにStazione Centrale F.S.(ミラノ中央駅)までやって来ました。MilanoStationTI
ここからが問題。私たちは、今日泊まるホテルの場所がよくわかっていなかったのです。予約は取っていたものの、住所を見てもわからないし、該当する場所名を地図からは探し出せなかったので、これはどこかで聞こう!と、早速駅の構内にある観光案内所を訪ねました。最初に大きく「INFORMATION」という看板を見つけ、入って行ったら、そこは電車のみのインフォメーション。そこで教えられた観光客用のインフォメーションA.P.T.はちょっと奥まってわかりにくいところでした。とにかく、そこで順番を待って、窓口のお姉さんに住所を見せたら、印をつけた詳しい地図をくれました。具体的な行き方としては、タクシーでOKといわれたのですが、見たところどうも地下鉄の駅が近そうなので、挑戦することに。ここで地下鉄、バス、トラム2日間乗り放題のチケットを買えたうえに、各美術館の開館状況や今回ぜひ見たいと思っていたLeonardo da Vinciの名作Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)の鑑賞予約の仕方などを教えてもらいました。今思うと、ここのA.P.T.のお姉さんが、今回の旅行中でまわったどこの案内所よりも親切で英語もわかりやすく、アドバイスも適切だったのでした。MilanoMetro
中央駅の地下からも出ている地下鉄Metropolitanaは、この街ではとても便利な乗り物でした。2日券は最初に刻印したときから48時間有効で、値段は9,000リラ(チケットの写真はこちら)。イタリアの通貨リラは単位が小さいというか、とにかく0がたくさん付くので混乱してしまいそうですが、アメリカドルと比べると、換算値としてはだいたい2,000リラが1ドル、物価的には1,000リラが1ドルくらいの見当になるようです。1回券は1,500リラなので、だいたいNew Yorkと同じくらい、2日券は約5ドル程度ですから、たくさん乗る人はこっちの方がよさそうですね。1回券利用だと、都度改札を通らなくてはいけませんが、1日券や2日券は最初に刻印したあとは見せるだけ。でも、有人改札に人がいることはまれで、見せようとしても見てもくれないというのが常でした。これなら無銭乗車もOK?と思いきや、乗客が少ないときなどはチケットを取り上げてしげしげと見たりします。このとき、刻印がないと不正乗車と思われて怒られるので、くれぐれも刻印はお忘れなきように。とはいっても、私たちが地下鉄を使いまくっていた2日間、改札でチケットを見られたのはただの一度だけ!?でした。

CastelloSforzesco無事、今日明日と泊まるHotel Cervoに着き、チェックイン後、まだ3時くらいだったので、夕方くらいまで少し観光をしよう!と早速出発。せっかく2日券を買ったこともあり、ホテルのフロントで聞いて、まずはバスで行けるというCastello Sforzesco(スフォルツェコ城)に出かけました。最初、ホテルの前の通りの角にあったバス停が見つからず、通行人に聞こうとしたら、英語が全く通じない!? 「お城に行くのは違うバスの方がよい。」というようなことを言っていたらしいのですが、数字すらわからない私たちは、彼女とちょっと筆談したところで断念し、ウロウロしていたら自力でバス停を探しあてることができました。バスの運転手さんは、予想通り英語はわからなかったものの、「Castle」と連呼したらわかったらしく、最寄停留所に着いたら教えてくれました。
Milano最大のルネッサンス建造物であるというこのお城は、1辺が200mの城壁に囲まれ、正面中央には一度破損したものの、すっかり復刻された時計塔Torre del Filarete(ズームはこちら)がそびえ立っています。もともとは、14世紀にこの街を支配したVisconti家の居城だったところを、15世紀になって支配者となったSforza家が改装したもの。その後、現在あるような姿に修復されたのは、約100年前のことなのだそうです。PietaRondanini
このお城の中庭を通り過ぎると、奥手にはCivici Musei d'Arte (市立美術館)があり、その所蔵品で群を抜いて有名なのが、あのルネサンス期の巨匠Michelangelo Buonarroti(ミケランジェロ)が晩年に製作したというPieta Rondanini(ロンダニーニのピエタ)という彫刻でした。やっぱりすぐに見てみたくて、地図を手に展示場所の方へと進んで行きました。さすがに他のものとは扱いも違い、覆いがついた警備員常駐の別コーナーに、ミケランジェロ自身の彫像(こちらでどうぞ)とともに展示してありました。
勢いこんで到着、いざ見てみたら、巨匠の作品とはいっても、なんだか凹凸も少なくて原始的な感じする、イメージとはかなり違ったもの。これ以降、最盛期の作品の数々を見て、その素晴らしさはよくわかりましたが、実は、この作品はすでにすっかり視覚を失ってから作ったもので、かつ未完成なのだそう。そう聞けば、なるほどという感じです。ちなみに、Pietaというのは、「嘆き」という意味の言葉ですが、宗教的な美術のテーマのひとつで、十字架から下ろされたキリストを悲しみの聖母マリアが抱きかかえるという場面を表したものです。今回の旅行では、幾度となく「ピエタ」という題名の絵や彫刻を目にしましたが、構図はいろいろあって、描かれているのも聖母子ふたりだけではなく、他の人物が登場していたりすることも多いようです。CanonballwithCat
美術館のある側と反対側には、建物に囲まれた石畳の中庭La Rocchettaがあり、その真中では鼻ちょうちんを垂らした太った野良ネコが気持ちよさそうに昼寝をしていました。城壁入ってすぐの庭と建物の間には、深い堀がありますが、今はすっかり干上がって草が覆い茂っています。そこに放置してある石の玉は砲弾として使われたもの。ここにもネコがいましたが、大きさを比べてみると、いかに大きい石の玉かがおわかりいただけるかと思います。
この大きな砲弾といい、外に面した頑丈そうな城壁といい、正面の両側にある櫓といい、とても強固で頑丈なイメージがありますが、そのイメージ通り、このお城は防御目的に建設されたもので、防備はとても固かったのだそうです。中の美術館の展示品にも、昔の甲冑や、武器なんかもありました。

TreatroAllaScalaそのまま、なんとなくお天気もいいし、人通りも多かったので歩いて街の中心部の方に戻って来ました。途中立ち寄ったのが、世界でも有名なオペラ劇場のひとつ、Theatro alla Scala(スカラ座)。ここで本場イタリアオペラの鑑賞・・・となったらカッコよかったのですが、オペラシーズンの始まりは、毎年12月7日の祭日と決まっているそうですし、ここのチケット入手は世界一困難ともいわれているのだそうで、もちろんムリ。
そこで、隣接しているMuseo Theatrale alla Scala(スカラ座博物館)だけ見学することにしました。写真は全面禁止でしたが、何かの公演準備中の劇場内を、2階のボックス席から見ることができましたし、有名な作曲家ゆかりの品々や、実際に使われた舞台衣装などを見ました。劇場内部はふんだんに使われた鮮やかな赤い色がとてもドラマチックで印象的。New YorkのMetropolitan Opera Houseも十分気分を盛り上げるゴージャスな雰囲気には仕立ててあると思っていたのですが、やっぱり歴史の重みのなせるワザなのかなと思ってしまいました。展示物では、意外ときゃしゃな感じだったショパンの手の石膏像が印象に残りました。

PinacotecaDiBreaここからさらに歩いて向かった先は、ガイドブックだと日曜日の午後は閉館とあったのに、うれしい誤算で開いていたPinacoteca di Brera(ブレラ絵画館)。しかももっとうれしいことに、「The European Heritage Day」とかいう日で入場料がタダだったのです。ここは、絶対ゆっくり見たかった美術館のひとつだったので、よろこんで中庭のある大きな建物に入りました。もともと教育施設として建てられたこの建物は、今でも1階が美術学校になっており、展示室は2階になっています。ここのコレクションで定評があるのが、14〜19世紀の北イタリアの絵画。
また例によって、有名なものと印象に残った作品何点かをご紹介してみます。(『作品名』をクリックすると説明がご覧になれます。)
PinacotecaDiBreraCourt
Madonna e Santi con Federico da Montefeltro orante
(聖母と諸聖人、祈るフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ)
Pero della Francesca (1415頃-1492)
Sposalizio della Vergina』 (聖母の結婚)
Raffaello Sanzio (1483-1520)
Cristo Morto』 (死せるキリスト)
Andrea Mantegna (1430頃-1506)
絵をご覧になっていただくとわかりますが、基本的にこの頃の絵画は、全部宗教画。なので、興味がないと全然興味がない分野ですよね。私自身もごくごく最近まで、こういうたぐいの絵には全然興味がなかったし、意味がまったくわかりませんでした。でも、逆にいえば当時はこのようなテーマでしか絵を描くことがなかったわけですから、似通った題ばかりになってしまうのは、当たり前といえば当たり前。ただ、限られたテーマの中で、いかにして魅力的、個性的な絵を描くかということに苦心した、この頃の画家たちの努力なくして、印象派などの後の絵画の発展はなかったと聞くと、こういう宗教画もその意味を知って、鑑賞してみたいと思うようになりました。それが、今回のイタリア旅行でのテーマのひとつでもあったりするのです。
ということで、これでもかというくらいの宗教画のオンパレードに、昔にタイムスリップしたみたいな気分になって、今日の観光を終えました。

GalleriaVittorioEmanuele2いったんホテルに戻って夕食はどこで取ろうか考えたのですが、あいにく日曜日とあって閉まっているお店が多いよう。そこで、また地下鉄で街の中心地、Piazza del Duomo(ドゥオモ広場)まで出かけてみました。あたりを見回してみると、そこから見える立派なアーケード、Galleria Vittorio Emanuele II(ヴィクトリオ・エマヌエーレ2世ガレリア)の中には、いくつかレストランがある模様。美味しいかどうかはわかりませんが、イタリア料理ならそうはずすまいと、メニューを見てある1軒のレストランのテラス席で、初の本場イタリア料理のディナーとなりました。
結論からいいますと、決してまずくはありませんでしたが、やっぱり観光客相手という感じは否めず、アンティパストの盛り合わせはハムばっかりで飽きてしまったし、魚介のリゾットはお米がなんだかやわらか過ぎ。美味しいイタリアンが食べられると信じていただけにちょっとがっかり、明日以降に期待したいものです!

予想以上に今日頑張って活動してしまったので、明日はわざわざとっておいたDuomo(ドゥオモ)の見学など残りの観光と、お買い物♪の予定です。

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MilanoVeneziaFirenzeRoma
9月24日

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