★ Italy Travel Report ★

9月28日(木) 晴れ フィレンツェ <Part 1>◆このページをとばすときは
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EuroStarTrainまたお昼頃の電車でFirenzeへと移動します。荷物を持って、すっかり慣れたVaporetto(水上バス)に乗り、行きに到着したStazione di Santa Lucia(サンタルチア駅)へと向かいます。今回は、間違いない方向の快速に乗れたので、30分足らずで到着。本当に、行きはなんだったんでしょう・・・
さて、今日乗る電車は、Romaまで行くEuro Starという特急列車。あまり停車しないので、客層もこの前みたいにちょっと出かける地元の人たちというのとは違い、大きな荷物を持った旅行客かスーツケースをもったビジネスマン風。車体のデザインもそうですし、背もたれが高くて体に沿うような曲線ラインの座席は、浅草から日光に行くときに乗る東武線の特急電車(今もあの車両のままでしょうか?)に似ていました。EuroStarSeats
でも4人のボックス席は固定式なので、Firenzeまでの約3時間という長時間、知らない人たちと狭い空間にずっといるのはちょっとだけ気詰まり・・・私たちは、たぶんアメリカ人の夫婦と同じボックスシートでしたが、あちらも同様に感じたらしく、お互いに上着や手荷物を置いて、順番に食堂に行ったりしてなんとなくずっとそこにいないようにしました。
この電車、とにかくとても混んでいて、サンタルチア駅で私たちに話し掛けてきた日本人の若者は、同じ2等席ながら座席指定券は持っていなかったので、ドア付近でバックパックを置き、お昼らしきサンドウィッチをほおばっていました。この後、Romaでもよく見かけた金髪にピアスというイマドキの男の子っぽい彼らは、なんとなくいでたちから、今がシーズン真っ盛りのサッカーを見に来ているのかな?と勝手に想像してしまいました。
私たちもすぐ隣の食堂車に行ってみましたが、着席するレストランの方は満席。立ち席が用意されているスタンドですら、ちょうどお昼時の電車だからか、かなり長い列が出来ていました。ようやく順番がまわってきて、あまりの客の多さでどんどん売り切れになったのと、ほとんどの客がイタリア語を解さないことにちょっとキレ始めていた売り子のおばさんになんとか在庫のパスタ2種類を出してもらい、その場で立ち食いしました。(チンするだけの別に美味しくもなかったパスタはこちら)でも、イタリア語を話せない私たちは、彼女の怒りに触れずにコーヒーにミルクを入れてと頼むことはできず、濃いエスプレッソを一気飲みしたのでした。

DuomoFromVia出発時間が遅れた分だけ遅れ、4時少し前にStazione Centrale della Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅)に到着。ホテルは駅から歩いて間もなく、すぐに見つかったので、まずは荷物を置いてからちょっと周囲を歩いてみることにしました。今日は、もともと移動に時間がかかることがわかっていたので、行きたいところが目白押しの美術館関係はすべて明日にまわして、とりあえず土地勘をつけるための散歩。やっぱり最初に行ってみたのは、花の都のシンボル的存在でもあるDuomo(ドゥオーモ)こと、Santa Maria del Fiore(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)。「del Fiore」というのは、「花の」という意味なので、まさに花の都の中心にふさわしい建物なのです。このクーポラ、高さが100m以上あり、建物全体もとても大きいので、それに比べると狭いPiazza del Duomo(ドゥオーモ広場)まで行ってしまうと、大きすぎて写真に全然収まりません。この写真も、ホテルから広場に向かう途中の路上から撮ったもの。ただ、どこを歩いていても遠くに見えるので、街歩きの目印としては最適でした。MarchettiWindow
人通りの多い石畳のVia dei Calzaioli(カルツァイウォーリ通り)は、いろいろなお店が並んでいてブラブラ歩きにはもってこい。広場からほど近いところで、パスタやサラダをガラスケースに並べているデリタイプのお店Marchettiを発見。電車でパスタしか食べていなかったので、バランスを取る意味もあってサラダをオーダーしてみました。山盛りに入れてくれたシーフードのマリネは美味しかった。夫は好物のミートソース・スパゲティを取りましたが、作り置きを温めるだけなので、電車のとたいして変わらず。でも、場所がいいのと、目で見てオーダーできるので、かなり人気でした。
この通りには、ジェラート屋さんもたくさんあることをチェックしつつ、そのまま通りを進んで、やはり観光の重要ポイントであるPiazza della Signoria(シニョーリア広場)へと向かいました。CosimoStatue
Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)やGalleria degli Uffizi(ウフィツィ美術館)に面したこの広場で私たちを迎えたのは、馬に乗ったCosimo I de'Medici(コジモ1世)の銅像でした。この人自身は、16世紀前半にトスカーナ公として君臨していた実力者。ハトのパラダイスと化していて、頭のてっぺんはじめ何匹もハトが止まっているうえ、フンだらけなので、その威厳もイマイチなのですが、彼の家系、偉大なるMedici家の存在なくして、Firenzeの繁栄はあり得ませんでした。
14世紀頃から金融業で膨大な富を築き、15世紀前半、「祖国の父」Cosimo de'Mediciの代で教皇庁の御用銀行としての地位を確立。その後は、ヨーロッパの各地に支店を持つ輸出入商社としてその勢力を拡大し、孫の「豪華王」Lorenzo de'Mediciの代までは、その絶頂を極めます。しかし、その後、一時はFirenzeを追われるまでに没落してしまいますが、それを見事に復活させたのが、銅像のコジモ1世。彼は、直系の出ではないのですが、近郊の都市を配下に治め、公国の君主にまでなった、いわば「中興の祖」的存在。経済的な繁栄もさることながら、彼らが果した大きな役割のひとつが、ルネサンスを代表する芸術家に対する支援。この恩恵を受けたのが、Michelangelo BuonarrotiSandro BotticelliRaffaello Sanzioという層々たる面々。もちろん、彼らの芸術を愛したメディチ家は作品も多く保有していたため、今日、私たちがそれらをここでどっさり拝むことができるわけです。

PonteVecchioEvening美術館も宮殿も、もう入場できなかったので、そのまま広場を抜けて、Fiume Arno(アルノ川)沿いの道に出ました。この川に架かる街で最古の橋というのが、イタリア語で「古い橋」というそのままズバリの名前のPonte Vecchio(ヴェッキオ橋)。写真に撮ると、思ったより暗くなってしまいましたが、傾いた日差しが水面に反射し、レガッタの練習をする若者たちがそろそろ引き上げようとしていたり、川べりで語らうカップルの姿があったり、夕暮れ時とこの橋のムードがマッチしていい雰囲気でした。
この川の向こう側にもメディチ家の宮殿であるPalazzo Pitti(ピッティ宮殿)がありますが、このふたつの宮殿をむすび、彼ら専用の通路として造られたのがCorridoio Vasarino(ヴァザーリ回廊)で、この橋の上にかぶさるように造られています。今回は残念ながら時間がなくて、行きませんでしたが、この回廊の中にもメディチ家所蔵の美術品が展示してあり、予約すれば鑑賞可能のようです。外から見ると、どの部分が回廊なのかは、イマイチよくわかりませんでした。FirenzeFerragamo
川の対岸の通りをぐるっと周り、宝石店が軒を連ねるPonte Vecchioを通って戻って来ましたが、多分、日本人の若い女性なら誰でも知っている宝飾ブランドの名前って、ここから来たのですね。知りませんでした。
さて、ここから川岸をちょっと歩いて、Firenze一のブランド・ストリートVia de'Tornabuoni(トルナブォーニ通り)へ。すぐの角にそびえ立っていたのは、ここが本店というSalvatore Ferragamoのビルでした。この中には、「フェラガモ博物館」なるものまであるそうで、こちらも予約制で入場可。女性だけで来たら予約してしまうかもしれませんが、おそらく飽きてしまうであろう夫と一緒ではこれもパス。でも、後でいろいろな場所に展示してあるのを見かけた、今年柄のスカーフは、ちょっと素敵でした。ただ、ああやって広げてあるから柄が全部見えて素敵だけれど、たたんでしまうとどうかな?という気もして、触手を伸ばすには至りませんでしたが。
その代わり(?)、どんどん時間で閉店してしまうお店の多い中で、まだ営業していたPRADAにフラッと入り、手前に並んでいたお財布を見ていたら、わりと気に入ったのがあったので、いくらか聞いてみたら思ったより安く、すかさず買ってしまいました。ちなみに、このとき、大変久しぶりに自分名義の日本で発行したクレジットカードを使ったのですが、後から考えると、これはとても重要なことだったのでした・・・(その理由は、後日。)

BucaMarioInsideVeneziaでの行きあたりばったり作戦に失敗を感じていた私たちは、ディナーの場所をホテルのフロントで相談することにしました。わりとカジュアルで、かつ美味しいパスタを食べさせてくれるところ、というリクエストにすすめられたのが、Piazza Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェラ広場)にほど近いBuca Mario(Tel.055-214-179)というビストロ。週末に近いので、混んでいて9時半という遅い時間の予約になってしまいましたが、行ってみると大人数のグループもたくさんいてそんな時間でもまだまだ混雑中。英語を喋っている人もたくさんいたようだったのですが、出てきたメニューはなんとイタリア語のみ。たまたま、夕食までの間に、ガイドブックでイタリアンのメニュー研究をしていた私は、なんとかわかるものがいくつかあり、ズッキーニのサラダ、フィレンツェ風リゾット、夫はミネストローネスープとエビのカレーソースを頼んでみました。絵的にはパッとしなかったので写真にも撮らなかったサラダはかなりいけました。生のズッキーニを薄くスライスし、それをドレッシングであえてあるのですが、この酢の利いたドレッシングが絶品!多分他の野菜でも美味しくいただけると思います。リゾットは裏切らない味だったし、ご飯が付け合せで想像していたものよりも、何倍も美味しかったのがエビ。カレーソースはこってりしてましたけれど、ご飯や淡白なエビとマッチして、かなりの量だったのにふたりで全部平らげてしまいました!あまりの満足度に、デザートも食べ、最後はお店のマーク入りカプチーノで締めて、大満足!これこそ本場のイタリアン!という感じで、気分は最高でしたが、調子に乗って食べ過ぎたらしく、胃には後からちょっときました・・・

明日は、朝から美術館めぐりの予定。なんといっても、イタリア美術の宝庫、Galleria degli Uffizi(ウフィツィ美術館)が楽しみです。

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9月24日9月28日

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