Pinacoteca di Brera


Madonna e Santi con Federico da Montefeltro orante
聖母と諸聖人、祈るフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ
Pero della Francesca (1415頃-1492)
観光局の美術館ガイドの表紙にもなっている、この美術館のみならず、ミラノを代表する作品のひとつ。遠近法が見事に使われたおり、フォルム、光、色彩のバランスも完璧なこの画家の作風を見事に表しています。背景の中央に描かれている貝殻の形のモチーフから卵が下がっているというのは、聖母マリアがキリストを身ごもったことを意味するらしいのだそうです。
それから、注目すべきは、題名にも現れているフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ、通称ウルビーノ公。絵の右手前で跪いて手をあわせているのがそうです。当時、この画家は、ウルビーノ公が治める宮廷で活躍していたので、この武将を描いた絵がいくつかあり、その最も有名な作品がフィレンツェのウフィツィ美術館にあります。戦いで右目をなくしてしまったウルビーノ公の肖像はいつも左から見た横顔のみ。これだとずいぶんわかりにくいのですが、よく見ると彼の鼻の付け根がえぐれているのがわかります。片目で周囲を見渡すために自分で削ったという説があるとか。絵の中で鎧を見につけているこの人は、戦争には決して負けないプロの戦争屋だったそうですから、それもありえるのかもしれませんね。

※写真は画像の大きさの都合上、一部のみの表示になっています。