Galleria Nazionale d'Arte Antica


Giuditta che taglia la testa a Oloferne
ホロフェルネスの首を斬るユディト
Michelangelo Merisi da Caravaggio (1571-1610)
Caravaggio
ここにあった他の絵も含めて、とにかく暗い画面の中に、血まみれの人がいるような、ちょっとホラーっぽい(?)絵の多いカラバッジオ。絵だけではなくて、実際の本人も、血の気が多くて、ここローマで人を殺めてしまった殺人者だったのでした。当時は殺人は死刑のはずだったのですが、なぜかうまく逃れ、逃亡しながらも絵を描き続けました。
この絵は、ユダヤ人の未亡人ユディトが、敵の司令官ホロフェルネスを誘惑してお酒を飲ませ、安心したところで首を切落とすという旧約聖書の話を描いたものです。どうしても首から噴き出している鮮血に目が行ってしまうのですが、カラバッジオの絵の最大の特色は、光を巧みに使うことで、その場面をいかにも本物らしく、劇的に演出することでした。背景が暗いのもそのため。彼の技法は、後の画家たち、私の好きなフェルメールやレンブラントなどにも大きな影響を与えたのだそうです。彼の絵に、本当に鬼気迫る雰囲気が漂うのは、そういう技術あってのものだったのですね。

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